中央区意見交換2

最終更新日:2016年2月9日

平成27年12月20日(土曜)午後1

(1)

まちづくりセンターを作ってほしい

(2)

交通拠点について

(3)

コミュニティ協議会に対する支援について
(4) 開港150年について

(5)

子どもの遊び場について
(6) 子どもの遊び場について2
(7) 大企業の誘致について疑問がある

質問1

まちづくりセンターを作ってほしい

発言者

 山潟地区に活動拠点となるまちづくりセンターを作ってほしい。現在は弥彦村の施設を使っているが、設置場所が不便でエレベーターもなく、高齢者は会場まで行けないし、行ってもホールがある2階まで上がれない。
 当地域は人口が約2万人弱もいて、現在も、市の要請を受けながらさまざまな地域活動をしている。これからもさらに前向きに取り組んでいきたいと考えているので、その辺も考慮のうえ、ぜひまちづくりセンターを作ってもらいたい。

市長

 今ある公共施設をすべて維持・管理、修繕、建て直ししていたのでは、財政面から新しいまちづくりができなくなってしまう。これから公共施設は、様々な機能を複合化、総合化して、数としては減らすことを市全域でやっていく必要がある。
 山潟地区は、人口が2万人もいるのに、拠点施設はこの機能しかないということが明確な地域の一つであると思っている。これから鳥屋野潟の整備も始まり、まずは潟の北側が中心かもしれないが、潟の南側の機能をどうしていくかについて、もう少し市としても踏み込んで勉強をしていく必要があると感じている。どのようなやり方が一番時間的に早いか。また、10年後、20年後も良い方向になるか、そのようなことも含めて、意見交換、情報交換をより密にしていきたい。

質問2

交通拠点について

発言者

 明治維新以後、新潟市は交通の拠点として発展してきたと思う。最初に港ができた。それから、鉄道局を持ってきて鉄道が発達した。これは全部、大陸に向かってのものだった。もう一つ足りないのが空港である。今のあのような小さい空港ではどうにもならない。また、高速道路がこれだけ発達しているのだから、これを活かさなければいけない。
 現市長どころか、これからの歴代の市長がずっと取り組んでいかなければいけない仕事ではないかと思う。

市長

 新潟が発展してきた要素を交通、あるいは東アジアに向けての拠点性というところに求めていこうというお話かと思うが、そのことは、新潟が追求していくテーマだと思っている。
 新潟空港に関して、先ほどお話しした航空機産業基地の誘致については新潟県と国、新潟市が一体とならなければ、成果、あるいは動きが明確に出てこないと思うので、まずはそれを進めていきたい。県としては、これから本格的に始まる土砂処分場への土砂処分を早期に行って滑走路を沖合展開していきたいという考えだ。そうなれば北区松浜の騒音はほぼ改善されるので、24時間運用は無理かもしれないが、かなりの長時間運用が可能になる。
 その前に、県には空港と新潟駅のアクセスをどうするのかを考えてもらわなければならない。新潟駅の連続立体交差事業は新潟県から新潟市が引き継ぎ、都市内交通も新潟市が行う。一方、新潟県が空港アクセスを含めた全県の公共交通網整備を行うときちんと役割分担したはずである。新潟県政の課題として、新潟県内の公共交通網や拠点性の強化をしっかりと県から提案してもらう、あるいは提案するためのテーブルを明確に作ってほしいということをさらに求めていきたい。非常に時間がかかる問題なので、方向性は早く出していく必要があると思っている。

質問3

コミュニティ協議会に対する支援について

発言者

 各コミュニティ協議会への支援について、今年度、お金のことを含めていろいろと改正され、ずいぶん進んだと思っている。加えてお願いしたいのが、人による支援である。市の職員で退職した方から、ぜひ地元のコミュニティ協議会に手を挙げてもらいたい。現職のうちに地域の一員であることを自覚し、退職後はぜひとも力を貸してほしい。

市長

 市は地域に協働をお願いしておきながら、市職員は協働の一翼を担っているのかという意味も含まれていると思うが、同様のご意見は他からももらっている。
 市職員は、幹部職員も含めて、コミュニティ協議会と顔の見える関係を作ることが何よりも重要であると思っているし、地域に戻ったときに、地域の一員としてどのような活動をしていくのか、強制はできないが、それが非常に大事であると繰り返し伝えて、意識改革していくということで進んでいきたい。
 お話の人による支援は、特に市職員が持っている事務処理能力を有効活用したいとのことかと思うが、市OBがコミュニティ協議会の事務局に入って、どれくらい期待どおりに役割を果たし、きちんと心を込めて活動できているのか、そのあたりもう少し勉強させてもらいながら、現役に伝えていければと思う。
 号令一下というわけにはいかないが、市職員の本気度を上げなければ、日本一安心な政令市などと言っていても、地域の方から市の職員は気持ちがこもっていないと言われてしまうので、より一層の意識改革を行っていきたい。

質問4

開港150年について

発言者

 4年後には、新潟の港が開港して150年になるが、開港150年祭を考えているのかお聞きしたい。自分としては、みなと新潟の発展のために北前船が果たしてきた役割を、きちんと市民の中に据えられ、いつまでもつながっていくようにしていきたいと思っている。
 新潟市の特徴として、港や日本一の信濃川といったすばらしい財産を持っている。小さいころからの教育をして、市民一人ひとりが、みなと新潟、そして歴史的財産に誇りを持てるようなまちづくり、さらに交流人口が増え、若い者が新潟を離れないで住み続けるようなまちづくりを期待する。

市長

 開港150周年は、2019年1月1日でそんなに先の話ではないという状況である。まずは市民から有志で志民の会を組織してもらって、開港150周年を意識しながら、これからの新潟まちづくりについて議論してもらっているが、そろそろ方向性を決めていく必要があると思っている。
 新潟の場合、ほかの開港4港と違うのは、新潟県が港湾管理者になっていることである。これは根本的な部分なので、新潟県が開港150周年をどう考えているのかについて、確認しながら進めていく必要がある。新潟港の30年後の姿については、今回、県が計画として示し、その中で第1期と第2期の中・長期的な展望も出している。市、県、だけではなく、経済界、自治協議会やコミュニティ協議会、そして意欲的に動いてもらえる市民などが一体となって取り組んでいく必要があると思っている。
 市としても、150周年を機会に大きな会議などを誘致するなら、来年度がタイムリミットだろうと考えている。そういう面で、これから、年度末、年度明けにかけて、いろいろな方々の意見を聴きながら、新年度はその骨格を決める年にするべく動いていきたい。やっぱり港が新潟の発展の礎であったと多くの市民に思ってもらえるように、また、信濃川の恩恵を受けていた歴史もしっかり認識してもらえるような取組みにしていきたい。

質問5

子どもの遊び場について

発言者

 アグリパークやいくとぴあ食花、こども創造センターなどの整備も大事だが、まずは子どもたちが学校から帰ってきて、自分たちの地元、地域で心置きなく遊べる広場などを整備してほしい。

市長

 身近な遊ぶ場についてのニーズは相当高いと思っている。東区の寺山緑地では、防災公園と一緒に子育て支援施設も整備する予定で、このような基幹施設も必要だと思うが、一方で、今ある子ども子育て支援施設も相当数あるが、サービス状態にばらつきがあると認識している。子ども子育て支援施設へ行ったら対応が悪く、民間の施設の方が良かったという声を市長への手紙などでもらっている。この点については、市にある市政改革推進本部でもテーマになっていて、民間の施設ではできて、なぜ市の施設ではできないのか。市の施設は、指定管理や直営などさまざまであるが、良い方にサービスを近づけていかなければいけないのに、そうなっていないことが市民満足度の低下、不満につながっていると思っている。
 年度内には施設の状況をほぼ把握できるので、新年度から、施設管理者や働いている人に良いサービスの状況などについて情報提供し、自分たちがそのサービス水準に達するためには何が課題なのか、その辺を認識してもらいたいと思っている。せっかく施設があるのだから、特に若いお母さん、お父さん、子どもたちに喜んでもらえる施設にしていく必要がある。
 それと、今後はひまわりクラブで学校の施設を使うという国の方向も出ているので、放課後のことも含めてできるだけ学校と連携していく必要がある。そのために、地域が学校を支援するという今の状況をもう一歩進めて、学校が地域の主役となり、子どもたちが地域の主役となる取組みを進めていきたい。そうしないと、新潟市に愛着を持つ子どもは育たないと思うので、ここが子ども子育ての中でも非常に重要な部分だと認識をしながら取り組んでいきたい。

質問6

子どもの遊び場について2

発言者

 子どもの遊び場について、子どもは、サービスを期待しているのではなく、遊べる場所を期待している。
 広場があれば、子どもは創造しながら遊ぶ。まちなかにはそのような場所が少なく、アグリパークやいくとぴあへに行くには、歩きや自転車でも相当距離があるので、学校が終わってからそこに行って、遊んで帰ってくるとなると時間がかかり過ぎる。特に冬は雪が降ったり、暗くなるのが早くなるので、やはり近くに遊べる場所がほしいということである。11月に当校の6年生が「公園は必要か、必要でないか」というテーマで研究発表を行った。大半の子からほしいという声があったが、市にお金がないから無理しなくてもいいという声もあった。自分としては、子どもはお金のことなんか考えないで、どんどん遊ぶべきだと思っている。
 そんなに広くなくていいので、ボールを使ったり、走り回れる場所、コンクリートではない土や草の場所があれば良いと思っている。ぜひそういった場所を作ってほしい。

市長

 日常の遊び場がさらに重要というご指摘だと思うが、最近では、新潟市内にどのような施設がどこにあり、どのように活用されているかをデータ的に把握できるようになった。ここに公園が必要だ、あるいはボール遊びができる公園がこのエリアにない、そういった情報を地図上で確認できるようになってきたので、地域の方からそういったデータを見てもらい、逆に、このエリアではここが活用できる、といった意見をもらいたい。
 新潟の場合、11月半ばから3月くらいまで、スペース的には小さくても、みんなが集まれる居場所のようなところも必要だと思っている。例えば「実家の茶の間」を紫竹でやっているが、そこには定期的に保育園の子どもが遊びに来て、おじいちゃん、おばあちゃんを喜ばせてくれている。子育てのときに、家にこもっているとだんだん憂うつになってくる部分もあるので、若いお母さんが赤ちゃんを連れて来るというような多世代の居場所も必要だと感じている。
 ひまわりクラブの対象が小学校6年生までになると、小1から小6まで遊ばせるノウハウも必要になってくるが、すでにひまわりクラブをコミュニティ協議会が運営しているという先行事例も出ているので、そのような情報もお届けしながら、できるだけ子どもたちが体を動かせる、楽しめるところを充実させていきたいと思う。
 一朝一夕にはいかない話なので、方向を決めて、取組みが始まったと認識してもらえるよう頑張っていきたい。

質問7

大企業の誘致について疑問がある

発言者

 大企業を誘致するとのことであるが、自分としては、そのことに大きな危惧を持っている。
 例えば、大企業の従業員が100人だとすると、全て県外から連れてくる可能がある。大企業を誘致するのであれば、従業員の何割かは県民、市民を雇用するという縛りをかけるべきである。
 大企業の誘致によって、10年後、20年後の新潟のまちの発展が悪い方にいかないようにしてもらいたい。

市長

 大手企業も重要だということである。現在、新潟の農産品に非常に興味を持ってくれている大企業があり、全国で売り切る力がある企業としっかりとパートナーを組むことは、いろいろな面で効果が高いと思っている。
 新潟はあまりにも米依存が強い。野菜や果樹などの栽培が伸びていかないのは、それが本当に売れるかどうか、自信を持てずに農家が踏み込んでいけないところがあるからだと思っている。今は、一部の農協が補完してくれているが、今後、売り切る力のある企業と農協、意欲のある農家が結びつくことが非常に重要であると考えている。
 新潟市の場合、3万ヘクタールある農地のうち、耕作放棄地は200ヘクタールしかない。ほとんどが耕作放棄畑、砂丘地畑なのだが、それを企業の力で再生する取組みがすでに始まっている。これは農業委員会あるいは農協にとっても非常にありがたいことであるが、まさに企業のおかげなのである。
 家族農業で一生懸命やってくれている農家も多い。例えばぐるなびとの連携で、そういう農家と新潟市内の料亭の料理人やシェフとを結びつけていく。この良質の食材を使ったこの素晴らしい料理という関係をもっと明確にしていきたい。
 新潟の場合、自然栽培をやっている大規模農家はほとんどいないと思っている。家族農業をやっている方が、「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則さんのノウハウに学んで自然栽培にも取り組んでくれている。これも新潟の宝であると思っている。大規模化で頑張ろうとする農業生産法人も宝だし、すばらしい食材を栽培してくれている農家も宝である。多様な農業者、一生懸命やる農業者は新潟の宝だということで支援していきたい。
 ご指摘を受け、大企業の誘致に関しては、例えば大手企業の売り切る力を活用するなどのもう少し具体的な方向性を示していく必要があると実感した。

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