第9回新潟市行政区画審議会会議録

最終更新日:2012年6月1日

平成17年10月5日

司会

 第9回新潟市行政区画審議会を開催いたします。
 本日の出席状況でございますが、堅田委員、小林委員、羽田委員、藤井委員、吉田委員、加藤委員の6名の方から欠席との連絡をいただいているところでございます。審議会委員が半数以上出席しておりますので、本日の会議は成立しておりますことをご報告申し上げます。
 開会にあたりまして、会長からご挨拶をお願いいたします。

長谷川会長

 皆様お久しぶりでございます。本日お集まりいただきまして、まことにありがとうございます。
 思い起こしますと、4月の第1回審議会で、行政区画の編成と区役所の位置について諮問をいただいたわけでございまして、それ以来審議会8回、検討委員会5回、それから7月の後半には住民説明会を開催させていただきました。
 おかげさまで区画の編成と区役所の位置につきましては、8月30日に、私を含めて16人の審議会の方々とご一緒に、市長へ答申を差し上げることができました。改めて委員の皆様にお礼を申し上げます。
 さて、本日は、区名の諮問をいただくことになりました。10月10日には、巻町との合併が実現する運びとなったと伺っております。新しい新潟市にふさわしい名称を皆様と共に検討してまいりたいと思っております。
 ご協力をお願い申し上げます。

司会

 ありがとうございました。
 それでは、諮問に際しまして、市長からご挨拶をさせていただきます。

篠田市長

 本日は、大変お忙しいところお集まりをいただきまして、まことにありがとうございました。また、8月30日には、行政区画の編成及び区役所の位置について答申をいただき、それも大変すばらしい内容で大変ありがたく思っております。
 ただ今その答申の内容につきまして、16会場で説明会を開催中で、4会場で開催を終わりました。一部の地域からご意見、ご批判もいただいておりますけれども、おおむね好意的に受け入れられているというふうに思っております。皆様からいただいた答申、それを大枠はこの形で進めていきたいと思っております。
 また、今日は区名について諮問をさせていただくわけでございますけれども、この区名も市民の皆様にとっては非常に身近な問題だけに、なかなか難しい作業になるのではないかと推測しております。私の所にもいろいろな声が届いておりますけれども、基本的にいえば、これまでの歴史、そういうものを大切にして欲しいという意見と、将来像を実現しようといった未来志向で考えて欲しいという意見、この2つのベクトルがあると感じております。
 そういう中で、今度巻が加わって14市町村の合併ということですので、市民感情には複雑なものがあるのではないかと思います。
 先の答申の様に、市民の皆様からのご意見を丁寧に吸い上げ、良い形で81万市民が区でまとまっていく答申をいただければ大変ありがたいと思います。
 よろしくご審議をお願いいたします。

司会

 それでは、諮問に移らせていただきます。
 新潟市行政区画審議会設置条例第1条によりまして、市長から本審議会で審議する事項を諮問いたします。

篠田市長

 新潟市行政区画審議会設置条例第1条の規定により、新潟市が設置を予定している8つの行政区それぞれの名称について諮問します。

司会

 なお、ここで市長は他の用務のために退席させていただきます。お許しください。
 それでは、この後の進行は会長にお願いいたします。

長谷川会長

 それでは、審議会の議事を始めさせていただきます。
 ただ今、市長から正式に諮問をいただいたところでございます。これから皆様と区名について審議をすることになります。
 議事に入ります前に、本日の次第、それから資料の確認を行いたいと思います。

事務局

 それでは、次第をご覧ください。
 本日の議事につきましては、区名についてご審議いただきたいと思います。
 配布資料でございます。
 資料1、先行政令指定都市の区名選定の方法について。
 資料2、現行政令指定都市の区名一覧。
 資料3、素案意見募集で出された区名関係の意見。
 3つの資料を配布させていただいております。
 なお、机上には区割り答申の概要をまとめましたリーフレットを配布させていただいております。
 また、市議会特別委員会の中間報告、第6回から第8回までの審議会議事録も併せて机上に配布させていただいております。この資料の詳細につきましては、後ほど触れさせていただきますのでよろしくお願いします。

長谷川会長

 それでは、他の政令市の事例などを参考にしながら、資料1、2、3の説明をお願いします。
―資料説明―

長谷川会長

 ありがとうございました。
 それでは、他の政令指定都市の事例を参考にしてご審議をいただきたいと思います。
 今日は、この場でご意見を自由に出していただいて、何かを決定するということをせず、次回に今日の雰囲気を整理いたしまして、今後の選定方法やスケジュールを検討したい。今日は、ざっくばらんに沢山意見を出していただいて、それらを目に見えるような形で、副会長と相談してまとめ、次回にお示しをして改めてご検討いただくというようなことでやらせていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
―異議なし―

長谷川会長

 ありがとうございます。
 検討にあたりまして、先行政令指定都市の例を見ますと、問題点は3つあるように思います。
 区名を考える時の基準。
 それから、住民意見の反映方法をどのようにするか。
 それから、最終的に検討し、絞り込む方法はどうするか。
 他にも問題があるかもしれませんが、どうぞ、ご自由にご意見を賜りたいと願っております。

田村委員

 まず最初に、問題提起をさせていただきたい。
 私の家族は、さいたま市の緑区に住んでおりまして、また千葉市にも住んだことがございます。そういう個人的な経験を含めて、さいたま市の選考過程についてお話をいたします。さいたま市では、区名に対して今でも水面下で不満がくすぶり続いています。先ほどのさいたま市の区名の投票結果を見ていただければ一目瞭然なのですが、基準では投票結果を尊重すると言っているのに、例えば緑区は6つの選択肢のうち5位なのです。5位のものが採択されているということで、皆さん非常に不満を持っています。
 必ずしもマスコミ報道では伝わっていないかもしれませんが、地元では、なぜ緑区になったのだというようなことになっています。
 確かに緑区には多く緑が残っています。さいたま市の中では比較的開発が進んでいない所でございますが、あまりにも個性がないという声が住民の中で残っています。
 区名の基準、そして住民意見の反映ということで、おそらく区民投票ということになると思うのですが、5番目の投票数だったもの、実際1割なかったものが採択されるという結果になりますと、果たしてその投票は意味があったのだろうかということになってしまいます。ここはさいたま市が反省すべき点だと思います。
 もう1つは、見沼区がございます。ここは非常に議論がございました。実はさいたま市には、東京近郊で唯一残された見沼という緑地がございます。その意味では、環境保全の大きなシンボルになっている。しかし、見沼区という区名は順位では4番目。地域性から見沼という名前に強い声があったと同時に、他方で将来の発展や開発ということを考えると、地名に「さんずい」がつくのは好ましくないと考える見方もございました。端的に言えば地価が下がるという声もありました。この2つは今でもさいたま市の中では不満の声として残っています。
 長くなりましたが、新潟では、そのようなことにならないように、という主旨でございます。私自身は、東西南北が良いのかどうか分かりませんが、十分審議したにもかかわらず、住民の意向が取り入れられたとは言いがたい結果になってしまいますと、あとに禍根を残すのではないかと思います。

長谷川会長

 大変貴重なご意見ありがとうございました。十分留意していきたいと思います。さいたま市の例を見ると、緑というのがいろんな区の候補に挙がっているのですね。基準は設けた方が良いのでしょうね。そうすると、どういう基準にするかが、問題になるでしょう。

柳澤委員

 カタカナを良しとするか、あるいは漢字何文字までと制限するか、そういった基準を作る予定はありますか。

長谷川会長

 カタカナを使うのかどうかというのは1つの問題だと思います。
 それから、さいたまはひらがなになっていますが、全部がひらがなというのも良いのかどうかという問題もあるかと思います。
 数字やアルファベットの可能性もある。その点どうするのか、率直にご意見をお願いします。

樋口委員

 先行政令指定都市の中で、どうして千葉市とさいたま市と浜松市の選定方法を例に挙げたのかという説明をいただきたい。また、各政令指定都市の区名選定方法の傾向を教えていただきたいと思います。

長谷川会長

 資料1で、4市に限ったのはどういった理由からでしょうか。

事務局

 この4市、そのうち現在政令指定都市になっているのは3市ですけれども、選ばせていただいたのは、最近移行した市ということからです。千葉市の前は平成元年の仙台市、他の先行政令指定都市はそれ以前ということになりまして、その中で記録が残っている例を挙げさせていただきました。

田辺委員

 先ほどの田村委員の話と関連すると思うのですが、区名が決定した後で問題が生じた事例等があったのか分かりましたら教えていただきたい。答申した後に区名が変わったという事例等はありましたか。

事務局

 後に区名が変わったというのは承知しておりません。
 さいたま市の場合は、区名投票の上位のものが選ばれなかった、それから見沼という名前の問題がございました。最終的に区名、あるいは区割り・区役所位置について条例で決定いたしましたが、その条例の審議の中、さいたま市議会では相当時間をかけて審議をしたと聞いております。

江村副会長

 答申の内容は議会で変わっていますか。

事務局

 結果的には、答申の内容で区名が決まっております。

江村副会長

 答申の中に、決めた理由書は何かついていますか。

事務局

 確認させていただきます。

田村委員

 住居表示に関する法律はあまり区名とは関係がないのかもしれませんが、数字というのは可能なのでしょうか。
 カタカナ、ひらがな、いろいろと議論があるでしょうが、個人的には、一般的には漢字に落ち着くだろうと思っております。

事務局

 住居表示に関する法律等で、漢字でなければならない、ひらがなでなければならない、数字を使ってはならないという規定はないと思います。

熊谷委員

 全体の話として、どういう手順でいくのか。審議会で全ての議論をするか、あるいは前の区割りの時のように小グループを作るか。そういう2段階方式にするのか1段階でやるのかというのが一つの議論。
 また、募集をかけてそれを絞り込んで投票するというステップで良いのか。大体の政令指定都市ではそのようなステップが前提としてあるのかなというのがイメージとしてあります。ここも多少議論が必要なのかもしれません。
 そういうことを前提に考えますと、選定の基準というものをあまり厳格にする必要はないのかなと思います。区割りの時は、きちんと基準を設けましたけれども、今回はそれほど厳格にならず、歴史、文化、伝統、自然を感じる名称という位の柔らかい基準で良いのかなと思います。
 その中で、審議会で議論をする時に、審議会委員の良識をもって絞り込んでいく。それを投票にかけていくというステップになるのではないでしょうか。
 基準についてはあまり厳格なものはいらないでしょう。柔らかい基準で募集をかけて、次に沢山出てきた意見の中から絞り込んでいく。
 田村委員が言うように、さいたま市の例は疑問が残るというのは確かにそのとおりで、どれに決まっても文句ないぞというものを選ぶべきだったのではないか。投票結果を見たら第5位が選ばれたというのは、やはり手続き論として問題があると思います。
 まず、緩い基準で、らしさを感じるということで募集をして、審議会の中できちんと委員の良識でもって投票候補を選ぶ。ここできっちり議論することになるでしょう。審議会はその位の権限を付託されていると認識しております。その上でならば、どれに投票していただいても結構なので、順位は基本的には尊重するという方向でいくべきでしょう。
 ただ、何が出てくるか分かりませんので、ここで、投票結果で1位のものが選ばれますと言ってしまうと身動きがとれなくなります。基本的には順位どおり、ただ、何かあった場合に1位のものでないこともありうるとする。原則としては1位を採択するということで良いのかなと思います。
 我々としては、どれが選ばれても良いような候補を5つか6つか選んで投票いただくというスタイルかと思います。そういったイメージを私は持っております。

長谷川会長

 今の熊谷委員の意見ですと、区名候補をどうやって決めるかということは別にして、最終的に住民投票するということが前提ですね。最終的に投票するかどうか、1位のものを区名と決めるのかどうかを含めて問題でしょうね。どうしても沢山票が入ると、ほとんど自動的に決まってしまいそうですが、区割りの状況を見ていると本当にそれが良いのかどうか。
 例えば、最初の募集の段階でいろいろな案を自由に住民から出していただいて、審議会の見識で最終的な所まで決めてしまうという方法もあると思います。投票はせずに。
 いろいろなご意見をいただきたいと思います。

小山委員

 まず、審議会の中の少人数で、区名はどういうふうに選定するかというたたき台を作ってもらい、それに対して、審議会でいろいろと議論していった方が良いと思います。

北沢委員

 選定方法についてですが、住民の意見を浜松市や静岡市では2回取っているわけですね。新潟市の場合はどのようにやるか。最初に区名の案を募集するかどうか。それから、その後、区名投票で上位を決めるかどうか。こういう点から決定していったほうが良いと思います。
 審議会の役割として、投票の結果をそのまま受け入れるかどうかについては、私はある程度は投票結果を見て判断するのが良いと思います。
 この資料を見ますと、さいたま市の場合は緑区が9つの区で5つもあるのです。このようにかち合う場合には、審議会でもって、どの区の緑を優先するかということも出てくるでしょう。ある区を緑区にすると、こちらの方が実際緑が多いのに、ということも出てくる可能性があると思うので、最終的な決定は審議会で必要ではないかと思います。

長谷川会長

 基準を作る際に、こういう方法で決めますよということについては、住民の意見を聞かなくても良いですか。こういう基準で、こういう手順で決めたいと思いますということについて、意見を聞く必要があるかなとも思いますが。

北沢委員

 先ほど熊谷委員が言われたように、ある程度範囲は広くしておいた方が良いと思います。

江村副会長

 住民のご意見を広くお伺いするというのは、当審議会の大前提になります。何遍お伺いするか、どういう格好にするか、これから考えていくわけなのですが、ただある程度区名を決めるのにも基準がないと、応募する方も戸惑うし、それから私どももどうやって選ぶのかというのがはっきりしない。
 今後の審議で絞り込むことを考えますと、ある程度これだけは譲れないというものさしですね。それは当審議会で作って、それから住民の皆さんのご意見を伺う形でもっていかないと、おそらくふさわしくないものも出てくるでしょう。
 例えば、人名を入れるかというのを基準に入れませんと、江村区というのができるかもしれない。そうなっては困るわけでして、人名を外すとか、そもそも日本語でやるかどうかも考えなければならない。ごくあたりまえのことですが、そういうこれだけは守って欲しいという前提条件をつけてお出ししないとと思います。

熊谷委員

 先行政令指定都市の例を見ますと、歴史、文化、伝統、自然とか親しみやすさだとか区の特色が表れるもの、ほとんどこれで言い尽くされる。そこで、予期しないようなびっくりするようなものも出てきて、基準だけで全部さばこうとしても、もれるものもある。そういったびっくりするものが出てきても、その中で、我々の良識というフィルターがあるではないかということを申し上げたい。
 例えば、基準に入らない新潟らしさのある言葉。名前を聞いただけであそこですねと、すぐ分かるような特色のある名称とかありますね。
 そういう意味の基準というものを否定しない。区域の特色が表現されているとか、市民が親しみやすいとか、歴史、文化、伝統、自然を踏まえたものであるとか、基準というより方向性でしょうか。いわゆるそれが基準だとおっしゃるのであれば、きちんと定めることが必要だと思います。
 ただそれでは全部さばけない。予期しないものがきっと出てきますので、審議会でふるいにかけますよというスタンスを持って、捌かれた方が良いと思っています。

長谷川会長

 その基準をきっちり決めれば一義的に決まってくるかというと、そんなことは絶対にありませんので。ただ、非常に飛び離れたものは大まかなフィルターで最初ふるいにかけたらどうかということですね。
 もう少し踏み込んで申し上げれば、旧市町村名をそのまま使うということを認めるのか認めないのかということも基準として入るのではないかと思います。

佐藤委員

 合併でできた区ですので、前の市町村名は歴史的に残したいものがあったとしても、その枠から外れた人達は納得しかねる。それは少し難点になるかと思います。
 それから、こういうのはだめというのを沢山並べると、読んでいる方も疲れますので、なるべく簡単に望ましいというのだけを項目に掲げて、皆さんにご意見をいただくのが良いと思います。

江村副会長

 佐藤委員が今おっしゃったのは私も賛成ですが、新潟の場合は、前例に説明した地域とは少し特異な点がございます。14市町村が一緒になったのですね。新潟市が政令指定都市として動いていくには14の市町村がいつまでも自分の所は旧何だったという意識があると、かえって新生新潟市の発展の妨げになるのではないかと思うのです。
 私はそれを強く危惧します。それぞれの市町村名に皆さん愛着があります。歴史もあります。ですけれども、あえてそれをここから外すべきかどうかというのはぜひ皆さんにご論議いただきたいところです。
 それから、東西南北だけの区を認めるかどうか。東西南北というのは、8区ありますから、どこが南か、どこが北かというのは、人によって考えが違う。そういう表示を外すかどうか。
 それから、中央区の名前を使うかどうか。私は、新潟市がこういう経緯で一緒になったことを考えますと、中央と地方という意識はこの際払拭すべきと思う。
 そういったものさしを作るべきでしょうか。

柳澤委員

 まず、区名案を募集するかどうかということが一つありますが、その中で、今おっしゃったようなことが基準として必要ではないかと思います。いわゆる人名、市町村名、旧町村名等、代表されるような歴史的な名前であればまた別かもしれませんが、そういうことについての基準が必要ではないかと私は思っているわけです。
 それと東西南北について。今現在、地区事務所は北・中・南・西となっています。ですから、例えば中地区事務所管内だけで一つの区になっていれば問題はないかもしれませんが、他の地域も入ってくるわけですから、そういう名称は良くないのではないでしょうか。
 ですから、東西南北、それから中や中央というのは基準の中から外した方が良いのではないかという気がいたします。

高橋委員

 いろいろご意見が出ていますけれども、新潟市が新しい新潟市として8区となり、非常に広くなったわけです。ここで、非常にハイカラな名前をつけられますと、まずイメージ的にどの辺の地域なのかという疑問がわいてくる。
 例えば、1区が昭和区となった場合に、まず昭和区って一体どこだろうという疑問が出てくると思います。新潟市民だけではなくて、県全体から見ても、分かりやすい区名をつけるべきではないかと私は考えます。

長谷川会長

 おっしゃるとおり、新潟市以外の県内の所との区別というのもありますし、他の県から見ても、同じようなものがあっては紛らわしい。地域や歴史を表して、きちんとイメージできるようなものが大切ですね。

伊藤委員

 私も区名の募集については賛成です。その前提としまして、いくつかの案をあらかじめ用意して募集をするのはどうでしょう。加えてプラスの余地を残す。また、その前提として、旧市町村名を排除するという意見は、この審議会で合意をみた上でなすべきではないでしょうか。

長谷川会長

 意見を聞く時には、区名案をまず審議会で用意をする。これも大変ですね。意見として伺います。
 我々はこれまで、行政区画の編成と区役所の位置について審議してきたわけですが、これについては、審議会が諮問を受ける以前に2回にわたって住民意見募集をやっているわけですね。そういうことを考えますと、やはり区名の場合も、どういう基準や方法で選ぶかということに関しても、意見をまず聴取すべきではないかという気もするのです。

田村委員

 実はこの点について確認したいことがあるのです。ある意味ではスケジュールとの関係もあると思うのですが、区名を議論するデッドラインはどの位の期間なのか。もちろん、期間のあるなしにかかわらず、そこまでしなければならないというのはあるわけですが、物理的に不可能な場合もありますので教えていただければと思います。

長谷川会長

 今の所、1月末辺りを目途にしております。しかし、それより時間がかかるようであれば、ずらさなければならない。遅くても今年度内でしょうか。

田村委員

 そうしますと3段階は時間的に難しいでしょう。今、10月ですから基準の考え方を募集する。それから、区名案を募集して、最後に区名投票して、3段階。これはスケジュール的にちょっと厳しいのかなという感じがします。ただそうは言っても、何もしないとか、1段階しかやらないとか、あるいは区名案募集を一切やらないとなると、いろいろ議論も出てくるのではないかと思います。
 また、何人かの方がおっしゃったことに対してなのですが、確かに私も東西南北は好きではないですし、中央もどうかと思います。それから、旧市町村名を使うことについての抵抗もありますが、では何が残るのかなと考えていくと、その地域をイメージできる何かがあれば良いのですが、もしかしたらあまりないかもしれない。失礼な言い方かもしれませんが、要は先行政令指定都市でも意外と仕方なくて、東西南北とつけているのではないかという気もしております。私自身としては、あまり昔の市町村名や東西南北はつけたくないのですが、その余地を最初から切っても良いのかなという疑念は少しあるのです。
 事務局に伺いたいのですが、例えば、阿賀野川があるので阿賀野区とした場合、隣に阿賀野市がありますよね。これは使えないとか、あるいは望ましくないみたいな制限というのはありますか。

事務局

 特にそういう制限はないと思います。

田村委員

 他県の話ですが、以前、佐賀の鹿島と茨城の鹿嶋とで議論があった。法律上の問題はないと思いますが、ただ区割りになるとちょっとややこしいかなと思います。

事務局

 例えば、1区を阿賀野区といたしますと、今おっしゃるとおり、阿賀野市が隣にございますし、もう少し県境の方に行きますと、阿賀町がございまして、他県の方などにとっては非常に紛らわしく思われるかもしれません。

長谷川会長

 今の田村委員のご意見としては、最初の基準に対する意見募集とそれから区名案の募集と最終的な区名投票、その3段階とおっしゃいましたが、最後の投票はどういう方法が良いでしょうか。通常は投票数1位の意見が選ばれるわけですね。しかし、全体のバランスを見て、1位は無理で2位にせざるを得ないというような見識は、この審議会で必要になってくると思います。

田村委員

 確かに、動員がかかったらどうするかという危惧はあるわけですけれども、やはり区名投票はした方が望ましいと思います。ただ、熊谷委員もおっしゃっていましたけれども、一番が必ずなるとは限らないとする。だからといって、5番を採用するというのもいかがかとは思いますが。そこまでは極端だと思うのですが、ただ、熊谷委員もおっしゃったように、良識の中で判断する、その余地は委員会に残されるべきと思うのです。ですから1位だから絶対と考えるべきではないと考えます。

長谷川会長

 投票の時に、そういう条件を明記すべきということですね。

小田委員

 市民の方の意見をどのレベルまで聞くかについてですが、その方法まで全てを市民の皆さん方に問いかけるのではなく、先ほど市長から諮問を受けた私ども審議会の大きな力量、常識、良識の範疇に含ませていただいて良いと思うのです。むしろ、そこから次の段階、どういうプロセスで市民のご意見をお聞きし、集約するかが重要になってくる。
 それから、慎重に議論をしなければいけないのは、最後の決定の方法、絞り込みの方法、集約の方法について。どこまできちんと決めておくかということ、こちらの方が重要な問題になるのではないかと思います。
 私もさいたま市に知人がおりまして、非常にやるせない意見を耳にしております。しかし、静岡市のように歴史と伝統をピタッと表現した形でシンプルに決定された良い例も私どもは見ることができるわけです。全てについて市民に伺うよりも、もう少し整理をして、私どもで責任と良識を持って市民の方々にお示しをすると腹を決めてもよろしいかと思います。

伊藤委員

 区名に対する美学ですね。最終的に新潟市の区名が全体として、バランスのとれたものになるのかどうか。結論をそこに置くことによって、プロセスが決まってくると思います。

長谷川会長

 とにかくバランスが重要であるということですね。

小山委員

 現在8つの区ができているわけですが、それぞれの地区で相当区名に関心があるようです。仮に公募するのであれば、まず住民はどう考えているかということが尊重されるべきだと思うのです。そうした場合にあれもだめ、これもだめと条件ばかりつけるのもどうかと。日本語であること、それ以外はあまり条件はつけないという方法も一つかと思います。

高橋委員

 今までの意見と同じでして、私としては審議会は一つの使命を受けているわけですので、審議会の中で検討委員会というようなものを作って、その検討委員会の中で一つの枠を決めて、その範囲内の中で公募するなり何らかの方法をとっていかなければ、審議会の意味がなくなるのではないかと思います。枠を設定して、枠からはみ出たものはだめですよというような形で公募する方法を考えていかなければいけないのではないでしょうか。

長谷川会長

 審議会全体で審議しても良いのですが、能率が悪ければ検討委員会という方法もあるということですね。

外川委員

 区名を募集して、広く市民の意見を反映するということにおいては賛成いたします。その際に、ある程度の基準を決めるのは当然のことかもしれませんが、あれはだめ、これはだめと多くの基準を並べて募集すると、応募する方としては戸惑いがあるかもしれません。もし募集する時には、こういう案もありますとか、例題としてこんな感じはいかがですか、みたいなものがあっても良いかと思います。

長谷川会長

 例を挙げたらどうかということですが、なかなか難しいと思いますね。

金城委員

 私の考えでは、まず最初は間口を広くして、一般市民からいろんな意見を広くいただいて、それを私ども審議会の良識でもって審議をし、フィルターにかければ良いのではないでしょうか。とりあえず、これはだめ、あれはだめと言わないで、意見を募集した方が良いと思います。

長谷川会長

 まずは緩やかな基準を設けて案を募集すると。その次はどうしたら良いと思いますか。

金城委員

 私ども審議会で検討委員会を設けるなり、あるいは全体で審議するなりしましてフィルターにかけたものを、最終的に市民の皆さんに投票していただく。投票後は審議会で、なお最終的に審議するという形が良いと思います。

末崎委員

 私も熊谷委員が話されたように、最初は緩やかでおおまかな方向性を示すだけの基準を示して住民の意見を伺うことが重要だと思います。江村副会長がおっしゃったように、旧市町村名を最初の段階で外すとするのはいかがなものかと思います。旧市町村が複数集まっている所もありますが、案外旧市町村名の方が良いという住民の方もおられるかもしれませんし、最初から制限しない方が良いでしょう。
 審議会が重要な役割を果たすのは、むしろその後の絞り込みだと思います。バランスを考えて、東西南北を含めて候補に挙げていく。最後の投票結果を尊重するためにも事前の絞り込みはものすごく大事だと思います。

長谷川会長

 市民から意見を2度聞くという考えですか。案を募集し、審議会で候補を決め、もう一度最終的に投票すると。

末崎委員

 その方が住民意思を尊重することになるのではないかと思います。

江村副会長

 募集して絞ったのを投票するということですね。

斎藤委員

 今ほどの旧市町村名を使うという意見に対してなのですが、小須戸の住民説明会に行った時に、旧市町村名を使うと必ず5区は新津区になってしまうから、とにかくそれだけはやめて欲しいという意見がありました。この募集する際の数ですが、実際同じ方が5回、6回と応募してくる可能性が十分ありますので、その辺りのやり方について、もう少し考えたら良いと思います。
 それから、小・中学生に、学校を通して新しい区名を考えてくださいというのも、取り入れてもらえば面白いと思います。

長谷川会長

 人口が少ない所の意見をどうやって組み入れるか。普通の投票のやり方では明らかに組み入れられないでしょうから。

熊谷委員

 まず、最初のステップ論の基準について問う必要があるかについては、私はその必要はないと思っています。それは審議会に任されていると思っています。
 ステップ論としては、最初に募集をかけて候補をいただくのですが、最後には投票でもって、しかも田村委員がおっしゃったように、必ず1位が採用されるとは限らないけれども尊重する。最初の募集というのは民意を反映するというよりも、候補をいただきたいというのと、どのような分布になっているのか実態を見たいということなのです。
 私も旧市町村名が出てくるのはどうかと思います。ただ、募集の時に聞いてみるというのも一つの手かと思う。言ってみれば、募集では大きな方向性、哲学を示して、後は市民の良識を信じて募集をする。それでもびっくりするようなものも出てくるでしょうし、旧市町村名も出てくるのかもしれません。ただ、それは沢山あるから有力ということではないとする。名前の候補をいただいて、分布をみるための実態調査だと位置づけて、その中から思ってもみなかった良い案が出てくるかもしれない。そこで改めて、募集時の基準とは違って、旧市町村名はやめましょうとか、審議会の中でオミットする基準として出して良いと思っているのです。
 まずは募集をして、沢山の候補を出してもらい、数が多かったのを1番とするわけではなくて、有力な案というのを選んで、それを並べた上で、投票候補案を出して良いのではないでしょうか。
 最後、どれが選ばれても過不足ないというようなものに投票していただく。そんなに候補がなくて緑区が2ヶ所にあって、緑区が2つとも1番だったということになると、それは共に1位を採用するということにはなりませんけれど、順位は尊重しますということで進めていくというイメージで考えております。

阿部委員

 ただ今のご意見に反発するわけではありませんけれども、私の地域は新津ですが、既に地域審議会の中で、地名について話し合いをしております。
 その中で、住民に親しみのある地名を取り上げてもらうのが一番ベターではないだろうかという意見が非常に多くありました。
 再度、旧市町村名はだめということになれば考え直し、また良い名案が出てくるかもしれませんが、今の段階では旧市町村名も良しとしてもらいたいと思っております。

長谷川会長

 先ほど斎藤委員が、同じ区の小須戸のご意見を述べられましたが、それに対してどうお考えですか。

阿部委員

 小須戸の知人達から話を聞いてみますと、新津だと言われ、ああそうかなと思っている人もいるようです。

小田委員

 先ほどの熊谷委員の候補をいただくという考え方、私もすばらしい考え方だと思います。13の地域審議会が各地で開催されていますが、区割りの答申後、区名について話し合いをされているようです。地域によっては、旧市町村名を採用していくべきだという意見も多く出ているように私自身も聞いております。
 また、旧市町村名にはこだわらず、新しい新潟市、新しい未来を予感させる名前を選んでいただきたいという意見も出されていると聞いております。
 そんな中、最終的な意思決定が投票によって決まるということになる時、少し注意をしておかなければならない点があります。
 千葉市は、最後の投票は実施しなかったわけであります。投票によって全てを決定することに対しての落とし穴を考えなければならない。前回の区割りの時にもお寄せいただいた総数の多いものが民意を代表するものだと考えざるを得ないと私どもは判断したわけですが、今の地域審議会の一部における動きも少し考えてみますと、投票によって得られた総数そのものが正しい民意かどうかは少し考えておかなければならない点もあると思います。
 最終の決定権を私ども審議会が持っていないと、誤った方向にいく恐れもあろうかと思います。既に新潟県内の合併が予想される市町村名決定の一連の動きを見ておりますと、どうしても投票競争になって、旧市町村の人口比がそのまま反映されているような大きな落とし穴が隠されていると思います。
 それから東西南北、中についてはご意見がありましたけれども、新潟県は過去の歴史を見ても、日本の中で最も端的に東西南北を採用し、現在の郡が設定された時、5つの蒲原、3つの魚沼、2つの頚城、越と岩船と佐渡を除いては全部東西南北で分けております。皆さんから自由に意見をいただくと、当然、東西南北についての案もあるかと思います。私は最初のオーソドックスな構え方としては、それはそれで差し支えないと思っております。ただ、私ども審議会の中でどういう判断をするかは、その後の議論で重要になってくるでしょう。

齋木委員

 私が非常に重要だと思うのは、8区の行政区でございます。したがって区の名前をつけるにあたって、ばらばらではおかしいと思うのです。やはり、各区の名称の整合性を考慮する。これは極めて重要な問題であろうと思います。
 したがって区名の募集にあたりまして、例えばさいたま市の基本的考え方の2~4番の関係と、それから表記の規定をある程度定めて区名を募集した上で、それをふるいにかけながら、数案に絞り新たに投票をいただくという形が一番良いと思う。
 投票にあたりましても、組織票が出てくることも考えられますので、投票方法そのものも考慮しながら、適正な投票を求めて、その最多投票数をもって決定するのがベターではないかというのが私の考えです。

長谷川会長

 投票方法は工夫しなければいけませんね。

深川委員

 私も周りの皆さんに会って話を聞くと、8区は西区というのが一番良いのではないかという意見が多かったです。今、東西南北がだめという話ですが、巻の住民説明会の時に西蒲区という意見がありましたが、あまり評判が良くない。西区でどうだろうという意見がわりと多くございました。しかし、先ほどの話ですと使うことができない。
 それから、旧市町村の名前を出してはいけないというものもありましたが、私は旧西川町に住んでいるのですが、西川というのは大河津分水から蒲原平野の真ん中を通って平島へ流れる一大用水路になっております。
 ですから、穀倉地帯の中央を流れる西川にちなんで、西川区でも良いのではという意見をあちこちで聞きます。それを現実にして欲しいという意味ではないのですが、地名もだめ、東西南北もだめとすると、何か言葉が詰ってしまう。その辺りも考えていただきたいと思います。

北沢委員

 私は、東西南北の利用に賛成です。区の名前をどうするかで、各地区で争ってしこりが残ることもありえます。そういった場合に、東西南北であればある程度そういうしこりがなくなるので良いと思いますし、方向性があるので市外とか県外の人にも、どの方向だというのがすぐ分かります。
 それから、東西南北や中という字は画数が少ないので書きやすいです。例えば税金を納める、あるいは公共料金を納める際に住所を書きますね。今度は住所に区名が入るわけです。極端な場合、信濃川区となると、毎回信濃川区と書かなければならない。ですから簡潔が良いです。さいたま市、あるいは千葉市でも基本的な考え方の中に簡素・簡潔という言葉を入れています。
 そういうことで東西南北は非常に良いですし、それから読み方が1通りしかない。仮名は書く必要はないです。どう呼ぼうかということが少ないです。また、事務処理も非常に効率的です。
 電話等で住所を連絡する時、どのような字を書きますかと聞かれて東西南北と答えればすぐ分かります。このような利点が多いので、他市でも多く使っているのです。ですから、最初から東西南北を入れないというのはやめた方が良いので、そういう基準は作らず、東西南北も含んだ方が非常に効率的だと思います。

江村副会長

 新しい区は区民全員が親しみが持てる、愛着があるというものが望ましいわけで、そういうことは考えなければなりません。
 一つ、熊谷委員がおっしゃったように、間口を広げて何でもどうぞとしますと、その後の絞り方に問題が出ませんか。ある程度、絞り込みの基準を出した上で皆さんにお諮りしないと、後で我々の審議で困る感じがいたします。

熊谷委員

 私はなぜ最初に間口を広めたいのかというのは、最初の意見募集は任意であって、思いがけないアイデアの募集なのです。ですから票が10票入っても100票入っても同じです。例えばなかなか良いセンスの名前が1票あったら、この名前は良いねと候補にしようと思っているわけです。ですから、公募にかける時はいろいろな名前が出てきても良い。小須戸区でも新津区でも良いかなと思っています。その後、ここで議論する時には先ほどのように基準を決めて、現状を見ながらどうだと考えていく。もし、その絞り込みが難しければ、まず少人数で絞って、それを今度は審議会でさら絞っていくという段階を踏んだらどうか。
 広くいただいた意見を何十票入っても1つの意見として扱う。実態調査をするという前提で、最初に頭から基準でしばらない。今のように東西南北が良いとおっしゃる方もいれば、そうでもない方もいる。そういうことを考えながらやっていくのが良いと思います。

江村副会長

 お考えは良く分かりました。
 また、他の政令指定都市のように基本的な考え方をつけるべきかどうかということについてはどうお考えですか。

熊谷委員

 これも最初申し上げたように、哲学を示すべきだろうと思っておりまして、何でも良いというと無責任極まりない。今回の資料にある他の政令指定都市の基本的な考え方を見ますと、要するに歴史とか文化とか伝統とか親しみやすいものとか、特色が表現されるものとかで、これらは全て哲学に過ぎません。実際に名前が出てきた時に、これは歴史や伝統にも反するとか、この名前ではどこの区か分からないというような話が出てオミットされるということですから、ここに書いてあるのは明確な基準ではないですね。要するに、哲学を示して募集をするということで良いと思っているのです。

長谷川会長

 募集の仕方によっては審議会の役割は多少変わってくると思いますが、それは覚悟していただいて、また、検討委員会でやらないといけないかもしれませんね。
 それでは、先ほど冒頭で申し上げましたように、今日はいろいろご意見を伺うまでとしまして、次回は今後のスケジュールやどうやって行っていくかということをまとめた形でお示しして、改めてご審議いただくということでいかがでしょうか。
―異議なし―

長谷川会長

 ありがとうございます。
 それでは、お配りしました答申のリーフレットについて、それから現在市長が説明会を行っていらっしゃるとのことで、その辺りを事務局から説明していただきたいと思います。

事務局

 それでは、お手元のリーフレット、「政令指定都市へ向けて、行政区画の編成・区役所の位置、答申(概要)をお配りさせていただいております。これにつきましては、8月30日に答申をいただきまして、その内容について市民の皆様に広く周知をするため、9月18日に新聞折り込みで市内に配布させていただいたわけでございます。
 また、このリーフレットを使用いたしまして9月18日より、「市長と語る会」を順次開催しております。現在は4ヶ所終了しております。合計、合併後の巻町を含めまして、16ヵ所で開催をする予定でございます。
 この説明会で、市民の皆様から答申に対しての要望が出ている地区もございます。市としましては、今後、市長と語る会での住民意見を見ながら、特に素案と答申で変更になった箇所について、丁寧に住民の意見をお聞きするなどの対応をしてまいりたいと考えております。
 また、市議会に対しても、答申の内容について報告を行っております。その報告の後、政令指定都市調査特別委員会という特別委員会から、9月28日の市議会最終日に中間報告ということで報告がございました。
 内容はお手元に配布したとおりですが、特別委員会としては、審議会委員各位のご苦労に対しての感謝の意を表するとともに、基本的に答申の内容を尊重し、これを真摯に受けとめたいということでございます。

小田委員

 市長と語る会で様々なご意見をいただいているようですが、注目すべき意見や要望がもしありましたら、教えていただきたいと思います。

事務局

 現在のところ、中之口地区、石山地区、白根地区、黒埼地区の4会場が終了しております。中之口地区につきましては、素案から答申で6区から8区へと変わりました。ご意見としては、なぜ6区から8区に変わったのかというものがございました。石山地区では、2区と3区の境界の部分で、答申では本馬越と紫竹1丁目の境を境界としておりますけれども、紫竹1丁目は3区に入れて欲しいという意見がございました。

長谷川会長

 それは、最終的にどういうふうに展開していくのでしょうか。

事務局

 市長も申し上げておりましたが、いただいた答申につきましては、基本的に尊重していきたいと思っております。
 先ほど申しましたが、素案から答申で変わった地区がございます。その地区につきましては、審議会での審議の経過などにつきまして丁寧にご説明する中で、地元の方々の意見も聞いていきたいと思います。
 答申については大きく変更する予定はございませんが、区の境界線をどうするかという部分について、住民の皆様の意見も十分に聞いていきたいと考えております。

小田委員

 市長の冒頭の挨拶で、このことについては、大枠については審議会の答申を尊重し、その理解を求めていくという、「大枠」という表現をされておりました。その「大枠」という解釈の仕方は、将来的な区の境界の変更を含んでの表現なのか、あるいは旧町村の変更を含めた形でのことなのか、その辺りの感触をお聞かせ願えればと思います。

事務局

 先ほど申し上げましたとおり、答申の内容は基本的に尊重するということで、大枠というのは、答申をいただいた区という部分については尊重していきたい。ただ、境界の線を具体的にどうするか。素案と答申とで変更した部分、特にそこを丁寧に説明し、意見交換する中で対応していきたいと思います。

高橋委員

 中間報告の後段で、「区制における行政、区役所の機能などが明確化されていない中で、「区割り」と「区役所の位置」だけが諮問されたものであることから、中身が見えない状態で答申されたものであると言わざるを得ない。」と言っており、また、「しかし、この答申はそういう中でも審議会として最終的に意見集約した結果であるということを押さえておかなければならない。」と言っておりますが、この意味合いはどういうことでしょうか。押さえなければならないというのは肯定しているということなのでしょうか、反対しているということなのでしょうか。その辺り分からないので教えていただきたい。

事務局

 特別委員会の総意としては、先ほど申しましたとおり、基本的に答申内容を尊重するということでした。ただ、個々の委員の方にはそれぞれ意見がございまして、そうした意見を中間報告という形で報告しております。ですから、一つの考え方でまとまっている内容ではないということをご理解いただきたいと思います。

長谷川会長

 よろしいですか。
 それでは、長時間にわたりましてご審議いただきましてありがとうございました。
 第9回新潟市行政区画審議会を終了させていただきます。

司会

 第10回の日程でございますが、10月19日、水曜日でございます。10時から、会場につきましては新潟グランドホテルです。
 なお、正式なご案内は後日発送させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 では、次回は10月19日水曜日ということで、よろしくお願いいたします。
 これで閉会いたします。

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