市報にいがた 平成28年10月2日 2588号 2面
最終更新日:2016年9月30日
市長随想 ひこうき雲(147) 「東京五輪」へスタート
この夏から秋にかけては、ブラジルのリオデジャネイロ市で開かれたオリンピック・パラリンピックの熱戦に多くの方々が感動を抱かれたのではないでしょうか。
リオの熱いドラマもフィナーレを迎え、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックに向けての動きが本格化します。盛り上げの最大の柱が日本全土で展開される文化プログラムです。
もともとオリンピックはスポーツと文化の2本柱で成り立っており、特に4年前のロンドン大会では英国全土で17万件を超す文化プログラムが実施され、大きな成果を挙げました。今回のリオ大会では文化はさほど注目されませんでした。しかし、東京大会ではロンドン同様に、観光や地域振興に大きな波及効果をもたらす文化プログラムを重視しており、ロンドンを超える20万件の実施を目標に掲げています。
4年で20万件といえば、1日に140件近くで、大変な数になります。英国では各地にアーツカウンシル(芸術評議会)が結成され、質の面を確保しました。
日本でも文化プログラムの価値を上げるためにはアーツカウンシルの立ち上げが必要です。国はアーツカウンシルを設置する自治体を募集し、新潟市は今春、第1次モデル団体に選ばれました。全国でも5自治体だけで、市町村は横浜市と新潟市の2都市です。これまでの本市の文化創造の取り組みが評価されたと喜んでいます。
中心となるプログラムディレクターら人材を全国公募し、優秀な方々を9月までに人選することができました。今後、本格的に活動を始め、本市の文化創造の取り組みを大きく伸ばしていきます。
一方で、東京大会組織委員会による文化プログラム認定は厳選されると見られています。こうした中、現在開催されている「BeSeTo演劇祭」がいち早く認定され、日本と中国、韓国の国際演劇祭に新しい価値が加わりました。15日までの週末を中心に公演が開かれますので、ぜひご覧ください。
関連リンク
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Reader(旧Adobe Acrobat Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ
