第7回新潟市行政区画審議会会議録

最終更新日:2012年6月1日

平成17年8月17日

司会

 第7回新潟市行政区画審議会を開会いたします。
 本日の出席状況でございますが、佐藤委員、堅田委員、田村委員、藤井委員、与田委員、坂上委員の6名の委員から、所用により欠席とのご連絡をいただいているところでございます。審議会委員が半数以上出席されておりますので、本日の会議が成立していることをご報告いたします。
 それでは、開会にあたりまして、会長からご挨拶をお願いいたします。

長谷川会長

 本日も、新潟市行政区画審議会の委員の皆様におかれましては、大変暑いところをお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。
 前回は、住民説明会や様々な方法で寄せられました意見を整理いたしまして、課題をまとめました。
 本日は、課題の一つ一つについて審議を十分に深めてまいりたいと思います。どうぞご協力をよろしくお願いいたします。

司会

 それでは、この後の進行は会長にお願いしたいと思います。

長谷川会長

 審議に入ります前に、本日の次第及び資料の確認を行いたいと思います。

事務局

 本日の次第及び資料についてでございます。
 議事といたしまして、行政区画の編成について、及び区役所位置について。
 配布させていただきました資料でございます。
 資料1、住民意見を踏まえた検討課題。
 資料2、第6回審議会で出された意見。
 資料3、拡大図を添付させていただきました。
 3-1、2区、3区境界付近図。
 3-2、2区、4区境界付近図。
 3-3、3区、4区境界付近図。
 3-4、素案における「飛び地」一覧表でございます。
 なお、番号を振ってございませんが、前回の審議会の後に届いた住民意見を机上に配布させていただきました。
 以上でございます。

長谷川会長

 先ほど申し上げましたように、前回は、説明会等において住民の方々からいただいたご意見を踏まえまして、その説明会での感想を交えながら検討課題の整理をしたわけでございます。
 本日は、これらの課題について、皆様から忌憚のないご意見をいただきたいと思っております。
 前回、課題の整理を進める中でも、皆様からのご意見を少なからず頂戴しております。それらにつきましては、資料として事務局にまとめてもらっております。それをまず報告していただいて、その後でそれらの意見等を踏まえまして、本日の審議を進めてまいりたいと考えておりますがいかがでしょうか。
―異議なし―

長谷川会長

 ありがとうございました。
 それでは、事務局から説明していただきます。
―資料説明―

長谷川会長

 それでは、行政区画の編成から議論に入りたいと思います。
 まず、共通課題についてです。
 一つ目の課題、区の数でございます。
 住民と行政が協働して区のまちづくりを行っていくために、生活圏、動線軸、まちづくりの方向を考慮し、かつ、地域の皆さんの意見も聞き入れていくと、7区よりも8区が適当ということで、審議会として素案をまとめてきた経緯がございます。
 まずは8区で良いかということを確認して前へ進みたいと思いますが、いかがでしょうか。

柳澤委員

 素案として市民に説明してきた経緯があるわけです。素案が決定ということではないですが、8区を前提にして説明してきた経緯があるわけです。そういう中で、区の数を変えるということになれば、また説明会をやらなければならないことになります。
 私は、検討委員の皆さんがいろいろな角度から見て8区案をまとめられたのですから、それを重く見て、今後の問題を検討していったら良いのではないかと思います。
 ただ、中における行政区画の編成については、ある程度市民の声を聞き入れる必要があるとは思います。

伊藤委員

 区の中心地まで概ね30分以内というのがキーワードになるかと思うのですが、これを十分に説明し尽くせるとすれば現在の8区案で良いと思います。区役所は出張所と違う。だから、区役所には30分以内に行く必要があると私は考えます。

長谷川会長

 その点につきまして副会長はいかがですか。検討委員会で十分考慮されたと承っておりますが。

江村副会長

 今まで再三再四繰り返しご説明してきたとおりでありまして、皆さんもそれについてはご了解をいただいたものと思っております。
 もし、市民の皆さんから異論が出れば、改めて説明したいと考えております。

熊谷委員

 前回のお話では、1区の北地区、濁川、南浜は2区に入りたいという住民意見があるとのことでしたね。もしそうなると、2区は相当大きな区になる。
 もし、2区がそうなったとすると、旧豊栄市で一つの区を構成するのが果たして良いのかなと思うのです。そうすると、例えば1区と4区を一つの区とすると、区の数が減る可能性があるかも、というようなことをいろいろ考えているのですが、そういう意味では、区の数はまだ議論していない部分があって、変わりうる可能性があるのかなと思います。
 ですから区の数は8という前提で議論をすると、やりにくいかなと感じるのです。もし、大きく変わるような部分があると、区の数も影響を受ける可能性があるのかもしれませんね。

長谷川会長

 そういうことを前提に踏まえまして、区割りが大きく変わる場合には、区の数の検討に立ち戻る可能性もあるということを頭に置きながら、8区ということで進みたいと思います。
 人口格差の関係につきましては、これまでの議論の中でも、人口規模を必ず画一的に10万人とするということではなく、面積規模や地域のまとまり等のバランスを考慮して検討してまいりました。
 人口規模の格差はやむを得ないではないかと考えますし、また、中枢的な区の存在も必要ではないかと私は思います。皆様は、どのような意見をお持ちでしょうか。

北沢委員

 私は、区の人口は、多少の凹凸はあっても出来るだけそろえるべきだと思います。各区の意見は、区から選出される議員によって実現されるわけです。だから、議員数が多ければ、政策実現の可能性が高くなるからです。
 仮に3区と4区を例にして話します。議員は実際56人になるのですが、話を単純化して10万人に1人とします。そうしますと、4区は64,000人ですから1人です。3区は18万人いますから2人です。100万円の予算があったとします。もし、4区に1万円、3区に99万円使う予定があったとしますと、これは多数決で3区の意見がとおることになります。
 区の人口が多い方の意見がとおりますので、出発時点で2倍も3倍もある不均衡はおかしいので、出来るだけそろえるべきだと思います。
 これから長い間はこの区になりますし、将来自然に増えたということであれば、このような不均衡も許されますけど、最初から人口が多い区の意見がとおるような構造にするのは疑問を感じます。

熊谷委員

 現実問題、例えば80万を区の数8で割ると10万ということですが、周辺部でその10万をキープしようと思うと、極端な話、6区と8区を合わせた形のものを一つの区に認めなければならない。8区は人口密度が低く、人口密度の高い所とつけようとするのは、物理的に難しいと思うのです。
 ここでの区は、特別区と違って、一種のまちづくりの協議会みたいな存在である。基礎自治体ではないので、少なくとも個人個人の公平性が守られていれば良しとすべきではないかと考えます。

北沢委員

 ある程度の不均衡はやむを得ないと思います。だけど、住民の支持が多かったA変更案の3区は16万人でした。そして親松排水路で分けていたのです。それを、鳥屋野潟の南の方を3区にして、高速道路という境界線を設けて、16万人でも多いと思っていたのに、さらに2万人増の18万人に増やしたのです。
 これは、意図的に中央区の議員を増やすためだと言われてもやむを得ないような案だと思います。
 私は、人口は出来るだけ均等にすべきだと思います。

小山委員

 基本的には、北沢委員のおっしゃるとおりだと思いますが、審議会で、議員のことを前面に出すのはどうかと思います。

江村副会長

 一票の格差が生ずるのは大変困る。しかし、熊谷委員がおっしゃいました様に、東京の特別区の様な議決権を持つとか、政策を独立して行うということは、新潟の場合、ないのです。だからいろいろな政策が進められる場合に、議員が多いから、少ないからというのは、少し見当違いかなと私は思います。
 現実に、そのご懸念はあると思うのですが、例えば、新潟の中央地区に議員が大勢いらっしゃるとする。周辺部の地区の議員が少なくて、中央地区の意見だけがとおったとする。周辺の区の皆さんはどうなさるでしょう。おそらく連合して、中央地区に対して、その是正を求められる。議決権というのはそういうふうに出来ているわけですから、懸念することはないと思います。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 それでは、人口の格差については、素案の目安ということでまいりたいと思います。
 もう一つの課題として、飛び地の関係があります。川で隔てられたもの、また地続きではあるけれども別な市町村にあるというような所。
 これらについて、どうお考えでしょうか。

小林委員

 質問ですが、素案における「飛び地」一覧表の(2)の横越の飛び地の先におられる住民の方の所属はどうなっているのでしょうか。
 そこの所は住民の方がいらっしゃるという説明があったのですが、そちらの方は横越の方になっているのか、豊栄の方になっているのか。

事務局

 旧横越町の飛び地ですので、横越の方です。

長谷川会長

 住民がいらっしゃる飛び地というのはこれだけでしたか。

事務局

 もう一つ、(3)の旧新津市満願寺対岸ということで申し上げたのですが、その上の大きい部分が旧横越町の飛び地でございまして、ここに住民の方がいらっしゃいます。

小林委員

 そこに住んでおられる方は阿賀野市民なのですか。

事務局

 旧横越町民の方です。

小林委員

 私は、住民の方が今、所属している所に合わせて飛び地を扱うべきで、住民の所属の変更がない方が良いかと思います。

小田委員

 河川で分断された飛び地については、信濃川や阿賀野川の河川の変更に伴って発生してきたという歴史的な経過もあるわけです。現に、旧横越町の対岸については、一つの集落が成立しております。
 基準では、旧市町村境界に属するものについては、これを動かさないということですので、他の市町村に入り込んでいても、あえて動かさない方がよろしいかと思います。
 ただ、旧蒲原地域の沼沢地の大字、字、その他の地名が、18世紀からの開拓の歴史的経過の中で、方々に分散している所が沢山ございます。その例が旧西川町、旧味方村、旧潟東村にありますけれども、これについては、もしその周辺の皆さん方が合意をされているのであれば、解消してもよろしいかと思います。ただ河川の変化によって発生した、他の市町村にまたがるものについては、当初の原則どおり動かさないとする方がよろしいかと思います。

長谷川会長

 これまでのご意見の中に、すっきりさせた方が良いと言う意見もあったんです。つまり、境界を新たに作った方が良いと。そういうご意見はございませんか。

北沢委員

 私は川によって分けた方が良いと思います。例えば1区と4区ですけど、これは今までは豊栄市であったし、新潟市であったから出来なかった話なのですが、今は同じ新潟市になので、川でもって分けることが出来ます。
 また、今後の災害時に飛び地のままだと、どちらの区が対応するのかと、市民全体が迷う原因にもなりますので、川ですっきりと分けた方が良いと思います。

田辺委員

 私も今のご意見と同じでありまして、あくまで住民の意思というのが大事なので、住民の方々がこのままで良いということであればそのままで良いのですけれども、審議会委員としては、川で分けた方が良いのではないかと思います。
 実際、西蒲原の方では、地主とか庄屋というのがありまして、その人の名義が飛び地として残ったという経緯がある様です。
 新しく入居している方からは、この集落の名前が紛らわしくて困っているんだという話を聞きますし、あくまで住民がいる所は住民の意向を踏まえた上ですが、この審議会としてはすっきりとさせる形で考える方が良いと思います。

小林委員

 旧横越町における飛び地、対岸の旧京ヶ瀬村で存在しております地域は、他の市町村の学校へ通っているということですが、これについては確かでございましょうか。

事務局

 資料3-4、図2の旧横越町の飛び地については、旧横越町の方に通っていらっしゃる。また、図1の(2)の部分にお住まいのお子さんは、阿賀野市の学校に通っていらっしゃるそうです。

長谷川会長

 田辺委員のご意見は、地続きの飛び地も解消した方が良いということですね。分かりました。
 それでは、共通的な課題についてはこの辺で終わらせていただいて、各区の意見に入りたいと思います。
 まず、1区について。検討課題としては、北地区を2区に、という意見がございます。

金城委員

 第一次・第二次住民意見募集の結果、この1区については、ほとんど意見がないのです。
 北地区住民説明会に出席したのですが、その中で、年配の方々が何人か、2区へ行きたいとおっしゃった。飛行場の騒音の問題もあるからと。
 しかし、他の方達の意見は、これは仕方がないだろうと。区役所の位置には異議はあるが、区割りはこれで良いというのが8割~9割の意見であったように私は思っております。
 私は、1区の区割りは、このとおりで良いと思います。

羽田委員

 この北地区を2区にという意見は、松浜地区から出ています。南浜、濁川がそういう考えを持っているかは分かりません。
 確かに、50年前、北地区が新潟市と合併した時から住んでいる人達と、新しく引っ越してきた人達とで意見は分かれています。旧新潟市の中地区と一緒が良いという意見もありますが、ここで北地区を南浜、濁川と松浜とで分けてしまうというのは、非常に難しい問題だと思います。

高橋委員

 私は基本的にはこの素案に賛成です。
 意見を伺っていますと、区の編成替えの話も出ていますが、そうなりますと人口も変わってきます。また基本論に戻ってしまうということで、それでは一体3ヵ月の間、検討委員会や審議会は何をしていたんだということになりかねません。
 私は、8区の中之口は別といたしまして、他は素案のとおりで十分ではなかろうかと思っています。様々な角度から判断をして、検討委員会の皆さん方と審議会委員の我々とで決めたことでございますので、若干の補正はあったとしても、大部分はこの案のとおりにいくのが我々の任務ではないかと思っています。

長谷川会長

 多くのご意見、ありがとうございました。
 それでは、1区はこの位にさせていただいて、2区に移りたいと思います。
 まず、石山地区の問題がございます。

柳澤委員

 高速道路で区画していますが、これから行政を進めていく中で、高速道路が境界だと、理解しやすいと思います。確かに、昔から住んでいる年配の方達には、抵抗があるだろうと思います。しかし、将来的に見た中で判断をしていく必要があるのではないかと考えます。

長谷川会長

 ありがとうございました。この素案は十分に考えてあるんだという、先ほどの高橋委員のご意見にも通ずるところでございます。
 例えば山木戸の分断の問題とか、紫竹の分断の問題、こういったことについてはいかがでしょうか。

江村副会長

 資料3-1をご覧下さい。2区、3区境界付近図でございます。
 出ておりますご意見は、山木戸が分かれるのは困るというもの。
 それから、紫竹を分けては困るというもの。
 それから、紫竹1丁目は3区に入れてほしいという意見でございます。
 非常に複雑に錯綜しているのですが、町内や自治で考えるか、校区で考えるかという問題があるかと思います。

小林委員

 前回、伊藤委員から指摘のあった、区が異なった所に同じ町名が出てくるのはどうかという問題と関係してくると考えます。
 一番最初、区割りを小学校を尊重してやっていったら良いんじゃないかと思っていたんですが、町名をどうしていくのかということになると悩んでしまいます。
 例えば紫竹1丁目の方々は、はっきりと3区と言っているので、例えばそういう場合は、町名変更もありうるのかなと思ったりもするんですね。
 ですけれども、その辺りまで住民の意思がはっきりしてない場合に、例えば2区と3区にそれぞれ山木戸というのが出てくるというのは大変厄介だなと思うのです。区割りとしては、山木戸は2区が良いんじゃないか。山木戸1丁目の子ども達が沼垂小学校に通うということは従来どおりだろうと思いますし、東新中学校に通う子どもたちも従来どおりでしょうし。

長谷川会長

 区割りによって同じ町名が両方に残る場合、町名まで変えて下さいと言うのは審議会としての役割でもないような気もするし、悩ましいですね。

北沢委員

 質問ですが、この素案どおりにいった場合、紫竹4丁目までは3区ですか。

事務局

 江南小学校区を分断しない様にしますと、紫竹の3丁目、4丁目が分断される格好になります。
 参考までに、先行の政令市でも区割り線が町目を割っている事例がございます。その場合はそのまま、例えば、紫竹3丁目何番から何番までは何々区、3丁目の何番から何番までは何々区という格好になっております。

伊藤委員

 いろんな要素があって分かれるんだろうと思うのですが、私は、どちらかの区にして良いのではないかと思うのです。そこまで踏み込まないのは、問題を先送りするのではないかと思うんです。

樋口委員

 万代の説明会に伺った時に、私が想像する以上に、沼垂の方達は自分達の歴史に対して誇りと思い入れがある様に思いました。先程、先行政令市では区で分けている例もあるとおっしゃっておりましたけれども、同じ町名であれば、なるべく一緒の区にしたら良いと思うんです。小学校というのは、子ども達の人数によって変更されていくものだし、どうしても都合が悪ければ、越境という考え方もあるので、やはり住んでいる方の思い入れというものを伝えていくべきものだと思います。

江村副会長

 今の樋口委員の意見は、紫竹は一体として一つの区にすべきだということですか。

樋口委員

 そうです。

小田委員

 今の意見は非常に合理的であります。ところが、紫竹の皆さん方の意見は、少し分かれていると思うのであります。私達は、町内ごとの意見について、少し配慮しなければいけません。

長谷川会長

 自治会の意見も少し複雑で、連合会としては一つの区にまとめてほしい。ただ、1丁目だけは3区に入りたい、という感じなんですね。

江村副会長

 2区と3区の境界を栗ノ木川あるいは栗ノ木バイパスとするという意見もあったのですが、そこで分けますと、本馬越地区が2区に入ってしまう。本馬越地区では沼垂との連携があるのでそれは困るという意見が多いため、その案はなしになるかと思います。

長谷川会長

 そうすると、山木戸は一緒にする。
 紫竹の問題は1丁目をどうするか、1丁目の意見を尊重すべきかどうかという点になろうかと思います。
 皆さんの意見をお聞きして、問題点がだいぶ絞られました。

江村副会長

 あとは資料3-2ですが、ここの地域で高速道路の上の部分に人口があるのはこの江口地区2世帯だけなのです。
 これについて、どうお考えになりますでしょうか。

長谷川会長

 これは、2区と4区の問題になります。正確に高速道路で切ると、江口地区の2世帯が2区に入ってしまう。先程の様に、高速道路ですっきり分けたほうが良いという意見と、やはり人工物で区切るのは良くないという意見があったかと思いますが、改めてお伺いします。

小林委員

 高速道路をめぐっては、評判が良くなかったように思います。しかし、これが今後の境界として意味を持つのだということについて、私は反対ではありません。
 ただ、江口地区に関しては、2世帯の方の意見を聞いてみなければ分からないのですが、江口集落の皆さんとの一体性があると思いますので、そこは例外という扱いで良いかと思います。

長谷川会長

 もし、微調整というお考えになると、今のようなことかと思います。
 それでは、2区のことにつきましてはこの辺りにして、3区と4区にまいりましょう。
 3区では、前回も新潟島単独区という意見があったわけでございますが、これはどうでしょうか。微調整をはるかに超える問題かと思いますけれども。

斎藤委員

 前回、与田委員から話がございましたが、私は、3区と4区の境界を道路とするC変更案の方が、歴史的つながりや住民の意見を考えると、妥当ではないかと思います。

長谷川会長

 境界の問題はあろうかと思います。ここは先ほどの江口地区と同様に、十分に考える余地があろうかと思います。

江村副会長

 まず、特に独立説を支持なさる方がいなければ、皆さんご賛成ということにさせていただきたいと思います。
 出ておりますご意見は、高速道路で切るのは血も涙もないということで、その上の方で分けてほしいということでした。ただ、高美町に関しては、3区に入れてほしいという要望が沢山ございました。それから上沼の方々もそういう意向だったと伺っております。

柳澤委員

 今回の住民意見を見ますと、高美町からはほとんど出てきていません。
 意見の内容は、親松排水路で分けてほしい、これが亀田郷の境界なんだというものがほとんどで、圧倒的に多かったと思います。

早川委員

 話が出ております高美町の問題ですが、ほとんどの小学生が鳥屋野小学校へ通っているという現状でございまして、それで地域の皆さんは鳥屋野地区の3区に包含してほしいとおっしゃるのだと思います。
 高速道路で分けるのは、物理的にもすっきりして良いと私自身は思いますが、しかしながら、昔からの地域の結びつきがありますので、そう考えると、ここで二つの自治会が曽野木から分離されてしまうのはいかがなものか。昔から親松排水路が鳥屋野と曽野木の境界線になっているということで、ぜひ4区に編入していただきたい。この二つの自治会の中で、若い方からは高速道路ですっきりと分けても良いという意見が出ている様ですけれども、私の立場としては、4区に入れていただきたいと思います。

江村副会長

 そうすると、東曽野木小学校は高速道路で分けてもよろしいということになりますか。

早川委員

 そうなりますね。

齋木委員

 第二次意見募集では、住民の約65%がA変更案が良いと答えた。それを尊重していく必要があるのではないかなと考えております。それが、こういう格好に出たという感じがしますが。

江村副会長

 鳥屋野潟南部を4区に入れるという考え方ですね。

齋木委員

 意見が非常に多かったものですから。それが頭に残っていて、こういう意見が出てくるのではないかと思うのです。

江村副会長

 ただ、鳥屋野潟南部の方々から、今回の区割りの時は、そういう意見があまり出てこなかったように思いますが。

早川委員

 山潟地区の皆さんは、3区に編入していただきたいという意見が多いです。

齋木委員

 ただ、今回の意見の中で、4区の方々が、治安の面から警察署管内を区で一つとする方が良いと言っております。
 もう一つ、4区の人口が、新しい案だと半減することになります。10万人という基準を考えても、検討が必要かと思います。

江村副会長

 齋木委員は、どこで境界を設けるべきだとお考えですか。現実問題として、東曽野木小学校区を3区に入れてほしいというご要望が強いとすれば、その先のどこで分けるかという問題になりますが。

齋木委員

 東曽野木小学校区は3区にということでしょうか。

江村副会長

 これは強いご要望があってそういうことになろうかと思います。ですから、この辺りの境界は高速道路を挟んで若干凸凹になりますね。その線をどこに引くかというのが問題になってきます。

齋木委員

 リーフレットで見ますと、点線と実線で引いてあるのが曽野木連絡所の境界ですね。その辺りが旧曽野木ということですし、境界線とするのが妥当かと思います。
 ただ、高美町の住民意見が引っかかる気がいたします。

事務局

 高美町の件ですが、高美町の方々から多くの意見をいただきましたのは、第一次意見募集の時でございます。高美町としては、鳥屋野小学校に通っているので、鳥屋野と同じ区にしてほしいとのことでした。

江村副会長

 鳥屋野潟南部を4区に入れてほしいというのは、むしろ4区の方々から多くあがったのではないかと思います。

齋木委員

 意見書の中で親松排水路と出てきておりますから、おそらく亀田郷の方達の意見だろうと思っております。内容は、親松排水路で区割りをしてもらいたいと。
 もし、そうすると、高美町は曽野木小学校へ通っているのではないかというのが気になって、高美町からそういう意見が出てきているかといろいろ見たわけです。ですが、高美町から出てきているのはほとんどないですね。
 私は、高美町が一番引っかかってくるのだろうと思います。もし3区に入ることに、住民の方が納得されるのであれば、問題ないと考えます。

長谷川会長

 この辺りを整理すれば、おのずと境界が出てくるかもしれませんね。
 それでは、4区はこれでよろしいですか。
―異議なし―

長谷川会長

 5区は大きな問題がありませんでした。
 6区の大きな問題としては、中之口地区をどうするか。
 中之口地区から要望をいただいており、6区のままであると、いろんなことが懸念されるとのことでございます。そういった点を整理しましたので、副会長より説明をいただくことにします。

江村副会長

 まず最初に申し上げたいのは、区割りというのは新しい自治体を作るのではないということ。新潟市の行政サービスを効率的に行うために、身近なレベルでの地域づくりを行う単位であるとお考えいただきたいと思っております。
 地域づくりというのは区役所と地域の方々のお話し合いで行なわれるものでありまして、従って、住民の方々にとっては物理的にも心理的にも話し合いがしやすい、適当な範囲の区の大きさが必要である。何を適当とすべきかというのは一概には言えない。皆さんご承知のとおりですが、人口規模においては市の構成要件が5万人だから5万人を最低限度にしようか、ということで考えたわけです。
 ご要望の中に、国や県の出先機関が巻に集中しているから8区が良いというご要望がございました。しかし、県の出先機関のうち、巻土木事務所、巻保健所の業務は合併、政令市移行に伴いまして、事務移譲を受け、新潟市が行うことになります。ですから、県での出先機関のあり方というのは再検討されることになろうと思います。
 それから、国の出先機関についても、基本的には住民サービスが欠けることがないようにするということを前提にして設置されておりますので、その機関が所管する新潟市以外の地域の状況も勘案しながら、適正に補正措置が検討されるものと思っております。
 警察についても、市町村が異なっても機能している従前の例もございますから、さしあたり現状では不都合はないものと思いますけれども、将来的には区割りに応じた適切な体制がとられるものと思っております。
 二つ目に、都市圏ビジョンと異なりまして、新潟市中心部へは新幹線の側道を利用しておこなっているのだという意見がありました。都市圏ビジョンの南部軸というのは、確かに議会報告はされていますが、合併前の市町村で議決されたものではありませんので、それを振りかざすつもりはありませんけれども、新潟の発展軸ということで、合併前に各市町村から了解をいただいたところではないかと思います。ただ、その時は、巻町がまだ入っておりませんでしたので、巻町を入れた発展軸がどうなるかということについては、また検討の余地があるのかもしれません。
 ただ、都市圏ビジョンの幹線は国道8号線でありますけれども、新幹線の側道もバイパスとして重要な機能を果たしています。だから、新幹線の側道が中心だというのも、都市圏ビジョンの考え方と異なるわけではないと考えております。
 それから、巻・潟東インターの開発を巻町、旧潟東村と共同で行ってきたので、区が異なると開発に支障が出るというご指摘がございました。これにつきましては、少し考え方が違うのでありまして、巻・潟東インターは昭和53年に開通していまして、それ以来23年経っております。いろいろ経済効果は出ているのですが、インター周辺の開発というのは地域が行うのではなくて、新潟市としての重要な中心課題の一つであります。
 したがって、市と市民が協働して行うわけでありまして、インターの所属がどちらになることは意味がないのではないかと私は思います。
 それから、農業をとおして西蒲原地域とのつながりが強い。これは田辺委員も再三おっしゃっていましたが、確かに、西蒲原にとって農業は大事な中心産業であります。ですから、それについてご懸念があるのは当然でありますけれども、ただ、農業の問題に関しては、田園型政令指定都市を標榜する新潟市が全市として取り組むべき課題だろうと思いまして、6区ないしは8区という区割りが個々に対応すべき問題ではない。むしろそれでは困るのではないか。各区が連携してやるべきことだと思っております。
 広域的な対応を考えます場合、従来から西蒲原地区では、問題に応じていろいろな取り組みをなされています。水利組合とか土地改良組合とか、あるいは農協関係とか、その他ごみの問題とか、連携して行ってこられたわけですし、それが十分機能してきました。
 今回、新潟市一つになったのですが、だからと言って、一部の地域が疎外されるとか不利になるとか、そういうことが起きては大変なことでありまして、新潟市の施策の問題としてお取り上げいただきたい。農業事務所に関しては市でいろいろとお考えになっているようでございます。
 最後に、土地改良区の問題も、旧西蒲原地区と一緒にやってきており、西蒲原の農業は水との戦いであるという歴史的観点からも8区が良いと言いますけれども、これは市町村が異なりました時代のことです。まして、土地改良区というのは引き続き存続されると思いますので、市町村が異なっていた時代よりも新・新潟市になった方が、用水の有効利用には便利になるのではないかと考えております。
 この要望書の主な項目について、検討委員として見解を述べさせていただきました。

長谷川会長

 ありがとうございました。この様に整理出来るのでありますけれども、その上で中之口地区の取り扱いに関してご意見をいただきたいと思います。

田辺委員

 説明会に出るまでは、一審議会委員として、検討委員会から出された案に対しては承諾しなければいけないだろうという気持ちでおりましたが、説明会に参加して、今の説明を聞いていますと、確かに適切な所をとらえられていますが、住民の意思という観点から言いますと外れるのではないかと思うのです。
 住民意見の多さを見ましたし、潟東地区に行きましては、潟東の方からも、中之口と一緒でなければ困るという多くの意見があったわけです。こういったことを考慮しますと、中之口住民の公約数は、巻の方にあるのではないかと思いました。
 インターチェンジの開発などに関しましては、もちろん市が行うべきものですけれども、盛り上げ方、プラン、方向は地域の住民の方々が考えるべきことだと思います。よって、財務事務所とか保健所とかそういうことではなくて、住民の気持ちの公約数といった面で巻の方と同じ区でお願いします。

熊谷委員

 今、江村副会長がおっしゃったことは、非常にもっともな話で、検討委員の立場から言っても、この案は極めて合理的であると思っています。
 私も、中之口や巻の説明会に出ました。住民の方からは、理屈にならない理屈が出ました。しかし、勘違いだと言って退けることも出来ない。感情論として、いろんな理屈で説明しても住民感情としては退けられない部分もあるのかなということで、この案の合理性を信じつつも、どこかで妥協の線を探るとしたらどうしようかと思っておりました。
 一方で、中之口の説明会に出た時に、中ノ口川に近い住民は白根と同じ区でと思っている様で、全体の2割か3割位いらっしゃいました。
 そこで、一つの案として極めて暴論ですが、検討してみた方が良いと思うのは、区画編成基準では市町村を分けないと言っておりましたが、中之口を分けたらどうか。新幹線の辺りで分けると。
 合理的な判断から言えば、もちろん6区だと思っておりますが、理屈じゃなくて感情だという所があるとすれば、区画編成基準の唯一の例外として、中之口を左右に分ける。中之口は、もともと一つの行政体ではなくて、これも合併してできた村だということでございますので、そういうことも可能かなと考えるのですが、いかがでしょうか。

長谷川会長

 ご意見としては、いくつ分けるのですか。

熊谷委員

 二つに割る。6区と8区の境界線は新幹線の辺りが良いと思います。

小田委員

 中之口地域については、意見として様々なものが寄せられておりますけれども、内部で伺ってみますと、非常に複雑な動きを呈している様に思います。本日の資料でも、地域審議会が市長宛に陳情したことについての正当性を訴えているものがありますが、しかし、中には全くそれと逆の意見も書かれております。
 そうしますと、先回も申し上げましたように、大きな声としては8区への編入を望むというのが聞こえるけれども、そうでない意見の方も相当数おられるということが事実かと思います。
 私どもが示した素案は、旧白根、味方、月潟から、非常によく出来たものであるという評価をいただいております。中之口は、発展軸、生活動線が、どう見てもこちらを向いているのであるから、6区に帰属すべきであろうということでした。
 今、一番懸念していることは、地域の皆さん方の行政区というものの認識が、少し異なって浸透しているという点でございます。
 もちろん、新しく区画編成後に実施されます新潟市議会議員、県議会議員、そして国会議員の選挙、これらのことが非常に微妙に、また複雑に動いていることも事実かと思います。
 私ども審議会委員として、考えるべき様々な要素はあろうども、合理性がこの上ないと思えるものであれば、その合理性に基づいた原案で通すべきだろうと思っています。もし、中之口を分断するとか、あるいは、6区と8区を一緒にする様な、区割り編成の前提条件を崩すような、物理的にも不可能な意見へ発展することだけは避けていくべきだろうと思っています。
 もし、動かすとなると、必ず周辺の市町村に波及することは目に見えています。現に8区では、西川地区が非常に大きな意見として新潟地区への編入を望んでいるわけでありますし、区役所の位置についても大きな意見を出しております。
 あくまでも、合理性に基づいた結論として、中之口の位置については、原案どおり納得いただける努力をすべきだろうと思っております。

深川委員

 中之口の問題については、いろいろな意見があると思うんですが、やはり地域住民という形の考え方で進めていただければと思っているんです。私は旧西蒲原の出ですから、やはり同輩という形で住民の意向を尊重してほしいということだけ特に申し上げておきます。

長谷川会長

 先ほど熊谷委員から、話題に出ました中之口だけ例外として地区を分断するということは検討委員会で問題になったのですか。

江村副会長

 これは熊谷委員もご承知ですが、検討委員会では考えたこともありませんし、市町村界は分断しないということでやっておりました。
 私が懸念いたしますのは、確かにこの地区のご意見は8区に、というものが圧倒的に多いのですが、黙っているのは賛成したととるべきなのか、その辺りが分からないですね。
 つまり、意見を出した方以外の住民が、例えば中之口が8区になった時に、それでよしとおっしゃるのでしょうか。私はその点が心配です。決して、出てきた意見を無視するつもりはありませんが。

田辺委員

 まず、新幹線で二つに分けるということですけれども、実際、地元の中でも二つにしたらどうかいう声を耳にしたこともあります。ですが、実際問題、私からは想像出来ません。
 また、挙がってきていない意見があるわけですけれども、その方がどうかといいますと、もちろん住民投票をするわけではありませんので正確なことは分かりませんが、それなりに反対意見もあるでしょうし賛成意見もあると思っています。

小田委員

 西蒲原は農業との関係で一つだと強調されておりますけれども、例えば西蒲原土地改良区は受益面積1万ヘクタールを有する、日本で14あるうちの一つでありまして、日本で最も大きな土地改良区であります。
 ところが例えば分水、吉田、燕については別な行政体の編成が間近なものになっております。弥彦はまたこれも1つ独立をしております。そして新潟市に合併・編入された地域、それから今までも新潟市であった地域、すでにJA組合員はいくつかの市町村に今までも分断されておりました。農業の動きにつきましてもJA越後中央でまとまっているかのような表現をされておりますけれども、これも西蒲原についてはいくつかのJAで組織されております。
 それから平成19年2月を目標に、西蒲原を含めてのJAの再編が進められて、間違いなくこれは実施されます。それは、東蒲原郡、阿賀町、旧上川村三神楽岳に至るまでの広域の合併であります。
 そういたしますと、農業の世界も大きく変化をして、市の範囲を超えたつながりとなります。
 そして、農村と農業だけで、あの広大な緑を維持することは不可能な時代に突入しておりますから、土地改良区は全国的にみどりネットワークと表現を変えて、緑と水と沃野をどう維持管理するか、その管理者をどう募るかという創生の時代に入っております。その意味でも、新しい全市新潟一丸となった新しい田園型のまちづくりが求められるのだろうと思っております。一地区の範囲にこだわる時代ではないことを申し沿えます。

柳澤委員

 この問題について、先ほど熊谷委員からお話がありましたように、理屈で割り切れないのですね。ですから、私どもが中之口について、もっと細かく説明していた方が良かったのでないかと思っています。
 旧西蒲原を一つにしてほしいという意見が巻町からも相当きております。問題は中之口の人達の考え方がどうなのか。
 審議会では、挙がった意見をどう処理するか議論し、会長が最終的に集約をしていただければ良いかと思います。
 江村副会長がおっしゃった様に、いろいろな要素から検討したということは私どもも十分理解しております。しかし、これが住民によく伝わってなかったという所に一つの欠陥があったのだろうと思います。ですから、住民の意見等を踏まえた中でどう処理をしていくかということが、これからの審議会の使命だろうと思うのです。
 先程の話のとおり、県の出先機関があるからこそ巻町に注目がいくわけですね。今度は、県と同格なことを市がやるわけですから、そういう点の認識をもっと理解させないといけない。また、新潟市が一つになって行うわけですから、そんな出先機関を持つ必要はない。様々な施策は、まず市全体で行うべきだろうと思うので、区役所に大きな権限が降りてくるということはないかと考えます。それらをきちんと理解して、この意見をどう集約していくか議論すると良いのではないかと思います。

長谷川会長

 例えば田辺委員は、中之口地区は農業をとおして西蒲原とのつながりが強いと、審議会で何度も繰り返しておっしゃっていました。その点は区割りとは関係ないという説明も申し上げたわけですが、それでもなおかつそういう合理性を超えた何かがあるということも田辺委員が前からおっしゃっていたわけです。
 それを、説明会に実際に臨んでみてお感じになったというのは、先ほどの熊谷委員の感想ですよね。
 合理性だけでは片付かない問題というのが、かなり強いと思うわけですね。

北沢委員

 私は、住民の意見は出来る限り取り上げるべきだと思います。制度決定よりも意思決定過程が大切な時代だと思います。住民の意見でこのようになったという市民参画の満足度をアップするために、これは欠かせないことです。
 今、中之口の問題が出ましたけれども、中之口の問題だけでなくて全てにおいてそうだと思います。
 それから、ここに出た意見が全部の意見ではないと、隠れた意見があるのではないかというのは、また別のある考えがあるからそういうことが出るのであって、我々委員としては、この出た意見だけしか判断の材料がないので、これを素直に読み取るのも大事だと思います。
 そして新潟市が目指していることは、新潟のまちづくりは市民が主導的役割を果たし、地域の進むべき方向を自ら選択し、決定していく領域を広げることですし、地域主導型の地域づくりを行うことが目的ですから、なるべく住民の意見を取り上げて決定するのが良いと思います。理論的な説明をしなかった点もありますけれども、いくらこれを説明したからといって住民が理解出来るかというと、それもまた難しいと思います。

樋口委員

 住民の意見の中で、発展とか夢を希望的に提示することも必要だとありました。私、これって大事だなと思ったのです。私達が審議会の中で、この地域はこういった発展が出来ますよと提示すれば、今持っているものをなくすという考え方にはならなかったのではないかなと思っています。
 今、自分が住んでいる生活よりももっと下がるのではないかと悲観的に考えるのではなくて、この区割りになることでこんなふうな夢が見られますよという提案の仕方もあったのかなと思います。

長谷川会長

 根底にはそういう精神のもとでやってきたと思います。

樋口委員

 そう思いますが、曽野木の方の意見を見て思ったのですけれども、高齢化が進んでどんどん人が少なくなっていくのに、3区から切り離されたらどうしようという意見があったりすると、高速道路を越えて向こう側に行くよりも、亀田の方に向かう道を考えた方がずっと前向きだし良いのではないかと思うのです。そういう考え方が出来るような提案の仕方をもう少し考えてやっていったら良いかなと思いました。

長谷川会長

 我々はこれまで、全体の任意合併協議会の辺りから、既にそういう流れできているわけです。

熊谷委員

 もちろん、住民説明会で、100%理論的な説明が出来たとは言い切れないかもしれませんが、分からない所は質問をしていただけばいいわけですから、あまり説明の仕方がどうだったとかいう話は、議論の根っこを絶やしてしまう感じがして、反省会をすることはないと思います。
 我々は、発展軸とかいろんな角度から素案を作って、住民の意見を聞きに入ったわけです。住民の意見を聞いたが故に悩ましい所が今あって、特に中之口がその火薬庫になっているということだと思います。
 その他の地域でも微修正すべき所がありますから、不合理でなければ意見に従っていくのが筋かなと思います。
 中之口の問題は、6区にするのが極めて合理的でスマートだと今でも信じておりますが、住民の意見はやはり聞かなければいけないという立場に立っているからこそ悩ましく思っているのです。
 しかも、中之口という一つの地区がどうも半分に割れている。私は大勢が西蒲原に行きたいという感じを持ちませんでした。感覚的なものですけれども、感覚というのは重要だと思っておりまして、かなりの割合で、白根に行きたいという人もいたという認識をしたわけでございます。
 理屈ではなく、西蒲原と一緒になりたい人と、どうしても白根を一緒になりたい人といるとすれば、二つに分けることも視野に入れてと申し上げたい。
 住民の意向を尊重すべしという意見が何度も出ていますけど、既にそういう前提で議論していると、私は認識しています。

田辺委員

 皆さんが中之口地区に関して真剣に考えていただき、ありがたいと思うわけでありまして、あの意見を聞いて、胸に思う所があったと思います。
 皆さんが統一した中で見解を出すのはなかなか難しいのではないかと思いますので、会長を含めた審議会委員の一人一人の中で多いのは何かと確認するのはいかがでしょうか。

長谷川会長

 私も今考えていた所でございます。
 これから一人一人に、この件に関してのお気持ちを確かめたいと思うんです。

柳澤委員

 今、熊谷委員から一つの妥協案が出されましたので、それらについて、私は、検討委員の方達に検討していただいたらいかがかと思いますが。

江村副会長

 検討委員の立場で言わせていただけば、住民のご意見は十二分にお伺いしたと思っています。他の政令指定都市の前例に鑑みましても、新潟市の場合、念には念を入れていろいろな角度で皆さんのご意見を集約してきました。
 従って、この件に関して、これ以上住民のご意向を伺いましても同じことではないかと思いますので、委員の皆様には、出てきたご意見を踏まえてご判断をお願いしたいと思います。
 検討委員会で改めて検討させていただくのはやぶさかではないですが、ここにこれだけの委員の方がいらっしゃいますので、ここにいらっしゃる方のご意見の大勢に従いたいと思います。
 それから、大変大胆な仮説で恐縮ですが、仮に中之口が8区になったとしたら6区をどうするかということも併せてご意見をいただければありがたいと思います。

北沢委員

 江村副会長が言われました様に、中之口を8区に入れた場合に6区はどうなるかと考えますと、今度は全体の構成がどうなるかということになりますので、案が急に浮かんでこないと思いますが。これはまた時間をかけて検討しないといけないので、さしあたっては中之口問題をどうするかという一点に絞って聞いた方が良いと思います。

江村副会長

 私がお伺いするのは、もっと端的に申し上げますと、6区から中之口が外れた場合に、6区を独立の区として容認するかということになります。そこまで皆さんのご意見を伺わないと、これから先の論議は進まないと思います。

小田委員

 やらざるを得ないだろうと思います。そうでないと、6区の素案で構成されている地区については、非常な混乱が生ずるはずであります。そして、人口はバランスを欠くことにはなりますけれども、これが住民の意思であれば、意思を反映した結果こうなったんだということで、国及び周辺の市町村にも理解を求められることだろうと思います。ただ、この仮定が及ぼす影響というのは大きいはずであります。
 もし、6区だけの編成が無理であって、与田委員が先回発言されたように6区、8区合併案をとおすことになると、当然前提条件そのものが大幅に崩れることになりますので、なお暗礁に乗り上げることだろうと思います。おそらく今までの組み立て方、プロセスそのものが崩壊する恐れが出てくると思います。極めて危険な仮命題だと思います。

小林委員

 私は、中之口の住民の方々の気持ちを理解しようとした上でのことですけれども、6区でいくのか、8区でいくのかによって、新潟市でなくなるかの様な、そういう所までの心情になられているという部分もあると思いました。どの区に属するのかで、これから決定的に人生が違ってくるというお考えだとすると、3区の中にも、底流として深くあると思いますね。
 特に、最初の時期の沼垂辺りから出ていた意見、要望というのはそういうのがありますし、それから、審議会で新潟島に関連して強く出ていた意見もある。私は、中之口が一つの火薬庫だとすると、新潟島と沼垂だって同じ火薬庫だと思ったりします。
 私どもが住民の意見を聞いて、どういうところに配慮しなければならないのかと言うと、学区のこととか具体的な点で、大きな部分については、ここは大きく新潟市が発展するという意味で、小異を捨てて大同についていただくということで考えたらどうでしょうか。
 同じ様に西川のことをどうするのかという問題があると思いますが、このレベルで住民の気持ちを受け止めつつ、どうするのかということでは、相互理解の上で理性的に判断していただくしかないと思います。

田辺委員

 私としては個人的には6区でも良いのかなという気持ちはありますが、全体の6割、7割といった人の気持ちを考えますと8区が良いのではないかと思うわけでありますが、委員の一人として、最後は会長にお任せしますというのがよろしいのではないかと思います。

小山委員

 審議会は、とりあえず答申して、というわけにいかないと思うのです。今この件は、6区も8区も人口がすれすれでございます。どちらがどちらへ行っても、割られるような気もしないわけでもありませんので、少し慎重に考えていくべきだと思います。

加藤委員

 私、検討委員会に入っていまして、中之口は6区案が理想的だと今でも思っておりますが、では、8区にした場合、どんな問題が生じますかと切り替えて考えてみました。
 確かに都市圏ビジョンとかありますけれども、それというのは区役所が変わることになったらその方向性が崩れるかと言うと、決して崩れない。区役所は、あくまでも身近なまちづくりをやっていく所で、新潟市の大きな都市圏ビジョンは区が変わったとしても方向性は変わらないだろうと考えます。
 ここまで中之口の方から熱烈な要望がある中で、あえて6区にしなければならない理由はなんだろうかと考えると、なかなか積極的な理由がないと、今、率直に思っています。
 それと、もし6区にした時に、果たして住民の方々がそれで納得するだろうか。住民自治を実現していこうという時に、自分達がどこに所属したいかというのを自分達で決定することが一番望ましいだろうし、自らの選択として8区を選んだ場合、仮に多少問題があったとしても、意見を言った人達が地域づくりをしていくだろうから、6区にしなければならない根本的な理由がない限り、そこは住民の意向を尊重するというのが良いのかなと思っています。
 どっちが将来良いのかという時に、確かにビジョンとか様々ありますけれども、そこに住んでいる住民がいかに満足するかということが、これからの住民自治の中で大きな要素になってくるのかなと思っています。私自身は6区が賛成ですけれども、今、手を挙げろと言われれば8区で良いという気がします。

熊谷委員

 私の妥協案は議論されないので、あえてそれでは、ということで発言させていただくのですが、中之口の説明会に出ていて、あるいはいろいろ意見書を見ていて、白根の方につきたいという人も十分いて、説明会でも最後の方で頑張って手を挙げて、私は6区案が良いんだという方もいらっしゃったということで、実は、中之口の民意が必ずしも全て8区ではないような気がしているのです。
 その中之口を分けることについては、皆さん全然ご関心がないようですので、中之口は分けないという前提でお話しすると、8区にという意見が多いのかもしれませんけれども、それをもって中之口の民意だと言ってしまうのも、非常に断定的すぎると考えます。
 一方で、我々審議会委員というのは、それぞれ組織の代表で来たわけではなくて、個人の資格で付託をされていて、しかも個人の見識でこれが良いとか悪いとか言って、それを集合して市長に意見をするのであって、住民の意見というのも、その考慮の参考に過ぎないと思っております。
 個人的には6区の方が良いと思っています。沢山人がいるから8区の方が良いということは、私には少し飲み込めないです。私は明らかに合理的な6区を推奨させていただきたいと思っております。

加藤委員

 私が6区が良いと言いましたのは、8区ではどうしてもだめなのかと、どんな問題が生じるのかと考えても思いつかないのですよ。そういう中で、まちづくりを主体的にやろうという方々が同意する方向でやった方がうまくいくのではないかという意味です。
 もし仮に、民意が半々かなというような所であれば、今の意見は撤回しますけれども、圧倒的に自分達は巻町と一緒になってまちづくりをしていきたいという方が多いのであれば、あえて私は6区に対してそれが譲れないという根拠がないと申し上げているわけです。

伊藤委員

 私は中之口に出たのですけれども、8区へ行きたいという意見は声高であったことは事実です。ただ、白根でも良い、6区で良いという意見が少数ですがあったのも事実。
 熊谷委員のご提案の新幹線で分けるのは、本当にそれが良いのか疑問です。
 しかし、そうしたら、そこで割らないで8区へ持っていくのが合理的なのか、どうするのが良いのか、にわかには答えが出ないというのが正直な気持ちです。

高橋委員

 今日いただいた意見の中で、中之口地区住民の2割程度が6区でと書いておりますが、そうしますと単純に、8区へという考えは、住民の8割程度ということになろうかと思います。
 また、意見募集で、8区へ行きたいと書いてあったのは、大体700~800位かと思います。ただ、それは私の見方ですけれども、どうも特定の方が皆さんに指示をして、6区から8区へと書いてくれと言ったきらいがあるわけなので、必ずしも6区がだめで8区という意見が8割だと私は考えられない。
 また、中には7区から8区へと書いてあるのもありました。それは、あくまでも6区から8区へという間違いだと思いますけれども、その辺りが、7区から8区へと書くということ自体が、真偽の程がはっきりしてないのではないかなという気がいたします。
 そういう意味では、民衆の声をどこまでをとっていけば良いのか非常に難しい問題が出てこようかと思いますので、審議会が出した素案で進んでも良いと思っております。

小田委員

 先程中之口地区が6区に構成されなければならないという確固たる根拠が見当たらないというご意見がございました。
 それにつきましては、この地域においては広域事務組合における歴史も有し、そして動線、発展軸、いずれも白根と中之口とで、一体感を感じられますので、検討委員会、審議会としては6区に組み入れましたと、実に明快な表現をしておりますし、それ以上の根拠は見当たらないだろうと思っております。
 それから、地域審議会の内容につきまして、審議会委員の皆様方にも温度差があるように思われますので、事務局から地域審議会の設立と設置される期限につきまして、少し説明をいただきたいと思います。

事務局

 地域審議会について、概略で説明させていただきます。地域審議会につきましては、合併協議の中で、新潟市を除く合併関係市町村に置かれております。
 その目的でございますが、合併協議の中で合意をいたしました合併建設計画の進捗状況や地域のまちづくりについて、市長に対して意見を言うことが出来るということで設置されております。
 なお、設置期間につきましては、新潟市が政令指定都市になるまでの間ということになります。

吉田委員

 皆さんのお話を聞いておりましたけど、妥協案というのが必要だと思います。住民の意見も沢山出ましたし、6区が良いか8区が良いかということについて、なかなか決着はつかないものです。
 私は、意見をさんざん出し合って、妥協案が見い出せなかったならば、6区と8区で一つの区とするのが良いのではないかと思います。

外川委員

 素案どおりの6区案が、私は良いと思っています。経済的なことも考えてのこととご推察しますので、将来のことを含めまして、昔の歴史的なことももちろん大事なことですけれども、これから未来を築いていかなければならないということになりますと、やはり将来性を考える方が有利ではないかと思います。

末崎委員

 先程江村副会長が整理されたその論は合理性があると感じます。私の考えでは、中之口は素案どおりの6区が、全体的な視点から見ても、発展軸、動線軸という点から見ても納得出来るのではないか。ただ、どうも8区へというご意見も多くあるようでございますので、6区と8区で一つというのも選択肢なのかな、ということは考えています。

阿部委員

 私の意見は、中之口地区は、江村副会長がおっしゃった様な状況なので、これは6区に置いた方が良いというものです。
 大変失礼な言い方ですけれども、中之口の問題には、住民のエゴがあるような感じを受けます。そんなことを考えますと、私は素案のとおり、中之口は6区の方が良いという考えでございます。

金城委員

 特別、中之口が8区へ入らねば生きていけないという現実はないと思います。従いまして、この素案どおり6区が良いというのが私の意見でございます。

斎藤委員

 巻町寄りの中之口の方は、8区案希望が多いのでしょうけれども、将来性を考えましたら6区が妥当ではないかと考えます。

齋木委員

 私の立場からしますと、中之口が8区に入っても良いのかなと思いますけれども、ただ全体の区割りを考えた場合に、この8区案の6区に入らないと、様々な支障が出てくるのではないか。人口的にもそうです。よって、6区でよろしいのではないかと思っております。

伊藤委員

 先程も悩ましいと申し上げましたが、バランス等を考えますと、6区のままが良いのかなと思います。8区が絶対だめかというわけではないですが。

長谷川会長

 皆様から意見は伺いましたので、少し整理をする必要はあろうかと思います。それは次回に行いたいと考えます。
 それでは、西川地区の取り扱いをどうするかに関しても、意見を伺いたいと思います。
 これについては、前回、深川委員から説明があり、7区と同一区にということでした。深川委員いかがですか。

深川委員

 例えば、巻町役場は老朽化している、駐車場が狭いという意見が強い。
 ただ、役場そのものは老朽化しているけれども、2、3年先には県の事務所がなくなるということで、そこを考えているという意見もあるらしく、それについての反対意見はないようでございますので、それについて私は否定しません。

長谷川会長

 特に強い意見はない様ですので、これは原案に沿ったような形になろうかと思いますがそれでよろしゅうございますか。
―異議なし―

長谷川会長

 区役所の位置については、全体としては既設の施設を当面活用する。また、老朽化して、改修が必要な時には、各区の将来計画として議論いただければ良いことであります。また、駐車場問題は行政にしっかりと伝えていくということで、審議会としてはよろしいかと思います。

柳澤委員

 地区事務所を使うのは2区と7区の2ヵ所しかありません。19年の4月に政令指定都市になって区が出来る予定ですが、その段階で、すぐに新設の計画を実施していただきたいと思います。
 私はその旨を附帯意見として文書化していただきたいと思いました。

長谷川会長

 それは可能だと思います。

北沢委員

 私も今の意見と全く同じです。浜松市も、新潟市と同じ様に政令指定都市を目指していますが、7区のうち区役所を三つ新設するそうです。新潟市は既設設備を活用するということですけれど、今ほど言われたように2区と7区は新設するということで附帯意見に入れていただきたいと思います。

長谷川会長

 附帯意見として、文書化しておきたいと思います。
 それでは、長時間にわたっていただいた意見を基に、答申の最終案に向けて作業を進めたいと思います。
 ご提案申し上げますけれども、目に見える形のたたき台があった方が良いと思います。そこで、これから1週間位かけて副会長と相談いたしまして、たたき台を次回までに作らせていただきたいと思っております。それを基に、再度審議していただければと考えております。そういうことにさせていただいてよろしいですか。
―異議なし―

長谷川会長

 ありがとうございました。
 それでは、次回は、8月24日でございます。
 8月中には答申を完成出来るのではないかと期待しております。
 それでは、会議日程について、事務局から報告してもらいます。

事務局

 第8回審議会の日程でございますが、8月24日水曜日、午後2時からを予定させていただきます。
 なお、会場につきましては正式な案内を後日発送させていただきます。

長谷川会長

 それでは、第7回新潟市行政区画審議会を閉会いたします。
 ありがとうございました。

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〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1(市役所本館4階)
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