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にわか宿屋番頭記

最終更新日:2012年6月1日

にわか宿屋番頭記/清田義一

日本鉄道のOB会新津支部

文集「生きてきた記録(しるし)-国鉄の想い出」から再編集

グラリ!! 新潟地震発生

 昭和39年、新潟国体にご臨席の秩父宮妃殿下が、新津工場にも来場されました。瀬戸工場長以下全職員が本場事務所前の広場でお迎えした後、親しく職場を視察していただき、激励のお言葉を賜りました。

 その6日後の6月16日午後1時2分、グラリ!とマグニチュード7.7の大地震が発生し、新潟市を中心に大被害を受けました。
 新津工場も軟弱な地盤のため、建物、動力、設備機械その他に大きな被害があり、また新潟市近郊に居住の職員20名近くが、家屋の傾斜、土台沈下、床上浸水などの被害を受けました。

新津工場、「にわか宿屋」となる

 心配な一夜を過ごした翌17日、工場内の応急復旧処置や新潟地区の被災車両・機械の復旧応援、り災職員の救済などてんやわんやの最中、『地震で不通となった新潟・亀田間を、明日から国鉄バスにより代行運転をする。このため各地から応援にくる自動車隊の宿泊、給食などを新津工場でお願いしたい』という要請が管理局から入ってきました。これは万難を排して協力しなければならないので、早速、関係者が集まり対策会議を開き、準備に取りかかりました。

 待つうちに、夜半から翌18日の早朝にかけて、小国、小諸自動車営業所の応援隊が、ツバメのマークを光らせて到着、続いて関東自動車事務所管下の応援隊が到着しました。かくして正門前の道路に、国鉄大型バス16台が勢ぞろいした光景は壮観でしたが、それもつかの間で、眠る間もなく5時30分には、代行輸送に出動して行きました。頼もしい限りと感じました。

 さて、我々世話をする側の出番です。ところがまた注文をいただくこととなりました。『本日から長岡電力区の応援隊が来る』ということで寝具類が不足するので資材部用品庫から枕、毛布などを手配してもらい間に合わせました。

宿屋の苦労

 期間中、一番苦労したのは食事でした。応援隊の皆さんは、被災地に出入りするので、食中毒や疫病などにかからないように細心の注意を払いました。
 代行輸送のバス隊は交代勤務であり、最後の勤務の皆さんは、夜の9時過ぎに帰り、自動車の点検整備をして風呂に入り、その後に夕食となりました。食堂の皆さんは、その後片付けを済ませてから…となるので10時過ぎての帰宅が続きました。

 次に苦労したのが材料の仕入れでした。特に鮮魚と肉類は、交通復旧がまだの新津市内の店舗では品不足気味のため買い出しとなりました。ところが地震直後、新潟地区への一般自動車の乗り入れは制限されていたため、管理局にお願いして許可を取ってもらい、その腕章をして買い出しに出かけるなど、土田幸男食堂主任以下食堂従業員全員が八面六臂の大奮闘でした。その一方で、女子従業員の皆さんが、夕食後のフルーツにと地物の苺を添えたり、お茶をつぎながら話合うなど、なごやかな光景も見られました。

 さらに24日からは、被害貨車復旧のため来新中(新潟市笹口小学校に宿泊)の大宮、郡山、長野の各工場からの救援隊に昼食(にぎり飯、きゅうり)を賄いましたが、(新津)工場職員の昼食とも重なり、工場の女子職員の皆さんにおにぎり作りの応援をしてもらいました。これは応援隊帰還前日の28日まで続きましたが、屋外作業で、しかも飲み水が不便な折りでもあり、生きゅうりは大好評となりました。

 ようやく列車も回復し、バス隊と電気隊は26日に引き揚げたので、ホッと一息入れる間もなく、7月に入って3日から10日まで、水戸局と高崎局の施設班をお世話しましたが、大分慣れてきたのでスムーズに事が運びました。

震災復興の一翼を担って

 かくして地震発生の翌日から約3週間で延べ人員1,000名近くの応援隊のお世話をしました。皆さんから喜ばれ、病気などの事故もなく何よりでした。
 また、帰られた応援隊の皆さんからお礼の葉書をいただいたり、管理局などからねぎらいの言葉を頂戴したりしたときは、国鉄の大使命である国民の足の確保に、さらに震災復興の一翼を担ったんだなぁーという満足感にひたったものでした。

このページの作成担当

秋葉区役所 産業振興課
〒956-8601 新潟市秋葉区程島2009
電話:0250-25-5689 FAX:0250-24-5888

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