ウラジオストク市の概要
最終更新日:2020年3月27日
地理
ウラジオストク市は沿海地方の州都で、ロシア極東最大の港湾都市です。ムラヴィヨフ・アムールスキー半島の南端に位置しています。モンスーン気候に属し、暖かい春、雨の多い夏、乾燥した秋、風が強く雪の少ない冬と、季節ごとの特徴がはっきりしています。
歴史
ウラジオストクは1860年に軍港として建設されました。古くから日本とも深い関わりがあり、明治時代には大勢の日本人が市内に居住し、日本総領事館が設置されていました。1880年に市制が敷かれ、沿海地方の州都になりました。
太平洋艦隊の母港として長い間対外的に閉鎖されていましたが、1992年1月に開放されました。
こんなまち
ウラジオストクは、シベリア鉄道の発着点です。またロシア極東地域における主要港の一つであるウラジオストク港は、日本をはじめとするアジア太平洋諸国や欧米などと結ばれた海の玄関口となっています。夏になると、ロシア極東シベリア各地域の内陸部からも多くの人が海水浴に訪れます。
航空路でも、ロシア国内及びアジア諸国の主要都市と結ばれており、新潟とは平成5(1993)年に定期航空路(約1時間20分)が開設されました。平成23(2011)年以降は、東日本大震災の影響などにより運休となっていますが、平成25(2013)年より夏季チャーター便が毎年運航されています。
主な産業は、水産加工業、漁業、船舶修理業、木材加工業などです。
日本語をはじめとする東洋の言語教育の歴史が古く、ロシア極東で有数の規模を誇る極東連邦大学や海洋大学、経済サービス大学など高等教育機関や研究機関も多くあります。平成5(1993)年には、日本総領事館が開設されました。
平成24(2012)年9月には、ロシア初のAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会合がウラジオストクで開催されました。APECにあわせ、大規模なインフラ整備が行われ、世界最大規模の斜張橋の建設や会場となったルースキー島の開発などにより、街の様子が大きく変わりました。APEC開催時の会議会場や宿泊施設は、極東連邦大学のキャンパスとして利用されており、平成27(2015)年からはここを会場として毎年「東方経済フォーラム」が開催されています。
市内には、ロシアの名門マリインスキー劇場の傘下にある「マリインスキー・沿海州劇場」もオープンし、観光の新たな魅力の一つとなっています。
ロシア政府が進める新しい極東政策の一つであるウラジオストク自由港制度により、平成29(2017)年8月からウラジオストクを中心とするエリアへ電子ビザで入国できるようになりました。この制度はハバロフスクなどロシア各地に適用されており、ロシアへの観光客が増えています。
提携年月日
平成3年2月28日
新潟市において姉妹都市提携の宣言に調印した日
提携の経緯
昭和62(1987)年、ウラジオストク市で開催された沿岸貿易見本市に新潟市が参加して以来、港を持つ都市同士として両市間の往来が始まりました。平成元(1989)年には新潟港から戦後初の観光船がウラジオストク港に向けて出港しました。その後、使節団の交換などの交流を経て、ウラジオストク市の公式開放を待たずに姉妹都市の提携を行いました。
金角湾とウラジオストク市街地
シベリア鉄道の起点となるウラジオストク駅
ルースキー島の極東連邦大学キャンパス
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