平成30年7月9日 市長定例記者会見

最終更新日:2018年7月12日

市長定例記者会見

(表)開催概要
期日 平成30年7月9日(月曜)
時間

午前10時00分から午前10時18分

場所 新潟市役所(本館6階 執行部控室)

発表内容

質疑応答

配布資料

市長記者会見動画(7月9日開催分)

発表内容

◎西日本豪雨災害について

 案件発表に先立ちまして、まず、この度西日本を中心に発生した豪雨災害で、大変な被害が広範囲に広がっているという状況であります。
 犠牲になられた方々に深く哀悼の意を表し、また被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。
 そして本市では、まず本日、岡山県総社市に先遣隊を派遣いたします。
 今後は被災地の状況に応じて、人員派遣、あるいは物資援助など、迅速に対応できるよう準備を進めてまいります。
 一方、新潟もこれから梅雨明け前の豪雨が心配な時期を迎えますので、国・県と連携を密にし、水(害)への備えに努めてまいります。

◎「平成31年度 国の施策・予算に対する提案・要望」について

 もう一つ申し上げます。7月5日に実施いたしました「平成31年度 国の施策・予算」の要望についてであります。
 私が直接面会して提案・要望した主な内容について、ご報告でございます。
 例年、市政の動きに合わせまして、国の政策運営や来年度の施策・予算編成について、市と市議会が一体となって、議長と私の連名で提案・要望を行っております。
 今回は、文部科学省では宮川大臣政務官に対し、5月に発生した女子児童殺人・死体遺棄事件を受け、二度とこのような痛ましい事件が発生しないように、子どもの見守り体制の強化と環境整備について、犯罪から子どもを守るための各省庁の取り組みの一層の推進とともに、通学時の安全確保にかかるガイドラインの作成や、地方自治体の取り組みに対する財政的支援を要望してまいりました。
 内閣府では田中副大臣に対し、横田めぐみさんをはじめとする北朝鮮による拉致被害者全員の一刻も早い帰国の実現や、特定失踪者の大澤孝司さんなどの問題の全容解明に向け、政府を挙げた取り組みの実施を要望してまいりました。
そして国土交通省では、石井大臣や毛利事務次官に対し、今冬の北陸地方を中心とした災害レベルの豪雪により、市民の皆さまの大きな負担となった除雪に対する財政措置、この強化をお願いしたほか、新潟駅周辺整備事業を着実に推進するため、新潟駅連続立体交差事業と併せまして整備する高架下交通広場、万代広場の所要額確保などを要望いたしました。
 2022年度に供用予定の高架下交通広場、これによりまして、鉄道とバスの乗り換え利便性が向上し、バス交通により駅南北が一体化して結ばれます。
 この高架化事業による効果を最大限に発揮できるバス基幹公共交通軸の形成に向けては、駅下の交通広場の供用に先立ちまして、まず駅北側のBRTをさらに充実させるとともに、駅南から長潟方面、いわゆる弁天線のバスサービスの強化にも努めてまいります。
 新潟市では10年間で40%減少してきたバスの利用者が、新バスシステム導入以降は下げ止まり、開業2年目は2.5%程度増加している状況も説明いたしました。国交省の幹部からは、地方都市でバス利用者が増加に転じている地域はほとんど無く、新潟市は全国のモデルに成りうるのではないかと、国もしっかり支援していくという力強いご発言もいただきました。
 また、2022年度以降の駅南北の一体化による環状化を目指すなかで、県庁、新潟駅、古町、市役所を乗り換えなしで結ぶなど、バスネットワークの強化を図りながら、利用者の状況も見極めつつ、「日の字型」の基幹公共交通軸の形成に向け段階的に取り組んでまいります。
 一方、農林水産省では斎藤大臣に対しまして、平成23年の原発事故に伴う中国の輸入規制により、現在でも本県を含む10都県で生産された米や日本酒などが規制の対象になっていることから、全国の米の輸出の5割弱を占める本県の輸入規制撤廃に向けた働きかけや、さらなる輸出量の拡大に向けた環境整備などを要望してまいりました。

1.「新潟市婚活支援ネットワーク」の立ち上げ及び加入団体募集について

 それでは発表案件についてであります。
 最初の案件は、「新潟市婚活支援ネットワーク」の立ち上げおよび加入団体の募集についてであります。
 本市が平成26年に実施した「結婚と出産に関するアンケート」の結果では、結婚を希望する独身の方が多い一方で、「適当な相手にめぐりあわない」などの理由により結婚に至っておらず、少子化の一因である晩婚や未婚につながっていると考えられます。そこで、この度、地域や民間の力を生かし、より効果的な出会いの場を創出するため、新たに「新潟市婚活ネットワーク」を立ち上げますので、加入いただける団体を募集いたします。
 募集対象は、コミュニティ協議会などの地域団体や、商工会などの経済団体、その他一般企業など、出会い・結婚を支援する取り組みを行う団体や、協力可能な団体であります。
 加入いただいた団体には、定例会や団体向けセミナーの開催を通じて、団体間の情報共有やイベントの企画・運営のスキルアップを図るとともに、イベント共催の促進や、事業アドバイス、広報協力、ボランティア派遣などを併せて行うことで、より効果的な取り組みを支援してまいります。なお、定例会につきましては、今月19日に第1回の開催をクロスパルにいがたにて予定しております。
 チラシや加入の申請書類は、新潟市ホームページからダウンロード可能となっているほか、各区役所地域課・地域総務課および市役所こども政策課において配布いたしますので、取り組みを検討されている団体や、イベント開催に課題を抱えている団体がございましたら、積極的にご参加いただければと思っております。

2.LCCピーチ利用客向け岩室温泉・弥彦温泉への二次交通整備について

 二つ目の案件です。LCC路線の利用客を初めとする個人旅行者をターゲットとした、新潟空港からの2次交通の運行開始という件であります。
 去る3月1日から、ピーチ・アビエーションの新潟-大阪(関西)線が1日1往復就航しておりますが、3月の搭乗者が1万人を超え、その後も好調を維持しており、関西方面からさらに多くの方々が新潟にいらっしゃるようになっております。
 この機会に本市の主要な観光地である岩室温泉への誘客を図ることを目的に、7月15日から弥彦村と共同で岩室温泉、弥彦温泉への乗合タクシーの運行を開始いたします。
 乗合タクシーは前日までの事前予約制で、新潟空港から弥彦神社前への片道での直行運行となっております。
当初は、概ね1日1便の運行を予定しておりますが、利用状況などを分析しながら、運行コースや降車場所などの新設について検討を進めていく予定となっております。
 なお、乗合タクシーの運行経費の一部については県の補助金の活用を予定しております。
 また、現在、弥彦村をはじめ各観光協会、旅館関係者の方々と連携して、関西方面への周知活動に向けて、取り組みを始めておりますので、多くの方々からご利用いただけるよう、早急にPRを図ってまいります。

※「海フェスタにいがた」への秋篠宮同妃両殿下の御臨席について

 案件は以上でありますが、「海フェスタにいがた」への秋篠宮同妃両殿下の御臨席についてお話をさせていいただきます。
 秋篠宮同妃両殿下は、海フェスタにいがた記念式典などへの御臨席、併せて地方事情御視察のため、7月18日(水曜)から19日(木曜)まで、新潟県へお成りになる御予定であります。
 新潟日報メディアシップで「海の総合展」を、新潟市歴史博物館(みなとぴあ)で企画展「にいがた船と港の150年」などを御視察されるほか、19日に開催する海フェスタにいがた記念式典および記念祝賀会へ御臨席されます。
 両殿下そろってのお成りは、私としても大変光栄に思うとともに、心より歓迎申し上げたいと思っております。

※新潟市「夏の催し」について

 そのほか、資料を1件配布させていただきました。
 新潟市の「夏の催し」ということであります。
 夏は市内各地でイベントや祭り、花火大会など、多くの催しが行われます。来年迎える新潟開港150周年を記念した、港の魅力を生かしたさまざまな関連イベントも開催されます。
 間もなく子どもたちは夏休みを迎え、県外にいる家族が帰省したり、親戚・知人が遊びに来たりと、お出掛けをする機会が増えることと思います。
 夕涼みや夜涼みに行ったり、花火を観たり、祭りに参加したりと、市民の皆さまからも、大いに新潟の夏を満喫し、盛り上げていただきたいと思っております。

質疑応答

LCC路線利用客等の2次交通の運行開始について

(記者)

 LCCの事前予約制乗合タクシーの関係なのですけれども、これは社会実験的な取り組みなのでしょうか、それとも恒久的にやっていくのでしょうか。

(市長)

 継続できるくらい需要を掘り起こして、活用いただければ、継続してまいりたいと思っています。

(記者)

 県の助成を使って、県内の瀬波(温泉)などもやっていると思うのですけれども、あまり利用者数が伸びていないと思うのですけれども、そういった中で、どのように利用者数を伸ばしていこうかという考えはありますでしょうか。

(市長)

 新潟関係だと佐渡汽船へのご利用が一番多いという状況なので、我々、佐渡汽船とも連携して、新潟市から南の方と言いますか、そこのご利用というものを積極的にアピールしていきたいと思っています。今回、「海フェスタ」あるいは「水と土の芸術祭」なども含めて、大いに岩室温泉、そして弥彦は関西方面でも知名度が高いという優位性がありますので、弥彦温泉というよりは弥彦神社一宮なのでしょうけれども、弥彦という知名度も大いに活用させていただきたいと思っています。

県・市調整会議について

(記者)

 発表外なのですけれども、この前の6月定例会で、県・市調整会議を7月中に開きたいとおっしゃったかと思うのですけれども、それはいつごろ開催できそうなのかということと、テーマとしてどんなテーマでやっていきたいのかを教えてください。

(市長)

 今、最終的な日程調整を詰めているところと聞いています。早ければ7月下旬に行いたいということで、最終調整していると聞いています。それに合わせて、テーマについても、まず事務方のすり合わせを現在も進めていて、私も、花角新知事とお会いしたとき、若干の方向性などについて意見交換していますけれども、日程が決まれば、できればその前にもう一度、花角知事とより深い意見交換をやっていきたいと。基本的には、今までも米山知事のときに若干進めていこうと言っている新潟市の拠点化、それに加えて東港も含めた港、空港、交通体系という、より幅広の拠点化についても議論ができるのではないかと期待していますし、もう一つ、インバウンド、2020年東京オリ・パラに向けてということで、これも花角新知事の得意分野なので、インバウンドも含む交流人口の増加による活性化と。先ほどのピーチの活用も含めてになると思いますが、この二つ、両輪のようにしてやっていけないかというふうに思い、花角新知事には基本的にオーケーをいただけるのではないかなという感触は得ています。

(記者)

 知事が替わられても、進め方や役割分担的なものは変わらずということなのでしょうか。

(市長)

 基本的には従来の北川正恭先生にコーディネーターになってもらって、拠点化の部分、特に新潟市の拠点化とまちづくりということを米山知事のときに加えたわけですけれども、東港は一部聖籠町になりますので、より、港、空港、高速道、新幹線、羽越高速化などの、花角さんが選挙戦で訴えていたことを踏まえて、私ども提案をして詰めていきたいと思っています。

水道事業の民営化について

(記者)

 発表外なのですが、先日、国の方で将来的に水道の民営化を進めていくという話が出てきましたけれども、新潟市として、何か水道の民営化等のビジョンなどはお持ちでしょうか。

(市長)

 水道の民営化まではまだ、将来ということになれば話は別ですけれども、短・中期的な目標、方向性について入れておりません。これについては下水道のほうで浜松市などがコンセッションでやっているという事例もあって、それは今から研究しておくようにということで、下水道を若干先行する形で検討に入っていると。上水道についてはいろいろと情報を取りながら、新潟市にとってどうなのかということも含めて検討していきたいと思っています。

(記者)

 水に関して、国が民営化と言っていることについては、特に批判される要素もないというふうに受け止めていらっしゃいますか。

(市長)

 我々、上水道はほとんど公営でやっているわけですけれども、この技術、能力は極めて高いと思っているので、むしろ日本の公営上水道のノウハウなどを世界に広めるほうが可能性が大きいのではないかと考えていたので、国の方向性については、やや「えっ」という感じも含めて、しかし360度点検したわけではないので、そのことについてどういうメリットがあり、またデメリットはないのかということについて研究をしたいと思っています。

市長選について

(記者)

 市長選についてなのですけれども、7月中に判断をするということだったのですけれども、その後、検討はいかがでしょうか。。

(市長)

 立候補を予定されている方々の陣営の支持基盤あるいは訴えられていることを、これを今把握をしているということで、以前にも申し上げましたが、野党共闘というような枠組が基礎自治体に持ち込まれていいのかなということについて、問題提起させていただいたところ、かなり、そうだ、よく言ってくれたというような声が届いている、これらを含めてもう少し、情勢、状況を見極める必要があるかなと思っていますが、7月中と申し上げたので、それは守るつもりです。

過去の市長記者会見

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