市長説明

最終更新日:2022年2月1日

令和3年度 市長とすまいるトーク

市長説明

 私から、市政について少しお話しさせていただき、その後に皆さまからご質問やご意見をいただければと思っている。
 最初に、新型コロナウイルス感染症について振り返らせていただきたい。今年に入ってから感染が急激に拡大してきたところである。特に8月、9月にはデルタ株の影響により、月に千人以上の感染者が確認され、過去最多の感染となった。
 市民、事業者の皆さまからの感染対策へのご協力によって、最大の感染ピークを乗り越えることができたと思っている。今後予想される感染の第6波に備え、これまでの経験を踏まえた感染防止対策や医療提供体制の強化を図るとともに、感染拡大の兆候を見逃さないよう注意を払っていきたいと思っている。
 次に、本市の1、2回目のワクチン接種は順調に進んでおり、新たに12歳になる方や、これまで何らかの理由でワクチン接種ができなかった方に対しては、予約可能な会場を市ホームページやワクチン専用コールセンターにおいて、引き続き、ご案内していきたい。
 次に、本市のワクチン接種の状況については、11月23日時点の接種対象となる全ての年代の合計で、1回目の接種率が87.6パーセント、2回目の接種率が86.7パーセントとなり、8割を超える方が2回目の接種を終えている。ワクチンには感染や重症化を予防する効果があるため、多くの方が接種され、現在の落ち着いた感染状況につながったと考えている。
 また、接種率については、全国50万人以上の都市でトップクラスである。市民の皆さまからワクチン接種についてご理解いただいたものと感じている。
 国からワクチン接種の3回目の接種についての詳細が示される予定だが、本市のワクチン接種が円滑に進められるよう検討を進めている。
 65歳以上の高齢者の接種については、来年2月からの接種を予定しており、接種券は2回目の接種日から8か月を経過する方から順次発送の予定である。予約時の混乱を生じさせないよう、前回集団接種を受けた65歳以上の方には、あらかじめ、3回目の接種券に集団接種の日時、会場を指定したうえでご案内することを検討している。
 個別医療機関、あるいは職域接種された65歳以上の方や、64歳以下の方のワクチン接種については、予約が必要となるが、集団接種を希望される方向けの枠も一定程度確保する予定である。本市の3回目のワクチン接種が円滑に進められるよう、新潟市医師会等と連携しながら準備を進めていきたい。
 次に、経済社会活動の支援については、これまで、国の交付金や市の基金を活用し、打撃を受けた各分野の事業者を支援してきた。現在は、地域のお店の応援と消費を喚起するため、「地域のお店応援商品券」の発行のほか、「Oh!弁当で地域のお店応援事業」や、飲食店と関連のある事業者を応援する「飲食関連事業者応援事業」などを実施している。
 まちづくりについてだが、まず私は、本市の強み・良さは、信濃川が流れ、ビルが建ち並ぶ都心部と、さまざまな恵みをもたらす田園部がバランスよく共存共栄していることであると考えている。これまでは東京一極集中の流れを止めることができなかったが、新型コロナウイルス感染症を契機として、地方への関心が強まっている状況にあると思っている。このときに心豊かに暮らしやすい新潟の魅力をアピールし、進化させていきたいと考えている。
 都心部では、新潟駅周辺整備事業が大詰めを迎え、まちづくりの大きな転換期を向かえている。新潟駅から万代・古町をつなぐ都心軸を、親しみやすい愛称として、「にいがた2キロ」と名付け、活性化していく取り組みを始めている。
 この都心のまちづくりの基本方針は、「人・モノ・情報の中心拠点となる稼げる都心づくり」「都心と8区の魅力・強みのコラボレーションによる新たな価値の創造」、「居心地が良く、市民が主役になるまちづくり」の3本柱とした。この3本柱に沿った取り組みにより、IT企業など企業誘致を進めるとともに、起業・創業により新たな産業を起こし、若者の雇用を増やしていきたいと考えている。また、若者の県外流出の抑制にもつなげていきたいと考えている。
 ここからは、本市が現在行っている各分野の主な事業を紹介する。子育て支援に関しては、子育ての負担と不安の軽減を図るため、子ども医療費助成の拡充などを行った。子どもの通院助成は、小学校6年生までだったものを、今年4月より高校生までの対象とし、子育て世代の方から安心して子育てができると喜んでいただいている。
 次に、教育では、今年度からGIGAスクール構想が本格的に始まった。小学校、中学校、特別支援学校では、一人1台のICT端末を日常的に活用して、授業が行われており、既に家庭へタブレット端末の持ち帰り使用も始まっている。子どもたちが身につけやすい時期に、本市の教育を通じ、デジタル活用を身の回りの道具として、当たり前に扱えるよう取り組んでいる。今後、市立の高等学校3校にも一人1台のICT端末を整備する予定である。
 また、これから学校にデジタル教科書の導入や、10年後、大学入試がペーパーレス化されることなどを踏まえ、今後10年間を見据えた「教育の情報化ビジョン」を教育委員会で作成している。
 次に、健康長寿社会の実現に向けて、高齢者の方が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、地域包括ケアシステムの取り組みを進めている。「認知症サポーター」の養成や、認知症地域支援コーディネーターを配置するなどし、また、高齢者の虚弱を意味する「フレイル」を予防するため、今年度は実施地域を拡大し、今後、全市に展開していく予定である。
 次に、近年、異常気象により頻発する自然災害に対し、足元の安心・安全の確保を進めたいと考える。避難所の機能強化として、備蓄物資の拡充や避難スペースの不足に備えた補助的な避難所を43か所確保している。地域防災力強化のための支援では、自主防災組織への助成や防災士のスキルアップ研修、資格取得助成などを行っている。現在、新潟市防災士の会に属する防災士は、令和2年度末で287人まで増加した。また、発災時に円滑な避難所運営ができるよう、「避難所運営委員会」の平時からの立ち上げを進めているほか、地域ごとの特性などを踏まえた「地区防災計画」の作成に二つの地域が取り組み、その結果を踏まえて、今後の展開方法などを検討していきたい。
 次に、農業については、米価の下落、後継者の不足など厳しい環境にあるが、日本一の水田面積を誇る本市の農業を元気にしていくために、儲かる農業を実現しなければならないと考えている。そのために園芸の振興を図ることを目的とし、新たな大規模園芸産地づくりへの支援を行っている。
 次に、本市の次期総合計画の策定についてだが、基礎データによると、全国の傾向と同じく、本市のこれからの人口は右肩下がりに減少している。
 人口減少に加えて、新型コロナウイルス感染症への対応や、脱炭素社会へ向けた取り組みなど、さまざまな時代潮流や社会の変化がある。
 本市の強みは、都市と田園の調和による暮らしやすさ、広大な田園と自然環境からもたらされる豊かな食と農。そして港、空港、高速道路などを備えた人流・物流の要衝であると思っている。時代や社会が大きく変わる中でも、こうした本市が持っている強みを最大限活用しながら、まちづくりを進めていきたいと考えている。
 本市の次期総合計画は、2023年から2030年までの未来に向けた計画となり、皆さまから10年先、こんな新潟にしていきたい、こんな暮らしやすい新潟にしたいという思いや、考えを、ぜひ形にしていきたいと考えているので、皆さまからご意見などをお聞かせ願いたい。
 最後に、区の取組みについては、各区の個性を伸ばし、特色あるまちづくりを進めながら、この広い新潟市全体の一体感の醸成を図っている。

北区
 区自治協議会や地域コミュニティ協議会をはじめ、地域の皆さまから、飛砂対策、子育て支援、認知症予防対策など、北区の課題に対する取り組みにご協力をいただき、感謝申し上げる。
 北区の区ビジョン「自然・活力・安らぎにあふれるまち 住みたくなるまち 北区」を実現し、本市の魅力を増やしていきたいと考えている。

東区
 区自治協議会や地域コミュニティ協議会をはじめ、地域の皆さまから、コロナ禍での産業観光や、歴史文化の振興など、東区の課題に対する取り組みにご協力をいただき、感謝申し上げる。
 東区の区ビジョン「豊かな産業とやすらぎの水辺が調和し、笑顔と元気があふれる、空港と港があるまち」を伸ばし、本市の魅力を増やしていきたいと考えている。

中央区
 区自治協議会や地域コミュニティ協議会をはじめ、地域の皆さまから、地域の魅力発信や伝統的産業のPR、鳥屋野潟の環境啓発や松くい虫対策など中央区の課題に対する取り組みにご協力をいただき、感謝申し上げる。
 中央区の区ビジョン「歴史と文化の薫りただよう、うるおいと、にぎわいのまち」を伸ばし、本市の魅力を増やしていきたいと考えている。

江南区
 区自治協議会や地域コミュニティ協議会をはじめ、地域の皆さまから、江南駅をはじめとするインフラの整備、「亀田縞」など地域ブランドの確立、地域での見守りなどの江南区の課題に対する取り組みにご協力をいただき、感謝申し上げる。
 江南区の区ビジョン「緑と調和した、賑わいと安らぎのあるまち」を伸ばし、本市の魅力を増やしていきたいと考えている。

秋葉区
 区自治協議会や地域コミュニティ協議会をはじめ、地域の皆さまから、まちなかの活性化、子育て支援、災害に強いまちづくりなど、秋葉区の課題にご協力いただき、感謝申し上げる。
 秋葉区の区ビジョン「花と緑に囲まれた、笑顔咲きそろう、にぎわいのあるまち」を実現し、本市の魅力を増やしていきたいと考えている。

南区
 区自治協議会や地域コミュニティ協議会をはじめ、地域の皆さまから、「新潟南区創生会議」との協働、次世代を担う人材の育成、果樹の担い手不足対策など南区の課題に対する取り組みにご協力をいただき、感謝申し上げる。
 南区の区ビジョン「大地の恵みと伝統・文化にはぐくまれた郷土愛あふれる、いきいきと暮らせるまち」を伸ばし、本市の魅力を増やしていきたいと考えている。

西区
 区自治協議会や地域コミュニティ協議会をはじめ、地域の皆さまから、飛砂対策、子育て、地域の支え合いの仕組みづくりなど、西区の課題に対する取り組みにご協力をいただき、感謝申し上げる。
 西区の区ビジョン「都市と農村が融合する、うるおいの住環境と優れた学術環境に育まれるまち」を伸ばし、本市の魅力を増やしていきたいと考えている。

西蒲区
 区自治協議会や地域コミュニティ協議会をはじめ、地域の皆さまから、二次・三次交通の受け入れ整備、儲かる農業の実践、健康寿命の延伸など西蒲区の課題に対する取り組みにご協力をいただき、感謝申し上げる。
 西蒲区の区ビジョン「豊かな自然、歴史と文化のかおりに満ちあふれ、人と人があたたかくつながるまち」を伸ばし、本市の魅力を増やしていきたいと考えている。
 引き続き、市政・区政運営に対して、ご理解・ご協力のほどをお願い申し上げる。
 私からの説明は以上となる。

市長説明資料

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市民生活部 広聴相談課

〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1(市役所本館1階)
電話:025-226-2094 FAX:025-223-8775

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