令和元年6月17日 市長定例記者会見

最終更新日:2019年6月20日

市長定例記者会見

(表)開催概要
期日 令和元年6月17日(月曜)
時間

午前10時00分から午前10時27分

場所 新潟市役所(本館6階 執行部控室)

発表内容

質疑応答

配布資料

市長記者会見動画(6月17日開催分)

発表内容

1.水害・土砂災害時の避難情報の発令方法変更について

 最初の案件は、水害・土砂災害時の避難情報の発令方法の変更についてです。
 昨年、西日本を中心に甚大な被害をもたらした「平成30年7月豪雨」を踏まえ、国では「避難勧告等に関するガイドライン」の改定を行いました。
 これに伴い、本市でも、6月24日(月曜)から水害・土砂災害の避難情報の発令方法を変更することをお知らせします。
 現在、本市の避難情報は、「避難準備・高齢者等避難開始」、「避難勧告」、「避難指示<緊急>」と3段階で発令することになっていますが、6月24日からは、これらに「警戒レベル」を付け加えて発令します。
 「警戒レベル」は危険度に応じて5段階でお示しします。
 「避難準備・高齢者等避難開始」は「警戒レベル3」、「避難勧告」と「避難指示<緊急>」は「警戒レベル4」、すでに災害が発生している場合は「警戒レベル5」を発令します。
 「警戒レベル3」が発令されたときは、高齢者等で避難に時間を要する人は避難を開始してください。
 「警戒レベル4」が発令されたときは、全員が安全な場所へ避難してください。
 「警戒レベル5」を発令した場合は、災害が発生している状況ですので、命を守る最善の行動をお願いします。
 これらの内容につきましては、昨日の「市報にいがた」や市のホームページにも掲載しておりますので、ご確認をお願いします。
 これから本格的な梅雨時期を迎え、洪水や土砂災害の発生リスクが高まるため、市民一人一人の災害に対する備えが特に重要になります。
 新たな避難情報やハザードマップなどを日頃から確認して、災害時の適切かつ迅速な行動につなげていただきたいと思います。

2.「がん検診啓発アンバサダー」の任命について

 次の案件は、「がん検診啓発アンバサダー」の任命についてです。
 2人に1人がかかるといわれております、がんの早期発見には、定期的な検診受診が重要です。
 新潟市民のがん検診受診率は30~40%台で、全体的に上昇傾向ではありますが、国の平均より若干下回っています。
 そこで、このたび、フリーアナウンサーの伊勢みずほさんとサッカーアルビレックス新潟の早川史哉選手から「新潟市がん検診啓発アンバサダー」に就任していただき、がん検診についての啓発や受診率向上にお力を貸していただくこととなりました。
 伊勢さんは、ご自身の乳がんの経験を講演や著書等で発信されており、がん患者や家族の支援を目指すイベントの実行委員長を務めていらっしゃいます。
 また、本市出身の早川選手は、急性白血病の闘病後、昨年11月に契約凍結が解除となり、ご自身の経験を学校などで講演していらっしゃいます。
 お二人には、市の広報媒体における写真やメッセージの掲載、講演会への出演等のほか、ご自身の活動の中で、働きざかり世代や若い世代に向けて、がん検診について啓発していただくことも期待しています。
 6月26日(水曜)には、伊勢さんと早川選手に私から任命状をお渡しする予定です。
 また、伊勢さんには、6月30日(日曜)に開催する市民公開講座で体験談をお話しいただきますので、多くの皆さまからご参加いただければと思います。

※バスを利用されている皆さまへのアンケートについて

 案件は以上ですが、2件資料を配布させていただきました。
 1件目は、先月の5月24日の会見でもご報告させていただきましたが、バスを利用されている皆さまへのアンケートについてです。
 アンケートの配布日は、6月27日(木曜)、30日(日曜)、7月2日(火曜)の平日2日、休日1日の計3日、時間につきましては、朝7時から15時までの8時間を予定しております。
 対象者は、新潟交通の路線バスを利用している方のうち、1万2千人といたします。
 配布場所は、新潟駅前や万代シティ、古町や本町などの13のバス停で、バスから降車された方へ直接、配布いたします。
 アンケートの内容につきましては、今回、大きく分けて2つのことについて回答いただきます。
 1つ目は、普段利用されている路線バスに対して、どのように感じているかということです。
 「総合的にどのように感じているか」に加え、「バスのダイヤ」や「目的地までの所要時間」などにも、回答いただくことで、どういった点に満足あるいは不満を感じているか、お聞きしたいと思います。
 2つ目は、新バスシステム・BRTについてです。制度導入の目的を 「どの程度、ご理解いただいているか」をお聞きするとともに、導入によって行われた「バスの増便」や「路線の新設」などについて、利用者の皆さまがご存知かどうかをお聞きします。
 回答は、アンケート用紙とともにお配りする返信用封筒での郵送回答に加え、インターネットやスマートフォンを利用して、ウェブでご回答いただく方法にも対応します。
 アンケート実施後、業者による集計・分析を行います。その結果と、昨年度、新バスシステム事業評価委員会からいただいた中間評価と合わせ、秋ごろまでに、新バスシステム・BRTについて、市としての総括をしてまいります。
 なお、私も直接、利用者の皆さまにアンケート用紙を配布し、ご協力をお願いする予定としております。アンケート実施の初日に当たる6月27日(木曜)の午前8時頃、新潟駅前行き方面の古町バス停付近を想定しております。

※「ミズベリング信濃川やすらぎ堤2019」の実施およびオープンニングイベントについて

 2件目は、「ミズベリング信濃川やすらぎ堤2019」の実施およびオープンニングイベントについてです。
 今年も株式会社スノーピークさん運営による「水辺アウトドアラウンジ やすらぎ堤」が6月29日(土曜)にグランドオープンします。
 信濃川やすらぎ堤の萬代橋から八千代橋の間で、川の風を感じながらの飲食をはじめ、水辺空間を生かしたお子さま向けのイベントや、焚火を囲んでの団らんイベントなど、都心にいながらアウトドア体験をお楽しみいただけます。
 さらに、やすらぎ堤では初の試みとして、「水辺キャンピングオフィス」というアウトドア用品を利用したレンタル会議室サービスも提供されます。
 詳細につきましては、お配りのチラシをご覧いただくほか、スノーピークさんの特設ウェブサイトにて、最新情報を含め発信していくとのことです。
 なお、グランドオープンに先立ち、22日(土曜)から一部店舗が先行営業を行う予定です。
 都心部における水辺の夏の楽しみ方として、より多くの皆さまにお越しいただければと思います。

質疑応答

バスを利用されている皆さまへのアンケートについて

(記者)

 BRTのアンケートについてお伺いします。1万2,000人のアンケートを採るということなのですけれども、回収する数は、どのくらいの数が集まるとアンケートして妥当と考えていらっしゃるのかということが一つと、BRTについての理解度を問う大きな設問2の問3で、「路線網の維持は必要だが、乗り換えへの協力は難しい」という、この回答は、BRTに対して否定的な意見について聞くものだと思うのですけれども、回答の3番が突出してというか、多かった場合に、中原市長としては、秋の取りまとめに対してはどう総括に反映させるおつもりか、お伺いしたいと思います。

(市長)

 まず最初の質問ですけれども、平日は1日3万3,500人がバスを利用しているそうです。統計的には2,000件程度の回答で信頼性が確保できるといわれておりまして、回収率を20パーセントと見込むと、配布数は1万枚ということになりますが、念には念ということで、2割増しの1万2,000人とさせていただきました。
 アンケートの結果によって、BRTに否定的な意見が出た場合ということですけれども、今回のアンケートの実施につきましては、現在の第1期の新潟交通との運行事業協定が来年3月31日までで、今後、運行事業協定の更新というタイミングに差し掛かりますので、そうしたことにも役立たせていただくというか、新潟市としてしっかり総括すべきだということで、今回のアンケートの実施に至りました。
 まずは、仮定の質問で、新バスシステム・BRTについて否定的な回答が多かった場合はどうするかということですけれども、それはそれとして、真摯に受け止めたいと思っていますが、今は仮定の話ですので、何ともお答えできません。重ねてですけれども、これまでの事業評価委員会の中間取りまとめ、集計と合わせて、今回行われるアンケートの結果を二つ組み合わせて、4年間やってまいりましたので、市としてしっかり総括して、次のステップに向かっていきたいと思っています。

(記者)

 秋ごろまでに市として総括するということですが、その総括の中身というのは、具体的な方策を盛り込むのか、それとも、方向性みたいな少し抽象的なものになるのか、その辺はいかがでしょうか。

(市長)

 まだ、総括の内容にまでは考えが及んでいないのですけれども、客観性を保つために、担当の課だけではなくて、政策企画部と合同で市の総括をまとめてほしいということで、私としては指示を今出しているところです。

水害・土砂災害時の避難情報の発令方法変更について

(記者)

 発表事項1番の避難情報の発令方法の変更についてお聞きしたいのですけれども、変更後だいぶ複雑になるような気がするのですけれども、去年の豪雨ですとか、けっこう逃げ遅れた方もいらっしゃるということで、市として、発令方法の変更について、報道機関を通じたもの以外にも市民への浸透といいますか、そういったものを図るために、どういったことをされる予定でしょうか。市長のお考えがあればお願いします。

(市長)

 今回の発令方法の変更に伴って、今後、市民の皆さんへの周知というものが非常に大事になってくると考えています。市民周知については、昨日の市報、ホームページに掲載させていただきましたし、今後もさまざまな機会を捉えて、継続して今回の発令方法の変更を市民の皆さんにご理解いただくようにしていきたいと思っています。また、現在発令している避難情報に「警戒レベル」という文言を付記する形で発令するということになりましたので、市民の皆さんからは、新たな避難情報に応じた適切な避難行動を取っていただきたいと思っています。

(記者)

 避難情報の警戒レベル4の中に、「避難勧告」と「避難指示」が同じになっていて、新潟県内では三条市が、これは少し分かりにくいのではないかということで、警戒レベル4を同時に発令しないということですけれども、新潟市では、避難勧告、避難指示がレベル4の中に一緒に入っていることについては、導入に当たって何か話し合われたのか、話し合われなかったのか、そのあたりはいかがですか。

(市長)

 特に話し合っておりません。三条市で警戒レベル(発令)の導入を見送ったということがありますが、水害に何度か襲われた経験のある三条市さんなので、おそらく問題意識があると思いますけれども、どういった理由でそうなっているかということについて、詳細に存じておりませんので、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。
 今回の(避難)情報(発令)の修正、変更につきましては、これまでの過去の教訓を基に変更されたというふうに思っておりまして、レベルで表すことは、直感的に住民の皆さんに伝わりやすいのではないかと思っています。

(記者)

 「勧告」と「指示」でこれまで分かれていたものがレベル4の中に入っていても、分かりやすさという点では増すという判断でしょうか。

(市長)

 そうですね。

新潟地震から55年経過について

(記者)

 昨日で新潟地震から55年が経過したのですけれども、この間の市の取り組みであったりとか、あるいは市の開発であったり、防災でどのように影響があり、意義があったのかどのようにお考えでしょうか。

(市長)

 昨日がちょうど新潟地震が発生した日ということで、これまで地震発生以来、昨日もそうでしたけれども、防災行政無線ですとか、新潟防災メールなどを通じて緊急情報を発信して、いざというときに備えていただくように取り組んでいます。新潟地震では県営アパートが液状化によって倒壊するといった状況が生まれましたけれども、新潟地震以降、液状化現象への研究や対策が進んで、地盤の改良技術や工法も進歩したといわれております。新潟市におきましても、道路、河川、公共施設などについて地盤の軟弱さの度合いに応じた対策を進めているところです。また、液状化で堤防が破壊されて洪水が起きるようなことがありますと、被害が拡大いたしますので、国においても、やすらぎ堤で地盤改良工事などが行われていると承知しております。

(記者)

 例えば液状化を機に万代地区の開発が進んだりとか、そういった新潟市の開発、産業面にも影響があると思うのですけれども、その辺はどのようにお考えですか。

(市長)

 新潟のまちの中も当時とだいぶ変貌してきましたので、液状化のレベルの高い地域というものも多数存在していると承知しております。特に東区、中央区は液状化レベルが高い地域と承知しておりますけれども、こういうこと(液状化)が避難所に影響ないような対応を新潟市として、しっかりとっていきたいと思っています。

(記者)

 先ほどの地震の件に絡んでお聞きしますが、今後、新潟地震があったことは時間が経つにつれてどんどん風化されていくと思うのですけれども、市としてはどのように継承、伝え方について、取り組みをしていきたいとお考えでしょうか。

(市長)

 新潟地震は大変大きな地震で、マグニチュード7.5ということで、昭和石油のタンクが火災になったり、昭和大橋が倒壊したり、先ほど言いました、液状化して県営アパートが倒れるといった大変な被害でしたので、そうした過去の歴史をしっかり市民の皆さんに伝えて、それを教訓としていくということは大事だと思っています。災害というのはいつ発生するか分かりませんので、災害というものを甘く見ることなく、絶えず災害に対して備えをしていきたいと思っています。

小中学校等のエアコン整備について

(記者)

 市立学校のエアコン設置についてお伺いします。今、新潟市の設置は遅れているということで、夏休み明けまでに二十数校程度で完了するということなのですけれども、市長は2月の定例会のときに、夏休み明けまでに50校・園程度完了したいとおっしゃっていましたけれども、遅れたことに関しての見解をお伺いしたいです。

(市長)

 2月議会の時点で、おっしゃるように50校程度の設置ができるよう、業者の皆さまのご協力をいただきながら、早期設置を目指していきますと答弁させていただきましたけれども、実際は、工事の発注時期が遅れたこと、機器や配管等の資材が不足していること、学校数が新潟市は県内の他都市に比べ非常に多いこと、三つの理由によって、新潟市のエアコン設置が遅れてしまいました。今年の夏休み明けまでに25校程度整備ができると聞いておりまして、最終的には、当初の予定どおり、来年1月末までにはすべて整備を完了する予定です。

(記者)

 前の市長のときから、新潟市は市独自でもエアコンについては(設置を)進めるとおっしゃっていて、他の自治体と比べて早めに動き出したというか、早めに設置すると言っていたと思うのですけれども、遅れてしまった要因を改めて教えてください。

(市長)

 今回、エアコンを設置するに当たって、議会の皆さんとも協議する中で、エネルギー方式が、当初はガスでやっていたのですけれども、最終的にはガスと電気と二つの方式で整備することになって、工事の発注時期が遅れたことも要因の一つだろうと思ってます。

(記者)

 先ほどのエアコンの件なのですが、議会とのやり取りの中で、当初予定より遅れたという話ではあるとは思うのですけれども、エネルギーはどういうものを使うかという議論もあったとは思うのですけれども、よその自治体は、夏までに設置するという所もある中で、(新潟市は)今年の夏に間に合わない所が大多数ということに関して、市長は遺憾だとお考えになるのか、それとも、やはり議会との議論も大事だということで、遅れもやむなしとお考えになるのか、市長はどのようにお考えでしょうか。

(市長)

 前市長のときからというようなお話があったとすれば、やはり今年の夏までに、今、猛暑で子どもたちの環境が大変だということで、国からの制度もできたわけで、新潟市としてはあらかじめ、早めにこうした状況を予想してしっかり対応しておくべきだったと思っています。すべて完了すれば、それが理想だと思いますけれども、残念ながら、今年の夏に間に合わないということについては、申し訳ないと、残念な思いをしているところです。

参議院議員選挙について

(記者)

 前回の会見で、参院選の対応について確認したのですが、その際には、要請があれば塚田氏を応援するという趣旨の答弁があったのですけれども、その後、塚田氏からの要請などはあったのでしょうか。

(市長)

 一度、市役所にお見えになって、直接、昨日行われた事務所開きのご案内をいただきました。昨日は所用がありまして、事務所開きには出席できませんでしたけれども、今後また具体的な要請があれば、検討して前向きに応援していきたいと思っています。

(記者)

 つまり、正式な要請はまだないという理解でいいでしょうか。

(市長)

 正式な要請があったということです。事務所開きの案内を持って来られて、ぜひ応援していただきたいという趣旨で来られましたので。

(記者)

 その際に、市長としては、応援すると。

(市長)

 そうです。

(記者)

 日にちはいつでしたか。

(市長)

 10日くらい前です。

「水辺キャンピングオフィス」について

(記者)

 ミズベリングについてなのですけれども、スノーピークが初めて行う「キャンピングオフィス」についてなのですが、首都圏では何度かやっていらっしゃるようですけれども、地方では初めてと聞いていまして、山、川、海のある新潟でこういった先進的な試みが行われる意義について、どのように感じていらっしゃるかお答えいただけますでしょうか。

(市長)

 スノーピークさんはこういう分野で非常に今、会社として発展しておられますし、新潟の一番いいやすらぎ堤で、市民の皆さんからも川に親しんでもらう、そういう場所でこういった先進的な取り組みをしていただけるということは非常に良いことではないかと思っています。若い皆さんだけではなくて、いろいろな層の人たちがこういうものに関心があるのでしょうか。

(記者)

 そういうものを想定しているようです。

(市長)

 そうであれば、若い世代の皆さんからこうしたことに興味のある人まで、ぜひこれを利用して、ご活用いただいて、新潟の良さを改めて知っていただければうれしいと思います。

過去の市長記者会見

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