江南区意見交換1

最終更新日:2015年11月27日

平成27年11月3日(火曜)午前

(1)

コミュニティ協議会の活動資金について

(2)

高齢者の買い物難民を助ける交通施策を望む

(3)

BRTの交通網について

(4) 二本木駅の建設について

(5)

子ども子育て関係について

質問1

コミュニティ協議会の活動資金について

発言者

 新潟市でコミュニティ協議会が活動を始めて約10年が経ち、地域の方が一生懸命参加してくれるようになった。活動が盛んになり良いと思う反面、参加者が増えると、活動資金が足りなくなる。現在、市から世帯割として活動資金の援助をもらっているが、参加者が多くなると全く足りない。市では今年度、活動資金を増やしたそうだが、それでも足りていない。今後は、活動を評価しながら良いものを応援するという部分も少し取り入れていただきたい。

市長

 コミュニティ協議会の活動については、頑張っていただきたいと言いながら、活動支援が十分ではないという話をこの数年いただいていた。昨年度と今年度、活動支援のやり方を少し変えて支援を強化したが、今後は、これはぜひやってもらいたい、他の地域にも広げてもらいたいというような活動を行っていただいているところに、しっかり活動支援費が行き届くような形にしていきたい。地域の絆やまとまりを作る活動には、10分の10補助ではないメニューも選択していただくなど、メリハリをつけてほしいと思っている。
 一番お願いしたいのは、自主防災組織や自治会と一緒に地域の安心安全を引っ張っていただく取組み、地域の学校や保育所、幼稚園など子どもたちを応援する取組み、そして超高齢社会の中で、安心安全な地域を作るための福祉関係の取組み、この3点が最も重要だと思っている。
 市としてもコミュニティ協議会からどのような要望が出ているのかをこの年度末に向けてまとめ、来年度さらに充実できるよう予算に反映させていきたい。

質問2

高齢者の買い物難民を助ける交通施策を望む

発言者

 スーパーが撤退し、車に乗れない高齢者から買い物ができるような交通体系ができないものかと相談を受けた。年を取ると自転車の運転も危ないので、公共交通機関の充実が重要である。
 停留所のあるバスではなく、電話をして自分の家の近くで乗り降りができるデマンドバスを実施している市もあるようなので、研究して作っていただきたい。買い物に出ないと家に閉じこもることになり、健康な生活が保たれないという問題も出てくる。高齢者の買い物難民を助ける施策を充実していただきたい。

市長

 スーパーの撤退も各地で問題になっており、買い物難民が発生しているという声が聞かれる。そういった面で一番重要なのは公共交通の充実とのご指摘は、まさにその通りだと思う。
 本市では現在、区バス・住民バスを運行し、新潟交通の赤字の営業路線にはその存続のために補助を出しており、その額は膨れ上がって昨年はとうとう3億円を超えてしまった。新しいバスシステムの一番のポイントは、利用者が減ることで路線が廃止・減便になるという『悪循環』を断ち切ることである。このたびの新バスシステムの導入によって、新潟交通とは今年から5年間、バスの営業走行キロ数をキープするという協定を結んだので、どんどんバスが少なくなったり、補助金が増え続けていくといった流れは一旦止めることができた。その分、区バス・住民バスの質的な充実に取り組んでいく。
 さらにデマンド交通についても、区バス・住民バスよりもデマンド交通の方が効果的であるという地域を優先して進めていく。例えば、病院に行くにも非常に長い区間を走っていく必要がある地域や、10人くらいのグループで買い物に行くという地域は、デマンド交通の方が良いかもしれない。地域の皆さまのニーズを伺いながら、公共交通の空白区域をできるだけ少なくしていく。
 放っておけば、数億円に膨れあがる補助金について今の段階でストップをかけられたので、そのお金を公共交通の実質的な充実に向けられる。まずは新潟交通に頑張ってもらうということを土台として、来年は区バス・住民バスのどこを充実させるか、交通空白区域でデマンド交通の優先順位が高いのはどこかというあたりを地域の皆さまの声を聞きながら、多彩な公共交通の政策を執っていく。
 中山間地域では買い物難民のために移動スーパーが来てくれたり、NPOが代わりに買い物をしてくれるところもある。しかし、自分で買い物がしたいとの声も強いので、同じ買い物支援でも、買い物場所まで連れて行ってくれるような支援も、NPOや民間の力を借りながら、基本的には公共交通の空白区域をなくすというスタンスで取組みを充実させていきたい。

質問3

BRTの交通網について

発言者

 地域の高齢者から話を聞くと、BRTについての声が多い。乗り換えが面倒で、古町などには行っていないという話を聞く。
BRTは、新潟駅前や市役所、県庁を拠点にして、そこからローカルのバスが出ていくといったハブ空港のような形など様々な考えがあると思う。今後、皆さまの意見を聞きながら良い方向へ改善していくと聞いているが、市長の考えをお聞きしたい。

市長

 新潟交通は、乗り継ぎ乗り換え方式による新バスシステムの導入によって、今後5年間は営業の走行キロ数を減らさないとの方向を新潟市との協定という形で明確にした。この5年間は減らないバスの運行走行をどこに配分するか、まだまだダイヤの面で不十分な点が数多くあると思っているので、冬ダイヤや新年度で改善していく。
 運行走行キロが減らないことで、補助金を右肩上がりで支出するような状況は止められたので、将来像と身近な生活交通の改善についてお示ししていく必要があると思っている。
 まずはBRTを新潟駅から青山の路線で実施したが、今後は、弁天線・公園線・市民病院線などに様々な公共施設があるので、駅南を第2期で実施していきたい。また、市民病院から県庁、あるいは千歳大橋を越えて、今のBRTの路線に結びつければ、環状線ができるので、その環状線に様々な方面から、バスを結びつけていく。
 例えば、江南区では亀田駅から市民病院にバスが頻繁に出る、あるいは弁天線から公園線に曲がるあたりまで頻繁にバスが出ることになれば、亀田の方もこの環状線を利用しやすくなる。そのような形をできるだけ早く作っていきたい。
 もう一方で、区バス・住民バスの充実とデマンド交通を含めた公共交通で移動できる網の目型の生活交通網を作っていく。一朝一夕ではできないが、必ず前進しているという姿をこの1、2年でお示しし、多くの方からバスに乗ってもらえるような形を目指していく。

質問4

二本木の駅の建設について

発言者

 以前から二本木駅の建設のことで陳情に行き、機会あるごとに市長や歴代の江南区長にもお願いしているが、一向に先が見えてこない。合併建設計画も終わり、この地区では農業特区の関係など新たな構想もあると思うが、市長にもぜひ、ご支援をいただきたい。

市長

 二本木の新駅については、何回も地域の方からお話を聞き、またこちらからも状況を確認している。新駅は区画整理などでまちづくりを進める中で作るという先行事例がいくつかあるが、残念ながら、まだ二本木周辺のまちづくり計画の熟度が上がってこない。国家戦略特区を活用して、新しいパートナー企業を見つけてやっていくのだという方向も大変良いと思うが、いきなり大計画からだとパートナー企業も尻込みしてしまうので、まずは実績を積み上げていくというやり方もあるのではないかとも申し上げてきた。
 国からの新駅への支援が特に地方では出てこない状況なので、まずは従来どおり、まちづくりの熟度を上げることを優先的に考えていきたいと思っている。また、綿密に意見交換をさせていただきたい。

質問5

子ども子育て関係について

発言者

 子ども子育て関係について、2つ意見を申し上げたい。
 1点目は、就労と子育ての関係である。最近、共働きの世帯が非常に増えている。女性が働きながら子育てを行うと、保育園に預けていても、子どもが病気になったときに仕事中に呼び出されるというケースが多くある。病児病後保育なども含めて、そのような際の対応が充実することで、より安心して働ける環境も増え、就業率も高まってくるのではないかと思う。
 2点目は、地域への愛着についてである。学校教育の中で、地域教育コーディネーターが、地域と学校を結ぶために大変頑張ってくれている。
 例えば、就職をする際、大企業のある東京のほうを向いている人が多いと思うが、東京へ行っても、新潟に戻ってきたくなるような、地域への愛着や誇りを持つような教育をより高めていくことが大切ではないか。それが総合戦略の大きな柱にもなってくるのではないかと思う。より一層推進していただきたい。

市長

 本市としても病児保育、病後保育ができる施設をできるだけ増やしてきているが、地域によっては遠くて行けないという状況もまだ多いと思う。病児・病後保育施設を市内全域に、空白なく設置することは極めて難しいので、できる限り効率的なやり方でやっていく必要がある。全国の事例では、通勤先が多いところに病児保育が可能な施設を設置するなど、かなり工夫しているところも出てきた。そういった先進事例や効果なども確認し、どういう方法が新潟市に一番合っているのか。こんな事例がありますよといったものを皆さまにお示しし、相談していく。総合戦略を進める中でそんな段階に入っていきたい。
 また、地域への愛着を持ってもらうことは本当に大事なことなので、そのためには保育園・幼稚園のときから地域とともに、地域から支援される、保育園・幼稚園、学校になってほしい。地域教育コーディネーターの皆さまのおかげで、良い形ができあがっている地域は増えてきたと思う。中学校では、キャリア教育のような形で、一生懸命頑張っている方が地域にいることを誇りにする教育も強化していく。

教育長

 子どもたちが地域に誇りや愛着を持つには、小さなころから地域のことを知るということも大事なので、学校では低学年のうちから、地域の宝探しを行っている。新潟は環境も良く、食べ物もおいしいが、最も大切なのは人である。また戻ってこようと思うには、良い人たちに囲まれているということが大きいと思う。
 江南区の教育ミーティングの際にも、地域と学校がうまく連携できているという話もたくさんいただいており、地域の方が子どもたちにかかわってくださることで、子どもたちが出ていっても、いずれ帰りたいと思ってくれると思う。
 学校の教員には、地域のまつりや行事に子どもたちが出ていくように、子どもたちに声かけしてほしいとお願いしている。皆さまも直接学校へ行かなくても、道で会ったときに声をかけていただくだけでも、子どもたちの地域への愛着というものも育つと思う。皆さまのご協力をいただきたい。

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