新潟市の火災原因
最終更新日:2019年12月2日
ここでは、新潟市で平成21年から平成30年の間に1382件発生した火災の主な原因を紹介します。
発生した火災の約77%が建物火災、次いで約13%が車両火災となります。
以下、件数の多いものから「放火(疑いを含む)」「たばこ」「こんろ」「ストーブ」「電灯・電話等の配線」の順に紹介します。
平成21年から平成30年の火災件数
平成21年から30年の火災原因別
放火火災
平成21年から平成30年で自損目的を除いて140件の放火火災(放火の疑い含む)が発生しています。
そのうち建物火災が88件で車両火災が10件、その他火災が42件となっています。
88件の建物火災のうち放火された箇所として多い場所は、建物外周部ですが、そのほか一般住宅、共同住宅、事業所では居室や玄関です。マンション、ビルでは共用部分である廊下などです。
放火火災を防ぐには・・・
- 家のまわりに燃えやすいものを置かない
- 街灯をつける等、建物の周りを明るくする
- 物置・車庫・車には必ず鍵をかけておく
- ゴミは収集日の朝にだす
- ダンボールや棚等で人目につかないスペースをつくらない
- 地域ぐるみで放火されない環境をつくる
たばこ火災
平成21年から平成30年で150件のたばこ火災が発生しています。
そのうち71件が、たばこの火をしっかりと消さずに直接ゴミ箱に捨てたり、燃えやすい物の上に捨てるなど、本来捨てる場所ではない場所に捨てて火災になったものです。たばこは、一見消えたように見えても、小さな火種が残っており、その火種が時間をかけて少しづつ燃焼を続け燃え広がってしまう危険があります。
次に多いのが、たばこの吸っている最中にたばこの火種が布団や座布団等の燃えやすい物の上に落ちてしまい火災になったもので、61件発生しています。
たばこ火災を防ぐには・・・
- たばこの火は水をためた灰皿につけるなどして、しっかりと消火する
- たばこは必ず灰皿に捨てる
- 寝たばこをしない
- たばこを吸う場所をきめ、吸ったまま歩き回ったりしない
こんろ火災
平成21年から平成30年で149件のこんろ火災が発生しています。
そのうち69件がこんろに火をつけて、鍋をかけたまま忘れてしまったものや、天ぷら等の調理中に来客や電話等でその場を離れたために発生したものです。
次に多いのがこんろの火に周囲の可燃物が触れて火災になったもので19件発生しています。このなかには、調理中の方が着ている衣服が燃えてしまう「着衣着火」も含まれています。
こんろ火災を防ぐには・・・
- 過熱防止措置を搭載したコンロを使用する。
- 調理中はこんろの側を離れない。
- こんろのまわりは清掃し燃えるものは置かない。またグリルは清掃し油かす等をためたままにしない。
- セーターなどの毛羽立った服装やひらひらした服装で調理しない。
ストーブ火災
平成21年から平成30年で144件のストーブ火災が発生しています。
そのうち46件がストーブの上に洗濯物が落ちたり、ストーブのカートリッジタンクに給油したが、蓋がしっかりとしまっていなかったために、ストーブにカートリッジタンクを入れる際に油がもれ、ストーブにかかったり、ストーブの上に物が落ちて火災になったものです。
次に多いのが、ストーブの周囲の可燃物がストーブに触れて火災になったもので21件発生しています。
ストーブ火災を防ぐには・・・
- ストーブの上に洗濯物は干さない
- ストーブのカートリッジタンクは給油した後は、しっかりと蓋が閉まっていることを確認する
- カートリッジタンクに給油する際はストーブから離れた場所で給油し、ストーブまではカートリッジタンクの蓋を下に向けた状態で運ぶ
- ストーブの周囲に物を置かない
- 出かける際や寝るときはストーブのスイッチを切る
電灯・電話等の配線
平成21年から平成30年で103件の電灯・電話等の配線による火災が発生しています。
電灯・電話等の配線とは具体的には電気コードやコンセントプラグ、コンセント屋内配線等になります。電気による火災ですので電気が通電していれば時間や場所を選びません。
電灯・電話等の配線による火災を防ぐには
- 古くなったコード類は使用しない。
- 電気コードを折り曲げない、家具の下敷きにしない
- 過度なタコ足配線はしない
- コンセントの周りは定期的に掃除し、プラグを刺したままにしない
