餌付けについて

最終更新日:2012年6月1日

  • かわいい動物を間近で見たいと思い、野生動物に餌をあげてしまうことで、周囲の生活環境に迷惑を掛けてしまうことがあります。
  • 野生動物は、ペットではありません。その個体について、すべての責任を負えないようであれば、餌をやるべきではありません。

例1.ドバトへの餌付け

 子どもの頃、公園や神社でハトに餌をやったことがある人は多いと思います。
 ハトに餌をあげることで、こんなことが起こってしまいます。

ドバトに餌付けを行うと

 ハトの繁殖は、通常1年当たり3~4回ですが、市街地の餌が豊富な所では5~6回以上で、冬にも繁殖します。ヒナが巣立って半年もすると、そのヒナも繁殖できるようになります。このようにドバトは繁殖力が旺盛で、人が餌付けをしなくても生息していくことができます。餌付け行為は、付近住宅に糞や羽毛による汚染の被害を助長することになります。

ドバトに餌付けを行うと…

  • ドバトのほとんどが、人間が給餌する餌を頼りにしてしまいます。
  • マンションのベランダや空家等に営巣して繁殖します(周囲を見渡せる「がけ」に似た環境を選んで営巣します)。
  • 繁殖率が向上し、生息数が増加します。
  • ふんや羽毛による衛生被害が生じます。

例2.タヌキへの餌付け

 繁殖期には、親タヌキが仔タヌキを連れている場面を見ることがあります。
 小さなタヌキは非常にかわいいですが、餌をあげることでこんなことが起こってしまいます。

タヌキに餌付けを行うと

 市街地において餌付けを行うことは、タヌキの市街地侵出を容易にし、繁殖率向上の手助けをしています。市街地で増えすぎてしまったタヌキが住民に被害をおよぼしてしまうことやタヌキの生態系を乱してしまうことを考え、安易な餌付けは慎んでください。

タヌキに餌付けを行うと…

  • タヌキは給餌の餌を頼りにしてしまいます。
  • 住宅の床下や付近の空家等をねぐらにして繁殖します。
  • 繁殖率が向上し、生息数が増加します。
  • ふんや尿による衛生被害が生じます。
  • 市街地で繁殖したタヌキは人間を怖がりません。

番外編.ノラネコへの餌付け(下記リンク先参照)

 痩せてお腹をすかせたノラネコがいれば、エサを与えたくなる気持ちは分かります。しかし、そのノラネコに不妊去勢手術やフン尿の管理などをしないで放っておくと、ノラネコによる被害や子が産まれ結果として不幸なノラネコを増やすことになってしまいます。
 新潟市には、「近所にノラネコが増えて困っている。」「ふん尿や鳴き声などで迷惑している。」などの相談が多く寄せられています。また、地域の中で、迷惑を受けている人とエサを与えている人との間でトラブルに発展する場合もあります。
 ノラネコの存在を不要なもの、迷惑なものとして排除するのではなく、地域の問題として考え、地域住民で解決するための「地域猫活動」が推進されるようになりました。地域猫活動を行うことにより、ノラネコの数をゼロにするのではなく、地域でのトラブルの数をゼロにすることを目指しています。
 不幸なノラネコを増やさないため、またノラネコが嫌われものにならないためには、きちんと管理することがとても大切だということを理解して下さい。
 「かわいそうだから、つい…」などのきっかけで、エサだけを与え続けることは、結果として手が回らなくなり、糞尿等により生活環境が悪化しトラブルにつながります。

新潟市動物愛護センター(保健所)の参考リンク先です。

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