西区意見交換1

最終更新日:2015年12月11日

平成27年11月8日(日曜)午前1

(1)

亀貝地区にバスの乗り入れをお願いしたい。

(2)

西区のPRについて

(3)

給食調理員の民間委託について

(4) 街路樹の整備について

(5)

教員の採用を増やし若者を地域にとどめてほしい。
(6) ひまわりクラブとふれあいスクールについて
(7) 自治協議会の部会の活用について

質問1

亀貝地区にバスの乗り入れをお願いしたい。

発言者

 亀貝地区に大型商業地域ができ、30メートル道路が通っているが、バスの乗り入れがないため自転車や徒歩で行く人も多い。通りにバスを通していただきたい。

市長

 このたびの新バスシステムの導入に際して、新潟交通と今後5年間、バスの営業走行キロ数を確保する運行事業協定を結んだ。5年間の中でどのようなダイヤが有効か、大勢の方に乗ってもらえるのかデータを取りながら、12月16日の冬ダイヤで改善する。残念ながらそこには亀貝のバス乗り入れは間に合わないと思うが、新年度に向けて有識者などの意見や9月からのデータを使いながら、有効にバスをご利用いただけるように営業路線を再編する。
 これまでは営業バス路線への補助金が増え続け、昨年度は3億円を超えたが、今回、運行事業協定を結んだことで補助金が右肩上がりで増えていくことにストップをかけることができた。また、バスの減便、路線廃止にも歯止めをかけられたので、今後は区バス・住民バスの質的な改善に取り組んでいきたい。例えばお年寄りが乗り降りしにくい段差の高いバスを徐々に改善していく。また、地域によっては、事前に希望者を募って病院まで相乗りしていただくデマンドタクシーのようなことも考えていく必要が出てくる。
 さまざまな形で公共交通の空白域をできるだけ小さくする取組みを本格化できるようになった。今のお話も含めて、どのような路線がより重要なのかということを評価委員会で議論していただく。新年度にいきなり全域が良くなるとまでは言えないが、少なくともこれからは利用者の希望を要望としてまとめて新潟交通に出すことができるようになった。最終的には新潟市も当事者となってニーズの多いもの、要望の強いものについて実現させていきたいと考えているので今回のご意見もニーズの一つとして捉えていきたい。

質問2

西区のPRについて

発言者

 西区の魅力が広く知れ渡っていないと最近特に感じている。市外や県外の友人から西区について聞かれてもあまり答えることができない。
 佐潟の周辺や赤塚地区の散策に参加したことがあるが、本当に魅力のある西区なので、広報的な面でPRに力を入れていただきたい。

市長

 新潟暮らしそのものが魅力的だということを大いにアピールしていきたい。
 新潟市のプロモーションビデオが、先日朝のテレビ番組で全国放送され、ホームページのアクセスが大幅に増えている。地域の皆さまにとっては西区のプロモーションもしっかりやってほしいということだと思う。
 例えば、中央区では新潟島や沼垂でまち歩きが非常に盛んになっており、新潟市のまちなかをシティガイドとまわると大変面白いという評価もいただいている。同様に、佐潟や赤塚、黒埼でも芽が出てきているのだと思う。できれば、西区のことなら自分が案内するよという方に手を挙げていただき、相互に学習しあうような取組みも盛んにしていけたらと思う。
 佐潟では白鳥が身近な田んぼでコシヒカリをついばんでいる。これはとても贅沢だと東京の人はびっくりするが、地元の方はそのすごさを実感していない方が多いと思う。そのような方々にどうやって地域の魅力を実感してもらい、それを伝える人やシステムをどう作るかについて、考えていきたい。

区長

 これまでは佐潟周辺のまち歩きを行ってきたが、今年は内野のまち歩きも始めた。横田切れの跡や新川の立体交差など、歴史も深く、様々なものがある。さらに、黒埼のまち歩きも新しく企画し2日間行ったのだが、1日の定員15人のところ申込みが100人近くあった。非常に関心が高いため、これからも継続していきたい。
 シティガイドの育成についても一緒にやっていきたいと思うので、地域のご協力をお願いしたい。

質問3

給食調理員の民間委託について

発言者

 現在、私がPTA会長を務めている小学校では給食調理を民間委託するという話が出ている。調理員はただ給食を作るだけではなく、運動会やマラソン大会の運営にも学校のスタッフとしてかかわっていただいている。確かに雇用の創出にはなるかもしれないが、子どもの食の安全を確保するための給食を民間に投げるというのはいかがなものか。
市の説明では、民間委託により数百万円の資金が浮くとのことであった。
 その浮いた資金を、教育に回すのであれば、例えばアレルギーを抱えている子どものために使うのであればまだ理解できるところもあるが、そうでもないようだ。また、パンク状況にあるひまわりクラブを改善するのであれば納得もできるが、冬の間の子どもたちの遊び場を削り取って、仮の放課後児童クラブにするといったことをやろうとしているようだ。
 当小学校に関する部分では、市がやろうとしていることは教育の改善につながるとは到底思えない。再考していただきたい。

市長

 教育は非常に重要だというのが基本である。財政面から考えると、例えば、給食センターのような民間でしっかりやれる部分は民間にお願いするなどして、限られた資源を教育のより重要なところに集中させていくのが基本だと思っている。
 ひまわりクラブについては、国が小学校6年生までを対象とし、学校の施設を使うことを基本とする方向性を打ち出した。
 ひまわりクラブは国では厚生労働省が所管しているが、文部科学省が学校の施設を使うことに同意しているので、今後は学校の施設をより多く使っていく。小学校6年生まで拡充することで子どもの数は増えることになり、当分は厳しい環境のひまわりクラブが多くなると思うが、国も猶予期間を決めているので学校側からも使えるスペースを協力してもらい3年くらいでより良い環境となるよう改善していきたい。

教育長

 給食の委託については、私も自校式の委託したところに食べに行ったり、校長先生から話を聞いたりしている。
 委託先から運動会や遠足に協力してもらうことはできないが、新入学のときに調理員を紹介し、日頃は先生として食育等にもかかわっているとのことなので、そのような関係をこれからも続けながら「悪くなった」と言われないようにしていきたい。

質問4

街路樹の整備について

発言者

 中央区の女池インターから県庁までの間の街路樹が実にきれいである。定期的に業者が入って剪定をしているので、きれいに花が咲く。
 一方西区では、亀貝インターから区役所にかけて街路樹はあるが、草が生えていて、花もぽつんと咲く程度である。また、亀貝インター辺りではごみのぽい捨てもある。コミュニティ協議会としてどこまで手を出せばいいのか。
 コミュニティ協議会とすれば、区が動いて声がかかってくるのだろうと思っているが、区としてどのように考えているのか。
 きちんと区で予算を付けて、管理する部分をコミュニティ協議会に依頼するような整理をする時期ではないか。

市長

 新潟の道路で一番きれいだと言われるのは、新津へ行く403号だと思う。コスモス街道やひまわり街道などその時々で装いを変えながら憩いを与えてくれる。あの道路は熱心な地域の方がリーダーとなってそれをお手伝いする方々がグループとなってほとんどボランティアで行っていただいている。スペースは市が提供し、それ以外は全てグループの自主性に任せているという状況で、素晴らしいレベルが生まれている。他に、市が民間に委託して管理している箇所もあるが、ボランティアの方々の力にかなわない。
 お話の女池インターから県庁までの道路と亀貝から区役所までの道路でどうして差が出てくるのかについては、勉強させていただきたい。委託の仕方や仕様のレベルが違うのか、業者の努力なのか、その辺りを調べてみたい。
 新潟県ではきれいな街路づくりに協力いただいている地域を表彰する制度があるが、新潟市でも頑張っていただいている地域や企業を表彰するようなものがあってもいいかもしれない。そのためには頑張れるような土台をそれぞれの地域の特性を踏まえて考えていく必要があるが、まさに市民との協働なので、話し合いをしながらどういうやり方ができるのか。まずは意欲的な力のあるコミュニティ協議会に先頭に立っていただくという形で考えていきたい。

区長

 西区でも一斉クリーンデーで皆さまと一緒にごみを拾ったり、海岸の清掃をしたり、様々な取組みをしている。また、地域の活動として西川沿いや中野小屋地区で地域の方々から一生懸命草刈りをしてもらって、それを一緒になって支援する取組みも行っているが、さらにどのような形で皆さまと一緒になってきれいな町を作っていけるかについて考えていきたい。

質問5

教員の採用を増やし若者を地域にとどめてほしい。

発言者

 私は専門学校で教員となる人材を多く教えたが、その優秀な人材が全て県外に採用された。県教育委員会も教員採用が少なくなっており、政令指定都市である新潟市は、もう少し優秀な若者を採用して地域にとどめていくということを積極的に行っていただきたい。
 最近、財務省が教員を減らすと言っている。中学校は教科制だが、実際に見ていると、教科外の先生方が他の教科を教えている。政令指定都市の教員として専門性のある教育を採用してはどうか。新潟大学教育学部の生徒も多くが採用されていないという現実もあるので、その辺りについてのお考えをお聞きしたい。

市長

 新潟市は政令指定都市となり教職員の採用もできるようになったが、研修の成果も大きいことから、新潟市で採用した方に何年か後に市外で教壇に立ってもらう協定を新潟県教育委員会と結んでいる。人数の面では新潟市が完全に自由に採用することは少し制限されてきたが、新潟市が必要とする人材を採用することができるようになった。市立高校については、自前で採用できるように勉強している状況である。
 まだ県採用の教職員の中で、新潟市で教えたいという方がけっこういるので、希望を叶えていく必要もあり、できるだけ良い人材を新潟市で採用されるようにしていきたい。
 一方、教職員数については子どもの数だけを捉えて教員を減らすという財務省の極端な考えは、私としても絶対におかしいと思う。この件については、今後、様々な席で申し上げ、指定都市市長会、全国市長会を通しても訴えていきたい。現在、発達障がいの子どもの割合が増えている状況もあり、学校現場の状況を最大限考慮した調整が必要だと思っている。
 今後、子どもの教育環境を改善するために、先生は本当に一番大事な人材なので良い人材をしっかり新潟市教育委員会で採用できるよう努めていきたい。

教育長

 子どもの数で、学校内の学級の数、先生の数が決まる。市長からも話があったように市外から新潟市に戻ってきたいという教員が何百人かまだ残っているが、校種、教科等によるが、採用の数を大幅に増やすのは難しい状況である。しかしながら、できるだけ優秀な方を採用したいと思っている。
 中学校の教科担当については、ある程度の適正規模がなければ、先生の人数が限られてしまうので、すべての教科の専門の先生を揃えることはできず、小規模な学校ではどうしても一人の方が2教科教えるということもありうる。現実の問題として、ご理解いただきたい。

質問6

ひまわりクラブとふれあいスクールについて

発言者

 現在、一部のひまわりクラブは、市からの業務委託としてコミュニティ協議会が運営しているところがあるが、ふれあいスクールを含めその辺りについてお聞きしたい。
 ふれあいスクールは文部科学省の管轄で、ひまわりクラブは厚生労働省の管轄である。ふれあいスクールはボランティアが放課後の面倒を見るが、ひまわりクラブは資格を持った方がいて、親からお金をもらって運営している。
 市長の考え方として、将来的にコミュニティ協議会に業務委託したいのはひまわりクラブだけなのか、それともふれあいスクールも一緒にして業務委託したいのかについてお聞かせいただきたい。

市長

 現在、3つの地域でコミュニティ協議会にひまわりクラブの運営を受けてもらっている。意欲があり、人的な能力もあるところはそれほど多くないと思うので、行政から誘導して増えていくものではないと考えている。むしろ、実際に活動している現場を見てもらい、自分の地域でもやっていこうと手を挙げていただければ、意見交換、情報交換させていただくといった段階である。
 ふれあいスクールについても、より一層地域の方からかかわっていただくことがありがたいと思っている。ひまわりクラブは対象が小6までとなり、学校の校舎もしっかりと使いながらという国を挙げての子育て支援の一つとなるので、できるだけ融合させるというのが今後の方向性ではないかと考えている。あるいはひまわりクラブを平日に行い、ふれあいスクールは、土曜日の午前中にやってもらうというのも一つと考えている。まだ国の意向もしっかり決まっていないような、そこまでは踏み込めないという段階である。

教育長

 現在、1か所コミュニティ協議会にふれあいスクールも委託しているところがあるが、まだ週に1回から2回程度で、ひまわりクラブのように夏休みも朝からずっとというわけではない。ひまわりクラブのような体制で人数を確保してやるとなるとまだまだ課題も多いが、一緒になるのが理想だと思っている。

質問7

自治協議会の部会の活用について

発言者

 自治協議会の役員の立場から発言をさせていただく。自治協議会では各部会を設けており、いろいろな形で地域の方々や構成団体の代表から話を聞いている。
 地域の課題や要望については、まずは自治協議会の部会で検討し、そのうえでPTA会長や区コミュニティ協議会の代表などに意見を申し上げ、お伝えしていくという形が良いと思う。自治協議会は地域の課題を地域で審議する機関であり、自治協議会のそういった組織を通じていろいろな課題を一つ一つ解決していきたいと思っている。

市長

 地域の課題は本当に様々ある。例えば、給食がどうなっているかについては、西区の状況、全市の状況、西区の位置付けについて、自治協議会の皆さまにしっかり把握してもらうようなデータを出していくことが重要だと考えている。しかし、個々のものについては決められる部分や決められない部分も当然あると思うので、行政としても整理しながら、情報はできるだけ自治協議会の皆さまと区役所が共有する形でやらせていただきたい。
 また、バスについても、年度替わりの新しいバスダイヤを決めていくときには地域の要望、声をしっかり入れてから評価委員会で評価いただく。その際も自治協議会の活動が地域の方向を決めていく部分が多いと思うので、土台は、情報を共有することだと思う。
先ほど、亀貝のバスの話があったが、このような場で要望いただくのはもちろん、市長への手紙あるいはバスの目安箱も設け、さまざまな要望もいただいているので、それを基に改善していきたい。
 今後とも自治協議会としっかり連携していきたいので、よろしくお願いしたい。

このページの作成担当

市民生活部 広聴相談課

〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1(市役所本館1階)
電話:025-226-2094 FAX:025-223-8775

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで