救急車の適正利用をお願いします

最終更新日:2022年10月12日

救急出動は年々増加しています!

 新潟市の令和3年中の救急出動件数は3万7,832件(前年3万5,203件)、搬送人員は3万3,862人(前年3万1,090人)となり、新型コロナウイルスの影響で減少していた出動件数は、令和3年から再び増加傾向となっています。

救急出動件数の推移
過去10年間の救急出動件数の推移です。

救急搬送人員の内訳は?

 救急搬送人員のうち、約3人に1人の方が軽症です。軽症とは、入院の必要が無く、診察後に帰宅する場合をいいます。
 新潟市は人口約78万人に対して25台の救急車で対応しています。言い換えれば、救急車は限りある資源です。近年、救急出動件数の増加に伴い、救急車の現場到着時間が延長しています(令和3年は9分48秒、前年は9分18秒)。本当に救急車が必要な人のために、不要な救急要請は控えてください。

実際にあった救急要請の事例(総務省消防庁ホームページより一部抜粋)

 下記の事例は「実際にあった救急要請」の一例です。緊急性が「高かった」事例、緊急性が「低かった」事例、そして「不適切」な救急要請事例です。

(1) 緊急性が「高かった」事例

【駅で男性が急に倒れたと通行人が救急要請】
 
 駅構内で高齢の男性が急に倒れるのを通行人のご夫婦が目撃し、傷病者の下に行くと心肺停止状態だったとのことです。すぐさま夫が先月受講した講習を思い出して、心臓マッサージを開始し、妻が駅員に119番通報を依頼しました。また、ご夫婦で駅に設置されたAEDを用いて電気ショックを実施したところ、救急隊到着までに呼吸、脈が回復しました。
 この事例は緊急性ありと判断し、すぐに119番通報してくれたことが救命に繋がった事案です。生命に関わる病気は突然発症することがあり、早期の119番通報、現場に居合わせた人の応急手当、救急隊による適切な処置、そして早期の病院搬送は、傷病者の後遺症の軽減、早い社会復帰や救命に繋がります。

 

(2) 緊急性が「低かった」事例

【調理中に指先を切り救急要請】
 
 若い女性が調理中に誤って指先を切ったため、自身で救急要請したとのことです。左手に約5mmの切り傷を認めたが、出血は止まっていました
 この事例は緊急性が低いと考えられます。不意の出血等に動揺し救急要請を行ってしまう気持ちもわかりますが、落ち着いて手当てをし、緊急性を判断できれば、救急車の要請には至らなかったでしょう。

 

(3) 「不適切」な救急要請の事例

下記は不適切な救急要請の一例です。 

今日が病院の予約日だから
どこの病院に行ったらいいか分からないから
救急車で病院に行けば早く医師に診てもらえるから
救急車は無料だから
 
 救急車を呼ぶかどうか迷ったときは家族や電話相談、かかりつけ医に相談するなど、周りの方に助けてもらいましょう。下記のリンク先からも対応時間内であれば相談可能です。参考にしてください。
 
 

※対応時間外は、かかりつけ医または近隣の医療機関にご相談ください。

救急車は命をつなぐ大切なものです

 緊急性の低い救急出動に出動していたら、もし近くで緊急に搬送が必要な方がいたとき、遠くの消防署から救急車が出動することになり、現場への到着が遅れてしまいます。
 救急車は「緊急」に医療機関へ傷病者を搬送するための限りある資源です。本当に必要としている人のために、みんなでゆずり合いの気持ちを持ち、救急医療を安心して利用できる社会を目指しましょう!!

関連リンク

 ※救急車の適正利用について詳しい内容が記載されています。よろしければ、こちらの関連リンクもご覧ください。

このページの作成担当

消防局 中央消防署

〒950-1141 新潟市中央区鐘木257番地1
電話:025-288-3119 FAX:025-288-3315

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