春のにいつ丘陵
最終更新日:2012年6月1日
春はすべての生命が躍動する季節。
秋葉区の桜は、だいたい四月上旬から中旬が見ごろになります。
にいつ丘陵も入学式のころにはさくら色に染まり始めます。
麗らかな春の陽射しを浴びながら花を愛でるもよし、ボンボリを頼りに少し肌寒い夜桜見物もまた格別です。
メジロ
四月ともなれば木々の若葉も芽吹き始め、虫たちの活動も活発になります。
それに合わせるかのように、にいつ丘陵の野鳥たちも縄張りや求愛のためにさえずり、巣作りのための場所さがしと巣材集め、そして産卵、子育てといそがしく動き回ります。
この頃にいつ丘陵で見られる野鳥には、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ホオジロ、メジロ、アオジ、コゲラ、アカゲラ、カケスなどがいます。
これらは「留鳥」(りゅうちょう)といわれ、季節に関係なく一年中見ることができます。この他にも20種ほどの留鳥が確認されています。
この中でも特に多く見られるのが、シジュウカラとヤマガラです。これらの種類は虫などの動物質の食べ物だけでなく、針葉樹の種子も好んで食べることから、赤松が多く混じるにいつ丘陵の豊かな林相にあっているのかもしれません。
キビタキ
また、五月に入る頃から東南アジア方面から「夏鳥」(なつどり)といわれる鳥がたくさん、にいつ丘陵にもやってきます。オオルリ、キビタキ、サンコウチョウ、サンショウクイ、クロツグミ、アオバズク、メボソムシクイなどが代表的ですが、他にも、カッコウやツツドリ、ビンズイ、サシバなど15種ほどが確認されています。
にいつ丘陵の春はこれら夏鳥が加わりはじめると、いっそうにぎやかさを増していきます。
ギフチョウ
そして、春にはソメイヨシノの開花に合わせるかのように、ギフチョウがその愛らしい姿で飛び始め、にいつ丘陵では60種ほどの蝶の世界が幕を開けます。
翅(はね)を輝かせて飛ぶミドリシジミ、自分の縄張りに侵入してくると、鳥ですら追い払うオオムラサキ、体は大きいのに人の気配を感じるとすぐに草むらに隠れるオオヒカゲ・・・
いままで気づかず見過ごしていたかもしれない身近な自然、その一面へ蝶たちが誘ってくれることでしょう。
花見スポット
その1
その2
