北区意見交換

最終更新日:2017年7月26日

(1)

長浦農村公園の光晴の館について

(2)

早通健康福祉会館について

(3)

阿賀野川右岸堤防の遊歩道設置について
(4) 行政カタカナ用語ディクショナリーを作ってほしい

質問1

長浦農村公園の光晴の館について

発言者

 長浦農村公園にある光晴の館で体操の会を立ち上げて数年になる。しかし、市の建物でありながら、いつになっても暖房が改善されず、冬場は利用者が車で灯油を運び、部屋を暖めて体操をしている状態である。今までもコミュニティセンターをはじめ、区の産業振興課や地域課、区民生活課にもお願いをしてきたが、解消されないままになっている。参加している方たちは、私をはじめ、思い出の地である長浦中学校の卒業生であり、その跡地は利用者が集う場所となっている。利用者の話を聞いていても、人を求め、集う場がいかに必要かということが伝わってくる。
 先日、私は社会福祉協議会の支え合いのしくみづくりの研修の場にも参加した。少子化対策ももちろん大事だが、これから2025年に向けて、超高齢社会になっていくので、気軽に使える場、使い勝手がよい光晴の館になるよう手直しをしていただきたい。

市長

 皆様が出会える場、健康づくりに取り組んでいただく場は市にとっても非常にありがたく、重要だと思っている。コミュニティ施設の人口当たり、あるいは面積当たりの密度などに相当なばらつきがあるため、いろいろな支援の仕方があるが、今後は、老人クラブや敬老事業の支援をできるだけ同じような形にさせていただきたい。それにより、今まで支援が厚かったところが減るのではないかと心配されている方もいて、今年1年かけて、さまざまなお話を聞き、落としどころを決めていこうと思っている。例えば敬老の日の集まりのときに、健康体操などをやっていただければ、健康寿命の延伸に対する取り組みの支援というように、工夫をしていただき、落ち込みを少なくしていく。今後、現在ある施設をすべて我々が維持管理し、修繕、建て直しをしていくとなると、新しいまちづくりに使えるお金が非常に限定的になる。そのため、さまざまな複合機能を持つ施設にするということも地域でご相談させていただくことになる。

区長

 長浦農村公園にある光晴の館では、長年健康体操の取り組みをされていて、まさに健康寿命延伸にも大きく貢献されている。また、ゲートボールも盛んで、ゲートボールをされている方も光晴の館を使うということで、健康に大きく貢献している市の施設であるが、ここは旧豊栄市時代に農村公園整備の一環として、農村公園の施設の一つとして建てられたものである。
 当時、地元から自主的に使っていただくということで、使用料はかからない代わりに、それ以外の設備品は皆様に寄附をしていただいてスタートをした。そのような中で、あそこは冬は寒いということは私も把握しているが、これまでは施設に暖房設備を持ち込んで活動していただいていた。
 今回、我々も現場をいろいろと見せていただいて、どのように改善できるかということを考えたところ、まず灯油については、毎回持ち込むのは大変だと思うので、置いておけるような場所を工夫させていただきたい。そして、トイレは清掃などもしていただいていたが、今年度、皆様方と相談させていただいて、地元のコミュニティの方に委託することになった。このようなことで、市長が説明したように、全市的な並びで公平にやらなければならないところもあるが、その中で何ができるかということを皆様と一緒に考え、これからもこの活動を頑張っていただき、健康寿命の延伸にもご協力いただきたい。

質問2

早通健康福祉会館について

発言者

 北区もの忘れ検診では、すでに医師会のほうで検診が始まっており、現在、何人かの方が認知症として、その後の経過を観察している状態である。住民の方もかなり関心が深く、受診率が非常に高いので、今後、もの忘れ検診が進めばいいと思っている。市には支援をしていただき、大変感謝している。
 早通では、早通健康福祉会館を立ち上げ、地域の方たちが脳イキイキ教室などの活動をしている。市の建物ではないので、自分たちで運営費を稼ぐような形で一生懸命取り組んでいるが、ここを地域の保健室にしたいと思っている。篠田市長がおっしゃったように、みんなの茶の間の中に保健師さんに入ってきていただき、月に1回、2回くらいは健康相談に乗っていただけるような市の体制が確実にあるほうが良いと思っているので、今後、その辺りをしっかりと提携していただきたい。

市長

 北区の医師会の皆様には、もの忘れ検診あるいはその他の取り組みを先進的に行っていただいていることについて感謝申し上げる。早通健康福祉会館は本当にありがたい取り組みである。初年度でどのような形になるか、まだしっかり把握できないが、健康寿命延伸アワードに、ぜひ手を挙げていただき、アワードを受賞していただけると大変ありがたい。10万ポイントや、5万ポイントというレベルでの話になるが、地域の方の励みになるのではないかと思っている。これから健診受診率を上げて、中学校区単位で健康を競い合うという形にさせていただきたい。
 健康づくりを頑張りましょうといっても、3割の壁というものがある。7割の人は、私はまだまだ健康だ、私は関係ないと考えており、一生懸命取り組んでくれるのは3割である。その3割の人たちが、健康教室や健康ウォークに参加しているだけでは効果が限定的になってしまう。市としては何とか、7割の無関心層にも健康づくりに参加していただきたいと思っている。専門家にお聞きすると、3つの方法があるようだ。
 一つ目は、先ほど申し上げたようなポイント制度である。体に良いことをすれば何かもらえるということで、やってみようかなと思っていただくという取り組みである。これも動機付けに十分なると思うので、より広げていきたい。
 二つ目は、歩いて楽しく、自転車や公共交通で便利に移動できるまちをつくるということである。健康に良いことをしているつもりはなくても、快適な散歩道が近くにできたから、ちょっと歩いてみようかとか、バスが便利になったから、バスに乗ってみよう、JRにも乗ってみようということで、結果的に健康に良いライフスタイルに変化していただけるということである。これはスマートウェルネスシティという言い方をしており、まちづくりと健康づくりの徹底連携を新潟市も行っている。
 三つ目が、口コミである。今回、新たに中学校区単位で健康状況を見てもらうことができるようになり、口コミの効果を期待している。女性専用の「カーブス」という健康教室があるが、カーブスの社長に、どうして女性だけなのかと聞いたところ、女性は口コミ力が非常に高く、「カーブスは健康にいいよ」ということを、いろいろな方が言ってくれて、それが新たな会員を招くことになるそうだ。男性は口コミ力が弱いので、男性用のカーブスをやるつもりはないという社長のお話だった。市としては、中学校区単位で健康状況を見てもらうことで、「うちの中学校は受診率がすごく悪いんだってさ、何とかしなきゃだめだよね。」というような、地域のまとめ役、地域の支え役から、健康に関して大いに口コミ力を発揮していただきたいと思っている。
 健診を受けていただけない方にどうすれば健診を受けようという気持ちになっていただけるかということについては、保健師が訪問させていただくなど、特別なことを行っていかなければ受診率は上がらないと思う。北区にはこれが良さそうだということがあればご提案をいただき、あるいは意見交換をさせていただいて、実績を北区で作っていただき、良いものは全市に広げていきたい。もの忘れ検診もその一つだと思っている。

質問3

阿賀野川右岸堤防の遊歩道設置について

発言者

 近年、松浜地区も老若男女問わず健康意識の高揚から、大河の自然、景色に恵まれている阿賀野川の堤防道路を風景や鳥類を眺めながらウォーキングする人たちが年々増えている。しかし、堤防道路には歩行者にとって二つの問題点がある。
 一つ目は、ウォーキングをしている堤防道路には歩道がなく、ほぼ直線で見通しがよいため、速度を上げて走る自動車が多く、身の危険を感じている。また、早朝や夕方のウォーキングでは堤防に外灯がないため、懐中電灯を持参しているが、走行車が歩行者を認識してくれているか不安である。
 二つ目は、ござれや阿賀橋のインターチェンジ造成地に新規工場が建設され、広い住宅団地に分譲住宅の建設が進むと、堤防道路は今以上に車両の通行が増大することから、歩行者が交通事故に遭遇する危険性が増してくる。
 そのため、右岸堤防の河川、新井郷川分水路水門脇から、ござれや阿賀橋を過ぎて運動公園に接続する1.3キロの区間の堤防脇に、歩行者専用の遊歩道設置を要望したい。この要望については平成27年度のまちづくりトークにおいて、歩行者数調査による利用状況を踏まえ、事業化に向けた協議、調整を関係機関及び関係課と進めていくという回答をいただいた。その後、新潟市と国土交通省の河川管理者が占用許可について条件協議を行い、新潟市が窓口になるという条件で国からの許可をいただいた。一方、国から建設交付金、補助金が得られないため、現在、進行が止まっている状況である。健康寿命延伸には歩く運動は基本である。自然環境の整った阿賀野川堤防脇への遊歩道設置を新潟市からも決断していただきたい。

市長

 市は2011年の新潟・福島豪雨の後、国土交通省と出水という面を最優先で意見交換させていただき、大変迅速に、信濃川、阿賀野川ともに流下能力を上げていただいた。また、阿賀野川は水あたりの強いところがあるので、そこを改良するということで、基本的には出水のほうを最優先で進めてきた。今後、今のお話の所も踏まえて、どうすれば川に親しみ、川の恵みを実感できるか。また、健康寿命につながるような形で遊歩道などを整備していっていただけるか、市の役割分担はどうなのかということを協議していきたい。先日も、北陸地方整備局の局長とお話をさせていただいたが、遊歩道の話まで聞かなかったので、今後お会いしたときに、国の感触も聞いてきたい。

区長

 昨年、一昨年と、区長と語る会でこのテーマで意見交換をさせていただいた。私も松浜中学校でバドミントンの夜間会合を行っており、あの道路を毎週のように通っているが、車がスピードを上げて通る所もあり、安全かと言われると、少し心配なところもある。
 今日のテーマである健康寿命の延伸に関連したウォーキングということで、それを限られた今の予算状況の中で、どのようにして取り組んでいけばいいのか。それで地域の皆様にどれだけウォーキングに参加してもらえるのか。非常に大きな契機になるのではないかと思っている。今年も7月4日から区長と語る会を開催する。そこでも踏み込んだ中身で意見交換をさせていただきたい。整備だけではなく、これから実際に使っていくためにどうするか、実際に一度整備をしても、いろいろな管理が必要になるなど、どのような活用がされていくのかというところも含めて、今年は意見交換をさせていただきたいと思っている。いずれにしても、すでに使われている方もいるとのことなので、健康寿命延伸にも寄与するということで、前向きに話し合いをさせていただきたい。

質問4

行政カタカナ用語ディクショナリーを作ってほしい

発言者

 先ほどの市長の説明の中でも、アーツカウンシルやガストロノミーなどといったカタカナ文字が出てきていたが、私は自治会長の立場で、これらの言葉の意味を町内の人から聞かれて恥をかいたことがある。そのため、カタカナ文字の解説用語、行政カタカナ文字ディクショナリーといったものを新潟市で作っていただきたい。そうすれば、文化度も上がり、良い対応がとれるというのが自治会長の立場である。

市長

 アーツカウンシルなどの国が決めた言い方や、国際的にそれを言うとすぐ分かっていただけるというものは大切にしていくが、市民の方への対応が少ないというご指摘だと思う。特にこれから健康寿命の延伸のときに、医学用語でも、ロコモ、フレイルという言葉も出てきている。お年寄りの方があまり栄養に配慮しない食事を続けているとフレイルという虚弱状態になってくるので、このフレイルというものも非常に問題なのだということを医療の専門家はおっしゃっている。ようやく私もフレイルという言葉に反応できるようになったが、専門家やお医者さん、行政にとっては当たり前の言葉を丹念にかみ砕いて、お年寄りの方や子どもたちに分かるようにしていくということは、非常に重要である。今日のご指摘を受けて、特に健康用語で分かりにくい部分があると、いくら健康教室に行っていても意味がなくなってしまうので、その辺りを優先的に、日本語で訳すとこうなると言えるようにしたり、また資料にはそういった解釈を極力盛り込むようにしていきたい。

※カタカナ用語には可能な限り日本語を併記し、注釈を付けることとした。

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市民生活部 広聴相談課

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