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第3回「ニイガタ安吾賞」記念講演会レポート

南場智子の「すったもんだの新潟魂」

 

日時:2019年5月9日(木)14:00〜16:00
会場:りゅーとぴあ劇場

会場ロビー:歴代受賞者のバナーが出迎える

会場を埋める市民と、客席でショートムービー「安吾の暗号」に見入る南場智子さん

中原八一新潟市長あいさつ

中原市長は「昨年第3回ニイガタ安吾賞を受賞された株式会社ディー・エヌ・エーの代表取締役会長でいらっしゃる南場智子さんが,ご多忙の中、地元新潟で講演をしていただくことになり、大変うれしく思います。南場さん本当にありがとうございます。昨日も、ハードオフエコスタジアム新潟で横浜DeNAベイスターズと読売ジャイアンツ戦が開催されました。新潟で観戦ができるのも、横浜DeNAベイスターズのオーナーである南場さんをはじめ、関係者のご尽力のおかげであると感じています。本日は,「すったもんだの新潟魂」と題し、新潟から上京し、今日に至るまでの波乱万丈の道のりや、今後の新たな挑戦などについて、貴重なお話をお話し下さるとのことで、大変楽しみにしております。」とあいさつしました。

講演の様子

受賞者の南場智子さんから、「すったもんだの新潟魂」と題して講演をしていただきました。南場さんの高校卒業までの故郷・新潟でのことから、株式会社ディー・エヌ・エーのこと、組織の運営のこと、これから力を入れていこうと思っていることなどをお話いただきました。安吾との共通点は、授業をさぼること、と冗談交じりなお話もされましたが、南場さんの柔らかな話し方ながらも、情熱あふれるお話からは、世相に喝を与えるような安吾的生きざまを具現されている方だと伝わってきました。また、どつぼにはまったら這い上がり方を見せるしかない、という言葉にも南場さんの強さが表れていました。

舞台裏情景

講演に先立ち、控え室で関係者の顔合わせが行われました。
左から、斎藤和利選考委員、坂口綱男さん(安吾長男)、南場智子さん、中原八一新潟市長、齋藤正行選考委員長

坂口綱男さんと談笑する南場智子さん。話題は互いの父親の思い出話に。

第3 回「ニイガタ安吾賞」受賞記念講演会のご案内

南場智子の「すったもんだの新潟魂」

 

厳格な父親のもと育った故郷新潟から上京、その後起業を経て今に至るまでの山あり谷ありすったもんだの道のりと今後を語る。

日時

2019 年5 月9 日(木)

14:00~16:00(開場/ 13:30)

会場

りゅーとぴあ劇場

(新潟市民芸術文化会館)

新潟市中央区一番堀通町3-2


■入場無料

■手話通訳あり

【聴講の申し込み方法】

■先着600名

2019年3月26日(火)8:00から電話にて申し込み受け付け開始

☎025-243-4894(新潟市役所コールセンター)

★代表者の氏名、電話番号、人数(2名まで可)をお知らせください。

第3回「ニイガタ安吾賞」授賞式

授賞式レポート

 

日時:2018 年11 月6 日(火)
会場:都市センターホテル(東京都千代田区) 菊の間
(肩書きは 2018 年 11 月 6 日現在)

南場智子さんの多忙なスケジュールを縫って、今回は都内のホテルで授賞式を実施いたしました。
賞状、トロフィー、賞金目録授与の後、篠田昭新潟市長、選考委員会の齋藤正行委員長、大桃美代子副委員長、越乃リュウ委員と車座で懇談会をいたしました。
新潟市で過ごした想い出や、今後の夢、安吾のイメージなどを語り合い、和やかな中でもキリリとした懇談会となりました。

受賞者コメント

私のようなまだ道半ばの人間に、過分な賞をいただき、相応しいのか疑問に思いつつも、本当にありが とうございました。ニイガタ安吾賞をいただくにあたり、あらためて坂口安吾の代表作を読み返しまし た。天才ですね。文章の一言一言が生きていて、好きですね。ユーモアのセンスがあるし、怖いもの知 らずです。反面激しいところもあったようで、友だちになるのは面倒だと思ったりしますが(笑)。そ の安吾賞の選考理由に「挑戦する人へ」とありました。わが社は“挑戦をやめたらDeNA じゃない“と 常々言っています。そういう面では安吾賞はわが社DeNA がいただいたもののように感じております。 来年は元号が変わります。平成の30 年を振り返ると、インターネット業界は急速に発展し、我々は等 しく情報通信革命の恩恵を受けました。ところがこうした世界を一変させた事業社といえばGAFA (※1)を筆頭とする企業で、その規模の会社は日本では生み出せず、DeNA はそうなれませんで した。その意味から平成はわが社にとって悔しい時代であったといえます。来年はわが社も20 周年を 迎えます。元号も新しくなる中で、わが社も次はGAFAが成し遂げたような、大きな喜びを届けられ る会社にしたい、そのチャンスは必ず来ると思っています。これからも安吾賞の名に恥じないよう頑張っ ていきたいと思っています。
(※1)ガーファ=米国を代表するIT企業、Google、Apple、Facebook、Amazonの4社の頭文字。

篠田昭新潟市長あいさつ

篠田市長は、起業人として数々の成果を上げられたこと、日本球界では女性初となる横浜DeNA ベ イスターズの球団オーナーに就任するなど、輝かしい活躍を紹介。新たなことに挑む姿勢は、坂口安吾の挑戦的な魂にふさわしいと、 賞を受けてもらえたことへの感謝の意を表すとともに「来年の市民との交流事業を期待しています」と話しました。

齋藤正行選考委員長あいさつ

齋藤正行選考委員長は、「常に新しいことに挑み、幾多の試練を乗り越え、数々の事業で成功されて いる諦めない姿は、現代の安吾にふさわしい」と、選考理由を説明。また運動能力に長け、自らも 野球をやっていた安吾と南場さんのスポーツ好きという共通点を紹介。「安吾の書いた型にはまらな い進歩的な思考する女性のひとりとして、今後の南場さんに期待したい」と結びました。

懇談風景スナップ

第3 回「ニイガタ安吾賞」受賞者資料

ニイガタ安吾賞受賞者


南場なんば 智子ともこ(株式会社ディー・エヌ・エー 代表取締役会長)

    


南場 智子 氏 プロフィール

1986年 マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社
1990年 ハーバード・ビジネス・スクールにてMBA を取得
1996年 マッキンゼーでパートナー(役員)に就任
1999年 同社を退社して株式会社ディー・エヌ・エーを設立、代表取締役社長に就任
2005年 東証マザーズ上場を果たす(07 年東証第一部に指定替え)
2011年 病気療養中の夫の看病に力を注ぐため、同社代表取締役社長兼CEO を退任
2015年 取締役会長ならびに横浜DeNA ベイスターズ オーナーに就任
2017年 株式会社ディー・エヌ・エー 代表取締役会長に就任(現任)

主な役職


2003 年内閣IT 戦略本部員、04 年規制改革・民間開放推進会議委員、15 年財務省 財政制度等審議会 財政制度分科会委員(現任)、16 年安倍首相を議長とする未来投資会議委員(2018 現任) などを歴任

著作


2013 年 初の自著となる『不格好経営―チームDeNA の挑戦』(日本経済新聞出版社)を出版

第3回ニイガタ安吾賞受賞者 選考理由

南場智子氏は、株式会社ディー・エヌ・エーを設立し、携帯電話ゲームサイトなど数々の事業で成功された後、夫 のガン発覚を機に社長を退任。看病生活の後、会社へ戻り、取締役会長(現在は代表取締役会長)に就任され、日 本球界初の女性球団オーナーとして、横浜DeNA ベイスターズオーナーに就任し、横浜スタジアム運営会社の友好 的買収を成功させるなど、日本を代表する経営者として躍進されています。 常に新しいものに挑み、幾多の試練を乗り越え、挑戦を諦めない姿はまさに、

「反骨と飽くなき挑戦者魂の安吾精神を発揮する」
「日本人に大いなる勇気と元気を与え」
「明日への指針を指し示すことで現代の世相に喝を入れる」


とする賞の趣旨に合致し、まさに「現代の安吾」としてふさわしいと評価されました。

第3回の募集は終了しました。沢山のご応募ありがとうございました。

第3回の候補者を募集します。

第3回「ニイガタ安吾賞」募集要項

    

趣旨

新潟市ゆかりの作家坂口安吾は、文学をはじめ多くの分野において何事にも一生懸命挑み続ける人でした。挑戦者を応援する都市風土を育み全国に発信するため、安吾生誕100年の2006年、安吾の精神を具現しさまざまな分野で挑戦し続けることにより、わたしたち日本人に「喝」を入れた個人または団体を表彰する「安吾賞」を創設。2015年に「安吾賞」が10年の節目を迎えたことから、これまで以上に新潟市民に身近な賞として、新潟市にゆかりがあり、安吾精神を具現されている個人や団体を応援する「ニイガタ安吾賞」へと一新しました。

対象者

新潟市にゆかりがあり、さまざまな社会活動・文化活動において、新しい時代や新たな分野を切り開き、私たちに元気や勇気を与え、かつ共感をもって迎えられた個人または団体。表彰は1名または1団体とする。
(国籍、性別、居住地は問わない)

正賞、副賞(賞金30万円)

締切

平成30(2018)年7月31日(火)消印有効

推薦方法

所定の推薦書(ダウンロード)により、新潟市文化政策課まで推薦してください。自薦・他薦は問いません。
市のホームページからも推薦できます。
ニイガタ安吾賞受賞者を推薦した方(1名)には記念品として「新潟市名産品(1万円相当)」を贈呈。
(複数人が推薦していた場合は抽選となります。)

募集要項・推薦書をダウンロード<3.1MB>

選考方法

推薦のあった個人・団体の中から、以下の委員で構成するニイガタ安吾賞選考委員会による選考を経た上で決定します。

選考委員(五十音順・敬称略)

大杉 一宏
一般社団法人 新潟青年会議所 理事長

大桃 美代子
タレント

越乃 リュウ
元宝塚歌劇団月組 組長

斎藤 和利
株式会社 BSN ウェーブ 代表取締役社長

齋藤 正行
安吾の会世話人代表/新潟・市民映画館シネ・ウインド代表

中野 力
新潟市文化スポーツ部長

送付先・問い合わせ先

新潟市文化スポーツ部文化政策課
〒951-8550 新潟市中央区学校町通一番町602-1
E-mail:bunka@city.niigata.lg.jp
TEL.025-226-2563 FAX.025-226-0066
〔問い合わせ先〕新潟市役所コールセンター
TEL.025-243-4894(午前8時〜午後9時・年中無休)