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2020発掘調査ニュース

最終更新日:2020年7月1日

2020年度の発掘調査と整理作業の様子をお届けします

文化財センターでは、埋蔵文化財の発掘調査と調査によって出土した土器や石器の整理作業を行っています。
普段目にすることがない業務の状況をニュースでお届けします。

金属製品のクリーニング【7月3日更新】


クリーニング作業で使う道具

遺跡を発掘していると、まれに釘や刀子(とうす)といった金属製品が出土することがあります。長いあいだ地面に埋まっていた金属製品の多くは表面がさびで覆われています。このさびや表面に付着した土を物理的に除去するのがクリーニングという作業で、金属製品の劣化を防ぐ工程の第一段階です。
事前に撮影したX線透過写真で遺物本来の形や構造を確認しながら、メスなどの道具を使ってさびを落としていきます。遺物本体は脆く壊れやすいため、慎重に作業を行うことが重要です。
クリーニング後は、エタノールで金属製品を洗浄したのち、劣化の原因となる塩化物を取り除く処理(脱塩処理)・樹脂による強化を行っていきます。

発掘調査の下準備(古津八幡山(ふるつはちまんやま)遺跡)【7月2日更新】

秋葉区にある国史跡古津八幡山遺跡の発掘調査がもうすぐ始まります!
今は、発掘調査を行うための事前準備をしています。
まずは草刈りや樹木の伐採を行いました。草刈りは、現場で働く人たちの休憩所やトイレを設置するため、樹木の伐採は発掘調査で掘削作業の支障となるために行いました。
発掘調査は11月まで行う予定です。調査成果についてはホームページなどでお知らせするほか、10月には現地説明会を予定しています。現地説明会の際は、発掘調査現場まで是非足をお運び下さい!!

岡崎(おかざき)遺跡の発掘調査始まる!【7月1日更新】


バックホーによる表土掘削(南東から)

5月からの事前準備が終わり、6月下旬からようやく発掘調査に入りました。現在、バックホーで表土を掘削し、平安時代の層を出しています。
岡崎遺跡は江南区の割野地区にあり、事前調査の結果、埋没砂丘(まいぼつさきゅう)(亀田砂丘)の一部で、古墳時代と平安時代の遺跡と推定されています。調査面積は1,200平方メートルですが、2面あり12月に調査が終わる予定です。
どんな遺構や遺物が見つかり、どのような遺跡になるか楽しみです。

奈良時代の竪穴建物、発見(曽我墓所(そがぼしょ)遺跡)【6月24日更新】

昨年から引続き調査している地区で、奈良時代の竪穴建物が見つかりました。1辺が4メートル四方の竪穴建物で、東側には調理場であるカマド跡がありました。そのそばには食材を煮炊きしたと思われる鍋も一緒に見つかっており、当時の人々がどのような料理をしていたのか気になるところです。また、建物の中に大きな礫が5つ並んでみつかりました。この建物に伴うものなのかは、まだわかっていません。これからの調査で検証していく予定です。
調査はまだまだこれからですが、集落での生活の様子が段々と明らかになってきました。

古墳時代の一括廃棄土器(道正(どうしょう)遺跡)【6月22日更新】


一括廃棄された土器

平安時代の調査が終わり、古墳時代の調査に入りました。
写真は砂丘の頂部から縁辺部に向かう緩やかな斜面に廃棄された土器群です。幅約1.5メートル、長さ5メートル以上の範囲で地形の傾斜に合わせて分布します。土器は壺が多く、ほかに高杯・甕も見られます。複数の土器があり、それぞれの個体ごとにまとまりがあることから、一括で廃棄されたものと考えられます。
古墳時代のほかの遺跡の例から祭祀後に一括廃棄されたものと推定しています。

新津丘陵の縄文時代集落発掘中((たいら)遺跡)【6月18日更新】


平遺跡の発掘調査風景

新津丘陵の東裾に位置する(たいら)遺跡(秋葉区)を個人住宅の建設に伴い5月中旬から発掘調査しています。地表からわずか20センチメートルで遺跡が確認でき、新潟市内では珍しく浅い遺跡と言えます。
真っ黒な土の層に掘りこまれた遺構からは、縄文時代の柱穴や土器が見つかっています。柱穴は深いもので40センチメートルくらいあり、規則正しく並んでいることから建物跡の可能性が高いです。今後さらに下層にある縄文時代の層を調査していく予定です。

平安時代の掘立柱建物を調査しました(道正遺跡)【6月10日更新】

昨年度に調査のできなかった側道部分の調査を始めました。この部分は砂丘のもっとも標高の高い部分に相当します。調査の結果、20基以上の穴(ピット)が見つかりました。平面形は円形・楕円形で、直径30~60センチメートル、深さ40~60センチメートルほどの大きさで、建物の柱穴と見られます。
残念ながら建物は調査区外に広がるため、規模は不明ですが、棟を北東に向け、間取りは1間約2メートルでした。周辺からの土器から平安時代(9世紀)の建物と推定されます。また平安時代の村は、標高の高い西側に中心があることが分かりました。

風化した土器の補強(原遺跡)【6月10日更新】

現在発掘調査を行っている原遺跡(秋葉区)では、縄文時代後期から晩期の土器が出土していますが、地表近くから出土していることから紫外線などの影響で非常に脆くなっています。このままでは接合・注記・実測といった整理作業に耐えられないため補強を行うことにしました。
補強作業はまず土器に付いた砂や土を軽く落としたあと、バインダー17という水溶性樹脂に一晩漬けこみます。翌朝、水洗し乾燥させて完成です。樹脂で補強した土器は、内部の隙間が埋まるため崩れにくくその後の復元作業や図化作業がしやすくなります。

小さな文字たちの役割【5月26日更新】

遺跡の発掘調査では、出土したものについて出土位置を記録しながら取り上げます。それをしなければ調査ではなくただの穴掘りになってしまいかねません。というのも、遺跡や出土品を評価するにあたって、どんなものがどこからどのように出てきたかが大変重要なことだからです。その大切な情報が失われないよう1点1点に書き込んだものがこの小さな文字です。何十年後でも、誰が見てもその情報が読み取れるように工夫しながら記録しています。

本発掘調査、始まる。(曽我墓所(そがぼしょ)遺跡)【5月21日更新】

現場は横越中学校の北側、昨年度に続く本発掘調査です。「三つの密」を避け発掘道具の共有をしないなど、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策をしながら調査を進めています。昨年度に調査した隣地では古代の竪穴建物や掘立柱建物が複数みつかり、非常に注目されました。今は土器が出てくるところまで重機で少しずつ掘り下げていく作業(表土掘削)をしています。今後、昨年度と同じような建物跡が発見されるかもしれません。調査はまだ始まったばかり、これからますます注目されます!!

業務に必須な「テンバコ」 【5月1日更新】

発掘調査で出土した土器や石器を整理・収納するのに必要なプラスチックケースです。収蔵庫で整然と並ぶ姿は圧巻です。収蔵庫では調査ごとに整理され、貸出や閲覧に迅速に対応できるよう心がけています。
テンバコは土器の収納に限らず、ひっくり返して椅子や机にもできてセンター内で大活躍の品です。たまに合併前の名前が入ったテンバコもあり、歴史を感じます。

本発掘調査に向けて(道正遺跡) 【4月27日更新】

4月上旬から本発掘調査を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、現在連休明けの調査を目指して準備を進めています。
◎非接触型の体温計の手配。◎広いスペースの休憩所の確保。◎休憩所の常時換気と1時間おきの窓の開閉など、密閉・密集・密接のいわゆる三密対策を進めています。

学芸員コラムも連載中です

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〒950-1122 新潟市西区木場2748番地1
電話:025-378-0480 FAX:025-378-0484

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