平成30年11月19日 市長就任記者会見

最終更新日:2018年11月26日

市長就任記者会見

(表)開催概要
期日 平成30年11月19日(月曜)
時間

午前10時30分から午前11時15分

場所 新潟市役所(本館6階 執行部控室)

発表内容

質疑応答

市長就任記者会見動画(11月19日開催分)

発表内容

◎市長就任のごあいさつ

 このたび、新潟市長に就任させていただきました、中原八一でございます。
 皆さまには、これからお世話になることと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 本日の初登庁をすがすがしい気持ちとともに、市民のために頑張るぞという決意で初登庁をさせていただくことができました。大勢の職員の皆さんからお出迎えをいただきまして、これからよろしくお願いしますという気持ちで(ロビーに)立たせていただきました。あらためて、市長としての責任の大きさ、重さを感じるとともに、生まれ育った新潟市のために、また、新潟市民のために全力を尽くし、新しい新潟市政を市民の皆さん、また、職員の皆さんと共に築いていきたいという思いでいっぱいでございます。
 80万市民一人一人の暮らし向上のために、また、市民の皆さまと共に、本市のさまざまな課題にしっかりと取り組んでまいりたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
 篠田前市長は、政令市の第1ステージとして、しっかりと土台を作ってくださいました。私はこれからの市政を、政令市の第2ステージとして、未来に向かって「全国とつながる」、「世界とつながる」拠点都市新潟を目指し、活力ある新潟市に向けた取り組みを加速させてまいります。「笑顔あふれる新潟」を目指し、10の公約を掲げて選挙期間中に皆さまに訴えてきたことを、一つ一つ着実に実現していきたいと考えています。市長として責任を自覚し、公平な市政を心掛けたいと思っておりますし、市民目線を忘れることなく、皆さまの声を大切に、開かれた市政を行ってまいります。
現状の新潟市はさまざまな課題を早期に解決しなければなりません。中でも、既存産業の高度化を図りながら、成長産業を育て、働く場を創出するため「産業の振興」を図り、経済活力を生み出し、税収の増を目指します。
 農業では「複合営農」をさらに推進し、「農産品のブランド化」、「6次産業化」を進め、「儲かる農業」に向けた農業施策を展開するとともに、若手後継者や新規就農者を支援し、持続可能な農業を目指します。
 また、新潟の拠点性向上に向けては、国や県との連携強化を図り、港、空港、駅を効果的につなげていく仕組みづくりがこれからの大きな課題だと思っております。そのためにも、新潟の玄関口としてふさわしい新潟駅や駅周辺地域の整備を着実に推進してまいります。
 BRT・新バスシステムにつきましては、選挙期間中多くの皆さまから、たくさんの声を聴かせていただきました。バス交通の衰退に歯止めをかけるという目的で導入されたバスシステムですが、今後は市民の皆さんにとって使いやすく、喜ばれる公共交通に改善していくことが当然であります。早急に新潟交通と協議を進め、具体的な改善策を示したいと考えております。
 こうした「活気ある新潟」の実現に向けた取り組みを進め、特に東京圏に対し顕著な人口流出など、現状を分析し、危機感をもって「人口減少対策」に取り組んでまいりたいと思っております。
 そのためには、行財政改革が必要ですけれども、本市の財政状況は極めて厳しい状況にあります。
政令市に移行した時と比較をしまして10分の1に減少した基金残高が最も端的にそれを示していると思います。市民の皆さまの不安も、「基金残高が減った」、その点にもあると思っております。
 従いまして、今後行財政改革を加速するとともに、地域経済を活性化し税収が増えるように取り組んでいくとともに、市民の皆さまから安心していただけるような基金の金額になるように積み増しを行っていきたいと考えております。
 今後3年間を集中改革期間として取り組みたいと考えておりますが、具体の基金残高の目標につきましては、新年度予算編成の中で検討していきます。
 行財政改革の大きな柱として、事務事業の見直しについてもしっかりと行う必要があると考えております。これには、市民の皆さまのご理解とご協力が何より不可欠です。
 超少子高齢化の進展、人口減少など社会経済情勢の変化や本市の財政状況などを踏まえ、私の視点で状況を把握した上で、大胆に見直すべきものについては、市民の皆さま方に丁寧にご説明をし、ご理解とご協力をいただけるように努めていきたいと考えております。
 まず当面は、12月市議会定例会に向けて、市政の状況について理解をし、把握をしていくことに注力をしていきたいと考えており、公約で掲げたものの実現のために、まずは新年度予算編成にしっかりと取り組んでいきたいと考えております。
 「国・県との連携」につきましては、「拠点性の向上」など国・県と共通認識を持って取り組んでいくべき課題も多くあります。国や花角知事ともよく意見交換をするとともに、私のこれまでの国政・県政のネットワークも生かし、取り組んでいきたいと考えています。
いずれにいたしましても、これら今まで申し上げてきたことにつきましては、現状をまずは的確に把握し、市議会の皆さまとも丁寧な意見交換をしながら、進めてまいりたいと考えております。
 私からは以上でございます。

質疑応答

新年度予算編成について

(記者)

 新年度の予算編成方針の関係なのですけれども、自由に裁量できる部分は少ないとは思うのですけれども、その中で中原カラーみたいなものを出していきたいのかということと、もし出されるのであれば、どのような分野でどのようにしていきたいかということがありましたら、教えてください。

(市長)

 これからになると思いますけれども、私がこれから市長として特に力を入れて取り組んでいきたいことが、拠点性の向上、交流人口の増加。やはり新潟市として稼いでいかなければなりませんので、産業の振興、直面している人口減少に対する人口減少対策をしっかり次の新しい新年度予算の中で反映することができればと考えています。 

前市長と違うカラーを打ち出すことについて

(記者)

 前の市長と比べて違ったカラーを出していきたいという考えは今のところありますか。

(市長)

 ないわけではないではありませんけれども、これもよく、新潟市政の現状を私自身がよく理解して、中原カラーといわれるものを打ち出せればと考えておりますけれども、そうした評価は私自身よりもむしろ皆さんの方が、篠田市政と少し変わったというふうにご評価いただくことになると思っておりますので、私としては、選挙期間中、市民の皆さんに公約したことを誠実に市政の中で取り入れていければと思っています。

BRTについて

(記者)

 今ほど、BRTの関係で、早急に新潟交通と協議して具体的な改善策を示したいとおっしゃいましたけれども、見直しの方向性などの考えがあるのかどうかと、また、スケジュール感はどのように考えていますでしょうか。
 

(市長)

 就任前に新潟交通の社長のところに、面会を求めてお会いさせていただきました。たくさんの市民の声を選挙期間中に聴かせていただいて、できるだけ早く、新潟交通の社長にもそのことをお話ししたかったと。これからBRTを改善することについては、新潟交通と新潟市と問題意識を認識しなければ、改善策というものも実効性を持たないと思っております。できるだけ早く協議をして、具体的な改善策を示して、新潟交通と一緒になって市民の皆さんに喜ばれる公共交通に仕上げていければというのが、今の私の偽らざる気持ちです。

目指す市づくりについて

(記者)

 ざっくりした質問なのですが、目指す市づくりというか、どういう市を作っていきたいと思われていますでしょうか。
 

(市長)

 選挙期間中は「笑顔あふれる新潟」をスローガンにさせていただいたのですが、私の思いとしては、新潟が政令市になりましたが、周辺市町村の皆さんがいずれはこの新潟市を日本海側の拠点都市、なおかつ100万都市を目指す豊かな都市ということを考えて、周辺の皆さんは合併してくださったのではないかと考えております。まさに私自身もその思いは共通でありまして、ぜひ、この政令市を第2ステージとして、未来に向かって全国とつながる、また、世界とつながる日本海側の拠点都市新潟を、少し大きいのですけれども、それを目指して皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。

市議会への対応について

(記者)

 それを目指す上でも、足元の市議会の対策というのが重要になるかと思うのですけれども、保守分裂で市長になられましたけれども、どのように対応されていくおつもりでしょうか。

(市長)

 市議会の皆さんとは全く面識がないわけではなくて、長く、深くお付き合いをしてきた経緯もあります。今回の選挙でその点は激しくやり合った点もありますので、私としてはできるだけ早く融和を図れればいいと思っておりますし、市政運営に当たっては、そうした皆さんからも、当然でありますけれども、ご協力を願わなければならないわけでありますので、できるだけ早く、丁寧に、皆さんとお付き合いをさせていただきたいと思っています。

古町地区の再開発、ビジョンについて

(記者)

 新潟三越をはじめとする古町地区の空洞化が一つ課題になっていると思うのですが、市としてはどのように、開発であったり、再開発計画に関与していきたいと考えているのでしょうか。

(市長)

 申し訳ありません。少し勉強不足で分からない点がありまして、これから執行部の皆さんから説明を求めたいと思っているのですけれども、あくまで、三越撤退の後の進め方といいますか、成り行きについては、民間事業者が第一で、その方がどのようにその開発を考えて行くかということが、まず私は第一にあると思っています。それは、やはり民間の力は役所の力よりもはるかに大事だと思っていまして、その上で、市として、古町地域は商業地として新潟にとっては非常に大事な地域ですので、そこに、新潟市としての考え方をどのように取り入れていただけるかということになると思っています。まずは私は、民間事業者の考え方が第一に構想としてあるべきではないかと。その上で、新潟市としてどのような支援ができるかどうか擦り合わせをしていくと。擦り合わせをしていくというとせんえつなのですけれども、民間事業者の皆さんとご相談をさせていただくということになるのではないかと思っています。市としてどのようなことができるのか、今は分からない前提でお話しさせていただきました。

(記者)

 市長の中では、古町地区の将来的なビジョンというか、どのような地区になってほしいというビジョンがありますでしょうか。

(市長)

 まちというのは未来永劫そのまま存続できるわけではなくて、時代は大きく変わってきています。やはり変貌せざるを得ないところが多々あると思っていまして、まさに古町地域もまちの変化の中の一つだと思っています。かつては新潟のあの地域にはたくさんの人口があり栄えていた場所ですけれども、今、新潟市内の中でも人口流出が著しい地区になっているわけでありまして、もちろん、その地域だけで今後どのようなまちづくりを進めていくかということもやりますし、それから私が選挙期間中に申し上げてきた新潟駅、万代地区、こういった地域との結び付きもしっかり強めていく必要があるのではないかと。そういったことを進めながら、古町のまちづくりについて考えていきたいと思っていますし、また、古町にもいろいろな協議会などがあると思います。そういった皆さんのご意見も聴かせていただかなければならないと思っています。

事業のスクラップ・ビルドの視点について

(記者)

 拠点性の向上や古町をはじめとした中心市街地の活性化などが課題になっていると思われます。若干プラスの、お金をかけていく、ビルドの方向性のためにはいささかスクラップしていかざるを得ない部分もあります。その辺の選択と集中といいますか、今、いきなりどこをという箇所付けはなかなか難しいかもしれませんが、どういった視点でスクラップ、集約していく部分が必要とお考えでしょうか。

(市長)

 どういう視点でといわれると、その視点をもう少し、私としては行政職は初めてですので、しっかりとその視点の部分を自分自身できっちりと持ちたいと思っています。先ほどからお話ししておりますように、財政が厳しい中で、事務事業の見直しをはじめ、いろいろなスクラップをしなければならないものも出てくると今現在は推察しておりまして、それを進めるに当たっては、市民の皆さんの理解と、ご協力なくしては難しいと思っておりますので、この辺りは丁寧に、しかし、やるべきことはやらざるを得ないので、しっかりと取り組ませていただきたいと思っています。

今後3年間の集中的な取り組みについて

(記者)

 今後3年間を改革集中期間とされたいというお話でしたが、具体的には、この3年間でどういったことを集中的にやるつもりなのか、現時点であれば教えてください。 
 

(市長)

 まずは、基金がこの10年間で大幅に減少したということについて、市民の皆さんも大変不安を感じておりますし、新潟市政としても緊急時、災害対応、事業が不足したときの調整として基金は大事なわけでありますけれども、そうしたものをしっかりと積んでおくということが何より重要だと思っております。なおかつ、行財政改革、歳入も増やしていかなければなりませんし、また、今ほどご指摘がありました、あらためて選択と集中を進めていく3年間にできればと思っています。できればではなくて、していきます。
 
 

副市長人事について

(記者)

 中原カラーということで、一つは副市長人事というのがそういったものを示しやすい場なのではないかと思うのですが、その辺りのお考えはいかがでしょうか。

(市長)

 今時点では全く白紙です。考えているものはありません。

(記者)

 いつぐらいまでに示されるとかはありますか。

(市長)

 副市長人事については、市長の右腕として庁内を取りまとめていく手腕が求められると思っていますし、私との相性といいますか、信頼の持てる人を副市長にしたいと思っていますけれども、現時点におきましては全くの白紙です。考えていることはありません。

自民党離党について

(記者)

 自民党を離党されるということかと思うのですが、それについては、どういったお考えでそういうことをされたのか伺います。

(市長)

 私の出身が自民党の県会議員、国会議員でしたので、長らくずっと党籍というものを持ってきました。選挙期間中も検討して、離党ということも考えたのですけれども、結果として、この選挙戦の流れの中で離党するタイミングはありませんでした。いよいよ新潟市長に当選して就任をさせていただくというときに当たって、大勢の市民の皆さんから、これからご意見を聴かせていただきたいですし、また、私も一党一派に偏らず公平な市政運営をやっていきたいという思いで、このたび一つのけじめとして党籍離脱を決めさせていただきました。

(記者)

 離党の関係で確認なのですけれども、先週、自民党本部で二階幹事長とお会いになったと思うのですが、そのときにはどういう言葉をかけられたのかを教えていただきたいのですけれども。

(市長)

 離党のために特別、手続きはいりません。単なる、幹事長に対してご報告をさせていただきました。選挙期間中に自民党本部から支部と県連が推薦がないままに党本部のご支持をいただきましたので、離党するに当たっては丁寧に党本部にごあいさつをしておきたかったということで報告させていただきましたし、幹事長からは、「分かった」みたいな感じでした。

(記者)

 激励のようなものというのは。

(市長)

 とにかく、しっかりやってということで、花角さんと一緒になって新潟を良くしなければなということでした。

「行政改革プラン」の見直しについて

(記者)

 篠田市政の中で「行財政改革プラン」というものが新しく始まりましたけれども、その辺りはこれから精査していかれると思うのですが、今の段階で見直すべきところがあれば、それを作り直すというようなお考えはお持ちでしょうか。

(市長)

 作り直していくかどうかも含めて今後のことになると思いますけれども、大きな方向性は変わらないと思っています。ただし、先ほど申し上げた、基金が大幅に減少したことについてはやはり危機感を持って、集中的にさらに行財政改革を力を入れて、新潟市政として取り組んでいかなければならないのだという認識を私自身は強く持っています。

拠点性の向上について

(記者)

 追加なのですけれども、得意分野といいますか、県との連携という点で空港、港の活性化、拠点化に生かすということがあると思うのですが、特に空港の活性化のためにこれはやりたいということがあれば。夢に近いことでもいいのですけれども、例えば新幹線延伸するですとか、何か一つ挙げていただけるとありがたいです。

(市長)

 正直申し上げると、私がこのたび市長に就任させていただいたタイミングというのは、非常にありがたいタイミングだったと思っています。それはなぜかというと、篠田市長が大変ご苦労して、県との関係にご努力をされてきたと思います。その結果としてかもしれませんけれども、今の状況は県と市の関係が非常に良好な形でスタートができる状況になっていると思っていまして、そういう意味で、これから県や国としっかり連携しながら拠点性の向上に取り組んでいきたいと思っています。

拠点性の向上に関して国や県への働きかけについて

(記者)

 先ほど国や県としっかり連携しながら拠点性の向上を目指すとおっしゃっておられましたし、選挙中もそのことをメインでおっしゃていたかと思うのですけれども、国や県への働きかけとして具体的なものは何か予定されていますか。

(市長)

 今後、そういうものができるだけ早く皆さんにご報告できるような状況になればうれしいと思っています。先ほど申し上げた、篠田市政の中でずいぶん努力をして、皆さんにご報告できつつあるようなものも私はあるのではないかと思っています。

(記者)

 国と県との連携の部分なのですが、国、県と連携をしていきたいという意欲はとてもよく理解できたのですけれども、多分、具体的には、中原さんが考えている拠点性だと思うのですが、拠点性のどういうところにおいて国と県、特に県でしょうか、花角知事との連携を深めて、どういうことを成し遂げたいのか。もう少しイメージが湧くような感じで聞かせていただけますでしょうか。

(市長)

 先ほどから同じことを言わせてもらっているのですが、篠田市長がこれまでかなり結実できるようなことをやってきてくださったのではないかと思っています。だからこそ、篠田市長も残された課題について、拠点性の向上だとおっしゃっているのではないかなと思っています。

(記者)

 拠点性の向上というのは漠然としている感もあるのですが、具体的にどういうことというのは。

(市長)

 新潟市を拠点化していくためには、あるいは日本海側の政令市として本物にしていくためには、つながりを持っていなければだめだと思っています。そのつながりを持っていくときに、やはり空港、駅、港を持っているということが新潟の強みなわけですから、これを生かしていく。この当たり前の話をもう少し、今は漠然としていると思いますけれども、市民の皆さんからなるほどという域まで引き上げていくことができればというのが、私の今の思いです。

公共施設の規模等について

(記者)

 先ほどの質問にありましたスクラップの関係なのですけれども、現状の新潟市の状況を見ると、合併地域も含めた公共施設の維持管理費が大きな負担になっている面があると思います。現状についてお伺いしたいのですけれども、新潟の箱物である施設は過剰であるとお考えになられるか、それとも適正規模なのか。現状の認識はいかがですか。

(市長)

 申し訳ありません。正確に答えられる知識と現状分析を私自身ができなくて申し訳ないのですけれども、その前提で言わせてもらえれば、まだ整理する、スクラップをしたり、見直す必要があるものは少なくないと思います。

(記者)

 今後の新しい市政の方向性として、ダウンサイジングを目指していくというお考えでよろしいですか。

(市長)

 今まで、検討したけれどもタイミングとして、いろいろな諸事情でできなかったという部分もあるのではないかと思っていまして、私としては新しい新潟市政になったこの転換期に思い切って、できるものについてはやっていきたいと思っています。

(記者)

 今後3年間を改革の集中期間にされるとおっしゃっていましたけれども、施設のあり方の面についても、3年間で一定の改革の方向を示すというお考えでよろしいですか。

(市長)

 もし私が思い切ったことをやるとすれば、やはり市民の皆さんに丁寧な説明も必要ですし、市民の皆さんのご理解、ご協力なくしてできないと思っておりますので、その辺りはやはり丁寧に進めさせていただければと思っております。

西区で発生した女児殺害事件について

(記者)

 新潟市西区で今年5月に小学2年生の女児が殺害された事件があってから半年が過ぎました。今、全国的にも生徒や児童の見守りの強化が重要視されていますけれども、そういった面で市長のお考え等があればお願いします。

(市長)

 今年5月に西区で大変痛ましい事件が起こりました。今でも、今年の一番悲しい事件として忘れることができません。小さな子どもたちがこうした凶悪犯罪に巻き込まれることのないように、子どもたちの防犯対策をこれまで以上にしっかりとやっていかなければならないという認識でございます。地域の方々から求められれば、防犯カメラの設置支援や地域の皆さんのご協力を得て、ボランティアの強化にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

交流人口の拡大について

(記者)

 拠点性に絡めて、交流人口拡大の件でお伺いしたいのですけれども、篠田市長の振り返りの会見のときに交流人口に関して課題が残ったという趣旨のことをおっしゃっていて、空港、新幹線、港もある新潟市なのですけれども、例えば観光の面では金沢、仙台に遅れをとっているという説があります。現状の認識としてどう捉えているのかという点と、交流人口の拡大に向けて、具体的にどのような策が頭の中にあるのか教えていただきたいと思います。

(市長)

 まさにおっしゃったとおりで、この新潟は日本海側の大県で、新潟市が大きな都市なのですけれども、北陸新幹線が出来てから、富山、金沢に交流人口の増加、観光面でも遅れてしまいました。また、秋田も新しい駅が出来たといわれておりまして、新潟はそうした点でも遅れてしまいました。国内の観光、今、外国人訪日客が3,000万人といわれるなかで、国内の人たちの観光ですとか、訪日外国人の取り組みといったものも、残念ながら進んできていないというのが現状だと思います。一生懸命にこれまでも県や市の方々が取り組んできてくださったと思っていますけれども、さらに花角県知事がそういったことのご専門でありますので、県と市としっかり連携をしながら、これから観光面でも、拠点性の向上にも力を入れて取り組んでいきたいと考えています。

(記者)

 定住人口の前段階で交流人口が増えれば、すぐ増えていくということにつながるかと思うのですけれども、新潟市においてはあまり観光に特化した基本の計画がないとお伺いしていて、そのことについて、観光面、交流人口の拡大に向けてまちの魅力アップに関して何かお考えでしょうか。

(市長)

 新潟市は非常に食も豊かですし、観光面でもいいものがたくさんあると思っています。ただ、市内に住んでいる方はもちろんですけれども、県外の方からも何かインパクトのある、ここが新潟だといわれるものが弱いわけで、新潟に来てさえいただければ、新潟の食はどこにも負けないと思っていますし、人の温かみもあると思っていますので、新潟に来ていただくまでのインパクトやつながりを、いろいろなことに関係すると思うのですけれども、拠点性の向上などに関係してくると思うのですけれども、そういうことをこれからさらに特化して考えていければと思っています。

来年の統一地方選での応援体制について

(記者)

 来年の春には統一地方選が控えていますけれども、今回、応援を受けた県議、市議、応援を受けなかった県議、市議がいると思うのですが、その辺りの中原さんの応援体制についてはどのように現時点でお考えでしょうか。

(市長)

 これからの市議会の中における市政運営、あるいは市議会の皆さんとの協力関係も考えた上で、来年の統一地方選挙に向けてどういう形がいいのか、これから検討していきたいと考えています。

新潟駅連続立体交差事業について

(記者)

 新潟駅連続立体交差事業関連なのですけれども、これから詳しいことは説明を受けてということになるかと思いますが、現状としては、例えば南口の方ですと、タクシーと一般車が混合で入っているものですから、(完成後一般車両が通行できなくなると)非常に使い勝手が悪いということがいわれています。抜ける穴も当面はバスだけが抜けるという話になっています。ただ、市民の中では、本当にこんなレベルの駅の上げ方で、相当の金を使っているわりには、費用対効果としてはわりが悪いのではないかという声もあるようですけれども、かなり進捗しつつありますから、設計変更はかなり難しいとは思うのですけれども、追加、改善、改良をしていきたいという思いはございますでしょうか。

(市長)

 まだ市民の皆さんにも、私自身もそうなのですけれども、まだ設計の正確な部分が、今お話にあった、その辺りのところが市民の皆さんにも正確に周知をされていないというか、説明がなされていないのではないかと思っています。ただし、市民の皆さんからそういう中で、公共交通のバスやタクシーだけではなくて、一般車両も通行していいよねという気持ちは、私としては分からないわけではありませんけれども、設計の少し公表できる部分について、早く市民の皆さんに、こういう形でこれから駅を造っていくのだというものをもう少し出していければと思っています。

(記者)

 なるべく前向きに、改善できる点は改善していきたいと。

(市長)

 今、改善すべきものがあるというふうには思っていませんけれども、改善すべきものがあるとすれば、それはJRや関係者の皆さんにその話をさせていただきます。

80万人政令市のトップになった心境について

(記者)

 あらためてになりますけれども、80万政令市のトップになる今日、朝、起きられたときのお気持ち、心境というのはいかがだったでしょうか。

(市長)

 当選してから、昨日が就任で、日曜日でしたので、正式には今日が初登庁ということでしたので、少し時間がありました。時間がありましたので、直後に就任しているともう少し緊張感もあったと思いますけれども、篠田市長との引き継ぎの時間も含めて長くありましたので、私としては、意外と冷静に初登庁の日を迎えることができました。

県議会議員、国会議員と市長の違いについて

(記者)

 お言葉にもあったのですけれども、今までの県議、国会議員の立場と市長という立場はかなり違うのではないかと思うのですが、今の時点で違いを感じている部分が、もしあったらお願いしたいのですが。

(市長)

 マスコミの皆さんが国会議員であれば、こんなにいっぱい来てくれないです。それだけ市長としての責任と重さというものを、こうしたことだけでもしっかりと自覚していかなければならないと思っています。

(記者)

 その違いというのは、受け止めもそうだと思うのですが、自分にとって今後必要になってくるものというのはどのようなところだと思っていらっしゃいますか。

(市長)

 選挙期間中に必要だったものとは違いますしね。それはたくさんあると思います。とにかく私が浅学非才で、行政職も経験したことがありませんので、そうした部分でたくさん皆さんからご説明をいただかないと、市長としてきちんとしたことができないと思っていますし、市民の皆さんの声、市民の皆さんの支えがなければ、私は市長として市長職を全うすることができないと思っていますので、大勢の皆さんからご協力をいただきながら、80万市民の市長として、その職責を全うしていきたいと思っています。

最初の会見の感想について

(記者)

 先ほど、大勢の記者が、とおっしゃっていましたけれども、会見も終盤にそろそろ差し掛かりますが、最初の会見をやられてみて感想はいかがですか。

(市長)

 やはり緊張しますね。

(記者)

 かなり矢継ぎ早に質問が飛んできますからね。

(市長)

 今日はお手柔らかにしていただいて、ありがとうございます。

自らのニックネームについて

(記者)

 以前、会合でご自身のことを冗談で信用金庫の課長だみたいなことをおっしゃっていたのですけれども、市長になったことで、例えば田中角栄さんはコンピューター付きブルドーザーというようにニックネームを付けられることがありますけれども、どんなニックネームを付けられる市長になりたいですか。

(市長)

 あのときそういう表現をさせていただいたのは、私の見た目が、あまり特色のない外見なので、そういう意味で申し上げたので、特別、そうした職種の特定の方をどうこういう発言ではなかったので、まず皆さんにそのことをお断りをさせていただきたいと思っています。普通の人物なので、今言われたような政治家の方々とは違いますので、とにかく市民の皆さんと親しみのある、いずれは、あんたに任せておけばねといわれるくらい信頼される市長を目指して、これから最大限努力していきたいと思っています。

市長として心掛けていきたいことについて

(記者)

 市長を務めていくに当たって、座右の銘でもないですけれども、心掛けていきたいことや、心掛けていきたい言葉というのはありますか。

(市長)

 市長に就任するに当たっては、やはり市民目線を大事にということを心掛けて、これから市政運営をやっていきたいと思っています。

過去の市長記者会見

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