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市報にいがた 令和元年12月15日 2709号 1面・2面

最終更新日:2019年12月15日

地域で取り組む 移住・定住

 新潟市では人口減少対策として、地域が主体となって移住者の受け入れに力を入れて取り組んでいる地区を「移住モデル地区」として指定し、地区の取り組みを応援しています。
 今号では、11月に「HAPPY(ハッピー)ターンモデル」に指定された秋葉区金津里山地区の取り組みなどを紹介します。

問い合わせ 都市計画課(電話:025-226-2679)

地域で取り組む 移住・定住
写真右上から時計回りに、秋葉区の里山、移住体験ツアーの様子、Akiha放課後里学校(同区朝日)に通う児童たち
※「移住体験ツアーの様子」「Akiha放課後里学校」は2面で紹介

移住モデル地区とは

 市が地区を指定し、地区の魅力発信などの支援を行うもの。取り組み方・実績により「HAPPYターンモデル」「移住推進モデル」「地域活性化モデル」の3つに分けられます。

HAPPYターンモデル

先進的な取り組みで移住者数の増加などの実績があり、ほかの地区の取り組みの手本となる地区

移住推進モデル

自治会など地域が主体となり、今後積極的に移住・定住に取り組む地区

地域活性化モデル

商店街などの任意団体が主体となり、地域の活性化を通して人口流出の防止に取り組む地区

移住モデル地区

移住・定住に向けて 地域で取り組みませんか

 移住モデル地区に指定した地区の情報は、移住希望者向けの説明会などで積極的に紹介していきます。

首都圏での移住希望者向け説明会の様子
首都圏での移住希望者向け説明会の様子

金津里山地区の取り組みを紹介

青木 貞義さん
金津里山地区代表
青木 貞義(さだよし)さん(秋葉区金津)

 青木さんは、これまで金津自治会の会長として移住・定住推進に取り組んできました。11月に金津里山地区の代表に就任し、より広域での移住・定住推進に取り組んでいます。これまでの活動と今後の意気込みを聞きました。

人口減少に危機感

 金津地区が移住・定住推進に取り組み始めたのは2年前。「少子高齢化もあり、地域の祭りを開催できなくなるなど活気がなくなっていることを実感した」。金津地区では20年前と比べ人口が約200人(約37パーセント)減少し、自治会の存続も危ぶまれる状況でした。当時自治会長だった青木さんは、この状況を打開するため地域を挙げて移住・定住促進に取り組むことを決めました。
 「移住者は希望がある反面、不安も持っている。安心して暮らしてもらうためには、地域の理解と協力が必要不可欠だと思った」。青木さんは地域の人が集まる行事があるたびに、取り組みの説明などを繰り返し行ってきたと言います。

空き家を活用

 最初に取り組んだのは空き家調査でした。金津地区内の空き家の軒数や状況を把握し、移住希望者へ紹介することで移住推進につなげることが目的です。空き家の持ち主には青木さんが直接話をして、移住希望者へ売却することの了解を得ました。

移住体験ツアーを開催

 「地域の魅力を一番知っているのはそこに住む人たち。自分たちの地域の資源をいま一度見つめ直し、情報発信していくことが大切」。金津地区の魅力は自然が豊かで文化施設が充実していることや地域の人同士のつながりが強いことだと青木さんは言います。
 「一度金津に来て魅力を体験してもらうとともに、生活のイメージを持ってもらうことで移住につなげたいと思った」。
 昨年・一昨年には、金津地区・朝日地区・小須戸地区の自然を巡り地域の人と交流する“移住体験ツアー”を区役所と一緒に開催。ツアーへの参加をきっかけに県外からの移住を決めた人もいました。

人口増加で地域の人も前向きに

 これらの取り組みを続けてきた結果、これまでに3世帯10人が市内外から金津地区へ移住し、今後も2世帯4人が移住を予定しています。取り組みを始めた頃は「本当に移住して来る人がいるのか」と半信半疑だった地域の人も、実際に移住者が来たことで取り組みに対してより前向きになっていったそうです。
 「移住・定住は長い目で見て取り組まなければいけない。人口減少や空き家の増加はこれからますます進んでいくと思うので、今から取り組んでいくことが大切」と青木さんは語ります。

近隣地域と協力

 「取り組みをする中で、里山に魅力を感じて移住を考えている人がたくさんいることが分かった」。同じく移住推進の取り組みを進めていた朝日地区のほか、近隣の塩谷、割町地区と一緒に「金津里山地区」として取り組みを進めていくことを決めました。「4地区には少子化という共通の課題がある。金津と朝日がこれまで取り組んできたノウハウを生かし移住・定住を推進していくことで、これらの課題にも取り組み、地域の活性化につなげていきたい」と意気込みを語ってくれました。

金津里山地区とは

 秋葉区の里山周辺(朝日地区・金津地区・塩谷地区・割町地区)で移住・定住に向けて一体となって取り組む地区の名称。朝日地区と金津地区のこれまでの取り組み実績などを受け、11月にHAPPYターンモデルに指定されました。

HAPPYターンモデル指定式の様子
HAPPYターンモデル指定式の様子

移住者の声 『金津地区への移住』を決めました!

酒井さん家族
酒井さん家族
(隆光(たかみつ)さん、瑞穂(みずほ)さん、雄宇(ゆう)くん)
神奈川県川崎市在住。12月下旬に金津地区へ移住予定

 自然が豊かな場所で子育てをしたいと思い、移住先を探していました。そんな時、新潟市の移住・定住情報サイト「HAPPYターン」で秋葉区の移住体験ツアーの参加者募集を見かけ、「これだ!」と思い家族みんなで参加しました。
 ツアーに参加して感じたことは、地域の人が文化や土地、歴史などをすごく大切にしているということです。子どもを地域全体で見守り育てていく意識が高く、移住者を迎え入れてくれる気持ちが強いことも知ることができ、「ここに住みたい」と思うようになりました。車で少し走れば市街地へ行くこともでき、自然と都市機能のバランスが良いことも移住の決め手の一つです。
 これからは近くの山や川でハイキングやスノーボード、カヌーや釣りなど、季節に合わせた自然の遊びができることを家族みんなで楽しみにしています。

※関連記事を別冊情報ひろば3面に掲載

移住につながる取り組み Akiha(アキハ)放課後里学校

原 淳一さん
代表 原 淳一(じゅんいち)さん(秋葉区朝日)

里山の自然を生かした子育て環境を

 「自分で考え行動できる子を育てたい」。原さんは昨年、小学生が放課後に通う「Akiha放課後里学校」を朝日地区に開設しました。
 同施設では小学1年生から3年生の児童15人ほどが放課後に集まり、里山の森や田畑でそれぞれが好きな遊びをしたり、調理、畑仕事などの生活体験をしたりして過ごします。「子どもたちにあれこれ指示はしません。自然にあるものを使って自ら遊びや仕事を考えることを大切にしています」。
 子どもを自然の中で伸び伸びと育てる同施設の取り組みと地域全体で子どもを育てようという雰囲気に引かれて、これまでに4世帯が同地区へ移住してきました。
 原さんは最後に「子どもが増えたことで地域の人たちも喜んでくれている。これからも地域と協力をしながら取り組んでいきたい」と話してくれました。

活動の様子
活動の様子

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