手足口病とは

最終更新日:2016年9月1日


手足口病における水疱性発疹(国立感染症研究所提供)

1 手足口病について

 口腔粘膜および、手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした、急性ウイルス感染症です。幼児を中心に主に夏季に流行が見られますが、近年は秋~冬季にも感染がみられます。

2 原因と感染経路

 手足口病を引き起こす主なウイルスは、エンテロウイルス属のコクサッキーウイルスA16やコクサッキーウイルスA10、エンテロウイルス71が全体の90%をしめています。しかし複数の種類があるので何度も発症する可能性があります。
咽頭から排出されるウイルスを含む咳やくしゃみなどによる飛沫感染や、手を介した接触感染、また、便からもウイルスが排出されるため、おむつ交換後に汚染された手を介して感染が広がります。

3 症状

 主に小児に起こり、発熱とともに手掌、足底、口腔粘膜に水疱を生じます。基本的には予後は良好な疾患ですが、まれに無菌性髄膜炎を合併することもあり、注意が必要です。

4 検査方法

 細胞培養によって咽頭ぬぐい液や糞便などの臨床検体からウイルスを分離し、血清学的検査を行う方法や、RT-PCRによって直接的に遺伝子検査を行う方法などがあります。

5 予防のポイント

 手足口病のワクチンや予防薬はありません。症状が治まった後も、比較的長期にわたってウイルスが便などに排出されることから、適切な手洗いに加え、排泄物を適切に処理することが重要です。
 食事の前、帰宅時やお手洗いの後は、ハンドソープを使ってしっかり手洗いをしましょう。

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