3 土間

最終更新日:2020年2月14日

土間

土間には屋根を支える柱が一列に3本並んでいます。この柱は1尺1寸(33センチメートル)角あります。現在の木造住宅の柱なら9本とることができる太さです。また、柱の長さは4.8メートルあります。その上には、9.6メートルの棟木(むなぎ)まで(はり)(けた)(つか)が組まれています。現在の2階建て住宅が納まるほどの高さです。平屋建てにし、長い柱を使うことは雪国の民家の特徴です。雪が積もっても高い窓から光を採り入れることができます。柱材は草槇(くさまき)で、槇は水や湿気に強いため腐りにくいです。3本の柱の上には2重に梁がかかっています。その間に桁を挟みこんでいます。桁は土間を横切り、寄付や広間まで伸びています。正面突き当たりの窓の下には、昭和20年代までカマドがあり、煮炊をしていました。

囲炉裏の間

表座敷に来客があったときに、まかないをする場所です。土間側に火所と流しがあります。土間境には調理用のカマドの基礎部分の跡が残っていて、大きなつば釜が使われていました。火を使う場所であるため天井を張らず、数段に組んだ梁組みを見せており、煙が抜けるようになっています。煙出しとして、屋根の北面に小屋根を付けています。寄付との境の壁は、面一(つらいち)障子格子(しょうじこうし)となっています。光を横から大きく入れ、囲炉裏の脇で作業する際に、手暗がりにならないようにしています。

土間 流し

通用口の隣に流しが設けられています。低い位置に無双窓があり、光と通風を調節できます。床は石敷きで勾配がついており、排水を壁の下から溝に流せるようになっています。

土間にある「板木(ばんぎ)

木槌でたたいて音を鳴らし、時を告げたり、人を呼ぶために使われていました。

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