RSウイルス感染症とは

最終更新日:2016年1月12日

1 RSウイルス感染症について

 RSウイルス感染症(respiratory syncytial virus infection)は、RSウイルスの感染によって発症する呼吸器感染症です。発症の中心は0歳児と1歳児ですが、年齢を問わず、生涯にわたり感染を繰り返します。RSウイルス感染症は乳幼児期においては重要な疾患で、特に生後数週間~数カ月間の時期においては肺炎を中心とした重篤な症状を引き起こす場合があります。

2 原因と感染経路

 RSウイルスの主な感染経路は、くしゃみや咳によるしぶきを吸いこむことによる飛沫感染や、ウイルスが付着した手や物を介した間接的な接触感染です。年長児や成人の再感染例ではRSウイルス感染症と気付かれない軽症例も多数存在することから、家族間の感染や乳幼児の集団生活施設等での流行を効果的に抑制することは困難です。

3 症状

 発熱や鼻水などの軽い風邪のような症状や、肺炎などの重篤な症状を呈する場合もあります。特に、RSウイルスに初めて感染した場合、重症化するリスクが高いとされています。乳幼児、低体重児、呼吸器に基礎疾患がある場合は更にリスクは高まります。

4 検査方法

 咽頭ぬぐい液などの臨床検体から免疫クロマトキット等を用いてウイルス抗原を検出する方法や、細胞培養によってウイルスを分離し、検査を行う方法があります。RT-PCRによって直接的に遺伝子検査を行う方法などもあります。

5 予防のポイント

 年長児や成人の再感染例では軽い症状で済むことが多く、RSウイルスに感染していると気づかれない場合もあります。乳幼児と風邪症状のある成人との接触を可能な限り避けたり、日常的に乳幼児と接する方はマスクを着用して接したりするなどの対策をとることが大切です。

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