市報にいがた 令和6年3月17日 2811号 5面

最終更新日:2024年3月17日

連載 未来への扉(5)

 図書館司書がお薦めする、子ども・子育て世代向けの本を紹介します。

問い合わせ 月潟図書館(電話:025-375-3001)

『ゆきのひ』

作・絵:エズラ=ジャック=キーツ
訳:木島 始
出版社:偕成社
発行年:1969年
市内図書館所蔵数:31冊

『ゆきのひ』

あらすじ

 ピーターの街に雪が積もりました。朝ごはんを食べると、ピーターはさっそく外へ飛び出します。雪に足跡を付けたり、棒で線を引いてみたり、年上の子どもたちが雪合戦をするのをうらやましく思いながら雪だるまを作ったりして、楽しく遊びました。
 ピーターはその夜、夢を見ます。太陽がすっかり雪を解かしてしまう夢を…。
 しかし、次の日の朝、ピーターは友達と一緒にまた雪遊びに出かけることができたのでした。

おすすめポイント

 朝起きて雪が積もっていたら、どんな気持ちになりますか?大人の皆さんは「もう、うんざり」と思うかもしれません。しかし、この本に出てくる小さなピーターは違いました。無心で雪と遊び、雪が解けて消えてしまうことを悲しみ、次の日の朝も雪で遊べる喜びを感じながら、友達と出かけていくのです。
 雪が積もった朝にわくわくしていた、子どもの頃の気持ちがよみがえってくる絵本です。

イラスト

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