江南区役所だより 第287号(平成31年3月17日) 1ページ
最終更新日:2019年3月17日
学校が、地域が、子どもが元気に!地域と学校パートナーシップ事業
問い合わせ 教育支援センター 電話:025-382-4903
本市では、地域社会全体で教育活動を進めるため、「学・社・民の融合による教育」に取り組んでいます。その核となる「地域と学校パートナーシップ事業」では、市内の全小・中・中等教育・特別支援学校に「地域教育コーディネーター」の配置を完了して5年目となり、ボランティアの数もますます増え、取り組みの内容も深まっています。
今号では、区内の学校と地域の連携・協働の活動の様子を紹介します。
【学校支援活動】
学校支援ボランティアとして地域の人たちから学校教育への支援をいただく取り組み
31の事業所が職場体験に協力(亀田東小学校)
6年生の総合学習の時間で、「自分の未来を考える」をテーマに、地域で仕事をしている人と触れ合う活動を行いました。地域の31の事業所などに協力いただき、3人から5人のグループで職場体験に伺いました。
貴重な体験とインタビュー活動を通して、子どもたちは仕事に取り組む態度を学ぶとともに、仕事への熱い思いを感じ取り、社会の一員として生きていく上で大切なことをつかみました。
川島動物病院で活動した児童は、「川島先生は『何事も一生懸命にやる』とおっしゃって、手術されている姿は、目標通りでかっこよかったです。」と作文に記していました。
一生懸命やってくれました
川島動物病院 院長 川島 剛(たけし)さん
動物に直接触れたり、手入れしたりしたので、子どもたちは緊張していたかもしれませんが、一生懸命やってくれました。このような機会に動物に興味を持ったり、仕事についてもいろいろ考えたりしてくれればありがたいと思います。
【地域貢献活動】
児童生徒が教育活動の一環として活動し、地域の役に立つ、地域が元気になるための取り組み
世代交流会で中学生が大活躍!(曽野木中学校)
6月に曽野木地区公民館で行われる「世代交流会」で、地域の人や高齢者、小学生と、昔の遊びや「ふれあい給食会」、レクリエ-ションを一緒に行い、交流を深めています。
また、5月の「宅配給食」では中学生が高齢者のお宅を訪問してお弁当を配ったり、12月の地域のイベント「歳末ふれあいお楽しみ会」にも毎回ボランティアとして中学生たちが参加しています。
中学校のボランティア委員会が中心となって全校生徒に呼びかけ、参加者を募っています。回を重ねるごとに、お互い顔見知りになったり名前を覚えたりして、地域の人と中学生たちの結びつきができてきています。
ボランティア委員会の活動
曽野木中ボランティア委員会 委員長 田中 愛(あい)さん
「地域の方と交流できて良かった」「小学生やお年寄りが笑顔になってくれてうれしい」などの感想がありました。自分たちも、やったことのない昔の遊びを楽しんだり、準備や片付けを手伝ったりすることで達成感を味わうことができ、充実した活動になっています。
【地域交流活動】
児童生徒や学校関係者が地域の人たちと交流し、地域と学校の在り方を考え、地域づくりに寄与する取り組み
地域と学校で合同防災訓練(早通小学校)
早通小学校区コミュニティ協議会と合同防災訓練を毎年実施しています。
昨年6月に、地震が発生したという想定で、児童は授業中の教室から体育館に避難し、地域の人たちは自宅から早通小学校体育館に避難しました。地域ごとに人数を確認して各教室に移動し、アルファ米非常食を児童と地域の人たちが一緒に食べ、災害が発生したときに地域でどこに避難するかについて話し合いました。消防署の協力により、毛布を使った簡易担架体験も行いました。学校では、地域の人たちからさまざまな活動を通して児童と顔見知りになってもらう中で、災害に備えたいと考えています。
日頃から学校と連携しています
早通小学校区コミュニティ協議会 会長 佐藤 洵吉(じゅんきち)さん
コミ協の会議に校長先生からも出席してもらっており、合同で防災訓練を行うための日程調整などがうまくいっています。早通地区は過去にあまり災害がなかったため、危機感が薄くなっているので、子どもたちと一緒に防災の意識を高めていきたいと思っています。
【地域の学びの拠点づくり】
学校のひと・もの・ことを活用し、地域の人たちに生涯教育の場を提供する取り組み
「おおぶち学びの部屋」で俳句体験(大淵小学校)
今年度は「学びの拠点づくり」にも取り組もうと、亀田地区公民館から協力してもらい、小学校で「おおぶち学びの部屋」を企画しました。“言葉”に関連した4講座「絵手紙」「落語絵本」「なんでも俳句」「俳句体験教室」を行い、地域の人と子どもたちが一緒になって講座で勉強しました。
俳句体験教室では、大人の参加者の皆さんが講師になって小学生に俳句を教えることで、俳句を教わる子どもたちの楽しそうな声と、学んだことを活かすことができた参加者の皆さんの笑顔があふれる会になりました。学校では、今後も、地域の学びの拠点となる活動をしていけたらと考えています。
子どもたちとの俳句づくり
絵本の読み聞かせ「おはなしキラキラ」 倉嶋 和見(かずみ)さん
俳句体験教室で講師を務めました。五・七・五と指を折り、素直な思いを文字にしすらすらと詠む子。思案してじっくりと言葉を選ぶ子。どちらもはっとする力作がたくさんありました。子どもたちと一緒に季節を感じ、日本語の美しさを知る豊かな時間に感謝です。