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市報にいがた 令和2年1月19日 2711号 1面・2面

最終更新日:2020年1月19日

災害から命を守るために

 大津波で多くの命が奪われた東日本大震災から9年がたとうとしています。
 近年、多くの災害が発生しています。災害はいつ起きるか分かりません。いざというときに「自分の命は自分で守る」ための行動ができるよう、日頃から準備をしておく必要があります。
 今号では津波と洪水などを中心に「防災」を特集します。

問い合わせ 防災課(電話:025-226-1143)

平成23年3月11日東日本大震災の津波被害(宮城県仙台市)
平成23年3月11日東日本大震災の津波被害(宮城県仙台市)

令和元年10月12日台風第19号通過後の阿賀野川(新潟市北区)
令和元年10月12日台風第19号通過後の阿賀野川(新潟市北区)

平成10年8月4日8.4水害(新潟市中央区)
平成10年8月4日8.4水害(新潟市中央区)

津波

発表される情報と避難行動

  • 津波の恐れがあるときは、すぐに避難を

大津波警報
予想される津波の沿岸部での高さ
 10メートル超(10メートル<高さ)、10メートル(5メートル<高さ≦10メートル)、5メートル(3メートル<高さ≦5メートル)
巨大地震(マグニチュード8超)のときの表現 巨大
取るべき行動 津波が来ると予想される地域の人は、より高台、より丈夫な建物の高層階へ避難

津波警報
予想される津波の沿岸部での高さ
 3メートル(1メートル<高さ≦3メートル)
巨大地震(マグニチュード8超)のときの表現 高い
取るべき行動 津波が来ると予想される地域の人は、より高台、より丈夫な建物の高層階へ避難

津波注意報
予想される津波の沿岸部での高さ
 1メートル(20センチメートル<高さ≦1メートル)
巨大地震(マグニチュード8超)のときの表現 なし
取るべき行動 海の中や海岸にいる人はすぐに離れる

津波による浸水深※の目安

  • 津波の流れが速い場合は、浸水深が浅くても歩けない

津波による浸水深の目安

※陸上での浸水の深さ。浸水深は地域によって異なる

  • 1メートル以上の津波に巻き込まれた場合、ほとんどの人が亡くなってしまいます
  • 30センチメートルの水深でも、流れが速いと動けなくなり、避難行動をとれません

洪水

発表される警戒レベル(土砂災害を含む)と避難行動

  • 警戒レベル3以上で、早めの避難を

警戒レベル 5 災害発生情報
既に災害が発生 命を守るため最善の行動を

警戒レベル 4 避難指示(緊急)または避難勧告
全員避難 避難所までの移動が危険な場合は近くのより安全な場所へ

警戒レベル 3 避難準備・高齢者等避難開始
高齢者、乳幼児など避難に時間がかかる人とその支援者は避難 その他の人は避難の準備を

警戒レベル 2 洪水注意報、大雨注意報など
ハザードマップなどで避難行動を確認

警戒レベル 1 早期注意情報
災害への心構えを高める

 

発表される情報や警戒レベルを正しく理解しましょう。ここからは命を守る行動などを紹介します。

何よりも大切なのは「逃げる」こと

後藤素子さん

後藤 素子(もとこ)さん

プロフィール
平成23年3月、福島県南相馬市で東日本大震災により被災。同年4月、3人の子どもと一緒に新潟市へ避難。自らの経験を周囲に伝え、防災意識を高めてもらうための活動を行っている

東日本大震災の日のこと

 地震が発生した時、私と中学生の長男と次男は自宅に、三男は小学校にいました。その日は中学校の卒業式で、帰宅して着替えを始めた瞬間に大きな地震が来ました。家の柱がゆがんで見えるほどの揺れで、立ち上がることができませんでした。
 揺れが収まってから外を見ると、家の塀が倒れ、屋根瓦が散乱し、いつもと違う光景が目の前に広がっていました。海から50メートルしか離れていない自宅にいるのは危険と判断し、財布と携帯電話を入れたかばんだけを持って、避難所に指定されている小学校へ向かいました。しかし普段通る橋が陥没して通れなくなっており、引き返して別の道で向かいました。やっと小学校に着いて三男の無事を確認し、安心したのを覚えています。
 しばらくして、大津波で私の家は跡形もなく流されてしまいました。津波は海から2.5キロメートル以上の所まで押し寄せ、私が通ってきた道や小学校の周りを飲み込みました。タイミングによっては私も津波に巻き込まれていたかもしれません。

すぐ逃げて 戻らないで

 南相馬市はほとんど災害のないまちでした。「ここまで津波は来ないだろう」と思って逃げ遅れた人が多かったです。「自分は大丈夫」と過信せず、すぐに安全なところに逃げることが大切です。避難したけど何もなかった、でいいんです。
 家族が心配で自宅に戻って津波に巻き込まれた人も多くいました。一度安全なところに避難したら、警報や注意報が解除されるまで絶対に危険な地域に戻らないことも大切です。
 これは津波に限らず、洪水などのときも同じだと思います。

事前の備えを

 震災を経験して、すぐ逃げるためには事前の備えが大事だと思いました。
 避難所には何でもそろっているわけではありません。避難当初、コップがなくて水を飲むのに不便を感じ、事前に持ち出し品を準備しておくべきだったと後悔しました。
 また、すぐに避難できるように、事前に家具の転倒防止などの室内の地震対策をしておくべきだと強く思いました。
 私は、小・中学校で防災について話す機会があります。そのとき子どもたちには「家族みんなが安心して逃げられるように自分でも準備をしておくんだよ」と伝えています。
 大人も子どもも「別々にいるときに災害に遭ったら、私はここに逃げる」など、日頃から避難先などについて家族で話し合っておくことが大切です。そうすることで、災害に対する心構えもできると思います。

いざというとき命を守る行動を

津波

地震発生

慌てず自分の身を守る
落下物や倒れてくる物に注意

  • 海や川の中、海岸や川岸にいる人はすぐに離れる

津波の恐れ(警報・注意報)

より遠く・高くへ避難を開始
原則徒歩で、より高台、より丈夫な建物の高層階へ

  • 絶対に危険区域に戻らない、寄り道をしない

津波が到達

(第一波が到達してからも津波は繰り返し押し寄せる。後から最大波が来る可能性もある)

  • 警報・注意報が解除されるまで安全な場所から動かない
  • より安全な場所へ避難が必要か、情報収集をする

警報・注意報解除

身の安全を確保し次の行動を
被害状況などの情報収集をし、自宅に戻る、安全な避難所や知人宅へ移動する、その場にとどまるなどする

洪水・土砂災害

※警戒レベルは1面に記載

  • 発表される警戒レベルに応じて避難行動をとる
  • 警戒レベル3以上のときは、解除されるまで危険区域に戻らない

日頃から備えておこう

家族で話し合おう

  • 避難場所(一緒にいるとき/別々にいるとき)
  • 避難所までの複数の経路
  • 安否確認の方法(災害伝言ダイヤルなど)
  • 自宅や学校、職場周辺の危険な所

自宅の備えを確認しよう

  • 家屋や塀などの地震対策
  • 家具などの転倒防止
  • 非常持ち出し品、備蓄品の確認

地域や近所で備えよう

  • 地域の防災訓練などに参加し、日頃から近所で助け合える関係を築く

正しい情報を得る手段を準備しよう

  • にいがた防災メールに登録

・避難情報など、災害の緊急情報をメールで知らせます

登録方法/市ホームページから

にいがた防災メール 検索

  • 総合ハザードマップで災害について学ぶ

・中学校区単位、災害の種別ごとに確認できます
 ※区役所地域総務課(東区・中央区・西区は総務課)で配布

新潟市総合ハザードマップ

  • 緊急告知FMラジオ

・新潟市内のコメリで販売しています

FMラジオ

※「安否確認の方法(災害伝言ダイヤルなど)」「非常持ち出し品、備蓄品の確認」の関連記事を別冊情報ひろば3面に掲載

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