平成30年6月26日 市長定例記者会見

最終更新日:2018年6月29日

市長定例記者会見

(表)開催概要
期日 平成30年6月26日(火曜)
時間

午前10時00分から午前10時40分

場所 新潟市役所(本館6階 執行部控室)

発表内容

質疑応答

配布資料

市長記者会見動画(6月26日開催分)

発表内容

◎大阪府北部地震について

 案件発表の前に、先週ですが6月18日に発生した大阪北部地震で、亡くなられた方々に深く哀悼の意を表し、また、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。

1.新潟開港150周年記念事業「海フェスタにいがた」について

 それでは最初の案件です。「海フェスタにいがた」の詳細ということであります。
新潟開港150周年、このキックオフイベントとなる「海フェスタにいがた」開幕の7月14日まであと18日となってまいりました。
 開港150周年のキックオフに向け、実行委員会をはじめ民間企業や団体など多くの方々にご協力をいただき、開港150周年との連携イベント開催や、企業とのコラボ商品が店頭に並び始めるなど、街中もいよいよ始まるといった雰囲気になってきたと思っております。
 本日は、7月14日から29日まで16日間、新潟市、佐渡市、聖籠町において開催されます「海フェスタにいがた」の詳細がまとまりましたので、期間中の主な市民向けのイベントについてご説明いたします。
 はじめに、海フェスパークについてであります。6月に完成した万代島多目的広場の屋外広場を会場に、レストラン、マルシェ、ステージなど、家族でお楽しみいただけるミニパークを開設するものであります。
 次に船舶の一般公開についてです。東港・東ふ頭に護衛艦「ひゅうが」が、開幕の14日から16日まで、西港の山の下ふ頭には、練習帆船「海王丸」、こちらは21日、22日の両日ですが就航いただき、一般公開も行われます。また、6月初旬から事前募集していた親子体験ツアーなども、昨日までが締め切りでありましたが、大変(良い)反応をいただきまして、定員の2倍以上の約6,000名の皆さまからご応募をいただきました。
 次に、15日オープニングパレードであります。会場は西堀通で、ディズニーのミッキーマウスをはじめとするキャラクターもパレードに参加いただけるということであります。またスペシャルゲストとして、先日完成したネギバスを先頭に、TEAM Nii port(チームニーポート)スペシャルクルーのNegicco(ネギッコ)さんやポップサーカスのクラウン(ピエロ)も参加いただけるそうです。パレードの前後、西堀通で交通規制がありますのでご協力をお願い申し上げます。
 次にブルーインパルス展示飛行であります。「海の日」の7月16日月曜日の午後2時50分頃から20分程度、6機のブルーインパルスが「みなとまち新潟」の上空を展示飛行いたします。やすらぎ堤や白山公園周辺などの見晴らしのいい場所でのご観覧をお勧めいたします。当日は、正午から午後4時まで、市陸上競技場を無料開放し、物販なども行われるということであります。
 そのほか、ポップサーカスや“JINROCK“UMI”FESTIVAL(ジンロック ウミ フェスティバル)”、“UMI DANCE SUMMER FES2018(ウミ ダンス サマー フェス)”など、さまざまなイベントのほか、海との関わりを学べる「海の総合展」をはじめとする計56件のイベントが開催されます。詳細は、別添の「イベント一覧表」をご覧いただきたいと思います。
各会場へぜひ、足を運んでいただき、海・船・港、これらを身近に感じていただくことで、「学んで、遊んで、食べて。海がもっと好きになる!」というキャッチフレーズのとおりのイベントをぜひ、お楽しみいただきたいと思います。

2.水と土の芸術祭2018ガイドブックの販売開始について

 次の案件は、水と土の芸術祭2018公式ガイドブックの販売開始ということであります。
 本日から新潟県内および東京都内の書店で、こちらのガイドブック(「水と土の芸術祭2018公式ガイドブック」)の販売をいたします。
 アート作品の解説やイベント情報、市内交通情報のほか、今回新たに「新潟市風土コラム」のページを設けました。初めて新潟市を訪れていただいた方にも「砂丘」「潟」「食」「伝統芸能」など、新潟の地勢的な成り立ちや文化について知っていただくということで、より芸術祭を楽しんでもらえるものとなっております。
 加えて、県内タウン誌3社が考案した「芸術祭と新潟のおすすめスポット巡りコース」など新潟の食や文化も楽しめる情報が満載となっております。
 また、このガイドブックの提示により、メイン会場とサテライト会場およびその周辺の会場を結ぶ「みずつちシャトル便」、これに無料で乗車できるほか、新潟市内の文化・観光施設や協力店舗で各種特典も受けられるということであります。
 さらに、毎回ご好評いただいているスタンプラリーを今回も実施いたします。ガイドブックには、スタンプラリーシート付きの大判ガイドマップがついております。ぜひ、お買い求めいただき、芸術祭とともに、スタンプラリーもお楽しみいただきたいと思っております。
 芸術祭開催まで、これも7月14日からということでございますので、間もなくに迫ってまいりました。先月、販売を開始したパスポートと合わせまして、ガイドブックも、ぜひお買い求めいただき、大勢の方にご来場いただきたいと思っております。

3.「新潟市健康経営認定制度」の創設について

 三つ目の案件は、「新潟市健康経営認定制度」、この創設ということであります。
本市では、昨年度を「健康寿命の延伸元年」に位置付けまして、医療データを地域ごとに見える化し、健康課題の解決に向け、地域の皆さまと協働しながら、健診受診率の向上などの取り組みを進めてまいりました。
 これらに加えまして、今年度から、働き盛り世代の健康づくりを進めるため、企業が従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する「健康経営」を推進してまります。
 その一環として、この度、新たに「新潟市健康経営認定制度」を創設いたします。これを契機として、多くの市内企業などから健康経営に取り組んでいただきたいと考えております。
 合わせて、企業や団体と連携し、市民の健康意識の醸成に向けた啓発などを行うための推進体制も構築してまいります。
 まずは市役所が率先して健康経営に取り組もうということで、市職員対象のウオーキングチャレンジを開始いたしました。5人1チームで4週間の平均歩数を競うもので、仲間と楽しみながら歩数アップに取り組もうというものであります。
 こちらは6月5日から開始いたしまして、全体で261チーム、1,305人がエントリーしております。
 健康経営は経営者トップから率先して取り組むことが重要であることから、私や副市長もチームを組んで参加しております。
 働き盛り世代の歩数や身体活動量が少ないという実態があるので、秋には市内企業などにウオーキングチャレンジを拡大できるよう働きかけてまいります。

4.第3回「ニイガタ安吾賞」候補者募集について

 次の案件は、「第3回ニイガタ安吾賞」の候補者募集ということであります。
新潟市にゆかりがあり、安吾精神を具現されている個人、あるいは団体を応援し、その活動を支援することで、坂口安吾の顕彰と新潟市のシティプロモーションを行うというものであります。
 第1回は、高儀農場代表取締役の高橋治儀(たかはし・はるよし)さん、第2回は、路地連新潟代表・日和山五合目館長の野内隆裕(のうち・たかひろ)さんに賞を贈らせていただきました。
 募集の詳細は、資料のとおりであります。募集期間は、7月1日から7月31日までとなっております。
 「ニイガタ安吾賞」にふさわしいと思われる方を、多くの方からご推薦いただきたいと考えております。

5.第11回「千の風音楽祭」出演者募集について

 次の案件は、第11回「千の風音楽祭」出演者募集についてであります。
 新潟市では名曲「千の風になって」を活用したまちづくりに取り組んでおります。
そのプロジェクトの1つである「千の風音楽祭」、これを今年度も来年2月9日に新潟市音楽文化会館ホールで開催いたします。
 第11回を迎える今回のゲストは、ユーカラ劇脚本演出家の秋辺デボ(あきべでぼ)さんに決定いたしました。
 秋辺デボさんは、脚本演出家のほか、アイヌ舞踏家、アイヌコタン劇場の総合プロデューサー、歌手などさまざまな分野で活躍され、アイヌ民族理解とアイヌ文化の普及に努めておられます。
 2年前には「千の風になって」の産みの親である新井 満(あらい まん)さんと、アイヌ語で「こんにちは」の意味を持つ「イランカラプテ」という曲を共同で制作されました。ステージでは、娘のマナさんとともにアイヌ古式舞踊を披露いただきます。
 今回のゲストに決定いたしました秋辺デボさんとともに、この音楽祭にご出演いただき、素晴らしいステージを創り上げていただくグループを募集いたします。
募集の詳細は資料のとおりです。
 多くの皆さまのご応募をお待ちしております。

6.子どもの見守り活動に対する緊急補助について

 最後の案件になります。5月に西区で発生した女子児童殺人死体遺棄事件、これを受けまして、子どもの見守り活動を支援するため、地域が行う活動および防犯カメラの購入・設置にかかる経費などへの補助に緊急枠を設けるということであります。
補助の対象は、子どもの見守り活動に必要なジャンパーや帽子などの購入費、防犯カメラの購入・設置などにかかる経費であります。
 なお、防犯カメラを電柱に取り付ける際には、電柱の管理者への申請が必要ですが、すでに交付決定を行った自治会に対して、東北電力様やNTT東日本様が迅速に手続きをしてくださり大変感謝しております。
 また、アルソック(新潟綜合警備保障)様が、事件の発生した地域の自治会に、いち早く防犯カメラを寄付してくださいました。これについても感謝申し上げるとともに、地域の安全に繋がることを私も願っております。
このような悲しい事件が二度と起こらないよう強く願い、子どもたちが安心して生活できるよう、地域やボランティア団体の皆さまとの連携・協力を深めながら、地域の安心・安全に向けた取組みを強化してまいります。

※「ミズベリング信濃川やすらぎ堤2018」のオープンについて

 案件は以上のとおりであります。そのほかに3件資料を配布させていただきました。
1件目は、ミズベリング信濃川やすらぎ堤2018のオープンについてということであります。6月30日にプレオープン、7月1日にグランドオープンいたします。
 1日は午後5時30分から、現地でグランドオープンのセレモニーが行われます。
 今年は、県内酒造メーカーの出店や新潟県産食材を使用した飲食メニューの提供、多様なお客様に受け入れられる空間づくり、飛び込み企画に対応できるイベント用スペースの確保など、魅力アップの工夫をプラスして賑わい創出を目指してまいります。
 実施期間中、市からは、右岸エリアでNiigataCityFreeWi-Fi(ニイガタシティフリーワイファイ)規格の、臨時Wi-Fiを提供いたします。ミズベリングに訪れた方々から直接現地でSNSの発信をしていただけるような効果を期待しております。

※クルーズ船の新潟港寄港について

 2件目は、クルーズ船の新潟港寄港についてです。
 今年で4年連続の寄港となるクルーズ船「にっぽん丸」が、明日6月27日から7月初旬にかけて新潟西港へ寄港いたします。
 今回寄港する「にっぽん丸」はすべて新潟港発着のクルーズとなっており、出港時には一般市民と新潟港クルーズ・ファンクラブ会員によるハンカチ振りやテープシャワーなどによるお見送りを予定しております。
 そして、海フェスタ期間中の7月17日には、クルーズ船「コスタ・ネオロマンチカ」が新潟東港に寄港します。当日は、にいがた観光親善大使や着ぐるみなどによるお出迎えを行うほか、お見送りの際の芸能披露など、にぎやかにお出迎えとお見送りをさせていただきます。
 また、コスタ・ネオロマンチカ寄港時には、30名限定となりますが、一般の方向けに船内見学会を開催し、日ごろ見ることのできないクルーズ船の船内をお楽しみいただく予定であります。
 新潟の印象が良いものとなるように、精いっぱいのおもてなしと、歓迎の意を示したいと考えております。
 今後も、新潟の拠点性を活かし、交流人口の拡大を目指したクルーズ船誘致の取り組みを続けてまいります。

※「市報にいがた」のリニューアルとイベント情報ウェブサイトの活用について

 最後に、本市の広報紙「市報にいがた」のリニューアルについてです。
 7月1日号からデザインも一新し、市の取り組みや地域の魅力について特集するなど、本市の「いま」や「暮らしの現実」、「目指す未来の姿」などを分かりやすくお伝えすることで、地域への誇り、愛着につなげていただきたいと思っております。
 なお、リニューアル後は、月2回発行になり、区役所だよりとの合体号のカラー本冊と、2色刷りの別冊情報ひろば、2冊セットでお届けいたします。
 民間事業者からの提案で、キュレーションサイト「日刊にいがた」からホームページ版「市報にいがた」へ誘導するなど、WEBメディアとの連携も積極的に行ってまいります。
 また、この度、新潟市内で開催される各種イベント情報を官・民の区別なく一括して発信するイベント情報ウェブサイトの活用も開始いたしました。
 サイト名は、新潟弁で『SHIKAMO』(しかも)ということであります。「とても、すごく」というようなことでしょうか。
 ウェブサイトの運営は民間で行っており、行政からはイベントの基礎情報を提供しております。民間ならではのイベントレポートやインタビュー記事などが加えられており、利用者目線、参加者目線の記事になっております。
 さらに、『SHIKAMO(しかも)』の会員としてLINE@(ラインアット)に登録していただくと、プッシュ型配信により情報が届きます。こうした官民連携によるイベント情報ウェブサイトの運用は、本市初の試みとなります。こちらもぜひ、皆さまからご利用いただきたいと思います。

健康経営認定制度について

(記者)

 健康経営認定制度の関係なのですけれども、県内のほかの自治体でもやっているのか、新潟市が初めてやられるのかということと、この制度を創設することによって期待する効果というのを教えてください。

(市長)

 これは県内で初めてでしょうか。

(担当課職員)

 基礎自治体では初めてです。

(市長)

 県内市町村では初めてということです。昨年度、地域で健康を考えていただくという取り組み、健康度を見える化して、それぞれの課題に応じて取り組んでもらっているわけですけれども、今後、ワーク・ライフ・バランスも含めて、人材の確保あるいはUIJターンというものにも、企業さんの健康経営を含めた働く方にどう向かい合うか、これが今、人材確保に非常に重要になっているということを、広く経済界の方たちにも確認をいただき、経済団体などに情報共有をお願いして、できるかぎり「ワーク・ライフ・バランス」、「健康経営」これらに力を注ぐことが企業さんの活動が持続可能になるのだという理解を深めてもらうことが、人口流出を防ぎ、ハッピーターンにも結びつくのだというようなことを、価値観を共有して、そして、良い活動をしていらっしゃる、健康経営ですでにやっていらっしゃる企業を認定させていただく、あるいは表彰させていただくということで、この運動の輪を広げたいというのが、今回のねらいということであります。

(記者)

 認定区分のゴールド、シルバー、ブロンズとありますけれど、どんな要件を満たすと認定されるのでしょうか。

(市長)

 認定区分をこういうふうに指定しています。ブロンズクラスは経営者が健康経営の概念を理解し、健康経営宣言等で明文化しているもの。シルバークラスはブロンズクラスの要件を満たし、さらに健康経営の推進に対しての整備、従業員の健康課題の把握および健康課題に即した取り組みを行っているもの。そして一番上のゴールドクラスですけれども、シルバークラスの要件を満たし、さらに健康課題に即した取り組みの結果を評価し、次の取り組みにつなげているものということで規定しております。

市長選について

(記者)

 発表外なのですけれども、市長選の関係なのですけれど、この前、野党側から名乗りがあがりましたけれど、これで現状4氏ということなのですけれども、この状況は市長としては、どう受け止めるのかということを。

(市長)

 4氏というのか、ご本人が意思を明確にしているのは3氏ということなのかもしれません。私もできるだけ早期に態度を決定させていただきたいと思っていますけれど。まだこちらが態度を決定できないのは、その方たちの主張、あるいはその方たちを支援する枠組みがまだあまり明確ではないということで、特に第4の候補といわれている方は、一部では野党共闘というような枠組みだという報道もありますけれども、これが本当に野党共闘になるのか。国政では野党の方たちが集まるから野党共闘なのかもしれませんけれども、少なくとも新潟市政において明確な野党というのは数少ないので、あとは是々非々でも、基本的にこちらを支援してくださっている会派が多いというふうに認識しています。例えば新バスシステムBRTなど重大課題についても、賛成をいただいている方と反対している会派が同一方向を向くというのはどういうことなのかなと。「水と土の芸術祭」についても、昨年から、こういうやり方は今回で一応終わりにしたいと。「水と土の芸術祭」については、今後文化プログラムを、今年、来年としっかり展開して、来年は国民文化祭を新潟県が行うわけで、さらに2020年の東京オリパラ、パラリンピックに対応したアール・ブリュットの推進なども含めて、それらを行うことで、次の文化創造のあり方はどうあるべきかを考えてやっていけばいいのではないかということは、去年から申し上げているとおりですので、「水と土の芸術祭」はいいかもしれませんけれども、少なくとも、新バスシステムBRTについて方向が違った方が同じ人を支援されるということがあり得るのかどうか。これは野党共闘ではなくて、野合になるのではないかなと。野合共闘になってしまったら、こちらもちょっと困ってしまうよねと。そういうあたりをしっかり把握できていないので、そういう状況をできるかぎり把握をして、私の判断、最終決定を皆さまにお示ししたいというふうに思っています。相手さまの都合もあるので、もうしばらくかかるのかなという感じで考えております。

(記者)

 支援の枠組みなり、主張なりを見てから決められるということですけれども、ご自身で出馬されるという可能性もあるのでしょうか。

(市長)

 その可能性がなければ、態度が決まっているということですからね。出ないことが基本ですよと、支援者に申し上げています。しかし、あなた4年前も同じことを言っていたよねと言われると、正式決定してお伝えしますということしか言えないので。市民に分かりやすい選択になるようにしていただきたいなというふうに思っています。

(記者)

 関連ですが、相手方の出方というか、枠組みなどを見てということですが、遅くともいつ頃までにはみたいなものは。

(市長)

 だいぶ皆さんもイライラなさっているようなので、そんなに長くは引っ張れないだろうなと。前回はだいぶ遅くなってしまったので、どうしますかね。来月7月中には明確な判断を示したいと思っています。

(記者)

 関連なのですが、ご自身の去就をおっしゃることと、ほかの候補の陣営の支援の枠組みが決まるということは、どちらかというと別の問題であって、そもそも現職の市長がどうするか分からない中で、なかなか動きづらいことも背景としてはあると思うのですけれども、それとこれとを一緒くたにして、ご判断の材料にするというのは、どういう背景なのか、もうちょっと教えていただけますか。

(市長)

 野党共闘という流れが基礎自治体まで持ち込まれていいのかという、問題意識を私は持っています。したがって、こちらが問題提起をして、その結果、こういう判断になったと、あるいは判断が長引くということになったら、こちらはこちらで決定させていただくということになります。

(記者)

 もうちょっとよく分からないのですけれども。

(市長)

 問題提起をしているわけです。今、私は。その問題提起に対してどう反応が出てくるのか。それは当事者でもあり市民の皆さんの反応でもあるわけで、その反応を見ながら、こちらは自主的に判断するということです。

(記者)

 野党共闘でない判断をした場合に、そちらに対して何らかの働きかけを市長がする考えがあるということなのですか。

(市長)

 基本的には私は出るか、出ないかの判断で、出ない場合は、出ない人が言うことはありませんよねということだと思います。

(記者)

 そうであれば、それ以外の闘う方たちの支援の枠組みがどうであろうと、市長の判断に影響はないと思うのですが、そこはどうでしょうか。

(市長)

 野党共闘になるかどうかというのは、相当重い意味を持っていると思うので、私は、基礎自治体まで野党共闘でいいのかということについては問題提起したいと思います。

(記者)

 野合のようなとおっしゃる野党共闘のかたちになるのであれば、ご自身の出馬も考えるということなのですか。

(市長)

 考えるかもしれませんね。

(記者)

 市長選の関係なのですけれども、野合のようなかたちになるかどうかを判断したうえで、出馬のご意思を明確にされるということでしたが、7月までに野合になるかどうかが明確にならなかった場合でも表明はされるのでしょうか。

(市長)

 問題提起をするわけですから、その反応がどうなるか。少なくとも市民、有権者の反応もあると思いますので、その反応を見ながら、いつまでもこちらが態度を表明しないことがそれぞれの陣営の政策、強調したいことを打ち出せないことになるのではないかというご意見も一方ではあるので、そのあたりを勘案して、7月中には判断をしたいというふうに思っています。

(記者)

 市長は以前、今年度の予算についていろいろな意見も出てくると思うので、それを聞いたうえで判断されるというふうにおっしゃっていましたが、そのあたりに関しては、有権者の意見や財界等の意見はどのように受け止めていらっしゃいますか。

(市長)

 今回の議会の一般質問でもご指摘をいただきましたが、基金が減少しているということは間違いないことであります。したがって、だれが次の市長になられても、あるいは市長候補になられても、財政再建というところは外せないテーマだというふうに思っています。それは、あなたが基金を減少させたからそうなったのではないかというご指摘もあるかもしれませんが、あの大雪というのは予測できなったので、例えば基金減少というのはあまりはっきり見せない財政運営も可能だったわけですけれども、私は基金の減少をはっきり市民にお示しして、覚悟を決めて行財政改革をやるという道を選択していたと。その後に大雪がきて、例年より70数億円多くかかったわけですけれども、新潟市の財務体質が借金返しをきちんとやっていこうと、普通の政令市の標準、あるいは国のモデルよりも借金返しの方をきちんとやるということでやってきたので、その分をちょっと振り分けさせていただくということで乗り切れたと。今回の大雪については逆に基金を取り崩さずに乗り切ったということであります。結果的には、あの大雪があったので、どちらの道を進んでも同じになったかなというふうに思っています。そういうことも市民の皆さま、あるいは経済界にもご説明し切れていませんけれども、基金だけが家計の中での貯金と。貯金というのは大事な指標ですけれども、家計、財産という中で貯金だけがすべてではないですよねと。家を改築したり、うちの備品をいいものを増やしたり、庭を改造したりとか、いろいろなもので財産というものが決まってくるわけなので、基金だけを見て、こうだああだと、それだけで言うのは少しナイーブではないですかねと、いうことも申し上げて、まちづくりトークで言えるところでは申し上げてきました。

(記者)

 市長選に市長が出馬されるという判断を仮にされたとしても、有権者の納得は得られる状況だと見ていらっしゃって、そのうえで、野党共闘の枠組みのみが問題になっているということでよろしいですか。

(市長)

 財政についてはそういうご説明を、(市長選に)出る出ないは関係なく、今後もさせていただきたいというふうに思っています。

(記者)

 

行財政改革に向けた予算編成への反応の受け止めについて

(記者)

 ひとつ前の質問の関連なのですが、基金の残高を示さない財政運営もあり得たというのは、どういう意味なのでしょうか。

(市長)

 基金をそれだけ減少させない財政運営もあったわけです。

(記者)

 させないというのは、残高を数字として示さないということではなくて、残高を取り崩さず。

(市長)

 残高は示さなければだめなので、基金を減少させずに、ほかのやり方で基金はもう少し積んでおく、ほかのところを締める(借金返済に当たる償還方法を緩やかにする)というやり方もあったわけで、それは今回のやり方でお分かりだと思います。

(記者)

 そのやり方というのは、いつぐらいに、どのようにできたものだとお考えなのですか。

(市長)

 借金返しの部分を全国モデル並みにすればいいわけですから、1年前でも2年前でも、場合によっては5年前でもできたというふうに思っています。

(記者)

 ここ数年の間にそういうことを切り替えるチャンスはあったけれども、そうではない道を選んで今に至っているというご説明だということですか。

(市長)

 はい。むしろ基金が底をついたというのは、財政再建を頑張らなければだめだということで分かりやすいので、そういう方向を選んだということです。

(記者)

 財政再建を進めるために、行財政改革を進めるために、あえて基金の底をつかせたということなのですか。

(市長)

 (早期に借金を返済するというような)新潟市の優れている部分をほかの市並みにしないで、財政の体質を、基金がなくなったというのが分かりやすいですので、そちらの道を選んだということです。

(記者)

 基金がなくならないと、そういう道はとれなかったのですね。

(市長)

 とれないかどうかは分かりません。相当、本気度が必要なので、基金取り崩しのやり方はできないよねということを幹部職員はもとより市職員あるいは市民の方にも知っていただいて、行財政改革をしっかりやっていこうという気運を最大限盛り上げたというふうに思っています。

(記者)

 そのためにあえて33億円まで使ったということですか。

(市長)

 そのためにということではありませんが、(借金の返し方について)従来のやり方をやって大きく変更しなかったわけですから、そういうことになるということです。

(記者)

 ここまでの取り崩しをすれば、当然、金額が減っていくのは分かっていて、あえて危機感を持ってもらう意味もあって、その運営を続けてきたということなのですか。

(市長)

 やはりもう少し行財政改革を1年、2年前倒しにするというのが一番正しかったと思います。それが残念ながらできなかったということです。

東京五輪に向けての海外選手の事前合宿の誘致について

(記者)

 東京五輪に向けての(海外選手の)事前合宿などの誘致の進捗状況や市長の考えなどをお伺いしたいと思います。

(市長)

 今までフランスに格闘技系の誘致をお願いしてきたと。これは着実に進んでいると思っています。もう一つ、ロシアからは、ピョンチャン冬季オリンピックのこともあって、新潟市の受入体制が非常によかったという評価もいただいた結果だと思うのですが、新体操はロシア発祥の唯一のオリンピック種目だそうですけれども、ロシアは非常に新体操に力を入れているわけですが、そのキャンプ地に、あるいは合宿地にどうだろうということでご視察をいただいているというのが今の状況です。

花角新知事について

(記者)

 別件ですけれども、短い期間ではありますけれども、花角新知事のこれまでの動きについて、どのように評価されているかをお聞かせください。

(市長)

 先ほどの関連でいうと、大雪と知事選がここで行われるというのは想定していなかったので、その部分が私の4年目のシナリオとは少し違った、別な要素が入ってきたということだったと思っています。そういう中で私は、当時の花角候補を支援させていただいたわけですけれども、これ以上県政の混乱を長引かせてはならないと。そのためには、やはり花角さんのような即戦力が必要だということで応援させていただき、その結果、当選した花角さんの行動、言動を見聞きしているかぎり、やはりそのことは間違いではなかったなと。いい方に知事になっていただいたと思っていますし、今後は佐渡が世界遺産の日本代表に何とかなれるように私たちも県を挙げて支援する体制を新潟は組んでいるということが伝わるように、私も微力を尽くしたいと思っています。

過去の市長記者会見

関連リンク

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