潟東樋口記念美術館「絵で見る雛祭りー尾竹越堂・國観、安宅安五郎、金子孝信の桃の節句と古今雛ー」
最終更新日:2023年1月20日
概要
中央区の博物館・美術館・商店など十数か所を中心に例年開かれている『北前船のおくりもの 湊にいがた雛人形・町めぐり』のお雛様巡りの一環で、2023年に当館初の雛人形展を開催しています。新潟の冬場は寒さや荒天のため町ゆく人や博物館・美術館の入館者も激減します。地域や館の活性化のため、お雛様巡りは有効な手段です。
そもそも当館では、お雛様は所蔵しておらず、地元の方々から借用して展示するものです。ご尊父が当地出身の笹川太郎氏が所蔵する江戸時代後期の古今雛を中心に、明治・昭和戦前・戦後の近世から現代にかけての雛人形の変遷を辿ります。
戦後復興の経済成長期には段飾り雛や御殿飾り雛などが豪華になりましたが、その後生活様式の変化から床の間が無くなり、軸装の雛絵や掛け軸雛、段飾りの雛人形は廃れ、額装の雛絵や団地サイズの雛人形に置き換わっていきました。そういう意味では、雛人形は社会を映す鏡と言ってよいかもしれません。
併せて、当館で所蔵する安宅安五郎、金子孝信の桃の節句関連の作品や当地ゆかりの尾竹三兄弟のうちの越堂と國観の雛絵作品を展示しています。作品の比較をとおして作家の個性を味わっていただければ幸いです。
古今雛
西澤笛畝画《立ち雛図》
長井亮之画《立ち雛図》
会期 | 令和5年1月17日(火曜)から令和5年3月26日(日曜) |
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会場 | 新潟市潟東樋口記念美術館・潟東歴史民俗資料館 |
入館料 | 大人500円、小・中学生300円(小・中学生:土・日・祝日無料) |
お問い合わせ | 新潟市潟東樋口記念美術館(電話:0256-86-3444) |
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