令和元年8月29日 市長定例記者会見

最終更新日:2019年9月3日

市長定例記者会見

(表)開催概要
期日 令和元年8月29日(木曜)
時間

午前10時00分から午前10時52分

場所 新潟市役所(本館6階 執行部控室)

発表内容

質疑応答

配布資料

市長記者会見動画(8月29日開催分)

発表内容

1.第34回国民文化祭にいがた2019、第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会「新潟大好き 障がい者によるまち歩き」の参加者募集について

 最初の案件は、「新潟大好き 障がい者によるまち歩き」の参加者募集についてです。
 来月9月15日から開催されます「第34回国民文化祭にいがた2019、第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」において、視覚障がいのある方、聴覚障がいのある方、車椅子をお使いの方がガイドとなりまして、古町花街など、みなとまち文化が息づくエリアを巡る「まち歩き」を行います。
 まちの歴史や文化の解説に加え、「音」や「におい」、「手触り」など、体で感じながら楽しめるまち歩きです。
 9月から11月まで計5回の開催で、現在、参加者を募集しておりますので、障がいのある方もない方も広くご参加いただき、みなとまち新潟の歴史や文化の新たな楽しみ方を味わっていただきたいと思います。
 また、国民文化祭において、市内で開催されます主な事業のうち、現在、参加者を募集しているもの、チケットを販売しているものについても資料を添付させていただきましたので、ぜひ多くの方からお楽しみいただければと思います。

2.「市長とすまいるトーク」の開催について

 次の案件は、「市長とすまいるトーク」の開催についてです。
 自治会やコミニュティ協議会などの地域の関係団体および一般市民の方々を対象に、私から市の施策について直接ご説明し、施策に対する市民の皆さまの声を聞かせていただきます。
 テーマは「子育て支援・健康寿命の延伸への取り組み~少子・超高齢社会を踏まえて」といたしました。
 日程は、お手元の資料のとおり、9月30日の江南区からの開催となります。

3.「にいがたBIZ EXPO 2019」の開催について

 次の案件は、産業見本市「にいがたBIZ EXPO 2019」の開催についてです。
 本見本市は、ビジネスマッチングを前面に打ち出した『商談型』の産業見本市として6年目を迎え、改称前の過去23年間を通じて最大の規模にて開催いたします。
 新潟市産業振興センターを会場として、9月26日・27日の2日間、220者を超える出展者が最新技術や商品の展示を行うほか、県内外の大手企業を中心にした64者を招へいし、出展者との個別商談会を開催いたします。
 また、事業承継や人材育成など中小企業が抱える課題解決につながる講演会や、自動運転トラクターなどの最新技術の実演、飲食業・小売業向けのキャッシュレス店舗運営など、数々の企画展をご用意しております。
 入場は無料ですので、企業の皆さまをはじめ、新潟地域での就職を検討されている学生の方など、多くの方々からご来場いただき、新たなビジネスチャンスをつかんでいただきたいと考えています。

※新潟まつりの人出数について

 案件は以上ですが、「新潟まつり」の人出数について、資料を配布させていただきました。
 新潟の夏を飾る最大のイベント、新潟まつりが8月9日(金曜)から11日(日曜)まで開催されました。マスコミの皆さまからもご協力をいただきまして、ありがとうございました。
 まつり期間中は天候に恵まれ、また、お盆の帰省客など多くの方から参加いただき、人出数についても昨年よりも増えて91万人となりました。
 特に、最終日の花火大会は多くの方から新潟の「まちなか花火」を楽しんでいただきました。
まつり実行委員会など関係者の皆さまをはじめ、参加いただいた皆さまに深く感謝を申し上げます。

※りゅーとぴあ劇場専属舞踊団Noism(ノイズム)の活動期間について

 次に、Noism(ノイズム)についてです。
 私は昨年11月に市長に就任したことから、Noism(ノイズム)の(活動期間)更新につきましては、暫定的に1年間、2020年9月までとしています。2020年9月以降の更新については、Noism(ノイズム)の15年間の活動を検証した上で検討したいという考えのもとで、専門家や有識者による検証会議を設けて、6月と7月の2回にわたりご意見を伺ってきました。皆さんからは大変貴重なご意見を多く伺うことができたと思っています。
 そのご意見を集約し、取りまとめた新潟市の方針を、去る8月24日に「りゅーとぴあ」ならびに金森さん(芸術監督)にお伝えをしてあります。
 市の方針は、検証会議で示されたさまざまな課題を金森さんが改善していくことができれば、2020年9月から2年間、活動を延長するというものです。現時点で金森さんからは新潟市に対して、前向きな報告をもらっていると聞いていますが、りゅーとぴあと金森さんとの間で、課題の改善に向けた擦り合わせを行っている段階です。
 この3者による最終的協議は、もうしばらく時間がかかるものと思っております。正式に決まりしだい発表の場を設けたいと思います。

質疑応答

Noism(ノイズム)について

(記者)

 今ほどお話のあったNoism(ノイズム)なのですけれども、市長はこの8月末までに方針を決めるとおっしゃっていましたけれども、この間お伝えしたということなのですが、具体的に、どのような課題をNoism(ノイズム)側に投げ掛けているのかということと、投げ掛けた課題に対して、向こうとしてはどのように捉えているのか。その感触についてまずお伺いしたいことと、Noism(ノイズム)が今まで15年間活動してきて、そもそも論なのですけれども、新潟市におけるNoism(ノイズム)の存在意義ですとか、15年の功績ですとか、そういったところも、この際、合わせてお伺いしたいと思います。

(市長)

 まず、先日行われました検証会議におきまして、成果につきましては、作品の評価が高い、Noism(ノイズム)出身のダンサーの評価も高いということで、芸術性については皆さんから高い評価をいただきました。また、課題につきましては、地域貢献の活動が不十分であるということ、国内他館との連携が不十分であるということ、また、りゅーとぴあではNoism(ノイズム)以外の舞踊作品が見られないという課題、そして、金森さんがプロデュース、マネジメント業務を行い、権限が拡大しているということ、また、予算、労務管理の視点が欠けているというような課題が出されました。こういったことを取りまとめて、担当課から、金森さんならびにりゅーとぴあに伝えさせていただきました。24日は私がロシアに行っておりましたので、担当課から説明しておりますので、そのときの感触については詳細には分かりません。
 繰り返しになりますけれども、検証会議の皆さんから、非常に貴重な多くのご意見をいただいたと思っております。これは私の感想みたいなことになりますけれども、15年間にこうした検証を行っていれば、これほど多くの問題点は出なかったのではないかなと。また、3者、市とNoism(ノイズム)、りゅーとぴあでのより適切な関係を築くことができたのではないかなと感じておりまして、それぞれ3者に15年間について反省すべき点はあっただろうと思っています。

(記者)

 課題もありつつ、こういった舞踊団を市が抱えているという存在意義ですとか、どのようないいことがあるのかとか、15年間、国内外での公演で新潟市のPRにずいぶん貢献したと思うのですけれども、市長から見て、Noism(ノイズム)の15年間というのは、どういった存在意義があって、どういった功績があったと捉えていらっしゃいますか。

(市長)

 今、ご指摘、お話しいただいたとおりだと思います。Noism(ノイズム)は新潟市の文化を特徴づけるレジデンシャル(劇場専属)制度ということで、高く評価されてきましたし、検証会議でも出ましたが、芸術性については非常に高いということで、舞踊に関心を持つ多くのファンの皆さんから関心を持って(いただいており)、また、市民の中にはシビックプライド、誇りであると感じていただいている人も多数おります。実際、今回の問題が起こってから、ファンの皆さんから私に直接要望いただいているということです。
また、検証会議では、レジデンシャル制度について、地方都市の公立劇場がレジデンシャルカンパニーを設けて、地方から文化を創造して、世界へ発信している取り組みは非常に画期的で、意義があると高く評価いただいているところです。

(記者)

 15年間、課題がいろいろと蓄積されていたようなのですけれども、11月に市長が就任されて、新しい市長になって、15年間放置されていたというのは、市長から見てどこに原因があると思われますか。

(市長)

 繰り返しになりますけれども、15年間の中で何度か検証する機会があれば、これほど多くの問題点を今日まで引きずることはなかったのではないかと思っておりまして、何度かこういった検証の機会があればよかったのではないかと思っています。

(記者)

 今、集中改革期間ということもありますけれども、そもそも、Noism(ノイズム)をなくすということにはならなかったのでしょうか。

(市長)

 これから秋に向けて素案を提示させていただいて、本格的に3年間の集中改革に進ませていただきますけれども、Noism(ノイズム)が、たまたま8月末で更新の考え方を示さなければならないということで、ほかのものよりも先行的にこういった検証をさせていただくことになりました。あくまでも、Noism(ノイズム)だけに特化して集中改革の問題として捉えたわけではなく、文化部門全般について検証していく中で、先行してNoism(ノイズム)を検証することになったと思っていただいた方が適切ではないかと思っています。

(記者)

 今のお話なのですけれども、文化部門全般というところで、例えばこれからNoism(ノイズム)以外のところでいうと、どういったところを見ていくのでしょうか。

(市長)

 全般的に、りゅーとぴあの(事業)全般についてもそうですし、それ以外についても幅広く、これから精査させていただきたいと思っています。

(記者)

 アニメ・マンガとか熱心にいろいろされていましたけれども、具体的に挙がるものはまだ。

(市長)

 そこまではまだですけれども、たまたま昨日、マンガ・アニメ情報館にも(行きましたが)、市長に就任して1年も経っていないので、市の施設がたくさんある中で、実際に私の目で見させてもらっているものもそれほど多くないというところです。

(記者)

 市長として、Noism(ノイズム)に求めていきたいことをぜひお聞かせいただきたいと思います。契約を延長することになって、市長として、こんなことを求めていきたい、こんなことを期待したいということをお聞かせ願いたい。

(市長)

 Noism(ノイズム)についてですけれども、先ほど申し上げました課題がたくさん出されました。それを今後いかに課題を解決して、改善しながら、今後3年間、新潟市の文化のためにご活躍いただけるかどうかということで、ぜひ改善をして、今まで以上に新潟市との関わりですとか、新潟市の特色ある舞踊を国内外に発信していただければと思っています。

(記者)

 市としてなぜ契約延長に踏み切ったのかという、その理由についてお聞かせください。

(市長)

 簡単に言えば、総合的に判断させていただいたということになります。すでに15年間、新潟のために、国内外に向けてこうした文化を発信していただいた重み、実績。それから今後も新潟市として、レジデンシャル制度の話をさせていただきましたけれども、こういうものが非常に財産であったという総括。こういうことを総合的に判断して、今後、3年間、Noism(ノイズム)から頑張っていただきたいということで判断させていただきました。今後、さまざまな課題を改善していくということを合意して、再スタートとなりますけれども、1年1年改善されているかどうかということも、新潟市として確認していくことになるだろうと思っています。その間、レジデンシャル制度についても、残すのか、残さないのか。残すとすれば、どのようにすれば残して、新潟市の文化に寄与できるのかといったような、さまざまな議論が行われるべきだと私は思っています。

(記者)

 一番大きな理由としては、これまでの活動の実績を評価されたと。

(市長)

 これまでの活動の実績もそうですし、その重みというものもあります。それから、たくさんのファンの皆さんもいらっしゃいます。新潟市という地方から、国内外に向けて新潟の文化を発信してきていただいているということを、総合的に判断して結論づけさせていただきました。

(記者)

 市長として今回投げ掛けた課題を、Noism(ノイズム)として実現できる可能性があると。それがなければ、ある程度解決策を提示しなければ、今回の契約更新はないと思うのですが、その点、彼らは実現できると思いますか。

(市長)

 これまでNoism(ノイズム)は高い目標を目指して頑張ってきていただいたと私は理解しておりまして、そういう方が新潟市の検証会議を踏まえた改革の中で折り合えるかどうかということで、こちら側の考え方はNoism(ノイズム)側に示してありますので、改善できるのか、自分たちの舞踊を追求する中で、新潟市がお願いしている課題について克服して改善しながら、3年間やっていけるかどうかという判断は、金森さん側にあるのだろうと思っています。その具体的な詰めをりゅーとぴあ側としているということで、向こうもまだ決定していないので、私がこれ以上言って影響を与えるとまずいと思っています。

(記者)

 課題の中で、地域貢献が不十分であるというお話がありましたが、具体的にどういったことをすれば地域貢献が十分になるのか。例えばどのような活動をしてほしいのか。地域のためにこういう活動をしてほしいといったものがあれば、教えていただけますか。

(市長)

 有識者、専門家の方々のご意見については、今日のお昼以降に新潟市のホームページに載せますので、それを見ていただければと思っています。地域の関わり方というのはいろいろとありまして、新潟市は高校生をはじめ、ダンスについて非常に先進的な市だと思っていますけれども、そういった皆さんとの関わりですとか、それ以外にも、世界的にこれほどの活躍をしていただいているのであれば、やはり市民とのさまざまな形での交流を通じて、新潟市には世界的に頑張っている、あるいは評価されているダンスカンパニーがあってすごいですねと、我々も新潟市民として喜ばしい、誇りに思うという人たちが増えたいくということが、地域貢献の一つではないかと思います。

(記者)

 例えば市が主催するイベントですとか、そういったものに、これまで積極的にNoism(ノイズム)を起用してきたかどうか。そのあたりは市としてもNoism(ノイズム)を巻き込んできたかどうかということになると思うのですが、市としての反省点はありますでしょうか。

(市長)

 先ほど申し上げたとおりで、こういった検証が行われて、この15年間でしかるべき時期に行われて、新潟市、りゅーとぴあ、Noism(ノイズム)側で問題点を、恐らくある程度把握していたのではないかと思うのです。そういったことをお互いが納得してやっていけば、ここまでたくさんの課題が今日まで出てこなかったのではないかというのが私の感想です。

(記者)

 今後、中原市長の市政の中の、文化事業の中ではNoism(ノイズム)を積極的に起用していく考えなのでしょうか。今までよりも積極的に起用する考えですか。

(市長)

 すごいレベルの方々なわけじゃないですか。私の認識は、Noism(ノイズム)というのは世界的に評価されていて、それに向けて彼らは努力してきたと。それはやはり評価してあげなければいけないと思うのです。それと、我々、税金でNoism(ノイズム)を応援させてもらっている、また、我々地方の文化を発信していただいている、そことの折り合いというか、やはり地元の新潟にも貢献してほしいですよねと。これだけたくさんの税金を使っているのですから、という中で折り合っていけるかどうか。私がこうしてほしいと市長の一存で、高い芸術性を持ったダンスカンパニーに、市長の思いでこんなことをどうしてもやってくれということではなくて、やはり彼らとりゅーとぴあとしっかり話し合って、我々が今出している課題、改善点を、それでやっていきましょうという合意ができなければだめだと思うのです。できなければというところです。前に進まないというか。

(記者)

 先ほど、市と財団(りゅーとぴあ)とNoism(ノイズム)の3者に反省すべき点とおっしゃいましたが、今のお話にも関連するのですけれども、新潟市とNoism(ノイズム)、それぞれが反省すべき点というのは、市長としてはどのようにお考えでしょうか。

(市長)

 15年間、こうした検証が行われないで、Noism(ノイズム)に全権を任せてきたという言い方はおかしいですけれども、3者の関係でいうと、Noism(ノイズム)側に主導権が15年間あったというところが事実としてあると思います。そういった状況を改善できなかったということについては、新潟市としての反省点だと思います。また、Noism(ノイズム)側からすれば、私は直接金森さんと会って、具体的な話をしているわけではありませんけれども、皆さんが報道されている新聞やテレビを見ながら、金森さんの考え方を少しずつ掌握させていただく中で、金森さんについてもある程度の状況が理解できていたとすれば、今日頂いている課題についても、少し対応していただきたかったと。

(記者)

 市として、金森さんなりNoism(ノイズム)をコントロールできなったということになるのでしょうか。

(市長)

 あまり、そういう言葉になるのかどうか分かりませんけれども、もう少し3者の適切な関係を構築していればよかったのではないかと思います。

(記者)

 課題点として、市民理解が進んでいないとか、そういった点もあろうかと思うのですけれども、市民理解が進んでいない理由というのは、彼らがやっているジャンルがコンテンポラリー、現代舞踊であるということで、取っ付きづらいとよく言われますけれども、そういったジャンルに起因するものなのか、それとも取組み自体に起因するものなのか、市長としてはどうお考えでしょうか。

(市長)

 舞踊の性質によるものが一つあると思いますし、さまざまな形での交流も足りなかったということだと思います。

(記者)

 今回、さらに2年延長することを打診されている状況だと思うのですが、その後については、市長として現状でお考えはありますか。あるいはNoism(ノイズム)側にお伝えすることは何かありますか。

(市長)

 そこは微妙なところで、今交渉している最中なので、あまりたくさんのことは言えませんけれども、先ほど言いましたように、3年間の中で、レジデンシャル制度について、残すのか、残さないのか。残すとすればどのように残せば、新潟市の文化に寄与できるのかというようなさまざまな議論が行われてしかるべきだと思っています。

(記者)

 レジデンシャル制度を見直す中で、打ち切る可能性もあるのですか。

(市長)

 これまでのような更新のやり方には恐らくならないだろうと思います。

(記者)

 これまでの更新のやり方にはならないというのは、つまりどういう。

(市長)

 残すというのは、今やっていることは、さまざまな課題が解決していくことで合意できれば再スタートということになって、来年2020年9月から、もう2年間、Noism(ノイズム)から活動していただくことになります。その後については、先ほどから申し上げているとおりです。

(記者)

 これまでに、年間運営費の3分の1に当たる5,000万円を支援してきたということで、今回、契約を延長する意向を伝えるに当たって、5,000万円という額は満額で伝えたのか、それとも、財政難の中で少し減額して伝えたのか、内容としてはどのようなものなのでしょうか。

(市長)

 検証会議の中でも、金額そのものについて、それを中心に議論したとは私は承知していないです。私も、金額のことを言って、費用対効果のようなことを担当課に話をしたことはありません。そういう中で、24日に担当課がそのことについて話したかどうかは、私は承知していないです。

(記者)

 把握していらっしゃらないと。

(文化政策課長)

 予算額についてはお示しはしていないのですけれども、今後、5,000万円がずっと確約されるわけではなくて、りゅーとぴあの事業費が万が一減っていくことになれば、Noism(ノイズム)の活動費も比例して減っていくことになりますよというお話はしています。5,000万円がずっとフィックスですという話ではなくて、これまでもそういった話はしていませんけれども、りゅーとぴあの中の事業費の一部として、りゅーとぴあの事業費が減額になれば並行して減額になりますよと。

(記者)

 今後は未定で、流動的に変わっていくということですね。

(文化政策課長)

 役所ですので、来年度、再来年度の予算はまだ全く決まっていないわけですから、金額をお約束することはできません。

(記者)

 交渉中だということですが、その中で、あえて課題をホームページで公表する理由を教えていただきたいのと、金森さん、Noism(ノイズム)側から、課題について善処していきますというぐらいの対応でいいのか、それとも、金森さんが検証会議で言っていたように、市民スクールのような具体的なものを求めているのか。市長としては、どの時点で2年間の延長を正式決定していきたいのかということを教えていただきたいと思います。

(市長)

 最初の質問は何でしたか。

(記者)

 挙げた課題を、今日の午後、ホームページに公表する理由です。

(市長)

 それは、いろいろな考え方があって、私もどうすべきか少し考えたのですけれども、担当課としては、検証会議の内容を皆さんに公開するのが筋ではないかと。公開した方がいいのではないかと。いずれ公開せざるを得ないような状況になるのであれば、やはりしっかりと公開したいということで、(私も)了解をして、今日、公表することになります。

(記者)

 Noism(ノイズム)の方から、例えば課題に対して、これから頑張っていきますといったような感じで正式合意になるのか、市長としてはどの時点での正式合意を出すつもりでいらっしゃるのでしょうか。

(市長)

 ごめんなさい。分からない。それは、りゅーとぴあと金森さんの方で話し合って、きっちりした結論が得られれば、それに越したことはないかもしれませんけれども、そうであるかどうかという判断というのは人によって違うのではないかと思います。私も、どういった話をしてきているのか、正確には分からないので。おおよそは分かりますよ、もちろん。

(記者)

 合意したときは、市長と金森さんは今までのように並んで会見されたりするのですか。

(市長)

 別に仲は悪くないのですよ。そういう形になるのでしょう。

(文化政策課長)

 発表の仕方については会館側と相談していますので、まだ確定ではありませんけれども、改めて会見の場は設定いたします。

(市長)

 ただ、今、ご質問いただいたようなことは、もう少し時間がかかりますので、皆さんにももう少し時間をいただいて、正式に9月上旬ぐらいになると聞いていますけれども、それが決まりしだい、公表の場を設けさせていただきたいと思います。

(記者)

 先ほど市長は、向こうに投げた課題に対して、向こうがどう向き合うかということで、仮に合意に至ったとして、1年1年、活動の課題が改善されるか確認していく必要があるとおっしゃった後に、レジデンシャル制度を残すか、残さないかという議論も行われるべきだと発言されましたけれども、これは、Noism(ノイズム)にとってはけっこう重い発言だなと思うのですが、根幹的な制度に関わる話なのですけれども、その心はどういうことなのでしょうか。

(市長)

 私個人が言い過ぎの部分があるのですが、新潟市の特徴としてずっと寄与してきているわけですけれども、それが今後とも現実の中でやっていって、これからも市民の皆さんからも理解される、あるいは他の自治体の皆さんからも模範となるような制度になるように議論すべきだろうし、なるかどうかということも含めて、ゼロベースで検証していく必要があるだろうと思います。15年間やってきて、これだけ課題が出たわけですから。

(記者)

 課題というのは、突き詰めていうと、高い芸術性を追及してきた一方で、公金で支えている部分もあって、公金である以上、市民に還元されるべき部分というのも当然ながら、公共の劇団という意味では、そういった性格も併せ持つということはよく理解してもらって、そこをどう折り合いをつけるかというのが、今の焦点ということですね。

(市長)

 おっしゃるとおりだと思います。こういった特別な制度を新潟市が作って、決して少なくない金額を助成して、お互いに頑張ろうといってきておりますので。

新バスシステム・BRTについて

(記者)

 今月8日にBRTのアンケートの回答が公表されたのですけれども、これから4年間の取り組みを検証するのでしょうけれども、まずはアンケートの結果をご覧になって、所感というか、市長としてどのように思われますか。

(市長)

 今回、アンケートを新潟市としては初めて実施させていただきましたけれども、バスを利用している皆さんの4年間の実際の感じ方、感想を聞きたい、ご意見を伺いたいということで実施させていただきました。私としては、バスに乗車している市民の皆さんの声を聞くことができて、大変よかったと思っております。回答につきましては、私が思った以上に、バスに対して厳しいご意見が多かったのではないかと思っています。項目別に見ますと、目的地までの所要時間や定時性といった設問は満足度が高い一方で、バス待ち環境、乗り換え待ち時間、乗り換えの移動距離については満足度が低かったという結果が出ております。こうした満足度の低かった項目について、さらに分析を行い改善していくことで、バス交通全体の満足度を高めていきたいと思います。

(記者)

 改善はいつごろに、どのような形で考えていますか。

(市長)

 まずは、4年間の総括を秋ごろにさせていただきたいと。もう秋ですけれども。

(記者)

 総括をした後に、いつごろ、どのように改善すればいいかということも考えていますか。

(市長)

 まずは4年間の総括をして、来年3月には新潟交通との運行協定の改定というものがありますので、そこに参考にさせていただくことになるのではないかと思っています。

(記者)

 来年3月が一つのめどになると。

(市長)

 一つのめどにはなると思います。

(記者)

 BRT新バスシステムについてなのですけれども、これから総括の時期がくると思うのですが、アンケートが配られたところというのは、バスを利用する人の中で限られたところで、例えば乗らなくなった方の声が入っていないとか、そういったところもあると思います。新バスシステムによって乗らなくなった人というのも、もしかしたらいるかもしれないというか、恐らくいると思うのですけれども、そういった方の声の吸い上げというのは難しさもあると思うのですけれども、それがアンケートに反映されずに総括していることについてはどう思われますか。

(市長)

 今回、バスのアンケートが自分のところにこなくて答えられなかったと思ってくださる人には、大変ありがたいと思っています。BRTについて関心があるのだなということで、私個人としてはうれしく思っています。そういう方々が今回のアンケートの対象から外れているということについては、おっしゃることはそのとおりだと思いますけれども、すべての市民の皆さんに満遍なく今回のアンケートをしていただくのは、なかなか大変なことだろうと思っています。今回、実際にアンケート用紙を配ったものの、答えていただいた人が、予想は20パーセントぐらいといわれていましたけれども、実際、40パーセントぐらいの方から答えていただいています。逆にいうと、60パーセントの人が、アンケートを配ったけれども回答していただけなかったと。人それぞれなわけです。関心がある人たちに向けて、そういった声まで吸い上げるというのは大変難しことだと思っています。これからも、今までもやっているのですけれども、市のホームページの「改善目安箱」や「市長への手紙」、市長への手紙もBRTに対する市民の皆さんのご意見をたくさんいただいているところですので、こうした形で、市民の皆さんのお考えをこれからも私としては把握していきたいと思っています。

(記者)

 もしかしたら、あきらめてしまった人もいるかもしれないという、事業評価委員会の声もあったと思うのですけれども、あきらめてしまった方からもう一度バスに乗ってもらうための方法というか、もしかしたら、これからいろいろと検証されていくのかもしれませんけれども、そのあたりはいかがでしょうか。

(市長)

 地方において、公共交通というのはまずは非常に難しいというのが私の率直な感想なのですけれども、新潟市に限らずどこの地方都市においても、公共交通を改善して、市民の皆さんから利用しやすく、喜ばれる方向に構築していくというのは難しい課題だろうと思っています。

(記者)

 効率を良くしてお客さんも増えているということがあって、反面、乗らなくなった人も相当いるということで、新バスシステムの難しさというものは重複する部分があるかもしれませんけれども、市長はどのように考えていらっしゃいますか。

(市長)

 BRTがいいか、LRTがいいか、どのような交通手段を新潟市に導入していくのかという最初の議論から私が関わってきたわけではないので、今、BRTを改善していきながら、市民の皆さんの理解を得る、あるいは喜ばれる公共交通にするかというのは、非常に難しい問題だろうと思っていますけれども、やはり一歩一歩着実に改善していくよりほかにないといいますか、一挙にこれをなくしたり、大きく舵を切るというようなことではなくて、持続可能性という点ではBRTが専門家の皆さんから高い評価をいただいておりますので、これをもうしばらく改善しながら、どこまで市民の皆さんに認められるようになるのかということを追及していきたいと思っています。

(記者)

 アンケートの質問項目の中に、例えば「バス待ち環境が向上しました」とか、「バスと鉄道の接続が良くなりました」それを知っていましたか、知りませんかという質問項目があって、「良くなった」とか「向上した」という判断を聞くのがアンケートなのではないかということを、アンケート用紙を何回見ても思うのです。良くなったか、悪くなったかを聞くのがアンケートなのに、良くなったことを前提に、それを知っていましたか、知っていませんでしたかという項目になっていたのですけれども、これは、古町のときに市長が、そういうものとしてやっていますとお答えになったのですけれども、時間が経ってもそのお考えは変わらないでしょうか。

(市長)

 少し時間が経ってしまったので、アンケートがどうだったかというのははっきり覚えていないのですけれども、目的は二つあったと思います。バスのそれぞれの箇所について、良くなったか、悪くなったかと思いますかということと、今までBRTを導入した目的を市民の皆さんが知っているか、知らないか。こういった区分けの中でアンケートを作らせていただいたと思っています。我々としては、4年間、BRTをやってきて、目的があるわけです。このまま以前のようにやっていけば、いずれ郊外部のバスが切り捨てられて、いずれ新潟市内全域にバス交通網をしっかり構築することができない状況で、どんどんじり貧になっていくと。それを改善するためにBRTという新しい方式を見い出して、そこに新潟市が着手したということだと私は思っていて、そこを皆さんはご存じですか、ご存じではないですかということを聞きたかった。そしてそれに協力していただけるものなのかと。ご理解をいただいて、前向きにご協力いただける考え方が市民の皆さんにあるかどうかというあたりも、あのアンケートで聞かせていただきたかったことです。

(記者)

 BRT関連で、設問3のところで、42パーセントの方が協力は難しいというような回答をされたと思うのですけれども、どのように評価されますか。

(市長)

 先ほど、正直に申し上げたように、思ったよりも厳しい結果だと思っています。厳しい声だったと。

(記者)

 秋をめどに総括ということなのですけれども、先ほど、もう秋になってしまったとおっしゃっていましたけれども、大体いつごろかというのは。

(市長)

 9月13日から9月議会が始まりますので、それが一段落したころまでに取りまとめて。

(記者)

 一段落したところで取りまとめると。それは(議会が)終了後、終わった後ぐらいでしょうか。

(市長)

 何月ぐらいでしたか。

(都市交通政策課長)

 一応、来月中には取りまとめたいと思っています。

(記者)

 アンケートを実施されて、総括するということで、注目している市民の方も多いかと思うのですけれども、どのような総括にしたいと思いますか。

(市長)

 先ほど申し上げたように、来年3月に新潟交通との運行協定を控えている中で、やはり4年間の総括をしなければ、簡単に新潟交通との運行協定には進めないという私の認識があって、そのために、直接バスを利用している皆さんの評価を聞いてみたいと。それを基に、事業評価委員会の評価もすでに頂いていますけれども、事業評価委員会の評価と今回のバスのアンケートと一緒にして、それを参考にして、新潟市としての4年間の総括をしようということにいたしました。

ドーム球場の建設等を提案する要望について

(記者)

 昨日、県の野球協議会が市長にプロ野球球団の誘致と新しいドーム球場の建設の要望書を手渡されましたけれども、県の野球協議会の方々は、市長の反応は悪くなかったとおっしゃっていましたが、それについての市長の受け止めをお願いします。

(市長)

 昨日のグローバルドームの話につきましては、以前、一度(要望を)頂いて、今回、さらにそれを練り直して、現実性があるようにということで、野球関係者の皆さんから要望を頂いたところです。これにつきましては、いろいろな課題があります。まずグローバルドーム構想そのものが非常に大きな構想であるということ。実際にこれをやるに当たっては、新潟市単独では当然無理な話でありますし、またプロ野球を新潟に誘致していくというプロセスも、大変課題があると思っていますし、どこに、ちゃんとその場所を確保してできるのかどうか。そしてまた、すでに県立野球場がありますので、ドームは野球だけではありませんけれども、それとの関連性の中で、市民、県民の皆さんのご理解が得られるかどうか等々、さまざまな課題があると思っています、そういったことを一つずつ意見交換しながら、野球関係者の皆さんの真摯な取り組みといいますか、新潟に対する熱い思いを我々も共有しながら、一歩一歩前に進めることができればいいかなと思います。

「市長とすまいるトーク」について

(記者)

 話題は変わりますが、「市長とすまいるトーク」で二つだけお聞きします。なぜ、子育てと福祉をテーマに設定されたのでしょうか。

(市長)

 担当課からどのような課題にしますかという中で、やはり一番最初に我々にとって重い課題、足下を見れば少子化と高齢化がこれから行政を進めていく中で一番の重い課題ですので、避けて通れない課題についてまずはやっていこうと。これだけに限らず、順番にテーマを決めて、市民の皆さんと意見交換をさせていただきたいと思っています。

(記者)

 市民の声を聞く貴重な機会だと思うのですけれども、市長にとって、就任後初めてこのような形で進められるわけですけれども、どのような機会にしていきたいと思いますか。

(市長)

 私が就任してまだ9カ月ですので、私の顔も見たことがないし、私の考え方を聞いたこともないと。ぜひ、こういう機会に、顔は見なくてもいいかもしれませんけれども、考え方を聞いてみたいという市民の方も少なからずおられると思いますので、私もまずはそういう機会をしっかり作って、自分の考えていることを率直に市民の皆さんにお話しさせていただければと思っています。

過去の市長記者会見

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