中央区意見交換

最終更新日:2022年6月28日

(1)

区の基本方針を踏まえながらのにいがた2kmの推進について
新規ウインドウで開きます。(2) 松くい虫の防除について

(3)

公共交通の利用促進について

(4)

にいがた2kmの取り組みの仕方について/バス専用走行路について
新規ウインドウで開きます。(5) 予備的な避難所の公表について

(6)

都心エリアのまちづくりの進め方について

(7)

古町ルフル広場、萬代橋の活用について

(8)

税金の無駄遣いについて

(9)

沼垂道路について/図書館の雑誌購入について

(10)

「新潟教育・文教3km」の提案について/二世帯住宅の建築費助成制度の設立について

質問1

区の基本方針を踏まえながらのにいがた2kmの推進について

発言者

 にいがた2kmのプロセスについて、一つ提案がある。区自治協議会には区ビジョンのテーマに沿った4つの部会があり、政令指定都市になって十数年間、この部会での取り組みが随分進められてきた。この部会の成果品はきちんとしたフォーマットで蓄えられていると思う。これは一つの宝である。だから、できれば、十数年間の成果品のまとめを、次期総合計画の自治協議会素案説明の際に検証していただきながら、にいがた2kmをどのような形で推進するか、それを踏まえてやっていただくのも一つの方法ではないかと思っている。

市長

 今年は新潟市が政令市に移行してからちょうど15年目の節目の年に当たる。これまでの間、8区の中で、特色ある区づくりを進めさせていただき、皆さまから多大なるご協力をいただいてきた。また、その蓄積も、しっかり確立している部分。また、まだまだ課題として残っている部分があろうかと思っている。そうしたことをしっかり踏まえながら、反映していく必要があると考えている。次期総合計画の策定に向けて、今後も多くの市民の皆さまからのご意見を反映させていきたいと思う。

質問2

松くい虫の防除について

発言者

 松くい虫の防除については、かなりの金額になるので、それについて提案をさせていただく。
 まず、少し専門的な話になるのだが、本当にマツノマダラカミキリがマツノザイセンチュウを媒介するのかということである。内野から青山方面への海岸道路を走ると、軒並み松林が赤茶けている。松くい虫は何かというと、マツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリのことをいう。その被害のことだが、枯れた松を見ると、まるで塩害のように海岸方面だけが赤茶けているように見える。さらに、植林された1メートルくらいの幼木までがすべて茶褐色になっていた。果たしてこのような幼木にまで、マツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリが1本残らず集まってくるのか、少し疑問に思った。
 また、私は昆虫採集が好きなのだが、過去に1頭たりともマツノマダラカミキリは採集したことはない。調査は新潟県の病害虫防除所等がやっているが、本当にすべてマツノザイセンチュウが原因なのか、私は疑問に思っている。百歩譲ってマツノザイセンチュウが原因としても、あまりにもマツノマダラカミキリが少ないので、ひょっとしたらマツノザイセンチュウが宿主、要するに寄生する相手を変えたのではないかと疑問が残る。宿主が変わったら変わったで、別の防除方法があるかもしれない。
 それから、更新木についての意見である。防風林なので新しい木を植えるということなのだが、その新しい木について、新たに防風林を植栽する場合には、現在と同様、クロマツで、その中でもマツノザイセンチュウに対する抵抗力を向上させた品種を使用するということだが、松というのは山の尾根部分に列をなして植生するくらい、貧栄養、栄養が少ないところを好む。そこで、昔のように枝葉を燃料や肥料に使わなくなった現在では、松林に、常に落ち葉等が無いように管理するのは非常に難しいのではないかと思う。すると、林床、森林の下の土の面だが、それがすぐに富栄養になってしまうので、松の育成には向いていない。そうすると、松がすぐに弱ってしまう。
 生態系研究の第一人者の方の本を読むと、新潟の海岸線の潜在自然植生、本来そこに生えるべき植物のことだが、それは松ではなくて、シイとかカシとかタブノキといった常緑広葉樹なのである。常緑広葉樹というのは、松に比べると防火作用や洪水時の障害物を受け止める力がとても強い。いろいろなところで大火があるのだが、そういう火事が常緑広葉樹の林によって止められるということが非常に多い。また、洪水や何かで車などが流れてきたらそれを止める力がすごく強い。あとは常緑広葉樹を防風林として見れば、生物多様性にも寄与すると考えられる。今後、松が枯れて植林等もするのだが、常緑広葉樹を代替の木として植えるということも考えていただければ良いのではないかと思う。

市長

 おっしゃるように、こんなに松くい虫が広がったのかと思うように、海岸沿いの松林が赤茶けているのが感じられる。これまでの間、西海岸公園の松枯れ対策については、新潟市だけではなく、学識経験者をはじめ、新潟県、造園協会の皆さまと意見交換を行いながら対策を進めてきており、マツノマダラカミキリやマツノザイセンチュウを対象とした薬剤散布を行って対策している。今いただいたご意見を踏まえ、私も確認しながら進めていきたいと思う。
 また、松林再生のために現在、防風林としての樹木の特性を考慮した植樹を進めており、松くい虫に耐性のあるクロマツや、常緑広葉樹であるタブノキ、大変大きな木だと思うが、そういう混合林で進めている。海岸に面している新潟市の保安林は砂を防ぐという意味でも重要であるし、市の財産であると思っているので、西海岸公園をはじめとした日本海側の保安林並びに森林については、しっかり保全ができるように、今後も皆さまからご意見をいただきながら対策をしていきたいと思う。

質問3

公共交通の利用促進について

発言者

 暮らしやすいまちというテーマについて、ご提案申し上げたい。
 まず、お礼を申し上げたい。昨年11月の「すまいるトーク」において、公共交通の利用促進に取り組んでほしいとお願い申し上げた。その後、新潟交通の1日乗車券が出て、それから紙のタイプでも提供され、当初、今年の3月末までの予定だったが、5月末まで延長され、私は本日もそのデジタル版を使ってここまで来ている。普通に買うと760円なのだが、それが500円で済むということで、大変助かっている。今日来ておられる方、市民の皆さまにも活用していただきたいと思っている。
 それで、昨年11月にお願いしたときに、市長は私の提案を受けられた後、まず、事業者が大打撃を受けているから止血対策が先だとおっしゃっていた。ただ、今回、春でまん延防止等重点措置も解除されて、新聞記事を読むと、かなり利用が戻ってきているということを伺っている。
 それで、このタイミングを捉えて市長にお願いしたいのは、この利用促進にさらに乗り出してほしいということである。例えば、今日私が利用した1日乗車券も新潟交通専用である。新潟市内にはJRもあるし、区バスも住民バスもあるし、あと、ウォーターシャトルも移動手段としては十分利用できる。例えば、仙台には「仙台まるごとパス」というものが通年で設定されている。これはJR、市営地下鉄、市営バス、宮城交通バス、仙台空港アクセス鉄道、阿武隈急行、そして観光循環バスのるーぷる仙台も全部乗り放題である。先月、富山県高岡市を訪れてきたのだが、ここは新潟県で言うと長岡市くらいの規模なのだが、バスとライトレールを一緒に乗れる1日乗車券がエリアの大小に合わせて3種類設定されている。
 市民がなぜマイカーを使うかというと、公共交通に乗るたびにお金がかかってしまうからである。ところが、これを持って1日乗り放題となると、利用促進に向けたインセンティブが働くと思う。
 ただ、あらゆる事業者を含めるとなると調整が大事である。現に札幌は調整が難航して廃止してしまっている。市長には、各事業者間の調整を行って、市民一人一人が利用しやすい環境を整えるよう、指導力を発揮していただきたいと思っている。佐渡汽船を傘下に収めたみちのりホールディングスも、新潟交通との連携を目指すと、設立の時の記者会見で述べている。
 利用額の軽減だけでなく、無料化した町もある。例えば、バルト三国の一つ、エストニアの首都タリンは、もともとの人口が41万人なので新潟市よりも小さな町だが、ここは市民の公共交通利用を無料化したところ、4年間で人口が1割増、投入した税金の2倍の税収増を達成している。エストニアというと極端な例ではないかと思われるかもしれないが、国内でも富山市、岡山市、熊本市などが期間限定で無料化を行って社会実験を行って、今、効果を算出しているところである。
 投入した税金を倍にして回収し、町も元気にする、そのような野心的な取り組みがあっても良いのではないか。公共交通の利用増、そしてにいがた2kmをはじめとしたまちなかを活性化させるためには、連携というものがキーワードになる。あらゆる公共交通を連携させ、まちなか利用とも連携させることで、市民一人一人もまちなかも元気な新潟市を実現させていただきたいと思う。

市長

 新型コロナウイルス感染症の主流がオミクロン株に変わり、毎日市内でも200人前後の感染が広がっているような状況である。子どもたちへの感染も憂慮すべき事態ではあると思うが、一方で、重症化や中等症化する人が少なくて、医療ひっ迫をしていないということで、これまで皆さまに感染拡大防止と、経済社会活動の両立という難しいことをお願いしてきたが、少し局面が変わりつつあるのではないかと感じているところである。やはり、感染が広がっているときに、皆さまに公共交通を利用してくださいと言うことも、正直申し上げることができなかった。しかし、国全体が経済社会活動の回復ということにウェイトが移っていく中で、今後、新潟市内の公共交通の利用の促進についても、しっかり取り組んでいきたいと思っている。
 それから、ご意見をいただいたように、さまざまな公共交通を連携させて、利用者の利便性を高めていくということが、世界的に広がっていると思う。また、公共交通は本当に大事であると皆さんが思っていても、実際、利用するとなると、やはり厳しい面もあるというのが実情ではないかと考えている。おっしゃるように、これを連携させるというのは、民間の会社でそれぞれ思惑も違うところもあると思うが、重要なことなので、我々も大きな方向性としてはそういうことを実現していかなければいけないのではないかと考えている。今後とも十分研究しながら新潟市政を進めていきたいと思う。

質問4

にいがた2kmの取り組みの仕方について/バス専用走行路について

発言者

 にいがた2kmという言葉は知っているけれども中身がよく分からないという意見が多いという報道があった。ここを考えると、どこに問題があるのかということを考えていくべきだろうと思う。私の印象としては、市民参加型のまちづくりではないと思っている。言ってみれば、官製のまちづくりである。そこにあるのだろうと思うので、やはり、取り組みの仕方をもう少し考えたほうがいいのではないかと思う。
 そこで、にいがた2kmの基本方針や、今年度の取り組みを見ると、東大通に人を中心とした空間を作るということになっている。どういうことなのかお聞きしたところ、今、東大通は4車線であるが、歩道を拡張して、そこにベンチとかテーブルなどを置いて、憩いの場、人が集まる場所をつくりたいというお話である。それは分かったのだが、そうすると、4車線が3車線になる。そこで疑問に思ったのは、バスの専用走行路をどうするつもりなのかということである。新潟駅から日銀までの約2kmの間にこれを造ろうということなので、にいがた2kmのエリアにこれが被さってくる。それをどうするのだろうというところが、どの資料を見ても載っていない。
 新潟交通との協定書の中で、新潟市と新潟交通の役割分担がある。その条文を見ると、新潟市の役割として、「BRT事業がより機能的なものとなるよう専用走行路の整備に努めるものとする」となっている。つまり、造るように努力しますということなのである。努力義務的なものがある。それと併せて、市長が就任された翌年、令和元年10月、新聞によると、BRTの事業評価委員会が過去4年間のことについて総括をして、それを市長に差し上げた。それを受けて市長が行った記者会見の新聞記事を見ると、専用走行路については今後検討しますという回答がある。まだこれは結論が出ていないと私は理解している。あの記者会見後、すでに2年半経過している。未だに専用走行路をどうするのかという結論を出さないというのはいかがなものかと思っている。
 それで、先ほど申し上げたように、場所的ににいがた2kmと被さっているので、これを造るか造らないかによってにいがた2kmの内情そのものが変更していくものも出てくる。そこのところをはっきりするためには、この際、にいがた2kmの事業を進めるためにも、まず、専用走行路をどうするのかという結論を出してから進めるべきだと思う。
 それに併せて、拡張してものを造るということなのだが、それについて社会実験をやっていくということになっている。今年度、予算も1,400万円計上して、市議会で承認されている。社会実験というのは、目的があってやるわけである。そうすると、では、どこにどういうものを造ってどういうことを知りたいから社会実験をやるという目的が、どこにも書いていない。ただ、予算が承認されているので、議会の皆さんは分かると思う。ただ知らないのは市民だけなのである。そういうことで、どこにどういうものを造ってどういうことをするために社会実験をやるのか聞きたい。
 そして、4車線が3車線になることによって、やはり車の流れが変わってくるし、新しい新潟駅が完成した場合、2階から東大通を全部見渡すことができる。そのときに、政令指定都市新潟の駅前のメインストリートが3車線しかないと、景観上、それをどう思うか。そういうことをひっくるめて、いろいろなことを考えていかなければならないと思うのだが、そういう説明が全く無くやろうということなので、最初に申し上げた、言葉は知っているけれども中身が分からないということにもつながってくると思う。その点、どういうお考えかお聞きしたい。

市長

 大変重要な点をご指摘いただいたと思っている。一つ目の、にいがた2kmをぜひ市民参加で進めてほしいという意見については、本当に我々も反省しなければいけない点があるかと思うので、今後ともそのような考え方のもとで進めていきたいと思っている。
 それから、順番が逆になるが、専用走行路について、これまで、評価委員会を設け、神奈川県にある神奈川中央交通の方からアドバイザーになっていただき、専門的な皆さんからご意見を聞きながらBRT新バスシステムについて検証を進めてきた。そうした中で、利用者が新型コロナウイルス感染症で行動制限になった結果、バスの利用者が減少し、私としては、連節バスをさらに新潟市として4台プラスで購入することについては、当面の間、凍結をさせていただくとともに、現状では専用走行路は実現不可能であると個人的には考えている。そして、新潟交通と結んできたこの協定が今年度をもって終了を迎えるので、次の協定の中でご意見を踏まえながら検討していきたいと考えている。
 それから、駅前の東大通の社会実験についてである。新潟駅が60年ぶりにリニューアルするのに合わせ、国の一つの方針でもあるが、道路を賢く使おうということで、全国各地で、道路を歩道に転換していくようなまちづくりを行っているところがある。新潟市としても新しい新潟駅を整備するにあたって、ウォーカブルで、歩行者がゆったり歩いて行けるような試みをやってみたいということで、実証実験をさせていただきたいと思う。手法としては、今4車線あるのを3車線にして歩道を広げ、そこにベンチを置くなど、皆さんが楽しめるようにしていきたいと思っている。

質問5

予備的な避難所の公表について

発言者

 新潟もいよいよこれから梅雨入りを迎える。そうすると、集中豪雨も心配される。今までは、避難ということになると避難所への避難ということだったのだが、最近はそれだけではなくて、例えば、分散避難や車中避難ということもよく言われる。また、自宅から避難所までのルートを事前によく確認してくださいということも言われる機会がある。
 それで、予備的な避難所の内情なのだが、1年くらい前、総務課にどこが追加になったのかとお聞きしたら、それはまだ教えられないという回答だった。理由は少しよく分からないのだが、そういうことではなくて、予備的な避難所であったとしても、各区の住民は確認しておく必要があると思うので、ぜひ、明日にでも公表していただけないか。

市長

 今、新型コロナウイルス感染症が広がっており、指定避難所にたくさんの人が避難すると3密になってしまう。そのため、一定程度今までよりも空間を確保しなければならないので、まずは皆さんから指定避難所に避難していただき、状況によって、さらにスペースを確保するための補助的なものということで、予備的な避難所を設けさせていただく。その予備的な避難所に最初から避難してしまうと、いろいろ支障が生じてしまうので、まずは皆さんから指定避難所に避難していただき、その後に予備的な避難所をお知らせして、避難していただきたいと考えている。

質問6

都心エリアのまちづくりの進め方について

発言者

 都心軸を作るというのは非常に大事なことだと思っている。ただ、今、新潟の場合だと、萬代橋を渡ってからすぐ町、例えば商店街やアーケードが始まっているわけではない。地域的な問題でもあるのだが、これが少しネックになっていると思うし、「選ばれる都市」ということで、都市と田園との調和とあるが、中央区以外の方にとっては、都心などというものはあまり関係ないと思っていることも現実である。この辺を、ハード的な面では進められていると思うのだが、ソフト的な面で、都心軸の育成を今後どのように考えられているか。それと、現状をどのように踏まえられているかということをもう少しお聞きしたい。
 新潟市が日本海側で政令指定都市になったときに、比較されるのは金沢や富山だろうが、やはり昔の駅前というのは、金沢でも、町の中心まで本当に何もなかった。駅前にホテルがあって、あとは本当に寂れたような感じだったのが、今では新潟市は金沢や富山に対しても都心部では負けつつあるのではないかと思う。どのように若者や観光客たちに対してアピールしていくかということをもう少し詳しくお聞きしたい。

市長

 新潟市は15市町村が広域的に合併して、約50万人の都市から80万人の人口を擁する政令指定都市になったことで、人口を多く有するとともに大変広い市域になった。こうした「すまいるトーク」を開催すると、確かに郊外の皆さんからは中央区への重点投資ということについて指摘を受けることが多々ある。新潟市政としては、もちろん中央区だけではなく市内全域を発展させていきたいという大きな目標がある。
 ただし、そういった中で、新潟駅から古町の間というのは一大交通結節点であり、県都の中でも中心的なエリアである。今回、新潟駅がリニューアルし、また、これまでも、古町などは2000年代に入って大和や三越デパートが撤退して、商業形態が変化したことで停滞し、活性化というものが求められてきたと思っている。
 今回、にいがた2kmに焦点を当て、さまざまなことを考えている。その一つは、都心エリアに大きな建物がたくさんあるが、やや古い建物があり、いざ大きな災害が発生したときには危険だと思われる部分もあるので、今回、ビルの建て替えなどの助成を行いながら、この都心エリアを安心・安全なまちにしていく。それとともに、デジタルが進んでいる時代で、実際、にいがた2kmの地域に、デジタル技術を持った起業・創業が始まっているので、そうしたものをさらに増やして、若い人たちからここで事業をやっていただくということも考えている。デジタルを活用して地域課題の解決を頑張っていきたいという方々が多いので、それぞれ市内8区のさまざまな魅力と地域課題について、しっかり連携しながら、新潟市全域にその良さを波及させていければと思っている。
 新潟市は都市部も郊外もあり住みやすく、また15市町村が合併したことから旧市町村で培われた歴史や伝統、魅力がある、そうしたことを積極的にアピールしながら、選ばれる都市にしていきたいと考えている。

質問7

古町ルフル広場、萬代橋の活用について

発言者

 にいがた2kmの件で、先日、新聞の投書欄に、古町ルフル広場でコーヒーを飲みたいという投稿をした人がいた。私はこの考え方に非常に同感である。せっかく広場ができて、ピアノを自由に弾けるようにはなっているのに、あの広場を活用しなくてはもったいないと思う。にいがた2kmにもかかる古町ルフル広場をもっと活性化するために、この方の意見をぜひ考えてみたいと自分自身も思うし、ぜひやってほしいと思っている。
 それから、例えば、民謡流しで交通機関を止めることができるので、このような季節に新潟のシンボルである萬代橋の交通を止めて、パラソルか何かを置くと、非常に華やかな感じで、この春や夏を楽しめると思う。
 また、万代は伊勢丹があるのでけっこう人がいるが、古町は三越がなくなったために、特に高齢の方がなかなか町に出てくる機会がない。古町を私たちのような高齢者の色で染めて、元気に明るくなるような取り組みをしたらどうか。広場があるし、そういうところに高齢者がもっと楽しめるような企画をしてもらいたいと思う。

市長

 今、お話を伺って、広場でコーヒーを飲みたいと言ってくださる方がいて嬉しいと思った。
 それで、広場の活用については、新潟古町まちづくり株式会社というところが運営しており、そこへお話は伝えていきたいと考えている。それから、駅周辺、万代、古町、それぞれ歴史や地域の特色がある。これまではそれぞれの地区が活性化に努力されてきたと思うのだが、その3つの地区をつないで、新潟の魅力をにいがた2kmということで打ち出すことで、さらに魅力が高まり、今後、新潟市の都市の価値も高まっていくのではないかと考えている。相乗効果を今後発揮できないかということも考えていきたいと思っている。
 それから、萬代橋については、昨年、新潟シティマラソンが実施できなかったので、古町から萬代橋の間を走る、ファンランというものを実施した。私は県外の方々が多く集まる全国大会のようなところでご挨拶させていただくときに必ず、新潟で一番素晴らしい景色は、この萬代橋周辺から見晴らす景色であると言っている。市民の皆さんにも親しめるイベントなども今後また継続的に考えていきたいと思う。

区長

 中央区においても、NEXT21の1階に民間の方からピアノをお借りし、もう2年ほど経つが、誰でも弾けるピアノということで置かせていただいた。ただ、新型コロナウイルス感染症ということでなかなか使用できないという状況があった。そうした中で、ルフル前広場にそうした皆さんが弾けるピアノを置いていただき、そしてまた使っていただいている。
 また、区役所としても、区づくり事業ということで、まちなか発にぎわいプロジェクトを予定している。そうしたルフル前広場や本町で各事業所の皆さんが一生懸命賑わいの発信をされているので、そういったところとまた連携させていただきながら、町の賑わいをしっかりと作っていきたいと思っている。

質問8

税金の無駄遣いについて

発言者

 10年くらい前にNEXT21の1階に小林幸子の人形が飾ってあった。あの人形は今現在、どうなっているのか。ああいうものを保存しておくだけでもお金がかかるし、また、処分するにもお金がかかると思う。どうもいろいろなところに新潟市は少しずつ無駄遣いが多いと思う。例えば、図書館の本を購入するにも定価で購入しているとか、少しずつ、些細なところでもいいから無駄遣いを無くすようにしていただきたい。

市長

 市の税金を適切に使ってほしいということについては、そのとおりであり、今後も事業の選択と集中、また、将来的に市債、新潟市の借金を返していくために、事業の厳正な選択と縮減によって、市債を少なくしていきたいと思う。

質問9

沼垂道路について/図書館の雑誌購入について

発言者

 沼垂道路は平面道路ではなくて、高架化道路で決定なのか。来年度の用地買収額をなるべくたくさん、100億円くらい国に要望してほしい。明石通の工事と沼垂道路は同時進行ということなのか。430億円の事業費の内、用地買収費はどのくらい見込んでいるのか。事業費として5,000万円の予算がついているが、早く用地買収をやってほしい。
 また、返事はいらないが、先ほども話があった、図書館の雑誌の購入について、新潟県は入札でやっている。なぜか新潟市は定価購入している。何かすっきりしない。図書館は検温機も、緊急連絡先を記入する用紙もない。あと、古い雑誌は古紙として年3回出しているが、市民に無料で配布してほしい。3、4万円の雑誌があるのであれば、古紙として出すのではなくて、リサイクルショップに販売しても良いのではないか。少しもったいないなと思う。

市長

 沼垂道路については、紫竹山インターから柳都大橋までつながる、国が実施する事業である。新潟市として、当然、財源的には負担があるが、大変大きな、また長期にわたる事業となる。なおかつ栗ノ木道路の付け替えなど、住民の皆さまに大変ご不自由をおかけしている部分もあろうかと思っている。
 ご質問のとおり、高架化道路であり、その下部については、今後、地域の皆さまにも住民道路として完成した暁にはより利便性が高まる道路が整備されると考えている。
 それから、用地の買収費については、国で調査、測量を行ってきたが、あくまでも今後、そうした中で確定していくものであると考えており、現在、新潟市としては用地買収にいくら、整備費についてこうなるということを正確にお聞きしていない段階である。

質問10

「新潟教育・文教3km」の提案について/二世帯住宅の建築費助成制度の設立について

発言者

 市役所から海側を見て関屋分水路を見渡していただきたい。この地区には新潟大学医歯学部をはじめとして青陵大学、日本歯科大学、青陵短期大学、それから高校は新潟中央高校、青陵高校、新潟商業高校、新潟高校、第一高校中学校、それに小中学校は新潟大学附属小中学校、関屋中学、鏡淵、浜浦、有明台の小学校まで、全部で16の学校がある。そのほかに幼稚園も保育園も数多くある。新潟市内のこの狭い地区にこれだけの教育機関が集中している地区はないと思う。
 開港150周年を迎え、古町上大川前、西堀、東堀は商業の発展ということで、先人の方が苦労されている。なぜこの地区に教育機関が集中しているのかというと、新潟港開港以来、船員の方々は港の発展、商業の発展と相まって、人材の育成、教育にも尽力されているのではないかと思う。地名が示すように学校町通もある。教育の重要性を考え、学校を設立していったものと考える。これらを後世に伝え、発展させていくことも現在の我々の使命と考える。古町の沿線上、西大畑を含め、新潟市役所以西の地区を文教地区として都市計画に加えていただきたいと思う。今、新潟市が進めている都心軸のにいがた2キロメートルから市役所を起点として「新潟教育・文教3km」にしてはどうか。
 具体的な施策としては、白山駅や関屋駅などから学校までの通学路の整備、それから今、人口が増加している鳥屋野方面や郊外からの直通バスの交通網の整備、それともう一つは、これだけ多くの学校があるので、学校間の垣根を越えて、生徒が集えるような施設、例えば、新潟中央健康福祉センターの跡地などに図書館を兼ねた文教施設を造る。
 それから今度は、資金面の協力をお願いしたいのだが、人口の増加に基づいた三世帯同居の二世帯住宅建築の建築費助成制度の設立等により、人口増加が図れるばかりか、家庭内で高齢者や子どもの見守り、そして空き家対策になると思う。いろいろ複雑な問題や課題があるのだと思うが、行政と地域が一体となって協議会を立ち上げていただき、その協議会の立ち上げに市長からご尽力いただければと思っている。

市長

 まずは、新潟駅から古町までのにいがた2kmについて、新潟市を挙げて活性化に努めていきたい。新潟の教育文教地域3kmというご提案をいただいた。計画はないが、確かに、新潟大学医歯学部をはじめ、日本海側に沿って伝統的な学校があると思っている。ここから新潟市の将来を担う子どもたちが、教育を受けて成長している。ご提案いただいたこの3kmを新潟市としても今後大事な地域として、地域の皆さまとともに連携しながら活性化に努めていきたいと思う。

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市民生活部 広聴相談課

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