南区意見交換1

最終更新日:2015年12月28日

平成27年11月21日(土曜)午前

(1)

福祉に関する課題について

(2)

BRTについて

(3)

人材確保について

(4) 防犯灯について

(5)

婚活支援について

(6) 空き家の有効活用について

質問1

福祉に関する課題について

発言者

 「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中に、福祉に関することが全く触れられていない。今後介護保険制度では要支援1、2が切り離され、各市区町村に移管される。国が進める地域包括ケアシステムの本格的スタートも近々に迫っており、市としても福祉に関する課題は大変大きいと思うがいかがか。

市長

 説明が不足しており申し訳なかった。ご指摘のとおり、福祉についてはとても重要と認識しているが、すでに「未来ビジョン」の中で最大限記載しているということである。地域包括ケアシステムに関しては、大きな都市では新潟市が最も成功する都市であると言われるよう、準備を進めている。地域で医療、介護が受けられるようにすること、またそれを可能にするために、住宅リフォームあるいは身近な小規模多機能施設を整備していくことが必要である。
 新潟市ではすべての区で看取りまで行っていただける医療チームが活動をスタートさせているが、細かく見れば、空白域に近いところや、人口に対してこのチームではとても足りないという面もあるので、今後さらに充実させていく必要があると思っている。
 また、地域の皆さんが集まれる居場所を作ることも大切ということで、東区の紫竹に「実家の茶の間」をモデル的にオープンして、1年以上経過した。この取り組みは厚生労働省からも評価されており、地域の優良事業として表彰もされた。お年寄り、障がいがある方、さらに子育てで悩んでいる若いお母さんたちも集まれる場所というのも非常に重要であり、そこには月に一、二回保健師も派遣している。この取り組みを強化していけば、フィンランドが行っている「ネウボラ」という、地域の保健活動を保健師も一緒になって行う体制ができ上がるので、しっかり取り組んでいきたい。
 介護保険制度の改革については、要支援者のケアをできるだけ地域でやってほしいということであるが、専門的な知識が必要な部分は専門チームにやってもらうとして、お年寄りの見守りや声かけ、代わりに買い物に行く、あるいは一緒に車に乗せて買い物に行くといったことは地域の皆さんでも可能であり、すでにそういった活動をしているコミュニティ協議会もある。市としては、そのような活動を支援し、要支援者を地域で支える仕組み作りに取り組んでいきたい。地域包括ケアは新潟市政の最も重要な取り組みの一つだと思っている。

質問2

BRTについて

発言者

 南区はJRの通っていない地域であり、新バスシステムには期待している。その新バスシステムについて、地域の要望が多い点をまとめてみた。
 1点目は、朝の青山での乗り換えが混むので、スムーズな乗り換えになるよう改善してほしい。
 2点目は、朝、県庁経由のバスが定員オーバーになるので、バスを1便増やしてほしい。また、新潟市役所止まりになっているので、新潟駅まで延伸してほしい。
 3点目は、青山での乗り換えにより以前より新潟駅への到着が10分から15分多くかかっているので、速達性を上げるよう改善してほしい。
 4点目は、平日にある直行便を土日にも運行してほしい。
 5点目は、新潟-白根線の夜バスを金曜日だけでなく、土曜日にも運行してほしい。
 6点目は、新津-白根線についても夜バスの運行を検討してほしい。
 7点目は、新バスシステムの導入によってバス路線が増えると聞いていたが、新津-白根線、矢代田-白根線は増えていないと思われる。ぜひ、そちらもバスを増便してほしい。

市長

 新バスシステムの導入により、新潟交通がこれまで減らし続けてきたバスの走行キロ数を今後5年間維持できるようになった。その維持した走行キロ数をどの路線に振り分けるか。バスをどこにどう走らせるかということについて、新潟交通がダイヤを組んで9月5日からスタートしたが、学校に間に合わないというご指摘や、通勤、通院に関するご指摘を多くもらっている。これについて、まずは12月16日からの冬ダイヤで改善し、定時制などの安全性も確保していく。さらに、年度明けにはもう一度ダイヤ改正を行うので、現時点でこうなりますという確約はできないが、ご意見はダイヤ編成の場に提案していきたい。
 これまで新潟交通は体力が無く、市や地域の要望をほとんど聞いてもらえなかったが、今後は新潟市も物を言える立場になったので、要望をしっかりとお聞きしていく。
 りゅーとカードも12万枚以上普及し、どの路線にバスの増便が必要で、どのエリアに新しい路線を走らせると有効なのか、データ的にもしっかり取れるようになった。
 今後も皆様の要望をお聞きし、一気にとは行かないが毎年着実に改善されていると実感してもらえるよう、頑張りたい。そのためにも次の年度明けのダイヤ改正は非常に重要なので、目安箱を作り、市民の声を新潟市も新潟交通もしっかりと受け止めていく。南区はJRがなく、バスが非常に重要だと思っているので、皆様からいろいろなご意見をいただきながら前進していきたい。

質問3

人材確保について

発言者

 私の知り合いで、様々な地域の物産を育成するのに協力したり、その地域の民俗的な芸能などを練習したりして、地域のふるさとづくりを支援している人がいる。このような人が新潟市に来てくれると良いと思うのだが、市のどの窓口に行けば相談に乗ってもらえるのか。

市長

 国は今回の総合戦略づくりの中で、市町村で人材が不足しているところには国から人材を派遣するという方向を打ち出している。また、ふるさとづくり支援員のような制度があると把握している。具体的にこのような方に新潟で力を発揮してもらいたいが、そのための条件はこうだということを、しっかりとお知らせできるように改めて確認したい。現在、新潟暮らし奨励課がその窓口になっているが、基本的には各区の地域課にご相談いただければ、対応できるようにしたい。
 移住を手掛けるという面では、西蒲区越前浜の越前小学校では、非常に子どもの数が少なく厳しい状況でも、学校統合をしない代わりに移住を促進して子どもの数を増やしている。現にアーティストなどを含めて何組も若い方が移住している。そのように頑張っているところに移住奨励支援制度として支援金を出す地域も全国的には出始めているので、子どもの数が大きく減って困っているところ、あるいは田舎の良さをアピールできるところをモデルとして、取り組んでいくことも良いかと考えている。また、アクティブシニアの移住支援の取り組みは、すでに北区で手を挙げている地域があるので、国の新しい交付金制度を使って取り組みたいと思っている。その辺りの情報については、改めてお知らせする。

質問4

防犯灯について

発言者

 地域の防犯灯の電気料金について、LED化すると無料になることは分かっているが、実際には財政的に厳しく、当地区は補助止まりである。一方、同じ南区内でも全額無料のところもあり、不公平感があるので何とか平等に取り扱ってもらい、できれば南区全域が無料になるようにお願いしたい。

市長

 防犯灯については合併前の旧市町村で取り扱いが違っており、無料の地域がいくつかあった。今でも統一されないまま無料のところがあり、それは不公平だという声が強く出ている地域があるが、一度に全部を無料にすることは財政的にもできないので、今はLED灯に切り替えていただくことをお願いしている。切り替えに掛かる費用の補助も2分の1から3分の2に拡充した。電気料金もLED灯なら10分の10補助であり、スマートエネルギーの観点からもLED灯に切り替えてもらえるよう取り組んでいる。少し時間はかかるが、LED灯に切り替えていくことで進めていきたい。

質問5

婚活支援について

発言者

 市長から冒頭説明のあった人口減少問題の対策として、婚活をやってみてはどうか。田舎では結婚しない人が多く、それでは子どもが生まれてこない。南区にはアグリパークもあるのだから、農業体験をしながら婚活を行うなど様々な方法があると思う。継続的に実施することで、多少なりとも人口が増える、あるいは波及効果がどこかに出てくる可能性もあると思う。

市長

 出会いの場を作る際、まちなかと田園地帯では効果の出るやり方は違うと思う。実際に、西蒲区のコミュニティ協議会が出会いの場づくりに取り組んでくれており、成果もしっかりと出しているので、そのような実例を広くコミュニティ協議会で共有してもらえるよう、取り組みを強めていきたい。
 旧白根市でもまちなかの方は、中央区のように、経済人や青年会議所がやっている潟コン方式のほうが人が集まるかもしれない。まちなか型の場合、市は支援する側に回り、田園地帯・農村部型の場合は、区役所の看板が見えたほうが信用度が増すということで、そのようなときはコミュニティ協議会と協働して取り組んでいきたい。
 アグリパークを活用したらどうかという具体的なお話もいただいた。大変面白い案だと思う。アグリパークも軌道に乗ってきたので、少し遊び心を加えるという意味でも、また、普段アグリパークに来ないという方にも施設の良さを見てもらうために、アグリパークで婚活を行うのも良いかと思う。地域のご協力を得ながら具体的に検討してみたい。

区長

 出会いの場づくりについては様々なところから要望が上がっている。現在区づくり予算について検討しているところなので、その中で対応できることがあれば取り組んでみたい。もう少しお時間をいただきたい。

質問6

空き家の有効活用について

発言者

 空き家や工業団地の空いているところをもっと有効活用してはどうか。例えば、ソーラーパネルを造って維持管理のために人を雇用したり、空き家をリフォームして若い人に安く貸し出したりするなど、柔軟に考えられないか。

市長

 空き家については一つひとつ権利関係などが違うので、これを有効活用していくための課題も一軒一軒異なると思う。今後UIJターンを進めるために空き家の活用も有効と考えているが、まずは市内全域でやるよりも、モデル的にエリアを決めて取り組んだほうが良いと思っている。
 また、空き家を地域の茶の間として活用していくことも考えている。現在、「実家の茶の間」を東区の紫竹で行っているが、そこも空き家だったところを新潟市が活用させていただいた。今後、地域の茶の間をやりたいがスペースがないという場合は、空き家の活用も含めて考えていく。
 工業団地の空いているところにメガソーラーを作るというのも有りだと思うが、新潟市の工業団地はまだ十分に売れると思っている。とりあえずは遊休地を活用することが重要だと考えるが、西区四ツ郷屋のゴルフ場計画跡地だったところには、東日本最大級のメガソーラーができる予定である。太陽光発電は、スマートエネルギーの観点からできる限り展開しているつもりだが、まだ活用できる場所があるというご指摘をいただければ、具体的に点検していきたい。

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