新しい年度を迎えて

最終更新日:2022年4月4日

 「春は、あけぼの」の書き出しで始まる『枕(まくらの)草子(そうし)』。まばゆい朝日に公園の木々が芽吹き、春の訪れを感じるとき、ふとこの随筆を思い起こし、「春は、夜明けがいい」と清少納言(せいしょうなごん)の気持ちに思いを重ねる今日この頃です。
 南区では、幸いに大きな雪害もなく春を迎えることができたことに、ほっと胸を撫(な)で下ろしています。一方、新型コロナウイルス感染症はなかなか収束までに至らぬ状況です。このような中、これまで区民の皆さまからは積極的なワクチン接種をはじめ、感染対策の徹底、規模の縮小を図り、白根大凧合戦をはじめとした地域行事を開催するなど、感染症の拡大防止にご配慮しながら地域を盛り上げていただきました。飲食店の皆さまからは時短要請にもご協力をいただき、ご尽力してくださったすべての皆さまに心から感謝申し上げます。
 新たな年度を迎え、引き続き新型コロナウイルス対策をしっかりと進めながら、皆さまが安心して暮らし続けることができ、風と大地に育まれた南区らしいまちづくりをさらに進めてまいります。
 大河津分水は通水100周年を迎えます。信濃川と中之口川に囲まれた南区ではこれを契機に、防災意識のより一層の浸透と治水の重要性の啓発に取り組みます。また、区の活性化に住民の皆さんの健康と活力は不可欠です。健康寿命の延伸を目指した健康づくりや農業の担い手支援など、南区の礎(いしずえ)である人づくりにも注力します。未来を担う子どもたちを育むために、子育て支援やさまざまな学校の学習活動をサポートしていることも南区の特徴の一つです。先日、南区は白根高校と連携協定を結びました。これにより、区役所が高校の学習・地域活動を支援する一方、高校生のフレッシュなアイデアを区づくりに生かしていけるものと期待しています。このほか、ポストコロナ時代を見据え、南区に賑わいを取り戻すためのきっかけとなるような事業も実施する計画です。
 コロナ禍により、私たちの暮らしにはいまだ閉塞感が漂っています。しかし、明けない夜はありません。間もなく、桃や梨の花、チューリップなど南区らしい季節の花々が私たちの目を楽しませてくれます。大地が恵み、まちに賑わいが戻り、文化の風薫る南区の姿を思い描きつつ、今年度も多くの施策に取り組んでまいります。より良い事業成果を上げることができるよう職員一同努めてまいりますので、区民の皆さまのご支援とご協力をお願いいたします。
 
令和4年4月1日 
南区長 五十嵐 雅樹

このページの作成担当

南区役所 地域総務課

〒950-1292 新潟市南区白根1235番地
電話:025-372-6621 FAX:025-373-2385

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで

サブナビゲーションここから

令和4年度

注目情報

    サブナビゲーションここまで