令和元年11月
最終更新日:2019年11月25日
日ごろの備えを今一度
早いもので、暦の上では立冬が過ぎ、冬の気配を感じる頃となりました。
朝夕と日中の寒暖差が大きく、体調の管理が難しい季節になりましたが、皆さまはお元気にお過ごしでしょうか。
さて今年も昨年に続いて、全国的に地震や集中豪雨、台風など予期せぬ自然災害が発生しています。
7月のメッセージでは、6月に発生した山形県沖地震の西区での対応をご報告しましたが、今回の地震を踏まえ避難所の開設基準を見直しましたので、お知らせします。
6月の地震では、津波注意報による避難指示(緊急)を受け、多くの区民の皆さまに避難いただきましたが、「震度4・津波注意報」では避難所を開設しないこととなっていましたため、一部で混乱が生じてしまいました。今後、このような混乱が生じないよう見直しを行い、10月1日から「津波注意報」が発表された場合でも、全ての避難所を開設することとしました。地震や津波注意報などが発表された際に慌てることのないよう、避難場所や避難路を改めてご家族でご確認いただくようお願いします。
10月には、関東を横断し記録的な大雨をもたらした台風19号により、全国各地で多くの被害が発生しました。本市では12日の午後0時43分の暴風警報の発表に先立ち、12日の午前8時30分から、西区役所、西出張所、黒埼出張所の3カ所で自主避難者の受け入れを開始し、地域で自主開設いただいた2カ所と合わせ、46名の方に自主避難いただきました。
区内での被害は、木や塀が倒れたなどの通報が30件寄せられたほか、農業被害ではビニールハウスの破損などがありました。
ライフラインでは、最大7,864世帯で停電がおこりました。区内では「山形県沖地震」「台風18・19号」と連続して停電していることから、東北電力に対し、より一層の対応・改善を強く申し入れました。
また、西区以外では、阿賀野川が危険な水位に達しましたため、北区の一部の1万6千を超える世帯に、警戒レベル4「避難勧告」を発令しています。
今回の台風で、区内では、大きな停電があったほかは、他の地域に比較して大きな被害はなく、安堵しているところですが、被害に遭われた多くの方にお見舞い申し上げますとともに、不安な夜を過ごされた多くの区民の皆さまにお見舞い申し上げます。
自然災害はいつどこで発生するか分かりません。西区では災害に備えさまざまな取り組みを行っていますが、区民の皆さまには、いざという時、確実に命を守る行動をとられますよう、日頃から災害の情報を取っていただき、備えをお願いします。
西区内で、イノシシの出没情報が相次いでいます。
10月上旬から四ツ郷屋地区や五十嵐三の町地区の海岸部、佐潟を中心に、度々イノシシの足跡が発見されていましたが、11月16日の午前10時前に上新栄町の工業短期大学付近や真砂小学校付近の住宅地でイノシシ1頭が出没しました。
その後、午後3時頃に中央区の窪田町でも出没があり、このイノシシは翌17日の朝に捕獲されています。
西区と中央区のイノシシが同一であるかは確認できませんが、複数頭いる可能性もあることから、新たな個体の出没に対して、引き続き注視してまいります。
区役所では、出没した付近において広報車での注意喚起、地元のコミュニティ協議会や自治会、小・中学校や保育園などへの注意喚起を行っています。また、11月17日の区だよりでも区民の皆さまに注意喚起を行いました。
他都市では死亡事故も発生していますので、万が一イノシシと遭遇した場合には、「落ち着いて、静かにその場を離れる」「刺激・威嚇をしない」「絶対にエサを与えない」などご注意いただきますことをお願いします。
また、シカの目撃情報も寄せられています。
11月20日に、四ツ郷屋付近の402号でシカと思われる動物と車の接触事故が発生し、翌21日には、五十嵐3の町の海岸近くの畑でも目撃されています。
イノシシ同様に近くの区民の皆さまなどに注意喚起しておりますが、皆さまも十分お気を付けいただくようお願いします。
話は変わりまして、8月10日に「西区スポーツ健康プロジェクト」の一環として、「夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」を行いました。
これは、ラジオ体操を通じ区民の交流の場の創出と健康の維持・増進につながるきっかけづくりを目的に招致したもので、本市では6年ぶりの開催となりました。
雲ひとつない快晴の中、約1,800人の皆さまにご参加をいただき、ピアノの伴奏に合わせて元気よく体操を行いました。西総合スポーツセンターの多目的広場の会場全体がラジオ体操でひとつになった光景はまさに圧巻で、夏の良い思い出となりました。
このラジオ体操をきっかけに、多くの方からスポーツ・運動の楽しさや喜びを感じてもらうとともに、健康づくりや介護予防、さらには生きがいづくりと健康寿命の延伸に繋がることを願っています。
秋には台風の影響で残念ながら中止となったイベントもありましたが、「秋の収穫祭」や「西区アートフェスティバル+音届」など、西区の秋の実りや文化を楽しむ催しが続き、多くの区民の皆さまにお楽しみいただけたものと感じています。
これから寒い日が続きます。どうか風邪などにご注意いただき、お過ごしいただきますことをお願いいたします。
令和元年11月 西区長 笠原 明夢
