第5回行政区画審議会会議録

最終更新日:2012年6月1日

平成17年7月5日

司会

 新潟市行政区画審議会を開催いたします。
 本日の出席状況でございますが、加藤弘委員、熊谷建一委員、齋木光俊委員、田村秀委員、早川正男委員、末崎和成委員、原山博臣委員から欠席とのご連絡をいただいております。審議会委員が半数以上出席されておりますので、本日の会議が成立していることをご報告いたします。
 それでは、開会にあたりまして、会長からご挨拶をお願いいたします。

長谷川会長

 皆様、お忙しいところ、第5回新潟市行政区画審議会にご出席いただきまして、ありがとうございます。
 前回6月30日、第4回の審議会では、検討委員会より素案の説明をいただいたわけでございます。そして、それについての質疑応答が行われました。
 今回も、引き続き活発なご議論をいただきたいと思います。できましたら、本日をもちまして、審議会としての案を取りまとめたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

司会

 それでは、この後の進行は会長にお願いいたします。

長谷川会長

 議事に入ります前に、本日の次第及び資料の確認を行いたいと思います。

事務局

 本日の次第及び資料についてでございます。
 次第をご覧ください。
 まず、報告事項といたしまして、第4回審議会議事概要について。
 それから、区役所の機能について。
 次に、議事でございます。
 行政区画の編成及び区役所の位置についての素案について、ご審議いただきたいと考えております。
 また、その他といたしまして、住民説明会について。
 住民意見の募集について。
 二つをご検討いただきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
 それから、配布資料でございます。
 資料1、第4回審議会議事概要。
 資料2、区役所の機能について(案)。
 資料3、行政区画編成・区役所位置(素案)に関する住民説明会開催について(案)。
 資料4、行政区画編成・区役所位置(素案)に関する住民意見募集について(案)。
 以上でございます。

長谷川会長

 それでは報告でございます。
 前回、検討委員会の報告をお聞きした上で、皆さんから活発なご審議をいただいたわけであります。そこで、まず、前回の議事概要を、整理のために確認していただきたいと思います。

事務局

 それでは、第4回審議会の議事概要につきまして、資料1に基づき、ご報告させていただきます。これにつきましては、会議録ではございませんで、事務局で概要を取りまとめさせていただいたものでございます。
―議事概要説明―

長谷川会長

 それから、前回の審議で加藤委員からご指摘のあった、区役所の機能につきましては、検討委員会で説明があったわけですが、この審議会でもおさらいしておいた方が良いのではないか、ということで資料を作らせていただきました。
 資料2に基づきまして、事務局から説明をお願いしたいと思います。
―区役所の機能について(案)説明―

長谷川会長

 ありがとうございました。他に補足事項はありますか。

事務局

 前回、西川地区の住民の皆様から陳情書が提出されているということでご報告させていただきました。昨日、追加ということで321件の届出がございましたので、ご報告をさせていただきます。
 また、旧新潟市の中山自治連合会の方から、連合会を構成する17の自治会長の連名による陳情書が本日届けられました。内容といたしましては、第2次意見募集時に提示した5つの区割りパターンのうちの、B変更案が適正であるというものでございます。
 以上でございます。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 今、ご説明申し上げました、資料1と資料2、それから補足事項につきまして、何かご質問がございましたら承りたいと思います。

柳澤委員

 私の周りでは、新潟県内で100位あった市町村が3分の1位になってきているという状況の中で、新潟市も、数にすれば合併前の14市町村から3分の1ということで、5つの区で良いんじゃないかという意見があります。
 また、その方達は、田園型政令指定都市を目指しているのであれば、特に農地を大切にしながら住宅が建っている現状も考慮して、ある程度の広さがあっても区でまとまっていた方が良いと考えるとのことでした。
 こういう様なことで、農業のまとまりに関する問題は、区割りとは別の施策で解決出来るのですよ、という説得を、どういう形でやるのかが問題だと思います。
 もう一つ注目する意見として、農業試験場の園芸部が、昭和8年に長岡から新津七日町に移転しております。昭和56年まで、その試験場が地域農業発展のために利用されてきたわけですが、当時は、梨の品種改良を主体にやっておりました。昭和56年には北蒲原郡聖籠町に移転をしましたが、当時の試験場は、白根郷に大きな影響を与えたのです。白根も、先進的な農業経営を行っていた。ですから、試験場が果たしてきた役割というのは非常に大きいと思うのです。
 そういうことから、私は新津と白根は全く同等の水準で農業を進めていると思う。用水にしても、共に信濃川・小阿賀野川を使っています。
 そう考えれば、白根は新津に近いのではないか。
 おそらく、住民説明会でも、そういう問題が出てくると思い、発言させていただきました。

長谷川会長

 ありがとうございます。今の柳澤委員のご発言については、後ほどの審議で取り上げます。
 それでは、審議に入ります。
 この資料1、資料2に基づきまして、前回の審議で議論し尽くせなかった所を詰めさせていただきたいと思います。
 審議会で決定すべきことは、今後の住民説明会で意見を聞くための案でございます。市長への答申については、説明会後に改めてご審議いただきますので、その点、ご承知おきいただきたいと思います。
 それではまず、柳澤委員からの、新津と白根の地区をなぜ分けたか、一緒であった方が良かったのではないか、という意見について、江村副会長よりお話はありますか。

江村副会長

 柳澤委員のおっしゃったことも、検討委員会で十分に検討した上で、総合的な見地から妥当な線を決めたということであります。住民意見の最大公約数を目指すけれども、全部の意見を聞き入れるのは難しい。新潟市全体の発展のために、検討委員会で十分審議して作られた案であるということを、是非ご理解いただきたい。
 個別の点につきましては、その都度お答えしたいと思います。

田辺委員

 今ほど、農業と言う言葉が出ましたので、一言、私の考えも申し上げたいと思います。
 農業ということを考えると、私は6区と8区で一つだと思う。人口も約10万になりますし、5万人規模の区を二つ作るよりは、大きい区が良いのではないかと考えます。

小田委員

 関連する発言ですが、かつて新潟県では、112の市町村が存在しておりましたけれども、概ね3分の1の数になろうとしております。その自治体の数と、私どもが審議している区割りの数とは、本質的に異なります。私ども委員も、市町村自治体と行政区についてきちんと理解した上で、住民に説明していく必要があろうかと思います。

長谷川会長

 他に、区の数について質問はありますか。

深川委員

 田園型政令指定都市という新しい形を目指しているのは分かりますが、5万という区が果たして良いのかどうか。先行政令指定都市には、10万人以下の区というのがあまりありません。ましてや5万というのはほとんどない。そういった意味で、5万や6万の区で対応が出来るのかという疑問があります。
 6区と8区は5万でして、これでは力不足ではないか、という感じがいたします。西地区以西で一つにまとめていただくと、大体10万位になる。そういったことを配慮してほしいと思います。
 やはり、ある程度の人口がないと、問題が解決出来ないのではないか。是非、充実した区を作ってほしいということを申し上げさせていただきます。

柳澤委員

 今の意見と同じで、10万程度の人口規模で見る方向を考えていただきたい。人口6万台、7万台という区があるわけですが、それは、今の段階から、将来的に人口が増加すると推測出来るのであれば良いと思うのです。しかし、今後、万単位で人口が増加するかどうか、今の段階では分からないのではないかという気がします。
 そういうことからして、私は、今回の区割りは、出来るだけ10万位を目途に考えておいた方が良いのではないかという意見を持っているのです。

長谷川会長

 この辺りについて検討委員会のお考えをお聞かせください。

藤井委員

 6区と8区を一緒にするという考え方は、もちろんございました。それについて、検討いたしました。
 私どもは、審議会で与えられた行政区画編成基準に従って議論をしてまいりました。
 区の面積についても、行政区画編成基準にございます。区の中心地まで遠いと感じられない距離。時間距離がバス・自転車で概ね30分という数字も挙がっております。
 これにつきましては、バス・自転車で30分とはどれくらいの距離か、実際に地図であてはめまして、随分時間をかけて検討いたしました。
 従来の区役所は、住民票の発行等が仕事の中心でしたが、新潟市が目標とする政令指定都市というものは、地域住民との協働に重きにおいているわけでございます。そういう点から言いますと、区の面積があまりに広いのはいかがなものか。特にこの6区と8区につきましては、交通が大変不便な地域でございます。動線は皆、縦方向に向かっている。
 そういうことで、分権型政令指定都市を作っていく上で、6区と8区が一つの区では、あまりにも時間距離が多くかかりすぎるという結論になり、分けるという考え方でまとまりました。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 深川委員、柳澤委員、いかがですか。

深川委員

 区があまり小さくなりますと、色々な面で支障が出てくるとも思うのです。
 私は、6区と8区を一緒にするという考えはないです。全然異質なものですからですね。
 素案の8区、それに内野も元西蒲原なのですから、それで一つにまとまれば、約10万という形で良いのではないかと思っているわけです。
 坂井輪が非常に発展してきております。宅地造成もやっていて、段々と人口が増えてきている。ですから、あえて西地区と一緒にしなくとも良いのではないか。
 そういった意味では、西地区から西の方を一つの区にした方が良いと思います。

柳澤委員

 私は、第3回審議会で、検討委員会では、いくつの区割りで考えるのですかという質問をしたのですが、江村委員長が、検討してみないと分からないが、意見募集案でいくと七つ位が適当ではないか、しかし、いくつにするかここではまだ明言できません、とおっしゃっておりました。
 実際、8区になったのですが、5万台の区が二つもあるということについて、住民は、何故増やしたのかと言っている。新聞によると、大阪と京都には5万台の区があるのだということですが、やはり区を一つ増やすということは、行政費がその分だけ上積みされてくるわけだから、発足時は数をある程度吟味してやってもらいたい、というのが私のところに寄せられた意見のほとんどでした。

与田委員

 検討委員として申し上げます。今の議論は、5万人しかいないから先行き大変だとのことですが、区というのはそこで徴収した税金で運営するわけではなく、市全体の税金で運営します。また、まちづくりにおいて、人口が少ない分、意見は反映されやすいのではないか。地域協議会としても、非常に意見が通りやすくなりますし、自分の地域、独自の発展を、きちんとした方向で見せられるのです。
 政令指定都市移行後は、地域協議会の中で、こういうことをやりたいと挙げていく。篠田市長は、各地域から挙がってきた意見を重視したいとおっしゃっております。そういう時に、住民の意見がどのくらい出せるのかということを考えれば、あまりに小さな区だからと気にされる必要はないのではないかと考えております。
 ですから、私は8区は妥当であると思っております。

江村副会長

 行政区画編成基準におきまして、何に一番重点をおくかについて、検討委員の皆さんからご論議をいただきました。そして、地域の一体性、住民の利便性、それから地域コミュニティの協働性、これが大事だという話になりました。その後、これを基に勘案いたしました結果、7区案は、明らかに面積が広すぎて、住民に不便であると考えた。交通の動線からいっても不便である。そして、それならば分けたらどうかということになり、8区案が出てきたわけです。
 審議の中では、7区案にまとめるべく、いろいろな組み合わせを考えたのですが、どうやっても7区では無理だったというのが本音でございます。
 仮に、どうしても6区と8区は一緒の方が良い、と住民の方々がおっしゃるのであれば、再検討が必要でしょう。ただ、基準に基づいて我々が検討した結論はこうなったということで、ご理解をいただきたいと思います。
 それから、先ほど田辺委員が心配されていた農業の一体性について。区というのは、独立して行政を行う単位とは違うのです。
 従いまして、農業の一体性ということは、新潟市全市の統一的施策として、市が強力に推進すべきことです。これは、田園型政令指定都市の当然の責務であります。
 そういうことでは、例えば、1区も5区も同じ問題を抱えている。むしろ、全ての区が連帯してやらないと、田園型政令指定都市の田園の振興ということは出来ないのではないでしょうか。その問題については、広く、新潟市全体の発展の問題というふうに考えていただきたいと思います。

田辺委員

 各委員の説明を聞いていますと、やっていけるな、という感じはあります。
 ただ、広すぎるという話の中で、西蒲原では、ほとんどの家が2台、3台と車を持っております。交通機関の便は本当に悪く、本数も非常に少ないということで、自動車が主流になっています。高齢者も、自転車等を使って交通の手段としているわけでして、30分で移動出来るという基準については、そうこだわらなくても良いのではないかと思います。
 今回説明をいただきまして、農業関係に関しては、新潟市一体の政策の中でやっていくということですので、大丈夫だろうと思いました。

小田委員

 私は、検討委員会が示して下さったこの素案は良い案だと思っております。区画編成基準を十分に満たしており、また、平成14年11月に発表された都市圏ビジョンも捉えております。81万市民全員を満足させる区割りを作ることは出来ませんが、ベターなものだと思っています。
 先回の審議会で、江村副会長が、住民説明会に向けての論点の整理をしたいと話されておりました。同感です。
 私は、この素案は、市民の同意も得られるものだと信じております。

長谷川会長

 検討委員会の素案について、審議会内でもお互いに理解しないといけませんね。

北沢委員

 検討委員会で1案しか出ていませんが、私は複数案出て、ランクを付けたり、比較したりして、この案が良い、という形で出すかと思っていました。これ以外の案は出なかったのでしょうか。
 それから、審議会で基準を作って、人口規模は概ね10万程度ということを全員で確認したのですけれども、実際出てきたのは8区案のうち、10万以下の区が五つ。10万以上の区は三つしかないので、これを住民、市長、議会等の方々に検討してもらうわけですけれども、こういう時、理論武装として、基準をどう説明するか、ということが重要になってきますね。

江村副会長

 検討委員会内で、案はいろいろとございました。しかし、こっちにくっつけるとこっちが立たずという案が多く、結果、この案でまとまりました。
 大きい問題は黒埼地区、石山地区、それから6区と8区の割り振りでした。
 基準の10万人に合わせようとすると、旧新潟市市域を全て分けて、周辺の各区につけなければならない。旧新潟市市域の方を新新潟市市域につけるということには、おそらく住民のご同意が得られないのではないか。そう考えていった時、現在の8区案であれば、基準も概ね満たし、住民も利便性も考慮できるものだと意見がまとまり、検討委員会案として提出させていただくことになったわけです。

藤井委員

 私ども、区割りをするにあたりまして、分権型政令指定都市を挙げておりますので、文化的な一体性というものをやはり尊重しなければいけないというのがあります。
 先ほど与田委員もおっしゃっておりましたが、地域の意見が反映しやすいという点から、区の人口は少ない方が好ましいと考えております。
 行政の単位として、人口は最低限どの位必要かということについては考え方があると思いますが、私どもとしては、市の基準の5万人以上であれば地域的なまとまりが得られると思います。そして、その程度の人口で行う行政は、地域の人の声が行政に反映されやすい構造になると考えております。

江村副会長

 第3回審議会で行政区画編成基準をお認めいただきましたが、人口規模の3項目に、こういうものがあります。
 人口規模は、10万人程度が適当であると考えられる。1区あたりの人口は、地形・地物や歴史的沿革などから、画一的に設定することは適当でないが、全区の平均としては概ね10万人とする。
 この基準に基づきまして素案を作らせていただきました。

小林委員

 私も検討委員会の考えに賛成です。ただ、検討委員会で、9区というのが出たら、という議論もなさっていましたね。その時の会議録を見ていましたが、9区では行き過ぎではないかという、そんなニュアンスがあったように思うんですね。その辺りはいかがだったのでしょうか。
 私は7区で議論が始まり、8区になったことは、大きな発展があったと思っています。その基礎にあるものが住民の結束であり、今後、区の協議会等を作った時に、それがうまく機能することを重視し、そのためには人口規模は10万にこだわらないということで8区に動いたとお聞きしまして、非常に良い議論がなされてきたと、納得しております。
 ただ、9区の話が出た場合、どうするのかと、突っ込んだ話をお聞きしたいと思います。

江村副会長

 はい、小林委員がご指摘のように、9区案も出ました。
 しかし、新市の効率性を考えれば、区の数は少ない方が良い。9区の案については、もし、5万人位の区ばかりになったら、果たしてそれは効率的なのか、という強い反対意見が出ました。
 8区案になったのは、先ほどご説明したとおりです。

長谷川会長

 小林委員は新潟島のことで、前回ご発言されておりましたね。

小林委員

 はい。新潟島の方が、新潟駅を含めた南部の発展を、我がことのように理解して未来を感じる夢があるというふうにおっしゃったことを、なるほどと思って納得した次第です。ただ、危惧が残るのは、歴史的背景から見て、沼垂と新潟の方々が、どのようにお互いを考えて、協議会でうまくやっていくのかということなのです。

佐藤委員

 検討委員として、最初は私も新潟島を単独一区にしてほしいと発言しました。でも、現地視察で各地域を廻ってみましたら、同じ新潟市なんだと思ったんです。それで、長年住み育った場所だけを一つの区に、という意見にこだわるのはちょっとエゴだなと考えるようになりました。
 人口で見ますと、新潟島では夜間人口が6万いるそうですから、引き立つけれどちょっと小さいと思う。昼は大勢いるから良いのでは、という考えもありますが、やはり区民として、そこに夜も昼もいる人達のことを特に真剣に考えなければならない。
 また、新潟市の周辺部は、広さはあるけれども人口が少ない、中心部は人口があるけれども広さはたいしてない。そこで、将来の発展を考えると、新潟島が新潟駅周辺や沼垂地区と一緒になれば、一番力を発揮し、また自分達も元気が出るのではないかとも思っております。
 広さがないからと簡単に他の地域につけることは出来ませんし、逆に広いけども人口が足りないからと一つの区にするというのもよろしくない。交通弱者にとって広すぎますと、移動が出来ないのです。
 そういったことで、検討委員会では慎重に審議をいたしまして、この素案を作成いたしました。
 最後に、特に1区と6区と8区は、人口は少ないけれど、広さは沢山お持ちです。この広さを発展的なことに向けて、皆様が気持ちを揃えて区の将来を考えたら、ものすごく夢のある地域になると思います。

長谷川会長

 ありがとうございました。
 この新潟島の件について、藤井副委員長は新潟市都市計画審議会の会長でもいらっしゃいます。
 何か新潟島のことで、お考えはありましたでしょうか。

藤井委員

 新潟島の件ですが、相当時間を費やして議論しました。
 信濃川を挟んで西と東では、文化的にも歴史的にも異なっているんだという指摘は、検討委員会の方でも出まして、相当長い時間をかけて審議いたしましたけれども、将来の発展性ということを考えれば、一体になって、同じ場で地域の発展を考えた方が、新潟市全体のためになるのではないかという結論で落ち着きました。

与田委員

 3区では、特に商業者の方達の間では信濃川を挟んで、文化的な差、歴史的な差を感じているようです。きちんとした理論武装で進めていかないと厳しいかなと思っています。住民説明会の時には、住民の話も聞きながら、きちんとした形でこういうふうにやっていきたいという将来ビジョンを打ち出していくことが必要だと思います。

樋口委員

 今、商業者のお話が出たので関連なのですが、区役所の機能について、産業の振興というのが入っております。まだ、具体的な検討には入っていないと思いますが、今まで合併された市町村では、中心市街地の活性化基本計画が出来ております。そういったものを踏まえて、最低限の生活の質を保証するといった、商店街のレベルを保証する記述を意見として書いていただけないかと思います。中心市街地ということになると旧新潟市かと思うのですが、そちらに全て商圏が吸い取られてしまうと、郊外での買物が出来なくなってしまうのです。交通弱者にとって、これは厳しいことで、将来を見据えたことを考えていかないといけない。
 それから、区の数について。
 検討委員会報告を読ませていただき、7区案では、それこそ交通弱者や遠い所に住む人達にはつらいものがあるなと思いました。8区案は問題が解消されており、良いと思います。
 人口密度が少ない所ですと、行政の施設が全て一ヵ所に集まってしまう。そこにある区役所へ用事を足しに行くとなると、区が大きすぎると、移動だけで結構な時間を費やしてしまいます。区の中心まで、30分というのは重視すべきことだと思います。

江村副会長

 これも農業と同じ問題ですね。全市の課題として、商店街の活性化というものに取り組まなくてはならない。それは、各区のご意見をいただきながら、新潟市の振興のために考えるべき問題だと思います。
 ただ、地域の意見を集めて、統一化するための窓口として、区の機能は大事になると考えています。

阿部委員

 この問題解決については、今、各地区に地域審議会が設けられております。その中で審議をしながら、それをまとめて市の方にあげていくという方法がベターではないのかと、私は考えております。

長谷川会長

 ありがとうございました。地域審議会を活用して、ということですね。

金城委員

 先行政令指定都市を見ますと、政令指定都市になり数年後に人口が大幅に増えたということもございます。あくまでも先走った話で恐縮ですが、今後、他の市町村から、政令指定都市になったら合併したいという話も出てくるでしょうし、人口はこれから発展的に増えるのではないかと思います。
 そういうことからしますと、1区・5区・6区・8区は人口が少ないと言われておりますが、将来的に解決されるのではないか。
 それと、先ほどから聞いていますと、区割りによって他国に追いやられるような誤解があるようですね。そんなことはありえませんし、あくまでも同じ新潟市民であることを意識すべきですね。
 検討委員会が出された素案については、最高ではないかと思います。

吉田委員

 私も皆様のご意見を聞きまして、本当に良く出来ていると思います。

堅田委員

 小学校区を割らないという話が出ていたと思うのですが、2区・3区・7区で、小中学校区が分断されると書いてあります。それについて説明をしていただきたい。

事務局

 検討委員会で出されました案は、実は、2区・3区・4区の境目を高速道路で分けている関係で、曽野木地区小・中学校区が一部分断されております。また、中学校区につきましては、関屋中学校が分断される。教育委員会に聞きましたところ、最終的な校区の問題は、教育委員会の方で個々具体的に決定すると聞いております。現在のところの考え方としては、通学区域を区割り線が通ったとしても、通学区域の変更はないということです。

長谷川会長

 よろしいでしょうか。区割りにかかわらず、学校区はそのままということですね。
 他にいかがでしょうか。

斎藤委員

 旧新潟市の両川地区に住んでいるんですけれども、今回のバス路線の検討で、赤字路線のため4月から廃止になっております。道路がどこも渋滞して、不便になっていることもありますし、ぜひまた新しい道路の建設を進めてほしい。巻町も合併しますので、東港からつながる大外環状線の早期完成と、新交通システムの整備を早急にしていただければと思います。

長谷川会長

 そうですね。交通網のことは、検討委員会案の附帯意見としてもございます。ここは最終的にもきちんと残したいと思っております。
 初めにも申し上げましたように、今回お決めいただくことは最終的な市長への答申ではございません。住民説明会において、住民の方々からご意見を伺うための審議会としての案でございます。それを、今回決定していただきたいということでございます。
 これまでの審議を見ての私の考えでございますが、この検討委員会の案を、住民説明会に持参する案とするのが妥当ではないかと判断いたします。
 これについていかがでしょうか。
―異議なし―

長谷川会長

 ありがとうございました。
 それでは確認させていただきます。
 検討委員会の報告に、各区の考え方というのがございます。1区から8区まで、簡潔に各区の特徴や将来の発展性について書いてあります。
 それから、各区の考え方のところに附帯意見がついておりまして、学校区についてと、警察署管轄区域と行政区の問題についてです。
 それから、区役所位置の考え方と、二つの附帯意見がついてございます。区役所の位置につきましては、既存の施設を最大限利用するという、審議会の基準をとりまとめたわけでございますが、中には非常に老朽化しているものもある。それについては、今後、改修や新築をする場合、その位置について十分に配慮をするということが当然だろうと思います。
 それでは、この検討委員会からいただいた案を、住民の方々からのご意見を聞くための審議会の案とさせていただいてよろしいでしょうか。
―異議なし―

長谷川会長

 ありがとうございました。

事務局

 それでは、皆様からご了解をいただきましたとおり、行政区画の編成及び区役所の位置につきまして、検討委員会の案を素案といたしまして、住民の皆様から意見をお聞きするということにさせていただきたいと思います。

長谷川会長

 今、ご確認はいただきましたが、今回の検討委員会の案は、審議会への報告という形で出されておりますので、これを今度は住民の皆様へお出しするための審議会の案として、もう一度作り直すわけですよね。

事務局

 はい。今度は、住民の皆様へお示しすることになりますので、基本的には区割りと区役所の位置の基本的な部分から説明する格好になろうかと思っております。

長谷川会長

 そうですね。そういう形で進めましょう。
 それでは、今後の住民説明会、それから住民意見募集について、事務局から説明してもらいます。

事務局

 それでは、資料3、資料4に基づきまして、住民説明会、それから住民意見募集についてご説明をさせていただきたいと思います。
 まず、資料3、住民説明会の開催でございます。新潟市行政区画審議会の審議で出された行政区画編成・区役所位置の素案を市民に広くお知らせし、素案に関する意見をお聞きするため開催するものでございます。
 開催の日程でございますが、7月16日土曜日から7月31日日曜日までと考えております。
 当初、全21ヶ所ということでご説明させていただきましたが、現在の新潟市21ヶ所に加えまして、巻町1ヶ所を加えまして、全22ヶ所と考えております。
 説明会所要時間は、約1時間半程度を予定しているところでございます。
 参加対象は、新潟市民、そして巻町民ということで考えておりまして、住所地にかかわらず都合のつく会場にご参加いただきたいと考えております。
 この説明会の周知の方法でございますが、「市報にいがた」、及び「広報まき」に掲載することによって、広報を行いたいと思っております。
 住民説明会での説明資料につきましては、行政区画の編成・区役所の位置(素案)に基づきましてリーフレットを作成したいと考えております。
 説明会の体制でございますが、都合のつく審議会委員の皆様からご出席をお願いしたいと考えており、審議会委員は説明及び質疑応答などを行い、事務局は会場設営など諸準備を行いたいと考えております。
 住民説明会の大まかな流れでございますが、各会場、開会いたしまして、審議会委員からご挨拶をいただき、行政区画の編成・区役所位置(素案)につきましてご説明をいただきたいと考えております。これは、30分程度を予定しております。その後、それに基づきまして、各会場の住民の皆様から質疑応答ということで約60分を予定しております。
 住民説明会の日程ですが、16日、土曜日の亀田市民会館から、31日、日曜日の潟東農村環境改善センターまででございます。
 各審議会の委員の皆様からご出席いただきたいと考えておりますので、その出欠につきましては、事務局の方にご報告いただければと考えております。
 資料4でございます。
 住民説明会に合わせまして、この行政区画の編成・区役所位置(素案)について、住民の皆様からご意見を募集することとしておりますが、募集期間を7月16日、土曜日から、8月2日、火曜日必着までとしております。住民説明会の最終日が7月31日ですので、最終の住民説明会を聞いてからご意見をお寄せいただくまでの日数を確保させていただき、8月2日必着ということにさせていただきたいと考えております。
 募集対象者につきましては新潟市及び巻町に在住・在勤・在学している人。
 用紙につきましては次ページにございます。
 募集方法につきましては、意見用紙に意見を記入し、郵便、FAX:、電子メールで送付又は各施設に設置した意見箱に提出してもらいたいと考えております。
 意見用紙の設置施設でございますが、市役所本館案内、市役所第一分館案内、本館5階503会議室に常設的に部屋を設けまして、住民の方々からおいでいただけるスペースを確保して、意見をお寄せいただけるようにしたいと考えております。また、市内各支所、各地区事務所、各連絡所におきましても、この用紙を設置したいと考えております。
 また、意見用紙につきましては、新潟市のホームページからもダウンロードできるようにしておきたいと考えております。
 この素案につきまして、先ほどリーフレットを作成するということで申し上げました。このリーフレットにつきましては、新聞折込等によりまして、市内全戸配布したいと考えております。また、リーフレットは、意見用紙と共に、市役所本館等の施設に設置いたしますし、新潟市のホームページにも掲載したいと考えております。
 お寄せいただいたご意見につきましては、行政区画審議会での議論の参考としていただきたいと考えています。
 意見募集用紙でございますが、素案につきまして、それぞれご自由にご意見をお書きいただきたいと考えております。なお、ご意見をお寄せいただくにあたり、住所、氏名、連絡先を、ご記入いただければ、ということで考えております。

長谷川会長

 以上のとおりですが、よろしいですか。
―異議なし―

長谷川会長

 それでは、このような段取りで住民説明会、それから意見募集を行いたいと思います。
 リーフレットの作成ですが、本日決定した素案を、市民の方々に見やすく分かりやすくお示しできるように、副会長と相談しながら、事務局と共に作成したいと思いますが、お任せいただけますでしょうか。
―異議なし―

長谷川会長

 ありがとうございました。
 説明会には審議会の委員にもご出席をいただきたいわけでございまして、各会場、大体5名位の出席があればよろしいかと思います。合計22回開かれます。分担をして、御参加いただきたい。
 出席確認表にご都合を書いていただく欄がございますが、それを全部お願いするわけではなくて、その中から毎回5人位になるように、こちらで調整させていただきたいと思います。

事務局

 出席確認表は7月8日頃までに事務局の方にお出しいただければと考えております。

長谷川会長

 それから、今まで審議会で出た意見をきちんと説明しなければいけない。そこで、委員内での意思統一をすべく、説明会前に打合わせ会議を開かせていただきたいと思います。
 こちらの考えですと、7月13日、水曜日でございますが、午前10時から1時間半程度で考えております。

事務局

 正式なご案内につきましては、後日送付させていただきたいと考えております。

長谷川会長

 各説明会会場で、同じ説明をして、その上でご意見を伺うことが必要です。その打合わせでございますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、以上で第5回新潟市行政区画審議会を閉会させていただきます。
 ご協力ありがとうございました。

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