障がいのある人向け体験プログラム(「アグリ・ケア・プログラム」)の推進

最終更新日:2020年12月9日

「田園資源」を活かして、障がいのある人もない人も共に生きるまちづくりを目指して

 新潟市では、豊富で多様な田園資源を教育や福祉などの生活に密着する分野にも活用する「12次産業化」を進めています。
 田園資源を福祉分野に活用する農福連携では、農業体験を通じた高齢者の健康づくりや、障がいのある人の力を就農に活かす取り組みを進めています。
 また、新たに平成29年度から重度の障がいのある人を中心に、生きがいづくりと社会参加を進めるため、「アグリ・ケア・プログラム」の活用を推進しています。
 これは、農業・園芸・動物が持つ癒しの力を活かし、季節感や五感を楽しみながら、心身の活性化に役立てることが目的です。障がいの程度を問わず、障がいのある人の豊かな暮らしを後押しします。

「アグリ・ケア・プログラム」

特徴

(1)新潟市の自然や社会資源を活かし、一年間の季節感を大切に、人間の五感(見る、触る、聴く、味わう、嗅ぐ・香り) を刺激しています。
(2)障がいのある人の当事者にわかりやすく、支援者には丁寧にマニュアルをつけ、忙しい中でも活用しやすい工夫が満載されています。
(3)障がいのある人の支援の現場で役立つように、個別支援計画の作成に役立つための作成のポイントを盛り込んでいます。
(4)多領域(障がい者支援、農業、動物、園芸、行政、大学、就労支援等)の専門家が協力して作りました。

平成31年(2019年)3月に内容を改訂しました。

改訂のポイント

(1)利用者用と支援者用を1冊にまとめて、プログラムごとに見開きでわかるようにしました。
(2)施設の支援員の目線に立ち、施設の活動にどのように位置付けられるか、当プログラムが利用者にどんな支援として役立つかを意識した内容となっています。(活用事例、ポートフォリオの活用、独自の評価表など)。
(3)新潟市の田園資源の特徴である「食」に関するプログラムを追加しました。
(4)これまでの実践を踏まえ、新たな発見やニーズに応じて、内容や参加費を見直しました。
(5)当プログラムを活用して、有機的な循環を生み出す仕組みを作りました。これは、新潟市の田園資源と人財を活用して、本来は廃棄すべきものから新たな価値を生み出し、それを当プログラムなどで利用することでお金に換える事業サイクルです。

プランターに花苗を植えて育ててみよう
見開きにしたプログラムの説明ページ

さつまいものモンブランづくり
新たに追加した食のプログラム

食の体験プログラムを通して
活用事例集

種類

 (1)農業、(2)食(3)園芸(4)動物の四分野を中心に組み立てられています。
 新潟市ならではの自然の営みや季節感、人や社会資源などに着目して作りました。

プログラム一覧
種類 プログラム名 場所
農業

農1-菌ちゃんの力で元気な野菜を育てよう(土づくりをしよう)
農2-菌ちゃんの力で元気な野菜を育てよう(野菜づくりをしよう)
農3-菌ちゃんの力で元気な野菜を育てよう(野菜を収穫しよう)

各施設
(講師が出向きます)

食1-季節の野菜のおみそ汁とおむすびづくり
食2-季節の果物のヨーグルトアイスづくり
食3-枝豆のムースづくり
食4-トウモロコシの蒸しパン(パンケーキ)づくり
食5-さつまいものモンブラン(スイートポテト)づくり

各施設
(講師が出向きます)

園芸

園1-プランターに花苗を植えて育ててみよう(1)
園2-プランターに花苗を植えて育ててみよう(2)
3-さくら・サクラ・sakura(1)
園4-さくら・サクラ・sakura(2)
園5-季節のアレンジメント(母の日、ハロウィン、クリスマス等)
園6-ハーブのコンテナガーデンづくり(1)
園7-ハーブのコンテナガーデンづくり(2)
園8-Garden野花の便り
園9-ラベンダーとあそぼ
園10-ボタニカルなキャンドルづくり
園11-かわいい鉢カバーを作ろう
園12-クリスマス飾り森のサンタさんを作ろう
園13-クリスマスリースづくり(1)
園14-クリスマスリースづくり(2)
園15-ヒヤシンス窓辺の植物
園16-香りのガーランド
園17-多肉植物で作るインテリア
園18-ハーブ・香りのお雛様
園19-森の宝さがし
園20-もしもしかめさん
園21-カードスタンドを作ろう
園22-木の実のショートケーキ
園23-季節の花摘みに出かけてみよう
園24-葉野花実を使って花灯ろうを作ってみよう

各施設
(講師が出向きます)
※園芸9と19はお出かけプログラムです

動物

動1-動物たちに会いに行こう
動2-アルパカ・ヒツジ・ヤギの野菜えさやり体験
動3-動物たちにふれてみよう
動4-ポニーふれあい体験

動物ふれあいセンター
(新潟市中央区清五郎345-1)

プログラムのダウンロード

「アグリ・ケア・プログラム」にかかる支援について

1 円滑な推進に関する支援

(1)利用施設と支援員及び動物ふれあいセンターの間を取り持つコーディネート
 間を取り持つコーディネーターを配置し、プログラムに関する相談や申し込み、打合せなどに対応します。
 ○プログラムに関する申込み・相談
 ○利用者の障がいの程度や特性に応じた内容の提案
 ○丁寧な打合せ
 ○実施後の聞き取りアンケートの実施

(2)情報提供
 実践の様子、結果や課題等に関する情報を提供します。

2 人的支援

(1)指導者及び補助者の派遣
 実施するプログラムに応じた指導者や補助者を派遣します。
 ○派遣費用を市で負担します(派遣回数はプログラムの内容等によって変わります)
 ○指導者にお任せするのではなく、利用者や職員と一緒に作り上げるようお願いします

3 経費に関する補助

(1)体験費用
 補助はありません。
 プログラムの概要がわかる見開きページに費用が記載されており、利用者の負担にならないよう、材料の実費を基本に金額を設定しています。

(2)交通費
 補助はありません。動物ふれあいセンターや施設外への交通費については、利用者(利用施設)の負担とさせていただきます。

「アグリ・ケア・プログラム」の申し込みの流れ

対象

新潟市内の「障害福祉サービス事業所」に限ります(個人でのお申し込みはできません)

申し込み期間

令和2年度の利用の申し込みについては、決まり次第お知らせいたします。

申し込みの流れ

冊子の91ページに詳しく記載しています。
(1)選択
プログラムの中から、季節イベントなどに合わせて選択してください。
(2)連絡
事務局のグリーンケアボクスンへお申し込みください。申込先は下記をご覧ください。
(3)調整
講師や受入施設と調整し、日程をお知らせします。余裕をもって調整いたします。
(4)事前打合せ
事前に施設、講師、事務局で配慮事項や準備などについて共有します。
(5)実施
当日の緊急連絡は事務局にご連絡ください。
(6)振り返り
実施後、関係者による振り返りを行い、今後に活かします。

実施プログラムの申し込み先
園芸福祉にいがた グリーンケアボクスン
電話:080-9662-5007
FAX:025-333-4933
受付時間:月曜日から土曜日の午前9時から午後5時まで
メール:greencareboxn@gmail.com

 「園芸福祉にいがた グリーンケアボクスン」は、従来からある“福祉”の概念にとらわれず障がい者も健常者もすべての人が得意分野を活かし自分らしく働き、個性を輝かせる社会を作ることを目的とした「園芸福祉士」の資格を持つ民間団体です。

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このページの作成担当

農林水産部 食と花の推進課

〒951-8554 新潟市中央区古町通7番町1010番地(古町ルフル6階)
電話:025-226-1794 FAX:025-226-0021

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