秋葉区の滝・清水
最終更新日:2012年6月1日
2つの大きな川に挟まれたまち、秋葉区(新津地域)は古くから石油のまちとも知られており、井戸を掘っては石油を採取しておりました。しかしながら、飲料水としての井戸となると他のまちに比べてほとんどなく、人々は飲み水を与えてくれる滝や清水をさまざまな言い伝えを残すほど大切にしてきました。こうした昔話を集めた『ものがたりにいつの昔話』を出版しています。ぜひ一度ご覧ください。
幸清水(さきしみず)
幸清水は文化4年(1807)当時の新津町の庄屋長井久左衛門によって発見されました。新津は昔から飲み水に恵まれなかったため、ここには毎朝夕水桶を天秤棒にかついで行き来する水汲み女衆の姿が昭和7年(1912)に上水道が完成するまで新津独特の風物になっていました。
桜清水(さくらしみず)
桜清水は、弘安元年(1278)市内中村のお宮の再建工事中に偶然発見され、村人たちは神様からの授けの水として『禊清水(みそぎしみず)』と名付け、大切に守り続けてきました。
『桜清水』という名前は、この清水のそばに桜の大木があり毎年春に美しい花を咲かせていたため、いつの頃からか、誰からともなくそう呼ばれるようになりました。
ひさかき清水
この清水は田家(たい)地区にあるお寺用に利用されていたものを人口の増加により水不足に困っていた庄屋さんが寺に頼み込んで住民の飲料水に使わせてもらうようになったものが始まりとされています。
「ひさかき」とは樹木の名前で、この清水の脇に老樹があり、清水をおおっていたため、この名前がついていたとされています。
白玉の滝(しらたまのたき)
金津地域にあるこの滝は順徳天皇の頃(1210~21年頃)から知られ、山伏の修行の地でもあったといわれています。
滝は、上流側の雄滝、手前側の雌滝の2段にわかれていて昔から避暑、納涼の地として親しまれ、秋葉区の観光スポットの一つとなっています。
