西蒲区意見交換1

最終更新日:2016年1月15日

平成27年12月6日(日曜)午後1

(1)

自治協議会・コミュニティ協議会への支援について

(2)

観光産業の振興について

(3)

観光事業に対する市からの補助について
(4) 少子化対策について

質問1

自治協議会・コミュニティ協議会への支援について

発言者

 現在、自治協議会が企画立案して実施している自治協提案事業に対して、市から500万円を支援してもらっている。これまで様々な事業を実施し、一定の成果をあげられたと思っている。
 西蒲区には海岸地方があったり山があったり、また、農村地帯や住宅地などさまざまな地域がある。自治協としてこれまでは共通の課題について取り組んできたが、これはという事業がなかなか思いつかない年もあった。
 一方で、コミ協は活動の範囲が相当広がってきているが、活動費が非常に不足している。そこで提案であるが、自治協の予算をコミ協の事業にも回せるようになると、区の活性化につながると思う。コミ協が自治協に事業提案した場合については、コミ協にも財源を振り向けられるようになるとありがたい。ぜひ検討いただければと思う。

市長

 お話のように、コミュニティ協議会にも大変多彩な活動をしてもらっている。その中には、区全体に係るものや、モデルとしてふさわしい事業などもあるので、そういうものについては自治協の提案予算枠の中でコミ協の活動を支援できるように、今年度から枠組みを変えたところである。今後コミ協活動が非常にいい形になることは、自治協の評価にもつながると思う。
 西蒲区は地理、地形が非常に多彩であるが、例えば、非常にすばらしい取組として男女の出会いの場づくりをコミ協が取り組んでくれている。先進的に活動を始めていただき、今、実績も出てきているので、そういったものは区共通の課題として取り組んでもらえるのではないかと思う。全体では自治協がリードし、コミ協がそれぞれの地理特性その他を生かして活動する形で進めてもらえるとありがたい。今後さらに活動がしやすくなるよう、また、効果的となるよう、皆さまと意見交換をしていきたい。

質問2

観光産業の振興について

発言者

 既成の観光業に対する振興策についてお伺いする。当地区は五ヶ浜、角田浜、越前浜の三浜にそれぞれ海水浴場があるが、近年の観光ニーズの多様化によって海水浴客のにぎわいも少なくなり、海水浴期間も以前から見ると短くなってきている。このような状況下では経営が成り立たず、廃業する浜茶屋が後を絶たない。また、地区内に巻漁港があるが、砂が堆積して船外機付きのボートしか利用できない。船の修理や網のつくろいなどのインフラもほとんど整備されておらず、忘れられた巻漁港といった状況である。また、当地区の基幹産業は農業と漁業だが、後継者不足で経営の安定化が図れず、崩壊状態である。
 そこで当コミュニティ協議会では、地区を縦断している国道402号線沿いにある観光資源を活かして、ルート402三浜ロマンチック街道のビジョンを打ち出して取り組んでいる。具体的には、新潟から寺泊の方へ向かって、越前浜市民農園、越前浜海水浴場、巻漁港、遠藤実先生の実唱館、温泉もあるワイナリーエリア、妙光寺の岩屋、角田の海水浴場、そして角田岬灯台や灯台下の判官舟隠しというようなところがある。角田山の登山口ともつながっており、これらを活かして交流人口の拡大策に取り組んでいる。
 そこで、3点お願いしたいことがある。1点目は、地域の観光産業にかかる浜茶屋について、斬新で近未来にマッチングしたネーミングと経営基盤の安定を図ることができないか。2点目は、観光産業は雇用の面や関連産業の商業分野での地域の活性化が大きく図れるので、既存の観光に対する振興策をお願いしたい。3点目は、402号線は人にやさしい道路になっていないため、バリアフリー化の整備等について国等へ要望をお願いしたい。

市長

 基本的にこれからの地域の活性化には、観光分野、交流分野が非常に大きな要素であると思っている。国では、2020年に外国人旅行者2千万人という目標を掲げているが、来年にも達成しそうな勢いである。また、観光協会などをより運動体、活動体として機能させるための取組に、新型交付金も付けるということを打ち出しているので、新潟市としては観光コンベンション協会をより活動的なものにしていく。それと一緒に地域の観光協会の組織についても、より活動的な形に変えていきたいと思う。
 また、特に外国人旅行者については、情報をしっかり伝えられるようにしていく。外国人の観光客が来たは良いが、Wi-Fiもなくて全く情報を取れなかったということで、逆にマイナスのメッセージを発信されてしまうケースも出ている。新潟市では、年度中にWi-Fi環境を整備し、それと同時に、例えばスマートフォンで今いる地域の観光ルートを自動的に案内するような、ソフト面の充実にも取り組んでいきたいと考えている。西蒲区の場合、お話にあった観光ルートのここが良かったというものを外国人の観光客自身が発信し、それを積み重ねていくことで、外国人向けのおすすめコースができあがるというような新たな形もあるかもしれない。すでに皆さまから、観光資源にはこういったものがあるとして掘り下げてもらっているので、そのような情報ネットワークにいち早く乗っかってもらえると思う。
 浜茶屋の整備については非常に難しい部分があるが、浜茶屋は貴重な観光資源なので、個別にどういうやり方があるのか、区役所を含めて情報交換をさせていただきたい。中央区の浜茶屋もなかなか厳しい状況があるが、外国人は浜茶屋が好きだという情報もあるので、そのあたりも含めて、どうすれば活性化につながるのか意見交換していきたい。
 402号の整備もいきなり全域でというわけにはいかないが、観光面でも非常に大事だという観点から皆さまと意見交換し、優先順位を決めながら進めるということで取り組んでいきたい。

質問3

観光事業に対する市からの補助について

発言者

 現在、角田をもっと観光化したいという思いから、峰岡地区コミュニティ協議会と松野尾地域コミュニティ協議会、角田地区コミュニティ協議会の三つのコミ協で、角田山麓観光まちづくりという形で会議を進めている。本格的には来年から活動をスタートさせたいと考えているが、その土台となるものとして、これまで米百俵の三根山藩の取組や、北国街道まち歩きといった事例を積み重ねてきた。
 ところが、補助制度が変わり事業にかかる補助金が2分の1に減額になり、従来通り運営できないという状況にある。特に米百俵の取組に関しては、新潟市と長岡市の懸け橋になっていきたいという誇りの中で取り組んできたので、何とか継続できるようお願いしたい。

市長

 今、新潟市の財政は非常に厳しい状況にある。基金もほとんど底をつきかけており、これから持続可能なまちづくりを進めていくときに、来年度の予算は相当厳しいものになると思っている。そのような中でも、雇用を増やすこと、あるいは交流人口を増やすことについては、できるだけ頑張りたいと思う。また、これまで行ってきた観光の活性化について、本当に効果が出ていたのかどうか、そういう部分についてもしっかりと意見交換をしなければならないと思っている。一方で、当然のインフラとしてのWi-Fiを整備するなど、市全体としての情報発信力が落ちないよう、今後最終調整していくことになる。
 今、予算編成の段階で相当厳しい財源不足にあるので、厳しいやりとりが地域を含めさまざまなところに出てくると思う。厳しいやりとりは一旦きっちりやり、どこが活性化の源なのか、活力の源なのかというあたりを確認しながら進めていきたい。例えば施設については、今後あらゆる施設を維持管理し、修繕し、建て直すということになると、新しいまちづくりができなくなるので、いろいろなデータを示しながら、市民からも選択と集中を考えてもらう。そんな辛い一、二年になりそうだということで申し訳なく思うが、これも持続可能なまちにしていくために通り抜けなければならない道の一つだと、大局的にはご理解いただきたいと思う。

質問4

少子化対策について

発言者

 先ほど市長から、若い人へのアンケート調査で「新潟市が子育てをする場として魅力的と思うか」との質問に対して、思わないと回答した人の理由について、保育所が充実していないという意見があったとの説明があった。一方で、本市は施設も充実しており、待機児童もゼロだという説明もあった。保育所が充実していないというのは具体的にどのような内容で回答されていたのかお聞きしたい。また、自分たちの学区では学校側はいつも門を開いており、地域の人たちが非常に入りやすい状況になっている。今後も地域とのコミュニケーションがとれるよう、協力いただきたい。

市長

 アンケートの結果については、現実をしっかり知ったうえでの回答もあるが、イメージとして捉えているだけの回答もあると思っている。要望や苦情が一番あるのは、かなり限られているが、子どもが急増しているのに保育所の数が追いつかないというエリアである。そういう地域では少し離れたところに入ったり、あるいは第一希望には入れないという実態もある。また、病児保育をやってほしいとか、個別的や切実な要望もある。新潟市の保育の状況が伝わっていないなど、イメージの問題というだけでは片付けられない部分があることも事実だと思う。姉妹、兄弟が違う保育園に行かざるをえないとか、年度替わりで前よりも遠い保育園になってしまったなど、個別で問題があるものについてはソフト面できめ細かく対応していきたい。今でも毎年相当補強しないと待機児童が出てしまう状況であるが、保育ニーズはまだまだ当分ふくれあがると思うので、しっかり対応していきながら、全体としては新潟市は全国に誇るような状況だということも知ってもらえるよう努めていきたい

教育長

 西蒲区では、地域教育コーディネーターを中心に、地域の方々が地域と学校パートナーシップ事業などにも参加してくれていて、良い関係ができていると聞いている。学校の先生方には、子どもたちが地域の行事に参加するように声かけをお願いしたり、地域の方々が学校を応援しようという気持ちになってもらえるような関係づくりをしてほしいとお願いしている。子どもたちは、地域の方が自分たちに関わってくれて、地域の方に育ててもらったという思いがあると、ずっとこの地域で暮らしていこうとか、一度大学で新潟を出て行ってもまた戻ってこようという動機付けになると思う。今後も子どもたちに声をかけたり、いろいろと関わっていただきたいと思っている。

このページの作成担当

市民生活部 広聴相談課

〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1(市役所本館1階)
電話:025-226-2094 FAX:025-223-8775

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで