市報にいがた 平成31年2月3日 2688号 5面
最終更新日:2019年2月3日
みなとまち新潟 歴史探訪(18)
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名勝白山公園の歴史的価値
信濃川に面している明治初期の白山公園の図(明治14年「新潟港実測図」部分 新潟大神宮所蔵)
新潟市民にとって親しみ深い白山公園が、昨年10月15日に、公園としては全国で9番目に名勝(めいしょう)指定され、国の文化財となりました。公園の設置は、明治5年(1872年)に赴任した楠本正隆(くすもとまさたか)県令(今の県知事に相当)が、新潟を開港場にふさわしい街にするために行った文明開化政策の一つでした。赴任直後から着工し、明治6年に公園設置奨励の太政官布告(だじょうかんふこく)が出るとすぐに申請し、同年認可された25カ所のうちの一つとなりました。他の公園が社寺の境内や城跡をそのまま利用したのに対し、白山公園は計画的かつ人工的に造営された最初期の公園として、日本公園史上極めて重要です。また、図から分かるように、築山(つきやま)や池など、造営当初からの基本的な地割りが大きく変わることなく現在も維持されているのは、奇跡的なことです。開園から145年。これからも皆さんに愛される白山公園であり続けてほしいと願っています。
現在の白山公園 ひょうたん池と噴水
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