市報にいがた 平成31年1月6日 2686号 5面
最終更新日:2019年1月6日
みなとまち新潟 歴史探訪(17)
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「重要文化財旧新潟税関庁舎」のお披露目が近づいています
明治2年(1869年)に建設された旧新潟税関庁舎は、150年の風雪に耐え、創建時の場所に建っています。この建物は税関としての役割を約100年担い、昭和44年(1969年)に国重要文化財に指定され、同時に敷地は国史跡となりました。この時期は開港100周年と重なり解体修理を行いましたが、それからはや50年、傷んだ内外装の修理と地震や火事などの災害対策を行う必要性が出てきたため、平成28年度より工事を進めてきました。特に耐震補強の方法は難航しました。地下は史跡指定地なので、杭(くい)を打てません。そこで、コンクリート基礎の中に鋼鉄のワイヤを縦横無尽(じゅうおうむじん)に這(は)わせて強度を確保しました。建物は、壁などを補強して耐震性を高めました。火災対策の放水銃(ほうすいじゅう)設備も新設し、建物の特徴であるなまこ壁や漆喰(しっくい)天井などの化粧直しを施しました。1月12日から再度公開します。リニューアルした旧新潟税関庁舎にぜひ足を運んでください。
「なまこ壁」塗り直しの様子
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