市報にいがた 令和元年12月1日 2708号 2面
最終更新日:2019年12月1日
事故の9割が65歳以上 入浴時のヒートショックに注意!
ヒートショックの予防と対応を正しく理解し、安全に入浴しましょう。
問い合わせ 消防局救急課(電話:025-288-3260)
ヒートショックとは
急な温度変化で血圧が大きく変動して起こる健康被害のことです。失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こし、死に至ることもあります。
65歳以上の高齢者や高血圧、糖尿病、不整脈などの持病がある人は注意が必要です。
入浴時は特に注意
新潟市内の入浴中の体調変化による事故件数は毎年250件以上で、100人以上が亡くなっています。事故の主な原因はヒートショックによるものです。
11月から2月は、部屋の温度差が大きくなるためヒートショックによる事故が最も起きやすくなります。「予防のポイント」を参考に入浴し、冬を健康に過ごしましょう。
平成30年 新潟市内の入浴時の事故発生件数と死亡人数(月別)
単位:人
予防のポイント
- あらかじめ脱衣所と浴室を暖める
浴室に暖房がないときは、浴室内に熱いシャワーをかけると暖まります - 飲酒後や食後すぐには入浴しない
- 体調が悪いときや、薬を飲んですぐには入浴しない
- 湯温は41度以下、浸かる時間は10分までを目安にする
- 浴槽から急に立ち上がらず、手すりや浴槽の縁(ふち)をつかんでゆっくり立ち上がる
救急ステーション 吉田隊員
ヒートショックになったら
症状 | 目まい、立ちくらみ |
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対応 | 安静にして症状が治まるのを待ちましょう |
症状 | 意識障害、胸の痛み、頭痛、嘔吐(おうと)、立ち上がれなくなるなど |
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対応 | 浴槽で動けない・意識がない人を見つけたら、次の行動をとってください 1. すぐに119番通報する 2. 鼻と口が湯の中に入らないようにあごを手で支えながら、浴槽の栓を抜く 3. 浴槽からゆっくりと体を引き上げて横に寝かせる ※呼吸をしていないときは心臓マッサージをする |
応急手当の方法を学ぼう
消防局では応急手当講習会を毎月開催しています。万が一に備え、正しい応急手当の方法を学びましょう。
※1月の講習会日程は別冊情報ひろば2面に掲載
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