市役所における合理的配慮・改善事例

最終更新日:2019年12月4日

新潟市では、市職員が事務事業を行うにあたり、障がい等を理由とした差別を行わないよう適切に対応するための事項を定めた「障がい等を理由とする差別の解消の推進に関する新潟市職員対応要領」を策定し、障がいや障がいのある人に対する理解を深める取り組みを推進しています。その取り組みの中で行なわれた配慮・改善事例を紹介します。

わかりやすい情報発信

視覚障がいのある人に配慮した市報づくり(広報課)

「弱視や視覚障がいのある人の存在」や「色による情報伝達は万人に共通するものではない」ということを意識し、カラーユニバーサルデザインに配慮した市報づくりをしている。

ユニバーサルデザイン情報の発信(観光政策課)

ホームページにおいて、新潟市内の文化観光施設の出入口の段差や多目的トイレ、車椅子貸し出しの有無などの情報をユニバーサルデザイン情報としてとりまとめ、情報の提供を行っている。
ぐるなびと連携して作成しているウェブサイト「にいがた食と観光ナビページ」においても、車椅子で入店可能な飲食店やお子様連れ可能な飲食店の情報をとりまとめ、発信している。

市ホームページでふれあい健康センターの障がい者対応設備の紹介(循環社会推進課)

初めて利用する方も安心して来館していただけるよう、障がい者用更衣室と車椅子対応トイレの写真を掲載した。

だれでもトイレ(多目的トイレ)の写真のホームページ掲載(食育・花育センター)

だれでもトイレの設備や広さがHPでは分かりにくいという意見があったため、だれでもトイレの内部の写真をHPに掲載し、設備や広さについて分かりやすく周知した。

ホームページに障がい者設備の情報を掲載(東区地域課)

東区プラザ、コミュニティ施設、体育施設に車イスで利用可能なトイレなどがあることを周知するため、ホームページにトイレの写真などの情報を掲載した。

新聞折込チラシ「新潟市の介護保険」の点字版等の作成・配布(介護保険課)

介護保険の仕組みや制度改正等の情報を掲載した「新潟市の介護保険(チラシ」の点字版、テープ版、CD版に分けて作成し、点字版市報新潟や声の広報に合わせて配布した。

ホームページの読み上げ辞書登録(建築行政課)

ホームページ更新にあたり、読み上げ機能をチェックしていたところ、正しく読み上げられていない単語があったため、視覚障がいのある人がホームページから正しい情報を入手できるよう、読み上げ辞書に登録した。

利用しやすい公共施設

本館市民ロビーの点字タイルの修正(総務課)

建設当時と受付カウンターの場所が変わり、点字タイルが適切な誘導となっていなかったため、点字タイルを貼り直した。

分館1階多目的トイレ引き戸の仕様変更(総務課)

分館1階の多目的トイレの出入り口が自閉式(開ける時は手動だが、手を放すと自動で閉まるタイプ)でないため、車いす使用者には使いづらいという訴えがあったため、自閉式の扉に変更した。

課内レイアウトでの配慮(政策調整課)

来課される方が車椅子のままでもスムーズに課内に入室できるように、入り口からの導線の幅員を確保した。

市陸上競技場の天然芝フィールドでの車椅子利用を可能にした(スポーツ振興課)

車椅子の利用を禁止していた天然芝フィールドでの車椅子利用を可能にするよう改善した。

ふれあい健康センターの屋外ジャグジーの手すり新設(循環社会推進課)

浴槽に深さがあるため、体の不自由な方は利用しづらかったため手すりを新設した。

料金表の改善(北区区民生活課)

料金表が見づらかったため、料金表を大きくし、見やすく改善した。

杖たてを窓口の記載台に設置(北区区民生活課)

窓口の記載台に、伸び縮みする杖たて(ステッキホルダー)を設置し、杖が倒れないよう工夫した。

多目的トイレにマット設置(東区地域課(新潟市庭球場・東総合スポーツセンター・下山スポーツセンター))

障がい者トイレ利用時の衣服脱着の際に床に座らなくてもいいように、お風呂マットを設置し、マット上で衛生的に脱衣できるように改善した。

通路の整備(東区地域課)

石山南まちづくりセンターの駐車場から入口までの通路が非舗装で段差があるため、通りづらいとの声が利用者よりあったため、駐車場からセンター入口までの通路を整備し、段差をなくし車いすの乗り入れを可能にした。

障がい者用駐車スペース周辺に施設電話番号表示(江南区地域総務課)

障がい者用駐車スペース近くに「電話番号」と「お困りの際はお問い合わせください」と表示し、障がいのある方が乗車・降車で困っている場合などに、すぐに体育館職員が駆けつけられるようにした。

内野まちづくりセンターの整備(西区地域課)

施設オープン前に西区の障がい者団体等を対象に施設見学会を開催し意見を伺った。そこで意見のあった点字ブロックの配置、多目的トイレの背もたれ設置等設備面で配慮が必要なものについて対応した。

道路側溝改良工事に伴う歩行者通行帯の整備(西区建設課)

交通量が多いバス路線を歩行者や児童が安全に通行できるよう地元要望があったため、歩道が新設できない狭隘道路であったが、既設の道路側溝を改良し、側溝蓋をなくすことで歩行者通行帯を確保した。

誰もが安心して参加できるイベント

車椅子のまま乗船可能なカヌー体験の実施(環境政策課)

車椅子のまま乗船可能なカヌーを用意し、安全に乗船体験できるよう必要なスタッフも配置した。イベントの広報にあたっては、車椅子カヌーの乗船体験ができることを周知し、障がい者施設にも声掛けした。

「男性の育児休業取得促進事業」におけるトークショー等で手話通訳を配置(男女共同参画課)

聴覚障がいのある人も積極的に参加してもらうため、手話通訳を配置し、聴覚障がいのある人がトークショー等の内容をより理解できるようにした。

障がいのあるこども向けのワークショップ開催(文化創造推進課)

こどもプロジェクト2016 こども宇宙ダンス~スペースチューブからだ教室において、従来は障がいのある子どもの参加がなかったが、こどもの年代ごとにグループ設定したワークショップに加え、特別支援学級のこどものワークショップを設定し開催した。

障がいのある方向け就農支援事業の実施(農林政策課)

就農を検討する方を対象とした「アグリパーク就農研修支援事業」に、障がいのある方にも対応できる「農業体験プログラム」を設けた。

聴覚障がいのある方の申込の受付方法(地域包括ケア推進課)

聴覚障がいのある人でも申込みができるよう、電話のほかに、FAX・メールでの申込みを受け付けることにした。

市検診案内にFAX番号を記載(保健所健康増進課)

従来、市検診受診券にある問い合わせ先に「電話番号」しか掲載していなかったが、聴覚障がいのある方の問い合わせにも対応するためFAX番号を記載した。

乳がん検診 コールセンターによるFAX予約(保健所健康増進課)

聴覚障がいのある方から「乳がん集団検診の予約はコールセンターのみで簡単に予約できない」という意見があった。専用のFAX用紙と対応マニュアルはあるが周知不足であったたため、市ホームページに掲載し周知した。

動物フェスティバルにおける車椅子利用(保健所環境衛生課)

昨年度、車椅子利用者から「段差があって、芝生部分の本部まで入れない」との訴えがあったため、車椅子利用者が走行できるよう、芝生部分と境界ブロック外構の段差を解消し、入りやすいようにした。

市場まつりにおける障がい者駐車場の増設(中央卸売市場)

障がい者駐車場の増設要望が多かったため、平成27年度の12台から平成28年度は24台に増設した。

クルーズ船寄港 車椅子利用者専用区画を設置(港湾空港課)

東港岸壁に寄港するクルーズ船を見に行きたいが、車椅子でも可能かと問い合わせがあったため、駐車場からクルーズ船が停泊している水際までの移動距離が短くてすむ場所に専用区画を設けた。また、並行して岸壁内の小石等を可能な限り取り除き、車椅子の移動に支障のないよう配慮した。

ワークショップ実施施設の選定に関する配慮(財産活用課)

財産経営に関するワークショップを実施する際、スロープがあり、エレベーターのある施設であることを確認したうえで開催する施設を決定した。

会議の会場設定の配慮(教育総務課)

会議の会場設定の際、階段を使わないといけない部屋は避けるようにし、出席者や傍聴人がエレベーターを使って移動ができる部屋を選ぶよう配慮した。

聴覚障がい者に配慮した映画上映・講演会の実施(南区地域総務課)

聴覚障がいのある人もない人も同じように楽しめる事業となるよう映画は字幕つき(効果音等も表示されるもの)を選び上映した。また、同日開催の講演会は手話通訳者を配置した。

その他

土地利用における条件設定(政策企画部)

高齢者・障がい者などが、安心・安全・快適に活動できるまちづくりを進めるため、旧中央卸売市場跡地の売却に係るプロポーザルに当たって、土地活用の順守項目に、「新潟県福祉のまちづくり条例」に準拠した計画とすることを規定した。

避難所における視覚的にわかりやすい各種案内表示シートの作成(防災課)

避難所における主な各種案内について、視覚的にわかりやすい表示シート集を作成し、避難所に1冊ずつ配置した。

避難所表示看板への写真や図の挿入(教育相談センター)

視力の弱い方や年少者等にもわかり易くするため、避難所表示看板に写真や図も入れた。

環境衛生関係施設営業者への補助犬に関するリーフレット配布(保健所環境衛生課)

環境衛生関係施設の新規開業時に、営業者へ補助犬に関するリーフレットを配布した

路上バス停社会実験における車いす利用者や視覚障がいのある方の体験会および意見交換(都市交通政策課)

社会実験時において、現地にて乗車体験をしてもらい、気づきのあった箇所とそれについてのご意見をいただき、今後の本格整備に向けた検討に反映させていく。

補助金申請書の書式の工夫(港湾空港課)

毎年受付事務を行う「空調機器更新工事補助金」の書類について、前回申請時に、字が細かく分かりづらいとの声が寄せられていたため、。明文の文字を大きくしただけでなく、内容も簡易にするなど、視覚的に分かりやすいよう工夫し、視覚障がいのある方だけでなく高齢者にも理解しやすいように配慮した。

新潟市建設工事総合評価方式における障がい者雇用企業の加点評価(技術管理課)

「障害者の雇用の促進等に関する法律」の趣旨に則り、本市においても企業における障がい者の雇用の促進を図るため、総合評価方式で行われる建設工事一般競争入札において、障がいのある方を法定雇用率以上で継続(1ヶ年以上)して雇用している企業について加点評価を行っている。

市営住宅における障がい者向け住宅(車いす用住宅)の整備(住環境政策課)

市営住宅建替え事業に係る基本設計において、福祉部局と連携をし、車いす用住宅の整備について検討した。

工事区域内におけるエレベーター使用への対応(公共建築第1課)

駅前シェルター設置工事において、エレベーターへ向かう通路が工事区域内にありエレベーターが使用できない状況であったが、使用できるようにしてほしいと市民から要望があったため、エレベーターへの通路を確保できるような工法を検討し、工事内容を変更して対応した。

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このページの作成担当

福祉部 障がい福祉課

〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1(市役所本館1階)
電話:025-226-1237 FAX:025-223-1500

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