中央区意見交換1

最終更新日:2016年2月9日

平成27年12月20日(日曜)午前

(1)

新潟駅から歴史博物館へのアクセスについて

(2)

二葉中学校と中央消防署の跡地利用について

(3)

健康人口増強のための施策について
(4) バス路線について

(5)

小学校区について
(6) コミュニティ協議会の活動資金について

質問1

新潟駅から歴史博物館へのアクセスについて

発言者

 新潟駅から歴史博物館(みなとぴあ)への交通手段が全くない。来年は、農相会議という国際的な会議が朱鷺メッセで予定されているが、朱鷺メッセから見ると、すぐ目の前がみなとぴあなのに、新潟駅に着いて、みなとぴあに行こうとしても、1時間に1本しかない観光循環バスに乗るしかない。県外の方に行き方を聞かれても、路線バスでは乗り継いでもみなとぴあまで着かないので説明ができない。
 下町(しもまち)には、みなとぴあのほかにも、早川堀や小澤邸、足を伸ばすと齋藤邸や北方文化博物館分館などの様々な施設が集まっている。新潟のまちを見てみようという方が来られても、行く術がないのが現実である。
 この辺の利便性をもう少し高めていただきたい。

市長

 新潟市は観光という面で見るとまだまだやることがたくさんある。その一つが、せっかくの観光資源に公共交通がつながっていないということである。
 みなとぴあに関しては、これまでの観光循環バスのダイヤを維持しながら、路線バスについても、今後、強化していく必要があると思っている。春ダイヤ、年度替わりのダイヤ改正を新潟交通としっかりと行っていきたい。そのために様々な利用者の声を背負って、新潟交通と意見交換を行っていく。一気に良くなるのは難しいが、年々良くなったと思ってもらえるように進めていく。
 また、観光交流はウェーブを起こしていかなければならないので、外国人への対応についてもしっかりとやっていきたい。新潟駅周辺の限られた店で発生した爆買いを万代シテイ、古町、そして観光資源に結びつけることも、来年は大きな課題だと思っている。中国のハルビンの路線がデイリーだった9月、10月は、宿泊される方も相当数いらしたが、新潟のまちに広く出てもらえなかったという反省が、新潟県、新潟市にはある。
 そのようなことも含めて、春ダイヤでの改正や優先順位など、あらためて意見交換させてほしい。

質問2

二葉中学校と中央消防署の跡地利用について

発言者

 新潟小学校の周辺では、二葉中学校が廃校になったが、中央消防署も移転して3年後には更地になり、現在、旧大畑小学校(大畑少年センター)がひまわり学級などに使われているが、ここも道路の拡張の対象などでいずれなくなると聞いている。あれもなくなり、これもなくなるといった状況である。老朽化等で仕方がない部分もあるが、市民が住みよいまち、若者が住みやすいまちという意味で、跡地、建物利用について提案させてもらう。
 ひまわり学級を旧大畑小学校からどこへ移動させるのか、二葉中学校の跡地をどのように利用するかについて、先日、教育委員会とも意見交換をした。中央消防署の跡地についてもそうであるが、要は急いで更地にしてすぐ売却というやり方ではなく、順を追って地域とも相談しながら、行政の中でも縦割りではなく、横の連携を取り合いながら進めてもらいたい。
 できれば、二葉中学校の跡地には青少年センターや、地域のコミュニティ、文化、体育の総合施設などにできれば市民にとって有効であり、また、そのような施設ができることによって、防災面から将来的に避難所にもできる。
 少し時間がかかってもいいので、計画的な運用で、地域に喜ばれるような跡地利用をお願いしたい。

市長

 旧二葉中学校には、旧大畑小学校(大畑少年センター)の少年交流というような機能を持たせ、さらに国際という観点も入れていきたいと考えている。砂丘列にあれほど良い建物を作るのは、これからはまず無理なので、最大限、今の建物を有効活用していきたい。
 縦割りというお話があったが、これからは施設の維持管理・修繕・建て直しを縦割りで行っていては、それだけで莫大な費用がかかり、新しいまちづくりができなくなってしまう。施設、建物に様々な機能、総合機能、複合機能をつけて、田園地帯であってもそこに区バス・住民バスをつなげることで機能を落とさず、むしろアップさせる。施設の数としては少なくする、整理していくというのが基本だと考えている。
 国も、ひまわりクラブの対象を6年生までに拡大することにしたので、校舎の活用という面も、教育委員会とより一体となって進めていく。教室の空き具合などは、地域の方が一番よく知っていると思うので、地域と意見交換をしながら進めていきたい。中央消防署は、もう2、3年は、訓練、あるいは出動の拠点として使っていくので、この期間中にその後の活用について意見交換をしていきたい。

質問3

健康人口増強のための施策について

発言者

 高齢者が健康で暮らせる健康人口をキープしていく、あるいは増強していくような施策を強力に進めてもらいたい。みんな元気であれば、財政的にも優位性が生まれる。
 特にウォーキングの効果は非常に高いと実感している。中央区は、やすらぎ堤、海岸の遊歩道、さらにみなとトンネルと、ウォーキングの土壌としては非常に優れた設備を持っている。特にみなとトンネルにはエレベーターもあり、車いすの方でも歩道まで行けるので、500メートルくらいしか歩けない人でもトレーニングの場になる。ぜひ積極的に進めていただきたい。

市長

 健康寿命の延伸は新潟市政の最大の課題の一つと位置づけている。新潟の女性は政令市の中で一番長生きだが、健康寿命は7番目前後までランクダウンする。男性の平均寿命は政令市の中で10番前後だが、健康寿命は同じようにランクダウンして、下から数えて3、4番目である。男女ともに具合が悪くなってから、最期を迎えられるまでの期間が長いと言える。これでは本人も家族も大変である。
 例えば、検診についてであるが、これまで集団健診と医療機関で受ける個別健診の両方を行っていたものを、個別検診だけにしたら、西蒲区では特定健診を受ける率がだいぶ下がってしまった。西蒲区の場合、従来方式が良かったということで、今年度から集団健診を復活させたら、受診者がかなり増えた。今後、地域特性に応じて施策を変えていく必要があると思っている。
 さらに、地域によって健康度に相当差があることも把握できている。例えば生活習慣病に関する医療費が一番低いところは江南区である。高齢化率の関係もあるかもしれないが、一番高いところとは倍近く違う。このような現実を地域の方に見てもらいたいと思っている。
 ウォーキングの話があったが、体重をしっかり量るという運動も南区で起きつつあり、それはコミュニティ協議会が協力してくれるそうだ。やはり健康データをしっかり示して、このような克服策があることを、地域の方、特にコミュニティ協議会と情報共有していくのが一番重要だと思う。ウォーキングをしたらこのような効果があったというような事例も情報に入れ、少し体を動かしてみよう、冬でもここなら快適に歩けるという情報をお伝えし、また、歩ける体制もより充実させていきたい。

質問4

バス路線について

発言者

 ス路線についての要望である。本町の人たちは、人が減ったと口々に言っている。東堀、新津屋小路などが終点というバスが相当あったが、それがなくなり、駅で乗り換えとなった。ラッシュ時間は乗り換えたとしても、朝9時半から夕方までは、今までどおり、東区の人も直通で来られる、西区の大堀幹線の人も直通で来られるというふうにできないか。
 また、BRTの編成と同時に、高速バスも古町での乗り降りができなくなった。県外の高速バスが使われているのに古町通過というのは理解に苦しむ。市の美術館行きの直通バスもなくなった。せっかく市の美術館があるのに、新潟駅からのバスがないというのは、新潟の文化の程度が推し量れるような気がする。
 春ダイヤ編成でもう一度考え直していただきたい。

市長

 本町の通行量が減ったという話は聞いている。ただし、通行量を単に昨年と比較するのは間違いで、昨年は「がたふぇす」やマンガフェスティバルを実施したので、その前年と比較するのが正しいと思う。平成25年と比較すると、8パーセント程度の減少であるが、これまでも古町、本町はだいたい毎年4パーセント前後減少が続いているので、2年間で8パーセントというのは、それほど驚くような数字ではなく、減少傾向が続いていると分析できる。古町、本町にバスで買い物に来られる方は、大体8パーセント程度なので、バスが原因で何十パーセントも売上げが減ることは、バスから一人も降りなくなってもあり得ないわけで、自分からイメージが悪くなるようなことを言うのはどうかと思っている。
 しかし、終点、始発のバスが減ったのは間違いないので、これについては春ダイヤにおいて優先順位の一番高い中の一つとして考えている。10時台から3時台くらいまでのお買い物タイムのバスは、新潟市役所を終点にする必要がないので、そのまま東中通を通って、古町、本町が終着というものを復活した方が良いのではないかと思う。沼垂、長嶺、万代の方からも、近いところからわざわざ駅へ行き、乗り換えることは負担だという声もいただいているので、お買い物タイムは少し考え方を変えて、バスセンターから萬代橋、本町、古町が終着という直行便もありだと思う。また、循環線を作って、万代、長嶺、沼垂を通って柳都大橋から古町方向へ入ってくる路線もありではないかと思っている。今は、利用ニーズを確認し、新潟交通と春ダイヤに向けて意見交換に入っている段階である。
 市の美術館行きのバスについては、残念ながら乗降客の利用実績が伸びていなかった。観光施設とのつながりという中に、市美術館も含めて考えていきたい。
 いきなり全部は良くはならないが、少しずつ改善して、バスの将来の方向が見えてきたと言ってもらえるようにしていきたい。

質問5

小学校区について

発言者

 今年度、4校が統合し、日和山小学校として開校したが、旧湊小学校区のかなりの数の児童が、越境して新潟小学校に通っている。せっかく日和山小学校という魅力的な学校になったのだから、小学校区というものをしっかり守って、ぜひ日和山小学校に通ってもらいたい。中学についても、せっかく合併して柳都中学校として3クラスになったのに、来年度から2クラスしか作れない状況になっているので、もう少し厳しくラインを引いてもらいたい。
 また、再来年度、旧栄小学校に日和山小学校が移った場合、日和山小学校と柳都中学校をつなぐ、雨に濡れずに行き来できるような連絡通路を作ってほしい。文化祭等も同じ日に、お互い行き来できるような形で開催したいと思い、現在、学校PTAと一緒に話をしている。柳都中学校のPTAからも要望が上がっていると思うが、その辺もお願いしたい。
 もう一つ、現在、日和山小学校では校舎の増設工事をしているが、それが終わったら、グラウンドに子どもがけがをしないような柔らかい良い土を入れてほしい。

発言者

 関連して話をしたい。
 学区制という制度を執りながら、簡単に他校区へ行けるような雰囲気があるところに大きな問題があると思う。どのような条件の時に学区外の学校へ通うことを許可しているのか。学区制の強化をぜひ行ってほしい。

市長

 私からは概要をお話し、詳細については教育長から説明する。
基本的に、その学区の中でこれからの子どもの人数を把握し、それに対応する学校の整備策というものを執っているので、何でも安易に許可するということにはならないし、今後、そのことについては、より徹底していきたい。日和山小学校、そして柳都中学校を整備し、今後、最高の学校にしていくと地域にも約束しているので、学力的にもトップクラスになれるよう、そして、そのことをデータ的にも示せるよう頑張っていきたい。
 グラウンドの整備については良い形になるように努める。いくつか芝生化している学校があるが、その場合は地域の協力もお願いしている。日和山小学校は浜の近くで風が強く、グラウンドの土、砂が飛ぶといった問題もあるかと思うので、その辺りは、また地域の方々としっかり意見交換、情報交換をしていきたい。

教育長

 学区制については、基本的には道路的なものや自治会などで決まってくるが、人間関係でどうしてもそこには通えないなどの理由で、他の学校に移してほしいという相談があり、個別に対応している。個々の家庭の事情や子どもの事情もあるので、しっかりと話を聞いたうえで安易に越境を認めることがないよう努めていきたい。
 日和山小学校と柳都中学校をつなぐ連絡路のお話や、グラウンドの件については、財政面もあり、どこまで要望にお応えできるか分からないが、あらためて意見交換させてほしい。

質問6

コミュニティ協議会の活動資金について

発言者

 自分たちのコミュニティ協議会では、高齢者の見回りや防災活動、住民の安全と健康増進、地域活動の整備などについて、市にいろいろ協力しながら今まで活動してきたが、事業が拡大し、充実するにしたがって、お金が非常にかかってきている。地域活動補助金は活動資金の一つになっているが、地域活動補助金は申請をしてからお金が入るまで時間がかかる。その間、自分たちのお金で何とかやりくりしなければならないので、その期間を何とかしてほしい。そうでないと新しい事業に取り組むことができない。
 そこで提案だが、現在、各自治会、町内会に対して月92円×世帯数で委託料が支払われている。この委託料をもう少し前進させて、コミュニティ協議会にも使えるようにしたらどうか。
 また、市の職員の協働というのが一番大事である。市の職員と地域が協働し、一緒になって取り組んでくれる姿をぜひ見せてほしい。

市長

 子どもの遊び場について、今取り組んでいる中で一番大きいものは、東区の寺山緑地に整備している寺山公園で、防災機能と子育て機能も併せ持った施設となる。大規模な施設として、アグリパークやいくとぴあ食花もあるが、こちらはすでに整備が終わっている。
 今回のアンケートで、大きな遊び場も求められているが、身近なところで子どもを遊ばせる場というのが、相当ニーズが高いことを改めて把握できた。また、市内に子ども子育てを支援する施設は数多くあるが、サービスにばらつきがあるという意見をもらっている。非常に一生懸命やっているところもあれば、あまり若いお母さん、お父さんの立場に立っていないと言われるところもある。相談に行ったらしっかりと答えてくれなくて、民間に行ってみたら、そちらの方が良かったというような市長への手紙も時々いただいている。現在、そういったサービスの評価をしっかりと行い、良い方に近づけていくための作業を進めている。どの施設に行ってもサービスが良いと思ってもらえるようになれば、子育ての安心感につながっていくと考えている。
 地域の皆さんからも、地元の子育て施設について評価があれば聞かせてもらいたい。施設は指定管理などいろいろなやり方で管理・運営しているが、それを評価して、どんどんと質を高めていくということを、これまであまりしてこなかった。これからは、この点についても前進させていきたいと思っている。

区長

 最後にお話のあった、市職員の協働の姿はとても重要だと思っている。勤務している区の中で発揮されることもあれば、自分が住んでいる地域で発揮していくという、両方の部分でやれるところから大いにやってほしいと職員には繰り返し言ってきた。全体として大きく前進したとまだ言えない状況だと思うが、それだけに姿勢をまず明確にしていく必要があると思っている。
 コミュニティ協議会の活動支援については、例えば、ひまわりクラブの運営までやってもらっているコミュニティ協議会には、活動支援費という形ではなく、活動費を支払っている。また、今後、介護保険制度の要支援の部分を市町村が担うことになるが、その中の生活支援の部分を地域が担ってくれるような活動に対しては、やはり活動費という形がとれるよう考えていきたい。
 また、コミュニティ協議会と自治会、自治連合会が一体となったという地域もいくつかあり、そこではお話の92円が有効活用できている。世帯数が多いコミュニティ協議会には少し手厚くなるよう制度を若干変えたところだが、それで了解をもらっているとは思っていないので、ご提案の件を含めて検討させてもらいたい。

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