中央区役所だより 第286号(平成31年3月3日) 2ページ
最終更新日:2019年3月3日
知っていますか? 地域と学校パートナーシップ事業
市では、地域に開かれた学校を目指し、地域との連携を強化しながら「地域と学校パートナーシップ事業」を行っています。この事業には、地域と学校をつなぐ地域教育コーディネーターにより、地域のボランティアなど、たくさんの方が関わっています。今号では、区内の学校で実施したその活動の一部と地域教育コーディネーターを紹介します。
問い合わせ 中央区教育支援センター(電話:025-223-7026)
地域を好きになる出会い 沼垂小学校
同小は旧沼垂町の時代から146年にわたり、地域に親しまれています。自分たちが住む沼垂のまちをよく知ろうと昨年10月、6年生児童が地域で活躍する22人の皆さんから話を聞きました。
11月17日には、児童たちは地域を支える皆さんの考え方から、相手を思いやる気持ちなどを学び、地域を今まで以上に好きになったと取材の結果を発表しました。
野上竜太郎さんは「ボランティア活動に熱心な人の話を聞いて、自分から行動する大切さを知りました。まずはクラスの友達が困っていたら、すぐに助けられるようになりたいです」と笑顔をみせました。
名人と伝統野菜づくり 女池小学校
女池地区に伝わる野菜・女池菜を3年生が地元農家の蒲沢勝衛さんと栽培しています。限られた生産者が持つことを許される種を、児童たちに名人と慕われる蒲沢さんが特別に分けてくれました。
児童たちが昨年10月に学校菜園に植えた女池菜の苗は順調に育ち、来月収穫できる見込みです。
このほか児童たちは、ちらしやオリジナルキャラクターの制作など、女池菜の魅力を知ってもらう活動にも取り組み、2月21日にその成果を発表しました。
同小近隣のスーパーに置かれるちらしを作った山﨑泉萌さんは「甘くて少し苦い女池菜の良さが伝わるとうれしいです」と声を弾ませました。
「もしもの時」に備えよう 寄居中学校
地域の防災力向上を図るため、1年生の生徒と地域の方を対象に、地域防災力レベルアップ講座が開催されました。
これは、中央公民館の出前型講座として昨年12月4日・11日に開催されました。中越防災安全推進機構の松井千明さん(写真右下)を講師に招き、災害時に中学校が避難所になったとき、中学生として地域の方とどのような助け合いができるかをグループワークを通じて学びました。
富樫隼さんは「地域の方と一緒に勉強できて、とても良い機会になりました。家族と話し合って、日ごろから災害に備えておきたいです」と話してくれました。
しもまちの魅力を発信 新潟柳都中学校
北前船の寄港地として栄えた湊町にいがたの歴史を伝える建物がしもまち地域には多く残っています。昨年9月30日、3年生が自分たちの暮らす地域の良さを外国人留学生らに案内しました。
一行は湊稲荷神社や旧小澤家住宅などを訪れ、その見どころを生徒たちが自分たちで描いたイラストを交えながら英語で解説しました。新潟に来て間もない留学生らは、説明に大きくうなずきながら聞き入っていました。
中村ここ美さんは「英語での案内は緊張したけど、初めて来た皆さんにまちの魅力を伝えられました。今までより『私たちのしもまち』という思いが強くなりました」と晴れやかな表情でした。
私たち「地域教育コーディネーター」です
各学校に配置されている地域教育コーディネーターは、地域と連携しながら地域と学校パートナーシップ事業など学校のさまざまな活動を支えています。
地域と子どもの結びつきを深めたい
小島良子さん(日和山小学校地域教育コーディネーター)
地域と学校パートナーシップ事業をはじめ、地域とともに子どもを見守り、育てる活動を目指しています。5年生は、授業で行った地域の茶の間を長期休みを利用して自ら訪問するなど、子どもたちと地域の絆が深まってきています。子どもたちと地域の皆さんの笑顔が見れたときには大きなやりがいを感じますね。
人とのつながりを大切に
久保浩子さん(鳥屋野中学校地域教育コーディネーター)
地域教育コーディネーターになって11年目です。地域の皆さんとの良い関係づくりが私たちには求められると感じています。初めは苦労もありましたが、身近な友人から少しずつ人脈を広げてきました。今も地域の皆さんとのネットワークづくりは欠かしません。学校と地域の架け橋を担うことで、多くの人と出会えたことは財産です。