江南区意見交換

最終更新日:2018年7月12日

(1)

市長選について

(2)

江南駅の誘致について

(3)

地域包括ケアシステムについて
(4)

中央区役所の移転について

(5) 中央環状道路について

質問1

市長選について

発言者

 私が一番関心があるのは、10月にある市長選挙である。今回、県知事選でも市長が推された花角さんが当選されたが、それに伴って市長がどのような見解を持っておられるか確認したい。

市長

 一般論を申し上げる。今回、花角候補が当選され、本日から知事になられた。今まで私も、せっかく政令市になったが、残念ながらこの10年、新潟の拠点性が低下してきている。これを何とかしなければ活力の面にも大きく影響してくるということをまちづくりトークなどの場で申し上げてきた。その原因の一つが、県庁と市町村長、市役所、役場の関係があまりうまくいっていなかったことが大きかったと思う。前知事も新潟のまちの拠点化というところには県としても大いに意見を言うとおっしゃっており、意見を言うことは金も出すことかということをこちらも申し上げて、基本的にはそのような形で進み出していたが、4月17日に新潟県・新潟市政策調整会議を行おうとしていたときに大変なことが起きてしまった。今回知事になられた花角さんは、新潟県の副知事を2年ちょっと務められており、新潟市育ちでもある。新潟県内のことはすでによくご存じだということなので、新潟県・新潟市調整会議はできるだけ早く開催いただきたいとお願いをしている。花角知事は旧運輸省であるため、港湾、空港、交通関係は得意分野であり、それに加えて、観光庁を立ち上げたときの総務課長でもいらっしゃったということなので、新潟がこれから頑張ろうと思っている交流人口の拡充にも即戦力として取り組んでいただけるのではないかと考えている。
 LCCピーチについても花角さんが副知事時代にピーチの井上社長といろいろお話をされており、新潟の可能性を確認いただいて、新潟ならやれるということで実現したという経緯もある。そのため、花角知事は拠点化の部分、そして、インバウンドを含めた交流人口の拡充の部分で県内市町村長、あるいは市町村の意見をしっかりと聞いて、着実に具体的な動きを打ち出してくれるのではないかと期待している。これは新潟市にとっても、新潟の拠点化を進める非常に重要なチャンスであると思っている。そのような中で、10月に市長選挙があるが、そのような効果を大きく引き出せる人が新潟市長に選ばれるのが良いのではないかと思っている。
 一般論しか言えず申し訳ないが、皆さまからもこのような新潟市になってほしいという声をお出しいただき、それを10月の市長選挙に出られる方がしっかりと受け止めて公約マニフェストを作っていただきたいと思っている。

質問2

江南駅の誘致について

発言者

 昨年から、市長、区長のご尽力もあり、今まで日の目を見なかった新駅について、大きく前進したということで大変期待している。私ども割野地区は、横越の二本木に隣接しているところであり、駅の効果は大きいと思っている。一つ懸念しているのは、浮上してきた上所駅の陰に隠れてしまうおそれがあるのではないかということである。市長が常におっしゃっておられる熟度という点でも比較にならない。こちらはまだ市街化調整区域のままであり、区画整理事業に入れる段階ではない。ところが、上所のほうは、ほとんど体制が整っているということで、これはやむを得ないと思うが、その陰に隠れて忘れることのないようにお願いしたい。

市長

 私から基本的なことを申し上げ、区長に補足をお願いする。
 江南駅と上所駅は性格も違い、熟度も若干違うと思うが、私の今の考え方では、上所駅を早めに片付けることが一番ではないかと思っている。利用者数も新潟市の中で拠点駅になり得るくらい多く、これはもちろんJR新潟支社も承知している。江南駅は相当性格が違うが、これもJR新潟支社は十分承知のうえ、この二つを同じ協定に盛り込んでいただいている。この性格の違う二つの駅がともに実現することが、公共交通を強化していくことにつながると考えている。近年、高齢者が運転をして悲惨な事故を起こすということが全国で相次いでいるが、免許を手放してしまったら引きこもり状態になってしまうという地域もあるため、そのような地域をできるだけ少なくしていく。その一つのモデルが江南駅になるのではないかと思っている。今後は地方の公共交通を強化しなければならないと、JR東日本管内で複数の駅を実現に向けて協定しようというような前向きな動きがあるので、JR東日本のトップにも働き掛け、性格の違う二つの駅が実現するように最大限頑張りたい。

区長

 基本的にJRは収支さえ整えば、きちんと取り組んでいくという前提があるのではと考えている。上所駅は周りが市街地であるため、利用者が多いということは想定されるが、江南駅についても私どもの目測ではかなりの利用者が出てくると考えているため、そのあたりが整えば、どちらが先とか、どちらかが隠れるといったようなことはないと思っている。実際、盛岡市などといったほかの都市でも複数の駅を造っているところもあるため、今回の協定の中できちんと上所駅と江南駅といった駅が載ったというところがJRの見方なのだと思っている。引き続き私どもも、江南駅の実現に向け頑張っていきたいと思っているので、皆さんのご支援をお願いしたい。

質問3

地域包括ケアシステムについて

発言者

 現在、地域包括ケアシステムが各協議会、団体を通じて呼び掛けて発足している。江南区においても、両川、曽野木、横越、大江山、亀田で三つの協議会ができている。その中に、住民代表のような枠組みも設けて、その枠の中に組み込んでもらいたい。

市長

 地域包括ケアシステムは、しっかりした人材に1層のコーディネーターと2層のコーディネーターになっていただくということで、昨年度までかなり力を注いできた。今年はそれに加え、地域包括のモデルハウスを全区で整備するということをやらせていただいて、今年度はより具体的に、要支援の方々を私ども市町村が責任を持ってやっていくというときに、お宅まで入らなければできないサービスを誰がやるのか。現在は、要支援だが、国は近い将来、要介護1、2あたりも市町村に押しつけるのではないかということが言われている。これは一定の期間が経てばやむを得ないのかもしれないが、あまり性急にやられると、せっかく要支援を頑張ろうとしているところまでやる気がなくなってしまうということを国に申し上げながら行っている。ここで必要なのは有償のボランティアであるが、そのためには一定のノウハウが必要である。例えば、お宅におじゃまするときの作法やノウハウなどの研修をしっかり受けた方たちに有償ボランティアのメンバーに入っていただくということを今年度から積極的に取り組んでいきたい。そのノウハウ、専門性を持った方を育てる「助け合いの学校」というものを近くスタートさせたいと思っている。そのように輪の広がりを持っていただこうと思っているので、志を持っていらっしゃるボランティアをより広く集めていくという段階に入る。今までは茶の間の学校を行っており、そこで学んだ方が身近なところで地域の茶の間を立ち上げることで、地域の肩書のない方が多く学ばれている。助け合いの学校も、夏ごろにはスタートさせたいと思っているので、そこにも志のある一般市民の方、できれば団塊の世代の方たちがそこで学んで、自らも助けられる分野は助ける。そして、私が助けられる側に回ったら、そのときはまた有償ボランティアでお願いしたいというようなところを何とか全国に先駆けて、新潟市は実現していきたいと思っている。
 そのような中で、これから多くの一般市民の方を巻き込んでいかなければ地域包括ケアは成功しないと思うので、これは特別な人がやっているのだという段階から、普通の市民の方も参画いただける段階に今年度から入っていきたい。まずは「助け合いの学校」、茶の間の学校を受講してみようとなっていただけると大変ありがたい。「助け合いの学校」については、これからしっかりとタイムスケジュールを決めて、皆さまにも広報させていただきたいと思うので、これは必要だ、こういうものをやってみたいと思う方から参加いただきたい。

質問4

中央区役所の移転について

発言者

 中央区役所がNEXT21に移った。これは古町周辺の対策ということで、長岡市のアオーレをまねたように感じているが、パスポートを取りに行くときには駐車場が遠く、また、家賃もかかるのではないかと思う。商業ベースでない古町周辺の賑わいを図るということで、今後、大和跡にも市役所機能が入るという話があるが、一方、東中通はまたシャッター街となるという懸念もある。そのあたりはどのように理解すればいいのか。

市長

 中央区役所をNEXT21に出すときに、中央区役所がこれまで入っていた市役所、分館、白山浦庁舎をそのまま使う、あるいは建て直すのと、NEXT21を使うのでは、30年間レベルで試算をするとどちらが得かというようなことを議会の皆さまにもお示しし、当然、市民の皆さまにも見ていただけるが、NEXT21を使ったほうが財政的にも有利だという試算が出ている。そして、それがまちなかの活性化にもつながるということで、第一弾として中央区役所をNEXT21に出そうということに決めさせていただいた。
 そして、次の大和の跡地再開発のビルに入るとどうなるかということも同じように試算し、30年、50年で見ると、再開発ビルに入ったほうが財政的にも有利だという試算を示させていただいている。そうなるとその段階では、分館庁舎、あるいは白山浦庁舎は廃止、除却できる。分館庁舎のところは、高さ制限などが厳しいので、民間に売却というわけにはいかないと思うが、これは防災面に資するように有効活用したいと考えている。一方、白山浦庁舎は、そのような高さ制限などがないので、地域の皆さまとご相談をさせていただきながら民間に売却し、まちづくりを前進させていただくというようなことを基本に考えている。そのような面では、市役所に通勤する人間は減るので、学校町、あるいは東中通の一部の商店の方に影響が出るかもしれないが、これは地域の皆さまに年次計画をお示しして、理解をいただきながら前進する。やはり地域のまちなか、核となるところをしっかりとさせていくということが重要であり、少なくとも市役所周辺はバスの交通拠点になっているので、そのような利便性を活かしてまちづくりを発展させていただきたいと考えている。

質問5

中央環状道路について

発言者

 当初、平成34年に開通予定だという形でスタートされているが、部分的に開通してきているところもある。現在、私どものところは、畦畔(けいはん)盛土という工事が入ってきているのだが、信濃川までの間が全く分からない状況になっている。これは遺跡の問題や軟弱地盤という問題があるというお話だが、この辺りは全く未定なのか。あそこには地域農業の核となっているライスセンターがあり、これが道路上にかかるということで、いろいろと話はしているのだが、ここはまだ利用させていただくことができるのかお聞きしたい。
 本来であれば、今年度で解体するということになっていたが、平成31年まで利用できるというお話はいただいている。今の状況であれば、平成35年以降になることも考えられるので、もう少し延ばしていただけるのではないかと思っている。少しそのあたりもご検討していただければありがたい。

市長

 中央環状道路全体のことについて私が申し上げ、今のご質問の部分については、区長から答えさせていただく。
 中央環状道路はなかなか難渋しているが、一番のポイントは信濃川の架橋がどうなるのかということで、これについてはいろいろ国と協議してきたが、その結論が出ないうちに、新潟・福島豪雨という大変な大水が起きてしまった。もぐり橋は交通面からも問題だが、流下能力を妨げるという面からも、これを一刻も早く解決しなければならないことで、小須戸橋については、国のほうからも治水面で手を出すことで、新潟市と北陸地方整備局が協定を結び、小須戸橋をより前進させる。その分、中央環状道路の信濃川架橋については、若干後に回させていただきたいということが中央環状道路の完成形がなかなか見えない一番のポイントである。今の部分についても、さまざまな課題も出てきているという状況である。

区長

 中央環状道路については、二本木工区というJRの跨線橋ができる区間を除くと7割くらいの用地取得が進んでいる。その用地取得が進んだところから、軟弱地盤対策や畦畔(けいはん)盛土などの工事に入り、できるだけ早く進めていきたいということを東部地域土木事務所のほうで考えたと聞いている。ライスセンターについては、工事や用地取得の状況にもよると思うが、そのあたりを踏まえて、また少し相談をさせていただきたい。私のほうからも東部土木の所長にも話をさせていただいて、後ほど回答させていただく。

※後日、東部地域土木事務所より発言者へ回答

【ライスセンターの利用可能期間をもう少し延ばすことができないか検討してほしい】
・平成28年8月から、補償内容や移転時期などについて継続的に話し合いを行っている。
・事業の進捗状況を踏まえつつ、引き続き話し合いを行っていく。

このページの作成担当

市民生活部 広聴相談課

〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1(市役所本館1階)
電話:025-226-2094 FAX:025-223-8775

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