南区意見交換2

最終更新日:2015年4月16日

平成27年2月11日(水曜)

(1)

果樹苗木の支援について

(2)

朝の通勤通学時間帯に月潟からの直通便を出していただきたい

(3)

農業の12次産業化について

(4) バスの利用客増に関する提案

(5)

南区に公共交通の交通体系を作っていただきたい

(6) 少子化に向けた市の具体的な取組について

質問1

果樹苗木の支援について

発言者

 昨年、がんばる農家支援制度で、果樹苗木の支援に新品種を導入しようと手を挙げたが、過去に一度支援をしているため対象外と言われた。その後、そのことについて質問をしたところ、がんばる農家支援事業の案内がきた。おそらく改正されたのだと思っているのだが、案内の内容について説明いただきたい。

区長

 南区からがんばる農家支援の拡充を市役所農林水産部へ提案しており、特に南区の誇る果樹の関係について、拡充をお願いしている。今回の変更はその一環だと思うが、内容をよく確認して、お知らせしたい。

市長

 支援の拡充を盛り込んだ予算案を今後発表する予定である。がんばる農家支援は非常に関心が高いので、特に新しくしたところについては、マスコミを通じた広報、そして市報にいがたなどで広報していきたい。特に今回、果樹農家の部分を新たに拡充させていただいているので、その部分については、丁寧にお知らせするように努めたい。

質問2

朝の通勤通学時間帯に月潟からの直通便を出していただきたい

発言者

 月潟から出ている直通便がなくなり、月潟の住民は大変困っている。特に高校生が困るという話があるため、朝の通勤通学時間帯に1本でも直通のバスを出していただきたい。

市長

 青山の結節点には3分に1台の間隔でバスが来るので、高校生はほとんど困らないと思う。
 新潟交通は乗り継ぎ乗り換えを行わなければ、持続可能なバス交通にならないと言っているので、今の形で始めさせていただくが、本当に乗り継ぎ乗り換えで困る高校生がいるかどうかについて、意識調査もしていきたい。
 乗り継ぎ乗り換えをしないで公共交通が発達しているまちというのは、世界で一つもないと思っている。このままでいくと路線が廃止されて、不便どころではなくなる。この路線廃止の流れを新バスシステムで止めなければ、今以上に困る人が出てくる。
 今年の夏に新バスシステムがスタートして、すぐに全ての地域が良くなるとは思っていない。一年ごとに良くしていくための積み重ねが大事である。特に月潟、味方、白根の地域は、JRがない特別な地域なので、南区の公共交通検討委員会から第三者委員会に提出される南区の方々の願いや思いは優先的に汲み取っていく必要がある。

区長

 住民バスの関係については、既に月潟地区の方にはお話ししているが、月潟地区の高齢化率、人口密度等を加味し行政が支援をすることとしている。また、新たな工夫を地域の皆さんと考えていきたい。

市長

 デマンド交通についても、今後もっと充実させる必要があると思っている。全国の過疎地では、デマンド交通で機能的な手法がすでに導入されている。
 本市にも、住民バスでも補えない人口密度の薄いところがあり、そこではでデマンド交通の社会実験を行っているが、ソフト面を強化すれば、相当使いやすくなると思うので、新年度以降、一緒に勉強させていただきたい。

質問3

農業の12次産業化について

発言者

 農業の12次産業化について、教育、子育て環境、観光ということで中身を作られたようだが、しっかりとした内容を把握しているのかお聞きしたい。

市長

 6つの要素の中で、一番不十分だと思っているのは保健、医療の分野である。例えば、JAの厚生連の病院が、地元の食材を使って、おいしい病院食を提供しているという話をあまり聞いたことがない。そのような部分について、改善する余地が非常に大きいと思っている。
 また、例えば産婦人科での食事などでも、大変重要な要素を占めていると思う。妊産婦や体内の生命に対して良いものを食べさせるということも含めて、すごく進んでいる分野もある。しかし、食育の観点から栄養を考えて介護施設や病院などでお年寄りに地元の食材を使ったものが提供されているかというと不十分だと思う。新潟市として、その点が一番これから切り口を入れたい部分である。
 あとの5つの分野は、かなり切り口が入っている。そして、12次産業化という部分に一番結びつくのはエネルギー、環境の部分だと考えている。田園、大地の持っている力をフルに引きだしていくという観点で取り組みたい。 
 新潟は田園資源主義というような形で、田園、自然、大地の持っている力をフルに引き出していくということで進んでいきたい。それに沿った提案を数多くいただきたいので、まずは区役所、そしてニューフードバレーなどに相談いただきたい。

質問4

バス利用客増に関する提案

発言者

 バスの利用客が減っている理由として、到着時刻が見えないという部分が大きいと思う。最近ではGPS機能をつけた装置は非常に安くなっているので、古町や駅に何時に着くかということが分かればバスに乗る人も増えると思う。
 また、他県へ行ったときに、朝の通勤時間帯にバスの優先道路ができるということを見たことがある。朝の時間帯にそのような優先道路といったものが設定可能なのかを検討していただきたい。バスが優先道路を走れるということになれば、もう少し利用される方が増えるのではないかと思う。

市長

 バスが今どこに来ているのか、目的地に何時に着くのかということが分からないということが、バスの利用者を減らしている大きな理由になっていると思っている。
 まずはBRTの区間や利用者が多いところで、バスが今どこを走っているかということが分かるような乗り継ぎ乗り換え地点の表示をするということにしている。

発言者

携帯で見られるのか。

区長

 区バスについては、「e区バス」という、バスが現在どこの停留所間を走っているかといったことが携帯で確認できるようなシステムが始まっているが、路線バスについては、まだ検討の段階まではいっていないように思う。白根の中でどのような形になっているかということは確認したい。

市長

 一般の路線バスでGPSが活用される時には、JRがない南区で、まちなかとつながるイオン青山の乗り継ぎ地点までを優先して入れるように新潟交通に要望していく。
 そして、優先レーンについても、片側2車線以上のところについては、できるだけ朝夕の時間帯は優先レーンを活用させていただきたいということで新潟県警と意見交換させていただく。
 まちなかはセンターレーン走行というところまで、新潟県警と一時期、話をさせていただいていた。一度に行うと道路整備や標識の整備にお金がかかるということで、断念した経緯があるが、部分的に増やしていきたい。

質問5

南区に公共交通の交通体系を作っていただきたい

発言者

 私どもの地域は限界集落に近い状況になっており、新潟や三条、加茂、巻に直接行く公共交通がない。公共交通の交通体系を作っていただきたい。

市長

 公共交通については、非常に厳しい状況の地域があると思っている。新年度から一気に前進はできないが、こちらの地域は三条にもつながる必要があり、またJRがない南区の関係でいえば、南区から新津駅、JR信越線、JR越後線にどのようにつなげるかということは、非常に重要な課題だと思っている。新年度から第三者委員会で議論を本格的に行っていただき、また新潟交通の営業の実績を見直して、空白になっているエリアを改善していきたいと思っている。
 実績を見ながら新潟交通と話し合いということになるが、新潟交通が5年間営業走行キロ数を確保するので、その期間に区バスの改善は新潟市が責任を持って行う。そのような部分でこの地域が燕、三条とつながるということは十分に可能だと思っている。
 できるだけ地域の皆さんに路線バス、区バス、住民バスを応援していただくということをお願いしていきたい。これは、平成28年度の課題にさせていただく。

質問6

少子化に向けた市の具体的な取組について

発言者

 少子化に向けた市の具体的な取組について、どのように若い世代の居場所を増やして、交流を増やしていくのか。また、白根高校は、間もなく3学級から2学級になるのではないかという話がある。この地域は学校が大切な地域である。我々も子どもを減らさない努力をするとともに、市も予算要求をしていただきたい。

市長

 基本的には、望まれる方に結婚していただくということが一番のポイントだと思う。若い男女にアンケートを取ると、結婚を望んでいる人は相当いらっしゃる。出会いの場というものも非常に大事であるが、農村田園型とまちなか型でそれぞれ特徴がある。白根については、田園農村型とまちなか型が混在していると思っている。この出会いの場をどのようにするかということは、ぜひ自治協議会、コミュニティ協議会でご議論いただいて、区役所で意見交換していただきたい。
 もう一つは、今の収入では結婚できないと思っている若い男女が多くいるので、新潟暮らし創造運動の中でも、夫婦2人で年間500万円の収入があれば立派な暮らしができるということをアピールしていきたい。様々なデータを比較する中で、もっともはっきりしているのは生涯収入の差である。東京では、新潟で働くよりも6,000万円ほど収入が多いというデータが出ている。しかし、この6,000万円は、ほとんど住宅で消えてしまう。新潟のような住宅を東京に求めることは不可能だが、25坪の住宅面積を40年間以上キープするということになると、6,000万円の差はあっという間に消える。むしろ新潟暮らしのほうが500万円から1,000万円近くプラスであるという数字も出ている。初任給だけを比べたら、高卒も大卒も、東京へ行くのが当たり前なので、それだけでは図れない様々なことがあるのだということを、新潟暮らし創造運動の中でデータを作り、それを高校や大学の進路指導の先生にお届けしたいと思っている。健康寿命や自殺の問題を除けば新潟市の優位性は明らかである。新潟暮らしのほうが21世紀にふさわしい豊かな暮らしなのだということをデータとしてお示ししていきたい。
 そして、学校がなくなるということは大きな問題である。
 例えば、西蒲区の越前浜の小学校は、地域の方から、Iターン、Uターンを頑張るから学校は存続させてほしいというお話があった。越前浜は非常に環境が良いので、実際に芸術家の卵も含めた県外の方が暮らし始めており、本市も地域の意向を尊重して当面は越前小学校を存続することとしているので、文部科学省の言うような一律的なものでは地域は大変になるということも国のほうにしっかりと情報を伝えたいと思っている。

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