文化財センター企画展2「水田下に沈んだ縄文時代の遺跡」
最終更新日:2024年9月1日
企画展「水田下に沈んだ縄文時代の遺跡」(第1会場)
展示の概要
平成30(2018)年、江南区割野で道路建設工事に伴い、遺跡の有無を調べる試し掘りを行いました。その結果、現在の水田や畑の下の洪水堆積層から平安時代(約1200年前)や古墳時代(約1700年前)の遺物、さらにその下の砂丘砂からは縄文時代終わり頃(約3000年前)の土器や石器が大量に見つかりました。この遺跡は小字名から道正遺跡・岡崎遺跡と名付け、令和元(2019)年から令和3(2021)年にかけて本発掘調査が行われました。
これらの遺跡は亀田砂丘の延長上にあり、この砂丘の一部が新潟平野の沈降に伴い水田下に埋没したものと推定されます。いずれの時期においても遺跡の周りには潟湖や湿原が広がっていたことでしょう。砂丘では、土器の原料となる粘土や、石器の材料となる岩石などは採取できません。それらはどこから運ばれてきたのでしょうか。
今回の企画展では、縄文時代の道正遺跡と岡崎遺跡に焦点をあて、少しずつ弥生時代に近づいてゆく時期の他地域との交流や土器の変化を探ります。
なお、本企画展は文化財センター(第1会場)と史跡古津八幡山弥生の丘展示館(第2会場)との合同企画展となります。
第2会場では、鳥屋遺跡(北区)や大沢谷内遺跡(秋葉区)など道正遺跡と同じように水田の下に沈んでいた縄文時代終わり頃の遺跡をご紹介します。
会期
令和6年9月14日(土曜)から令和7年3月23日(日曜)まで
開館時間
平日:午前9時から午後5時まで
土曜・日曜・祝日:午前10時から午後4時まで
休館日
毎週月曜日、月曜日が祝日の場合翌日、11月26日(火曜)、12月28日(土曜)から1月3日(金曜)まで、2月12日(水曜)、3月21日(金曜)
入館料
無料
主な展示資料
縄文土器、石器・石製品など
主な遺跡
道正遺跡・岡崎遺跡、元屋敷遺跡・春木山遺跡(村上市教育委員会)、野地遺跡(胎内市教育委員会)、中野遺跡(新発田市教育委員会)、石船戸遺跡(阿賀野市教育委員会)、猿額遺跡(阿賀町教育委員会)、上野原遺跡(三条市教育委員会)、本ノ木遺跡(津南町教育委員会)、源太平遺跡(佐渡市教育委員会)、青田遺跡・六反田南遺跡(新潟県教育委員会)、矢津遺跡(新潟県立歴史博物館)、一人子遺跡(郡山市教育委員会)など
企画展2「水田下に沈んだ縄文時代の遺跡」チラシ(PDF:864KB)
企画展2のチラシをダウンロードできます
関連講演会
会場 新潟市文化財センター研修室
定員 先着60名(申込み不要、当日直接、会場へお越しください)
Zoomによる配信について
オンライン配信希望の方は下記表のオンライン配信申込フォームからお申込みください。申込フォームは「新潟市オンライン申請システム(「e-NIIGATA」)を利用しています。
講演は1時間程度を予定しています。講演終了後、展示解説を行います。オンライン配信は講演のみになります。
配信については、機材の都合上、聞き取りにくいことがあります。
タイトル | 講師 | 日時 | オンライン配信申込期間 | オンライン配信申込フォーム |
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道正遺跡と岡崎遺跡の発掘調査概要と企画展の見どころ | 高橋 保雄(新潟市文化財センター) | 令和6年10月5日(土曜)午後1時半から午後3時まで | 9月1日(日曜)午前9時から10月2日(水曜)午後5時まで | 配信申込はこちら(外部サイト) |
縄文時代晩期の土器変遷と道正遺跡の位置付け 下越地域を中心に | 渡邊 裕之氏(新潟県文化課) | 令和6年11月9日(土曜)午後1時半から午後3時まで | 10月9日(水曜)午前9時から11月6日(水曜)午後5時まで | 配信申込はこちら(外部サイト) |
縄文時代の生産と流通 透閃石岩類・輝緑岩類・青トラ石製磨製石斧を中心に | 高橋 保雄(新潟市文化財センター) | 令和6年11月30日(土曜)午後1時半から午後3時まで | 11月6日(水曜)午前9時から11月27日(水曜)午後5時まで | 配信申込はこちら(外部サイト) |
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