E型肝炎ウイルスについて

最終更新日:2018年2月8日

感染経路

  • E型肝炎ウイルスはE型肝炎の原因となるウイルスです。E型肝炎ウイルスの自然界における感染のサイクルは未だ不明ですが、豚やシカ、イノシシなどの動物からヒトのE型肝炎ウイルスに類似するウイルスが検出されていることや、動物からヒトへの感染事例の報告もされていることから、E型肝炎は人獣共通感染症と捉えられています。
  • また、稀に輸血によるヒトからヒトへの感染事例も確認されています。平成30年2月1日には厚生労働省より、国内で輸血用血液製剤からE型肝炎ウイルスに感染し、複合的な要因で劇症肝炎となった事例が報告されました(詳細は下記リンク先参照)。献血者が何らかの理由で感染していたと考えられます。国内での主要な感染要因としては、汚染されたブタ及びシカ・イノシシなどの野生鳥獣肉の加熱不十分なままでの摂食が考えられます。
  • 潜伏期間は2~9週間です。(平均6週間)

症状

  • E型肝炎ウイルスに感染した場合、不顕性感染が多いとされています。
  • 肝炎を発症した場合の主な症状は、黄疸、発熱、悪心、腹痛等の消化器症状、肝腫大、肝機能の悪化です。
  • 劇症肝炎になることもありますが、肝臓ガンになることはありません。

原因食品

  • E型肝炎ウイルスに汚染された食物、水などがあげられます。
  • 特に豚やイノシシ、シカなどからはE型肝炎ウイルスの遺伝子が検出されています。なかでも、イノシシ肉やシカ肉からはヒトへの感染も報告されています。

予防

ブタ及びシカ・イノシシなどの野生鳥獣肉は中心部まで十分に火が通るように加熱しましょう。
生肉を取り扱った後は、石けんで十分に手洗いをしましょう。
生肉を取り扱った際には、調理器具をしっかりと消毒し、二次汚染を防ぎましょう。
海外に渡航した際は、飲み水に注意しましょう。

関連リンク

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保健衛生部 保健所食の安全推進課

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