北区意見交換2

最終更新日:2016年1月22日

平成27年11月29日(日曜)午後

(1)

新しい北区役所の位置について

(2)

人口減少への対策について

(3)

地域内交通について
(4) 地域包括ケアシステムの体制づくりについて

(5)

公募区長について

質問1

新しい北区役所の位置について

発言者

 新しい区役所の位置については幅広い意見を聞いてもらって、将来に悔いを残さないよう決定してもらいたい。個人的には、長浦・岡方地区に、市の出先機関がなく手続きは区役所に行くことになるので、ぜひ現在の位置近くに建替をお願いしたい。
 最終的には、様々な方面から検討して、区民みんなが喜ぶような位置にしてほしい。

市長

 新庁舎に関しては自治協議会の皆さまから、論点をA案・B案のそれぞれのメリット、デメリットとして議論、整理してもらい、たいへん感謝している。最終的には市の執行部と市議会が決定することになる。非常に重く大きなテーマなので、自治協議会から真剣に意見交換してもらったことをしっかりと受け止め、北区の安心・安全やまちづくりの観点さらには区の一体感を図るうえでも、これ以上は宙ぶらりんにしておけないと思っているので年度内には市が責任をもって結論を出していきたい。

質問2

人口減少への対策について

発言者

 人口減少問題への対応について現在は、行政が中心となって取り組んでいるようだが、市民全体の理解が進んでいるかというと極めて疑問である。いち早く一般の市民とも協力してやれるような体制づくりをお願いしたい。
 また、人口を減らさないように雇用の場を作るという話もあったが、ほかの市町村とのあつれきが生まれ、なかなか難しい部分があるのではないか。
 先日、テレビ番組を見ていたら古町芸者に入って2年という鹿児島県種子島出身の若い人がいて、辞める気は全くないという話をしていて、ほっとしたものを感じた。番組の後半では、西区内野の米屋に米をいじりたい、味わいたいという理由で全国から4人の女子大生が仲間ではなく偶然に集まっているというのを見た。小さな部分かもしれないが、実際に新潟の食材などが好きで集まってくる人たちがいるので、このようなところにも目をつけて進めてもらいたい。

市長

 まずは、出生率を上げる。これは出会いの場づくりから取り組んでいく。そして昔はどこにでもいた地域のお節介おばさん、おじさんの活動を再度起こしていく。そんなことも新潟県と一緒に取り組んでいきたい。
 結果的には、若者の奪い合いとなるので、まずは大学という要素がキーとなる。北区には今、一番勢いのある新潟医療福祉大学があり、大変な学生数になってきた。さらにもう一つ、農作業を教えるのではなくアグリビジネスに近いものの勉強ができる農業大学の構想が推進されている。新潟市としてもぜひそういった大学に頑張ってもらいたいし、そのための支援もしていきたい。
 医療福祉大学で学生数4,000人、そのほかに教職員、さらにそこにアグリ大学が加わる。若者の集中を新潟市がやらなければ、新潟県内でほかにやれるところはないと思っているのでここはぜひとも頑張りたい。北区は、東港や空港にも近く、アグリ関係の大学ができれば、アグリビジネスにも可能性が広がってくると思っている。
 先ほどの芸妓や農業をやりたいという女性が増えているというお話は、新潟らしくて非常に良い話だと思う。ふるさと回帰支援センターが行った移住したい県はどこかというアンケートで、これまで新潟県はトップ10に入ったことがなかったが、昨年は一気にトップ5に入った。これは20代、30代が農業や田園で暮らすということに夢を持っているということであり、この流れをぜひ引き込んでいきたい。
 幸い、ローソン、セブン&アイなど売り切る力があるグループは、自分たちが提携している農業生産法人だけではなく、良い農産物をどんどん売っていきたいと言っている。そうすると新潟の意欲のある農家が作ったものは、東京、あるいは全国に売れるようになるので、幅広く波及効果が出てくる。JAもそのような動きを引き込もう、特に動きの速いJAはどんどんローソンやセブン&アイにアタックをかけているという状況である。ローソンファーム新潟、セブンファーム新潟市、ともに代表は20代であり、農業には未来があるし、夢も実現できるということを広く発信していきたい。

質問3

地域内交通について

発言者

 北区においては、新バスシステムの導入によって、1本だけ木崎地区からのバス路線が開設されたが、ほんのごく一部という感じがする。特に長浦・岡方地区や太田地区のように全く公共交通のない地区が、北区の場合は大部分を占めている。ほとんどのところがコミュニティバスの運行でしのいでいる状態で、岡方・長浦地区には、それさえも運用されていない。
 現在、旧豊栄地区においては、コミュニティバスが5台運行されているが自由な運行ができず、利用しにくい。団塊の世代が65歳を超えている今、なるべく早くコミュニティバスを地域の高齢者の足として利用できるような方法を考えてもらいたい。

市長

 営業バスの路線が増えるのが一番ありがたいが、新潟交通だけに頼れる状況ではないので区バスや住民バスを走らせている。今回の新バスシステムの導入によって、新潟交通が今まで減らし続けてきた営業走行キロ数を今後5年間減らさないという協定を結んだので、これを契機として、まずは住民バスの補助率を上げた。今後、区バス・住民バスについて、人口密度が薄いとか、その集落に行くまでには、どうしても長い距離を走らなければならないなど条件が不利な地域も、一律同じ物差しで計って良いのかについて検討し、来年度には改善したいと思っている。
 また、住民バスでも大変だ、できないというところは、デマンドタクシー、デマンド交通をいくつかのエリアで導入することになると思う。その一つが西蒲区や北区の今話に出た地域だと思うので、モデル的に取り組んでもらえるところから取り組めるようにしたい。
 午前中には、「おらってのバス」を運営している方からもご指摘があったが、住民バスができるだけがんばれるように支援したい。また、これまで新潟交通は区バスと営業バスの路線が重なることを嫌がっていたし、接続さえしていないところも多くあった。これを年度替わりの改善で、市民の立場、利用者の立場に立って改善してもらいたいと求めていく。非常に大きな課題だが、公共交通、バス交通の空白区域をできるだけ狭めていきたい。

質問4

地域包括ケアシステムの体制づくりについて

発言者

 介護保険制度が変わり、いよいよ平成29年度から総合事業となるので、新潟市もスタートする準備に入っているのではないかと思っている。
 自分たちの地域は高齢者支援モデル事業に指定され、1年間、様々な形で事業を進めてきた。その中で良い面、悪い面、問題点も浮き彫りになってきたが、それを整理し、平成29年度の総合事業に合わせた地域の福祉と医療のモデル事業をやっていけるのかについても検討する時期に入ってきたと思っている。特に地域包括ケアシステムを実際に実現していこうとなると、行政と地域とが一体的な施策で展開していかなければ進んで行かないと思う。
 地域としても、住民の安心・安全、福祉のためにどのようなことができるのか、これまでもアンケートなどで意見を聞きながら進めてきたので、我々地域の考え方と行政が考えていることについて意見交換しながら、平成29年度からの地域包括ケアシステムがスムーズに推進できるような体制を整えていきたいと考えている。

市長

 介護保険制度は大きく変わり、特に要支援の部分について、市町村が担当することになった。専門知識がないとできないところは別だが、お年寄りの見守りなど、さまざまな生活支援については、コミュニティ協議会、あるいはコミュニティ協議会以外の団体からも取り組んでいただいてモデル指定もしている状況である。
 医師会の協力で、8区すべてで看取りまでやってもらえる医療チームが立ち上がり、看護、介護チームと連携しながら活動しているが、細かく見れば、空白域に近いところなど心配な地域も数多くある。それぞれの区の中で、どこが頑張っていて他のモデルになれるのか、また心配なのか。両方がモデルだと思っているので、まずは区役所で実情を把握し、地域と情報のギャップや理解のギャップがないようにしていきたい。
 また、危機感を持ってもらうことも必要なのかもしれない。厚生労働省は、2040年頃、大体、29万人が病院でも介護施設でも死ねない、自宅では死ぬ環境がないという状況が生まれるという恐ろしい予測を出している。大半は三大都市圏になると思うがこれがすでに予測ではなく、先取りになっている。自宅で亡くなった方についてこれまでは地方都市だったのが昨年東京都がいきなりトップになった。さらにその3分の1程度は孤独死であったという。
 新潟市ではそのようなことを絶対に認めるわけにはいかないので、地域で医療、介護が受けられる、また、それを可能にするために住宅のリフォーム、小規模多機能施設、地域の茶の間との連携のようなことも、これからの1年で頑張らなければいけない。
 地域と情報を共有し、頑張ってくれているところと専門的な能力を持っているところが結びつく形で、大きな都市の中では、新潟市が一番安心安全な形で地域包括ケアが実施できたと言われるように頑張りたい。

質問5

公募区長について

発言者

 3年を任期に公募で区長を4人採用したが、その中間評価と、今後も区長の公募制を継続するのかについて市長のお考えをお聞きしたい。

市長

 4人の公募区長については、外部の方や市役所の職員など、それぞれ違う環境から来てもらったが、みんな非常にがんばっていると思っている。自分で手を挙げるというのは、それなりの覚悟や気持ちがあるわけなので、区民の方も期待や応援の気持ちが強いのではないかと1年目から感じていた。特に北区長のように若い方は初めてなので、この先の処遇も含めてどのようにしていくのが良いのか市議会とも意見交換しながら、来年度には方向性を出していきたい。
 公募区長をやってみて、市の部長についてもこのポストをやりたい、自分に合っているのはこれだという希望を取ってみてもいいのかなと思っている。
 その中で、区長をやりたいという職員は、地域への思い入れが特に強い職員だと思うので、その「思い」を引き出せるような人事制度も、今後は考えていく必要があると感じている。
 北区長が2年目でさらに成果を出し、3年目の予算づくりでもいろいろとアイディアがある人なので頑張ってくれるのではないかと思っている。皆さまからも、様々なアイディアやアドバイスをお願いしたい。

このページの作成担当

市民生活部 広聴相談課

〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1(市役所本館1階)
電話:025-226-2094 FAX:025-223-8775

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで