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最終更新日:2016年6月30日

樹木の季節現象「その11 竹の秋」

 5月の下旬、里山では木々の若葉が日々緑をこくしています。そんな緑一色のにいつ丘陵のあちこちに、茶色っぽく変色したの林が目立ちます。一歩中にふみこむと枯れ葉がはらはらとまい落ち、新緑の季節なのに、そこだけ季節はずれの秋のような景色です。

 この風景は俳句の世界で「竹の秋」と呼ばれています。異色の季節現象ですね。

 しかし、間もなく新芽(しんめ)がのびて緑を回復します。にいつ丘陵の竹林は、ほとんどが孟宗竹(モウソウチク)と呼ばれるもので、真竹(マダケ)や淡竹(ハチク)など、ほかの竹よりも太くて背が高いのが特ちょうです。江戸時代に薩摩藩(さつまはん=今の鹿児島県など)によって中国から輸入され、日本列島のあちこちに植え広められたものと言われています。

 また、はかつて、さまざまな生活用具に使われていました。漢和辞典には筍(たけのこ)、笊(ざる)、籠(かご)、笠(かさ)、筆(ふで)、竿(さお)、笛(ふえ)...など「竹かんむり」の字がとても多くみられます。身近に利用されていたのがわかりますね。

 は晩春(春の終わり頃)にたくさんの竹の子を発生させて、夏には親竹に成長します。

 しなやかで丈夫なは、環境に優しい循環型資源です。中でも竹炭は空気や水をきれいにする作用があり、最近注目されています。にいつ丘陵でも、間伐(かんばつ)した竹で竹炭をつくっているんですよ。

 大切に育てたいですね。

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