平成29年4月21日 市長定例記者会見

最終更新日:2017年4月24日

市長定例記者会見

(表)開催概要
期日 平成29年4月21日(金曜)
時間

午前10時00分から午前10時30分

場所 新潟市役所(本館6階 執行部控室)

発表内容

質疑応答

配布資料

市長記者会見動画(4月21日開催分)

発表内容

1. 新潟市12次産業化(田園資源活用)優良事例表彰2016の受賞者について

 最初の案件を申し上げます。新潟市12次産業化(田園資源活用)優良事例表彰2016の受賞者について発表させていただきます。
 はじめに、本表彰の趣旨についてご説明します。本市では、農業資源や里山といった豊富で多様な田園資源・大地の力を、農業分野以外のさまざまな分野でも最大限に活用していこうという「12次産業化」の取り組みを進めているところです。
 民間の皆さまによって2016年に実施された独創的かつ効果的な田園資源活用の素晴らしい取り組みを表彰させていただき、広くご紹介することで、さらに多くの皆さまから参考としていただき、田園資源をさらに多くの方からフル活用していただきたいと考えております。
 今回は10件のご応募をいただきました。そこから優良事例賞として2件、奨励賞として2件を選出させていただきました。
 それでは、優良事例賞の発表をさせていただきます。
1件目は「NPO法人 アキハロハスアクション」様、2件目は「株式会社 たくみファーム」様です。
 奨励賞の、1件目は「社会福祉法人 シャーロームケアハウス希望の園」様、2件目は「株式会社 総合フードサービス」様です。それぞれの取り組みの概要につきましては、お配りの資料をご参照いただきたいと思います。
 受賞された方々には、この後、11時から秘書課応接室で表彰式を行い、賞状および記念品を贈呈いたします。こちらも取材いただけたら大変ありがたいと思っております。

2.ONSEN・ガストロノミーウオーキングin岩室温泉について

 二つ目の案件です。「ONSEN・ガストロノミーウオーキングin岩室温泉」の開催ということです。
 環境省が指定する国民保養温泉地である岩室温泉を核とした交流人口の拡大による地域の活性化を図るため、岩室温泉を拠点に、豊かな自然や景勝地を歩いてめぐり、その道中でその土地ならではの食や文化の魅力を体感する「ONSEN・ガストロノミーウオーキングin岩室温泉」を7月1日に開催します。
 これは、日本が世界に誇る資源である「温泉」を核とし、温泉地がもつ「食」と「文化」を、ウオーキングを通じて体感する事業を全国で展開しようという趣旨で設立されました「一般社団法人ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構」が推進しているもので、岩室温泉での開催は全国で4例目となります。
 ウオーキングコースは、コシヒカリや越後もち豚、枝豆など、地域に根ざした食や地元酒蔵のお酒の提供のほか、歴史・文化に触れ、感じ、学ぶことができる全長約8キロメートルのコース設定となっております。参加定員は200名、参加費は3,500円です。参加者の申し込みは岩室温泉観光協会のホームページなどで5月10日(水曜)から開始するということであります。募集要項などの詳細が決まり次第、岩室温泉観光協会や市ホームページなどでお知らせしていきます。
 この時期、岩室温泉ではホタルも見ることができるということですので、この機会に、市内外の多くの方からご参加、また、岩室温泉にご宿泊いただき、岩室の食、文化、温泉の魅力を存分に楽しんでいただきたいと思います。

3.水と土の文化創造都市の取り組みについて 

 三つ目の案件です。水と土の文化創造都市の取り組みについてです。
 まず「水と土の文化創造都市 市民プロジェクト2017」の募集についてです。水と土の文化創造都市をさらに前進させるため、芸術祭のない年も継続実施している事業であります。今年度の募集期間は、本日から5月22日(月曜)午後5時30分必着ということでお願いします。必要書類などについてはアーツカウンシル新潟や各区地域課、出張所などで配布しているほか、水と土の文化創造都市ホームページからもダウンロードできます。
 事業対象となる期間は、これまで8月から10月末の3カ月間としておりましたが、事業の見直しを図り、6月下旬から12月末までの6カ月間に延長させていただきました。また、申込窓口はアーツカウンシル新潟とさせていただきます。市民プロジェクトの応募を検討されている方は事前の相談も含め、アーツカウンシルを大いに活用いただきたいと考えております。
 次に、水と土の芸術祭2018総合ディレクターの選任について、美術評論家の
谷新(たに・あらた)氏を総合ディレクターに選任いたしました。谷氏はこの3月まで、宇都宮美術館で館長を務めていらっしゃった方です。これまでの経歴につきましては、お配りしているプロフィールに記載のとおりです。谷氏はパリ・ビエンナーレをはじめ、国際的な展覧会に数多く携わってきたほか、新潟での関わりについても、かつて中央区長潟にあった創庫美術館でゲストキュレーターとして活動され、新潟現代美術家集団GUN(ガン)の活動歴を紹介し、新潟アジア文化祭の作家選考などにも携わり、本市との縁が深い方でもあります。今後、これまでの経験を十分に発揮していただき、素晴らしい芸術祭になるようご尽力いただきたいと考えています。
 また、水と土の芸術祭2018ロゴの決定についても発表させていただきます。
「水と土の文化創造都市」の共通認識と浸透を図ることを目的に、前回、2015のときに大変好評をいただき、外部からも高い評価を得た2015年のロゴを生かし、今後も継承していけるようにデザインしていただきました。このロゴのコンセプトは「水と土」の「出会い」をシンプルに表現しています。新潟は「水と土」というふたつの力強い自然が交わり形成された場所であり、それらと人間が共生して、豊かな環境、暮らし文化を育んできました。この「交わり」、「共生」への思いを、二つの色面とそれをつなぐ「グラデーション」に込めてロゴにしてあります。今後、このロゴをもとに広報業務を展開してまいります。

4.東アジア文化都市青少年交流事業参加者募集について

 次の案件は、東アジア文化都市青少年交流事業参加者募集についてです。
 本事業は、東京2020応援文化オリンピアードとして実施いたします。本市は、2015年「東アジア文化都市」として、中国の青島(ちんたお)市、韓国の清州(ちょんじゅ)市という二つの市とさまざまな交流を重ねてまいりました。今年度も引き続き青少年交流を実施するにあたり、参加者を募集いたします。
 これは、各都市が15人ずつ青少年を派遣し、現地の青少年との文化を通じた交流プログラムを実施するということです。今年は本市と清州市で開催します。本市では、7月25日から28日の3泊4日で開催します。農業体験やマンガ・アニメ体験など、本市の特徴を生かした交流を行う予定です。清州市においても、特有の文化を通じた交流プログラムが企画されており、本日から5月31日まで参加者を募集し、選考を経て参加者を決定いたします。詳しい内容や申し込み方法などは配布したチラシのとおりです。ぜひ、多くの高校生から応募いただきたいと思っております。

※「くろさき茶豆」の地理的表示(G1)保護制度登録に係る授与式(東京)と黒埼地区茶豆組合協議会の市長表敬について

 案件は以上ですが、資料を2件配付させていただきました。
 すでにご存知の方も多いと思いますが、西区の黒埼地区で生産され、本市の食と花の銘産品に指定されている「くろさき茶豆」が、本日、国の地理的表示
(GI)保護制度に県内で初めて登録されることになりました。
 本市ではこれまでも「くろさき茶豆」を、2016年のG7新潟農業大臣会合サミットをはじめさまざまな場でPRしてきました。国からお墨付きをいただけたということですので消費者の皆さまにとっても、商品にGIマークが入ることで今まで以上に安心してお買い求めいただくことができ、くろさき茶豆のブランド化も一層強化されると期待しています。
 このGI制度への申請は、地元の生産者団体の黒埼地区茶豆組合協議会が行いました。すべての生産者の方々に制度を説明し、意見をまとめ、国の厳しい審査を通過したということで、大変多くご苦労いただいたと思っております。
 来週4月24日(月曜)午後2時30分から、この協議会の代表者が私の方へ報告にお越しいただけるということで、こちらも取材いただければありがたいと思っております。GIマークが入っていない、市内の他の地域で作られる茶豆・枝豆も、当然ながら生産者が丹精を込めておいしいものを作っているということでございます。

※ゴールデンウイークの主なイベントについて

 2件目の資料です。ゴールデンウイークが間もなく始まるということで、ゴールデンウイーク期間中の主なイベントについてまとめております。
 今月27日(木曜)には、外国客船「セレブリティ・ミレニアム」が新潟東港に寄港します。この船は今回が初めての寄港で、これまで県内に寄港した客船の中では最大級です。
 この時期の恒例となっている「ラ・フォル・ジュルネ新潟」は、本市の姉妹都市フランス・ナント市で誕生した、世界で最もエキサイティングなクラシックコンサートです。新潟では8回目となり、今年のテーマは「ラ・ダンス~舞曲の祭典」。28日(金曜)から30日(日曜)までの3カ間、りゅーとぴあなどで行います。
 また、新潟の新たな名物なっているレストランバスは、2年目の今年、さまざまなコースをご用意しています。多くの皆さまからバスに乗っていただき、豊かな自然と港町の歴史に育まれた本市の食文化を体験していただきたいと思います。
 ほかにも、市内各所の観光施設などでゴールデンウイークに合わせさまざまなイベントが行われます。多くの皆さまから新潟市の魅力にふれていただきたいと思っております。
 私からは以上です。

質疑応答

水と土の芸術祭について

(記者)

 水と土の芸術際2018年のロゴというは、2015年と全く一緒ですか。

(文化創造推進課長)

 ロゴは基本的に同じですが、2015と2018の数字が変わっています。若干、ロゴも修正しております。

(市長)

 ほとんど同じということですね。

(記者)

 水と土のまじりが増えたとか、そんな感じですか。

(文化創造推進課長)

 それはないです。

(記者)

 総合ディレクターを選任されたということなのですが、どのようなことを期待されていらっしゃいますか。

(市長)

 私も昔、創庫美術館を取材した経験がありますけれども、新潟市に現代美術をもたらした先駆けみたいなところだったのですけれども、そのときから新潟に関わってくれているということで、あのときは「アパルトヘイト否(ノン)」という、これは北川フラムさんがやったものですが、そういうものも新潟市で開催して、そういうあたりの事情もいろいろとご存知で、新潟市の特徴などについても、改めて説明する必要もないということなので、すぐ溶け込んで実践的な動きをしてくれるのではないかと思います。
 また、ネットワークも広い方ですし、新潟市美術館の塩田館長とも非常に関係が深いということなので、いいネットワークの要になってくれるのではないかと期待しています。

県内市町村長と米山県知事との意見交換について

(記者)

 発表案件外ですが、米山知事と県内市町村長との話し合いの場が持たれましたが、出席されて、手応えというか、今後、どのようなことを期待されるのか、感想をお聞きします。

(市長)

 初めてということもあって、個別の案件、うちの自治体ではこれが一番大事だということを述べられる方も多くいらっしゃったし、また、成果をしっかり出していく場にしていく必要があるといったご意見も出ていました。年に二、三回では詰め切れないものも数多くあると思うので、その中で一番大きなテーマはやはり拠点化ではないかということを、市長会、町村会で確認をしたうえで、(仮称)新潟県拠点化協議会を別立てで組織して、そこに港湾部会、空港部会、鉄道など交通部会という、最低三つの部会をぶらさげたらどうかと。それぞれが関心のある市町村から事務方を出してもらってチームを作り、県の交通政策局になると思いますけれども、そこのチームとワーキング的な形で意見交換を頻繁にやらせていただいて、方向性が出てきた、あるいはこの課題をどうするかという大きな課題が出てきた場合には、首長の判断を仰いでいくといった形で拠点化を新潟県と県内市町村とで総力を挙げて推進していきたい。例えば空港アクセスなどは検討する場がほかにある。大きなものでいえば港湾計画の改定、それもほかに場があるわけで、我々はまず、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けてやれることを最大限やっていくという観点で動いたらどうかという意見を、私から申し上げました。そのような感じで動けるのではないかと思っています。
 そういう面では、まず拠点化をやりましたけれども、例えば健康寿命延伸のような、新潟県内市町村、特に市長会長の見附の久住市長が、健康づくりとまちづくりを徹底連携させるというスマートウェルネスシティの全国会長にもなっていると。米山さんは医療ビッグデータというようなことを言っていらっしゃるので、今も一人当たりの医療費は新潟県が一番安く、後期高齢者の医療費も人口当たり一番安いレベル。これは健康の土台があると思うので、健康県新潟というところまで結びつけるような取り組みもできるのではないかと思います。
 また、国民文化祭を2019年に開催するほか、新潟市では開港150周年の取り組みがその前後にあり、文化の活動も盛り上げて2020年までに文化プログラム、新潟県が一番おもしろかったねという展開にし、アート・ミックス・ジャパンなどを活用して、新潟市に行けばオリンピックだけではなくて、日本の伝統文化が味わえるというような体制を整えておく必用がある。新潟は国際空港と二つの新幹線があり、これを生かして新潟をベースにして、オリンピック・パラリンピックを楽しんでいただきたい。例えば月岡温泉をベースにして東京を楽しんでいただく。月岡温泉プラス東京、妙高プラス東京、越後湯沢プラス東京、こういったものを全県的に展開すれば、オール新潟プラス東京ということで、外国人を新潟県に一番迎えることができる。地方で一番迎えることができたと言われるような取り組みもやれるのではないかと思う。これは新潟市との調整会議の中で、米山知事もその方向でやろうと言ってくれているので、よしやろうという市町村からどんどん加わっていただいて、輪を広げていきたいと思う。
 そういう面で、1回目としては、意見交換がしっかりできるという一定の安心感が市町村長にでき、県のほうも、こういう場を生かしていこうという意気込み、米山知事はもちろんですけれども、ほかの幹部からも感じることができたのではないかと思っています。

(記者)

 市町村長さんもだいぶ雰囲気が変わって明るくなったのではないですか。

(市長)

 我々は新潟州ということで、知事あるいは県幹部と意見交換をする場があったわけですけれども、ほかの市町村はなかなかそういう場もなかったので、ストレスも結構たまっていたような気もします。そういうものが普通に意見交換できるというレベルにはなったねという明るさかもしれません。

(記者)

 拠点化というと、どうしても新潟市と県が中心という見方をされる向きもあるかと思いますが、新潟市以外の市町村の首長たちの拠点化に対しての必要性ですとか理解、そういったところはいかがですか。

(市長)

 口火を出雲崎町長が切ってくれて、日本海横断航路は今こういった状況になっているけれども、こういう取り組みは非常に大事なことだと。やはり環日本海の拠点に新潟がなっていかなければ、県内の市町村は、人口問題も含めてなかなか活路を見いだせないというお話を町長からいただけたというのは、非常に良かったと思います。それを踏まえて、新潟プラス東京運動をやれば、全域で効果を出せ、港湾や空港がある自治体だけの話ではないですよねということも、かなりご理解いただけたのではないかと思います。一番は鉄道など交通部会に参加する自治体が多いかもしれませんが、港湾部会、空港部会に手を挙げていただければ、どんどんワーキングに入ってもらいたいと思っています。

12次産業化(田園資源活用)優良事例表彰2016について

(記者)

 12次産業化優良事例表彰なのですが、10件の応募があったということなのですが、表彰されたのは子育て、福祉などがあるのですけれども、ほかの分野でも応募はあったのですか。

(市長)

 たくみファームは農福連携、福祉分野で大地、農業の力を引き出すということだと思うので、これはありがたい事例かと思っています。アキハロハスはまさに子育てということですし、ケアハウス希望の園も福祉分野の色合いが強いのではないかと思います。総合フードサービスはいろいろなところに給食業務をやられている。例えば介護施設とか病院といったものに伸びていけば、医療福祉分野にも入ってくるということで、初年度としてはいい切り口を出してもらったかなと思います。こういうものが表彰の対象ですよということが伝わると、それだったらうちのこれも対象になるのではないかということで、2年目はさらに増えることを期待しています。

(記者)

 ほかに、エネルギー、環境とか保健・医療というのは、募集の段階ではあったのですか。

(市長)

 エネルギーはやっている事例はあるけれども、これはどうですか。

(担当職員)

 募集はしております。交流ですとか、エネルギー分野の応募もありました。

(市長)

 今回は表彰の対象にはならなかった。交流なんて本当に一番事例が多いはずなので、そのあたりをより周知していくと、交流分野は相当手が挙がるのではないかと思っています。

(記者)

 今ほどの質問に関連するのですけれども、「12次産業化」という言葉自体は新潟市以外でも使われているのでしょうか。

(市長)

 ヒントは、三重県で活動されて、今、全国にも展開がはじまっているモクモク手づくりファームの方たちから「10次産業化」と。そのときはエネルギーと交流が外れていて、交流は彼らにしてみれば当たり前だったかもしれませんけれども、そこに新潟市はエネルギー、交流もしっかり明示しようということで、「12次産業化」にした。10次産業化のモクモク手づくりファームの取り組みを参考にさせてもらったということです。

(記者)

 今回初めての表彰だったと思いますけれども、今時点で手応えというか、受け止めといいますか、どのように感じておられますか。

(市長)

 昨年、12次産業化の一翼を担っている教育ファームの取り組みがプラチナ大賞の優秀賞をいただくことができた。今後、12産業化でプラチナ大賞をいただけるように頑張りたいと思っています。方向性として農福連携なども急速に広がっているので、我々もこの取り組みはベクトルとしてはいい方向を目指しているのではないかと思っています。

国家戦略特区(特区民泊)について

(記者)

 民泊についてお伺いしますけれども、昨日、政府から特区の認定を受けたと思います。それについての受け止めと、今後の展開についてお願いします。

(市長)

 正式には、安倍総理が主催する会議で正式決定ということになるわけですけれども、事実上、認定いただけたと思っています。新潟市はガストロノミーツーリズムを目指すわけですけれども、その中の一つにグリーンツーリズムというものがあって、今回、西蒲区から手を挙げていただいているわけですが、西蒲区には農家レストラン、さまざまな農業体験、植物工場も1ヘクタールのものがだいぶ前から稼働しており、その倍程度の植物工場を建設中。そして岩室温泉があり、隣接地にはアグリパークなどの教育ファームもあるということで、越前浜地区が第一候補になっていますが、民泊がOKになると、こういったコースは外国人の方にもうけるのではないかと期待しています。できれば、1週間くらい滞在してもらって、その中の一、二日は岩室温泉、それ以外は民泊ということで、既存の観光資源とも組み合わせていただけるとありがたい。また、ワイナリーや蔵元もあって、宿泊もできるワイナリーというのは全国的にもめずらしいでしょうし、温泉もある。そのあたりと組み合わせて、魅力的なコースが作れるのではないかと期待しています。
 第1号が西蒲区で始まるわけですが、北区や秋葉区、南区などグリーンツーリズムに適しているところが結構あると思っているので、この輪が広がることを期待しています。

大型クルーズ船の誘致について

(記者)

 来週、過去最大級のクルーズ船が入港しますけれども、その関係で、新潟市のクルーズ船に対する取り組みというのは、どのような状況でしょうか。

(市長)

 昨年まで大型クルーズ船は入れなかったということで、立ち後れの感は否めないと思っています。昨年、大型船が着岸できるような岸壁になった。しかし周辺環境の整備はまだやることが多いのかなと思います。新潟市としては、西港でもう少し大型のクルーズ船を着岸させていただければ、飛躍的に伸びるだろうと思っています。当面、東港を活用させていただいて、そこの利便性、いらっしゃったお客様の快適性を上げていくことが短期的には重要だと思います。昨年、コスタ・ビクトリアでやらせていただいて、相当、新潟市に来ていただけたということなので、今回は客層が違いますので、おそらく日本人の方が中心になると聞いていますので、そのあたりで、どのような動き方になるのか。ここでもバスを快適な移動のツールとして活用して実績を作りたいと考えていますし、もう一つ大型船が来ますので、その2隻でさらに運用のノウハウを上げて、ソフト面を充実させていきたいと考えています。
 今、クルーズ船の大きな波は金沢港まで来ている。これをぜひ富山、新潟、酒田、秋田に伸ばしたいと思っているので、新潟というだけではなくて、酒田、秋田、これからは北海道の港とも連携していくということで、新潟が中継拠点になっていけると思っています。まだクルーズ船のレースにやっと参加できるようになったばかりということだと思います。

(記者)

 他港との連携というのは、これからということですか。

(市長)

 我々は、博多港については、一番の拠点である福岡市とは連携させていただいているということで、意見交換の場も持っています。秋田、酒田はいろいろな面でネットワークがあるのでやらせていただいている。北海道のどの港と組めばいいかというあたりがまだ、ターゲットとして明確になっていないのではないかと考えます。現場はやっているかもしれないのですけれども、首長レベルではそう思っています。

柏崎刈羽原子力発電について

(記者)

 原子力発電所のことで1点お聞きします。一昨日、東京電力の社長が県と柏崎市、刈羽村を訪れて謝罪をしたけれども、いろいろな対策が出ている中で、それが果たして実効性があるのかとか、今までのものとどう違うのかという不安点もあると思うのですが、今回、社長が来て謝罪をしたということについての受け止めを教えてください。

(市長)

 私は、このことがある前から東京電力の体質、やはり現場に根を下ろしていないのではないかという気持ちが強くあって、それで昨年の9月議会で、世界最大級の原発基地を東京電力が動かすということに新潟県民は相当な違和感があるのではないか。そしてその電力の大半が首都圏にいってしまう。この枠組みの中再稼働というのは無理筋ではないのですかということを提起させていただき、それよりもとにかく廃炉を優先していただきたいという、気持ちがより強くなった。廃炉する場合も東京電力の基準の廃炉ではなくて、国基準の廃炉モデルを作るべきだと。それを柏崎刈羽原子力発電所でまず先行してやっていただき、こちらは沸騰水型、関西のほうでは加圧水型の国モデルの廃炉基準を作っていただき、しっかりした廃炉基準のもとで各電力会社が動いていくということが、日本は原発も輸出しているわけですから、廃炉技術が確立されていない、あるいは廃炉基準が明確に示されていない中で、原発を輸出していくということはどうなのだろうかと思います。やはり国としてしっかり責任を果たしていくべきなのではないか。その感をさらに強くしたということです。

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